UKブルー・アイド・ソウル・シンガー、ジェス・ローデンのセカンドにして傑作。伊達男な感じがアルバム全体に漂うメロウAORなアルバムです。幕開けの「Misty Roses」極上カヴァーの美しさ。ホーンが心地良い「In Me Tonight」の洒脱なグルーヴ・チューンにも昇天必至。一時の人気も落ち着いた今、改めて聴くとさらに楽しめるようになりましたね。.
ジャック・ゴールドが関わった70年代のレイ・コニフ作品はソフトロック・ファン、ポップス・ファンなら、まずハズレ無しだという印象です。「Alone Again」「Day By Day」(ミュージカル「Godspell」の方)など、爽快感あふれるコーラスと丁寧なアレンジに不満のあろうはずがありません。珍しく流行から外れて選曲されたデイヴ・クラーク・ファイヴの「Because」も素敵ですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Alone Again (Naturally) / Song Sung Blue / Where is The Love / The Happiest Girl In The Whole U.S.A. / The Candy Man / Because // Daddy Don’t You Walk So Fast / Day By Day / Run To Me / Too Young / Brandy
初期ライノの殿堂。カタログ番号No.2(No.1はWild Man Fischer)。笑えて泣ける、この素晴らしいコンピの下には、彼ら変態たち…いや、愛すべき彼らの偉業が埋まっているのです。カズー・オーケストラ、バーンズ&バーンズ、「Walk On The Wild Side」やアメリカ国歌の替え歌などを収録した不謹慎極まりない内容! ステキっ!.
【曲目】The Folks Who Live On The Hill / If I Should Lose You / Starlight Souvenirs / What Is There To Say / Black Satin // You Don't Know What Love Is / Nothing Ever Changes My Love For You / One Morning In May / Moon Song / Medley:As Long As I Live〜Let's Live Again
“Music From Jamaica”といってもスカやレゲエをやっているわけではありません。50年代の大ヒットミュージカル「Jamaica」からの楽曲をジャズ化した1枚。とはいえ舞台はカリブ海ですから楽曲にはおのずと南洋テイストが香ります。A・K・サリムの独創的なアレンジ、サヒブ・シハブ、ジェローム・リチャードソン、レス・スパン・ジュニアら才人たちが参加したアンサンブルには、エキゾジャズ的な瞬間も。.
またの名をデヴィッド・セヴィル。チップマンクス産みの親の彼の、本名で出した唯一のソロ(プロモーションのみでもう一枚幻のアルバムが存在しますが)。50年代後半からのシングル曲を中心に、まさに“混乱した世界”を創り出したガジェット・ポップ感覚に満ちた傑作です。彼の出世作「Come On-A My House」はモッドな新ヴァージョンで収録。踊れる4ビート版「黒い瞳」やキャッチーな人気曲「Gotta Get To Your House」など、どこを切ってもかわいらしさ満点。.
収録曲・データ
【曲目】Gotta Get To Your House / Russian Roulette (Dark Eyes) / The Prom / Navel Maneuver / Yeah, Yeah / Armen’s Theme // Lucy, Lucy / Maria From Madrid / Scallywags And Sinners / Bagdad Express / Freddy, Freddy / Come On-A My House
前作に続きデイヴ・グルーシンのプロデュース。AOR〜フュージョンとブラコンをつなぐ存在として評価された彼女。アッパーなファンク「People Make The World Go 'Round」など、このアルバムではぐっとブラコンに接近し始めた感じです。それでも、タイトル曲をはじめ、エレピの浮遊感が印象的なメロウチューンは相変わらずの良さ。アップも良いですが、しっとりとしたミディアム・テンポの楽曲が絶品なのです。.
収録曲・データ
【曲目】I Try / People Make The World Go Round / Angel Of The Night / Rainbow Child (Little Pas) // What I Wouldn't Do (For The Love Of You) / The Feelin's Love / Love To Last / The Voyage
クライヴ・デイヴィスがAristaの社長に就任した際、前身のBellから継続して契約したのはメリサ・マンチェスターとバリー・マニロウだけだったとのこと。その強い信頼に応えたバリーの最大のヒット作。なんといってもディスコサンバの名曲「Copacabana」収録なんですが、じつはこの曲は全米チャートでは8位が最高。全米ナンバーワンにはなってないのですね(アルバムから最大のヒットは「Can’t Smile Without You」で3位)。.
Music Minus Oneは特定の楽器をレコードに合わせて練習するために制作されるのですが、何とそこにボブ・ドロウがいました。本作はカルテット+1(ギター)で、サックス奏者の練習に使われる仕様。ミュージカル「Oliver!」の曲を、気持ちよく演奏出来るように洒落たアレンジが施されています。クラーク・テリー、タイリー・グレン、ベン・タッカーなどメンツの豪華さや、内容の良さで、教則レコードとして眠らせるには惜しい逸品。.
