「雨に微笑みを」などのヒットの勢いのまま、76年に制作された充実の1枚。レッキングクルーやナイジェル・オルセンらを従え、70年代ポップのお手本のような好ナンバーを次々に披露。メタ・ルースのカヴァーでレアグルーヴDJには知られる情熱のダンスナンバー「Here We Are Falling In Love Again」収録。ラテンポップ「Summer Nights」もゆったり踊れて最高です。.
シナトラ主演のパラマウント映画「ナイスガイ・ニューヨーク(Come Blow Your Horn)」で使用されたネルソン・リドル楽曲を自らレコード用に演奏したアルバム。彼のカタログの中ではなかなか見かけない一枚。厳密に言うと純粋なサントラではないのですが、映画のワンシーンを音で彷彿とさせる、イメージ豊かなスコアが並んでいます。上品なコーラスが素敵な「Connie’s Theme」にうっとり。なお、タイトル曲のみサミー・カーンとジミー・ヴァン・ホーゼンの作曲。.
【曲目】Somebody Loves Me / In This Whole Wide World / Holiday / Sweet Lorraine / You’ve Got Me Cryin’ Again / My Herart Stood Still / Old Folks / Day By Day // Malaya / Indian Summer / Them There Eyes / Circus / It’s A Blue World / Mr. B’s Blues
【曲目】Hilo Hanakahi / Akaka Falls / Laupahoehoe Hula / Maikai Waipio / Mahukona / Kawaihae // Kona Hema / Honaunau / Kilauea / Puna Iki / Beautiful Lehua / Hawaii No E Ka Oi
ああ…「Rainy Night In Georgia」っていい曲ですね。トニー・ジョー・ホワイトのオリジナルも素晴らしいですが、男の哀しみをぐっとこらえて……なニュアンスはこちらの方に軍配。何とも意外な「Can't Take My Eyes Off You」の大人っぽいカヴァーなどもあったりして。じんわりソウルバラードにしているのですが、これがまた美味。.
50年代ウェストコーストジャズ界の大スターでありながら麻薬で完全に身を持ち崩してしまうチェット・ベイカー。彼にとっては完全に不遇時代のティファナ・ブラス人気便乗企画とされる作品ですが、それでもリードを取るときの音色には独特の色気がありますね。いくつかこの名義でのアルバムはありますが、本作はスタンダードのカヴァー中心。チェットが参加した「In The Mood」を聴けるなんてね。.
厚紙くりぬきジャケでおなじみRCA Stereo Actionシリーズ。コミカルに動き回るパーカッションとシャープなブラスの対比で作り上げられる音の螺鈿細工です。ブラスのおかげで意外とジャズっぽかったりもして。急展開のタイトル曲や、目まぐるしい「Love For Sale」など。普通の人が何枚かにわけてやること、いっぺんにやっちゃうんだから!.
【曲目】Surrender / Are You Lonesome Tonight / Don't Ask Me Why / Loving You / I Want You, I Need You, I Love You / Don't // It's Now Or Never / Love Me Tender / Any Way You Want Me / As Long As I Have You / One Night / Love Me
ロックミュージカル「Jesus Christ Super Star」に出演経験がある俳優兼シンガーなのですが、70年代のソロはどれも知的な香りのするコンセプチュアルなSSW作品。アルゾ的な雰囲気もある「When I'm Yours」やアコースティックスイングな「Someone’s Rocking My Dreamboat」とか意外に驚いていただけるのでは? ブリティッシュ・ポップとか好きな人にもお勧めします。.
【曲目】Look To Your Heart / Anytime-Anywhere / Not As A Stranger / Our Town / You, My Love / Same Old Saturday Night // Fairy Tale / The Impatient Years / I Could Have Told You / When I Stop Loving You / If I Had Three Wishes / I'm Gonna Live Till I Die
ハワイの男性コーラスカルテット。同レーベルより発表したデビュー作「On The Rocks」がハワイのトラッド系作品の代表作だとすると、このセカンドはエキゾ色強めながら正統派ジャズコーラスに。「Breeze And I」「Prefidia」などではハワイアンラウンジ感満点+ジャズハーモニー。緩急の変化を見せるリズムの処理、意表を突いたストリングスなど、アレンジャーアイデアが抜群なのです!.
ハービー・マンとの共演盤や、70年代後半のフリーソウルに掲載されたアルバムが人気の黒人キューティ。本作はCTIからのリリースらしくバックはNYのトップセッションメン。全体的にはソフトソウルな肌触りですが、ハッピーなヤングソウル「I'll Be Anything For You」や「Suddenly」が気持ちいいです! ニューオリンズクラシック「Ya Ya」はかっこいいファンクに! 彼女はお母さんが日本人なのだそうです。それで「たみこ」という名前なのです。.
収録曲・データ
【曲目】I'll Be Anything For You / Goodnight, My Love / Where Are They Now? / Cottage For Sale / Black Is Black / Try It Baby // This Time Tomorrow / Please Return Your Love To Me / Peace Of Mind / I’ve Got My Eyes On You / Suddenly / Ya Ya
【曲目】El Cid / Moon River / Theme From King Of Kings / Splendor In The Grass / Maria / It Might As Well Be Spring // Over And Over Again / Ben Hur (Love Theme) / Too Late Blues / I Enjoy Being A Girl / Theme From The Four Horsemen Of The Apocalypse / Theme From The Light In The Pizza
ナイーヴな70年代シティサウンドの代名詞のような人気盤「Prime Cuts」に続く本作も当然、その流れを継ぎ、胸を打つメロディとアレンジで彩られています。ユニット4+2の60sヒット「Conclete And Clay」のカヴァーで始まり、すべての曲がそれぞれ短編小説のような雰囲気。タイトル曲はクリス・レインボウのような奥行きのある名曲!.
収録曲・データ
【曲目】Concrete And Clay / Blue Street / The Uptown, Uptempo Woman / Highway Affair / Farewell Fairbanks // You / Let The Sailors Dance / Fresh Out A Love / Bring The Baby In With The Bacon / A Weekend In New England
スモーキーな歌声でイギリスで人気を誇った名花。ファンキーな展開に意表を突かれる「Day By Day」でオープニング。ジェームス・テイラー、デヴィッド・ゲイツなど、70年代のSSWたちの作品を多く採り上げています。選曲の土台はUK盤のアルバム「Feel The Warm」ですが、US発売はBuddah。ただしプロダクションクレジットはロッド・マキューンのStanyan。.
収録曲・データ
【曲目】Day By Day / Slow Motion / Stop And Smell The Roses / Rainy Day Man / Don’t Talk Now / Good, Bad And Beautiful // Make It With You / Can It Be True / Feel The Warm / Something’s Wrong / Traces / Both Sides Now
スカ〜カリプソ〜ロックステディの間をすいすいと泳ぎ抜けるフィクサーにしてサウンドメイカー、バイロン・リー60年代中期の一枚。BOACこと英国海外航空との提携レコードというだけでもヨダレが出ます。いい湯加減ときっちりリズムが共存。歌ものもいい! フォー・トップスのカヴァー「I Can't Help Myself」も最高!.