「Cry Me A River」での鮮烈なデビューから殿方たちの心を魅了し続けた美女ジュリー・ロンドンのベストアルバム。じつはこの前年の62年にもベスト盤は出ていてるんですが、こちらはジャケットとすこし選曲を変えてのリリースです。それだけの需要があったということでしょうね。入門編的リリースは常に必要だったわけです。代表曲を抑えつつ、魅力をちょっとずつ更新していることがわかります。それにしてもベースソロ始まりの曲の多さ! まさに彼女のシグネイチャーサウンドですね。.
なんと「Our Day Will Come」のアレンジで歌われる「In The Still Of The Night」! ポップスファンなら誰もが耳を疑うナイスな仕業。彼女にとってはキャリア後期の作品です。彼女のスタイリッシュな色気を60年代ポップシーンで活かそうとしたスナッフ・ギャレット仕事。結果的に、実にまろやか&新鮮なポップアルバムに。すご〜く親しみやすい。探すと結構レアですよ。.
収録曲・データ
【曲目】I’m Coming Back To You / Soft Summer Breeze / Can’t get Used To Losing You / A Taste Of Honey / Little Things Mean A Lot / In The Still Of The Night // Love For Sale / When Snowflakes Fall In The Summer / How Can I Make Hime Love Me? / Say Wonderful Things / Guilty Heart / I Love You And Don’t You Forget It
ジェラルド・ウィルソンのビッグバンドを従えた一枚。アンニュイな低音ヴォイスの艶やかさはそのままに「Hello, Dolly」「Watermelon Man」や「King Of The Road」など彼女にしては新しめのレパートリーをセレクト。タイトル曲はいろんなシンガーが歌ってますが、彼女の歌声の狂おしさは格別。ブラスだけでなくオルガンもナイスアクセント。.
収録曲・データ
【曲目】My Kind Of Town / Girl Talk / King Of The Road / I Bruise Easily / Feeling Good // Watermelon Man / She’s Just A Quiet Girl (Mae) / Summertime / Hello Dolly! / Won’t Someone Please Belong To Me
タイトル曲は彼女の名唱で知られていますね。バラードだと思っていたのですが、意外やゆっくりとシャッフルするワルツでした。異色なのは太いベースと太鼓とフィンガースナッピンだけをバックに歌う「Came On-a My House」で、スカスカの空間を彼女の色気だけで埋めてゆきます。色っぽいのですが、決して気品は崩さない。それが彼女の魅力なのですね。.
収録曲・データ
【曲目】Love Letters / The Second Time Around / I Love You Porgy / What A Difference A Day Made / Never On Sunday / I Miss You So // All The Way / Come On-a My House / Hey There / And That Reminds Me / Fascination / Broken-Hearted Melody