収録曲・データ
【曲目】 Food, Glorious Food / Oliver! / Boy For Sale / Where Is Love? / As Long As He Needs Me / Consider Yourself // Who Will Buy? / I’d Do Anything / Pick A Pocket Or Two / It’s A Fine Life / Oom - Pah - Pah! / Who Will Buy?
オリジナルは日本のみリリースだった「ライヴ・イン・ジャパン」。1971年5月7日、新宿厚生年金会館大ホールでの演奏でした。彼の素晴らしい生歌を多く収録されています。実はそれこそがファンにとっては宝物。「House Is Not A Home」の出来は即死モノ。オケも完璧。ここにいたかった…と思わせる素晴らしい内容。聴き終えてため息。関西で教わったのか、「おおきに」というMCが聞こえます。日本盤解説は岩浪洋三さん。.
収録曲・データ
【曲目】Alfie - Do You Know The Way To San Jose / Walk On By / Come Touch The Sun / Raindrops Keep Fallin’ On My Head / The Look Of Love / This Guy’s In Love With You / I’ll Never Fall In Love Again // (They Long To Be) Close To You / Bond Street / A House Is Not A Home / Alfie / What The World Needs Now Is Love / Promises, Promises / What The World Needs Now Is Love (Reprise)
「Friends In Love」が一時AORファンの間ですごく人気でしたが、だったらこちらもぜひ。デヴィッド・フォスターを筆頭に、クリス・クリスチャン、ロビー・パットン、ブルース・ロバーツ、デヴィッド・ラスリーら西海岸AORシーンを代表するライター陣が佳曲を提供しています。ディオンヌのAORはどれもよいです。なんといっても、あの「It’s The Falling In Love」のディオンヌ版!.
前作「Rainbow Funk」に続き、ジョニー・ブリストルのプロデュース。全11曲中9曲にまで作曲に絡む徹底ぶりで、彼のメロウなマジックが全篇に横溢しています。「Bristol’s Way」なんてタイトルの曲も、メロウでグルーヴィーで非常にいいのですよ。ブリストル以外の選曲も「Never Can Say Goodbye」だったりして、最高なのです。.
作曲家ヘフティとしての個性を抑えて、バンドリーダーとしてリリースしたいわば初ソロ作。アメリカの伝承曲や戦前のポピュラーソングを管弦やストリングスとコーラスを交えてモダンに再構築しています。「Danny Boy」や「Comin' Through The Rye」など自分のルーツを抱きしめるかのような情感あふれる選曲に、思わず泣きそうになる場面も。音楽家としての洒落心はもちろん存分に。.
1970年公開のクライムアクション映画「Zigzag」のサウンドトラック。オリヴァー・ネルソンが手掛けたグルーヴィーなジャズスコアも素晴らしいですが、ライチャス・ブラザーズのボビー・ハットフィールド、ロイ・オービソンというふたりの渋い声がフィーチャリングされた楽曲があるというのもポイント。ボビーが歌う「All You Did Was Smile 」は珠玉の名曲!.
収録曲・データ
【曲目】 All You Did Was Smile / Main Title From “Zigzag” / Guilty, Your Honor / It Was You, It Was You / Love Theme ( Bossa ) / Earphones // Zigzag / The Other Car / Variation Of Themes / I Call Your Name / End Title
アンディ・ウォーホルの手によるジャケで有名な1枚。中身もAORファンには充実のひとことです。ジェイ・グレイドン、ジョー・サンプル、ラリー・カールトン、リー・リトナーら豪華メンバーによる贅沢なサウンド。最高のミディアムメロウナンバー「Never Gonna Fall In Love Again」せつなく踊れます。全曲自作で、バラードもハイレベル。.
収録曲・データ
【曲目】(You Bring Out) The Best In Me / Wildflower / The Painter / Closing Doors / Happier // Living Isn't Living / Aldous (Instrumental) / I'll Help You / Never Gonna Fall In Love Again (Like I Fell In Love With You) / Do I Love You? (Yes, In Every Way) / Prelude〜(You Bring Out) The Best In Me (Reprise)
モッドなビートの「Canadian Sunset」で幕を開ける傑作ビッグバンドビート! 「Peter Gunn」のリフで味付けされた「Chattanooga Choo Choo」など、60'sマナーを踏まえたモダンなブラス&リズムアレンジがバシバシ登場。当時の若者たちが見向きもしなかったようなスタンダードをロックな精神で再生させた、これぞ過激な温故知新! エレキシタールがバッチリ効いた「Song of India」のビート感もナイス! .
収録曲・データ
【曲目】Canadian Sunset / Bei Mir Bist Du Shon / Jersey Bounce / Frenesi / Undecidded / Heartaches // Chattanooga Choo Choo / Song Of India / String Of Pearls / The Music Goes ‘Round And Around / Bye Bye Blues / Thanks For The Memory