2枚組サントラ「Journey Thru The Past」に続いてリリースされたのが本作。ライブツアーから全曲新曲のみを抜粋して構成されています。このメンツ(ストレイ・ゲイターズ)でのツアーは人間関係などの面で苦労が多かったらしく、ささくれた精神状況を反映したかのような荒っぽい演奏。しかし、ロンリーな「Journey Thru The Past」「Love In Mind」や、ハードさの中にメロウさがのぞく「LA」など忘れがたい名曲が入っています。.
彼女のような存在をソングライター・シンガーと言ってもいいでしょう。すでにこの時点で作詞家として成功したキャリアを持ち、後にバカラックの奥さんとなる彼女の素晴らしいファースト。ピーター・アレン、ベット・ミドラー、ブルース・ロバーツ、メリサ・マンチェスターら良き共作陣を得た美しいメロディと、シンプルながら上品なサウンド。16ビートで決めた「Don't Wish Too Hard」は、実に開放的なポップグルーヴ! NYポップの粋が結集されたような珠玉のフィメールAORです。.
ロックの時代に呼応したレパートリーと編曲による長ーいキャリアのピアノ・デュオの71年作。重くファンキーなリズムに流麗なピアノとオーケストラが絡む「Oh Culcutta」のカヴァーは、インストとしては最高峰のひとつ。彼らの作品では珍しいソフトロックなコーラスの入った「Ballad Of Easy Rider」も◎。大音量で聴くとクラクラしちゃう音の粒だち! .
収録曲・データ
【曲目】The Theme From Z / Something / For Once In My Life / Oh! Culcutta! / A Familiar Concerto // Lay Lady lay / Raindrops Keep Fallin’ On My Head / Good Morning Starshine / Leaving On A Jet Plane / Ballad Of Easy Rider / Colonel Bogie March
ジャズとAORの中間をゆく極上のフィメール・ヴォーカル。いわゆるスムース・ジャズの逸品です。ロレイン・フェザーとデヴィッド・ベノワが共作したタイトル曲は、都市のナイトライフを演出するスピーディーなブラジリアンチューン。シーウィンドのカヴァー「Follow Your Road」もAORファンにはたまりませんね。隠し球はラスカルズ「Groovin’」の大胆なジャズAOR解釈!.
カリブ海出身でイギリスで活動したスティールバンドだそうです。いかにもイギリスという証拠に「Girl Town Ska」というタイトルの曲があったり(曲調はそれほどスカではないですが)。おなじみのカリプソ・レパートリーに加えて、ディランの「風に吹かれて」なんかもやってます。.
収録曲・データ
【曲目】Quando Quando Quando / Yellowbird / El Toro / Mary Ann / Archie / La Golondrina // Mangos / Wings Of A Dove / Girl Town Ska / Blowin’ In The Wind / Peanut Vendor / Kingsley’s Special
若き日のジャック・ケルアックとニール・キャサディ、妻キャロラインとの交友(三角関係)を描いた日本未公開映画(見てみたい!)のサウンドトラック。スコアをジャック・ニッチェが担当。またアート・ペッパーを起用して、ビートニク・エイジにふさわしいジャズ効果をもたらしています。そしてノンクレジットですが「I Love Her Too」で聞こえる素晴らしい歌はアーロン・ネヴィル!.
「Jesus Christ Superstar」などに出演していた女性シンガー。ということは歌がいいってことです。パーティの締めに聴きたいアッパーディスコのタイトル曲「Never Gonna Let You Go」や、フルート入りのメロウ「Wonderland Of Love」、ふわっと軽やかなホーンやコーラスも効いている「We Can Do Almost Anything」「When You’re Lovin’ Me」など、シティポップ/AORとしても通用する名曲多し。作曲家ビル・ハウスやウォーレン・シャッツの名前にNYポップス通ならニヤリ! .
収録曲・データ
【曲目】Turn The Beat Around / Common Thief / Never Gonna Let You Go // Wonderland Of Love / We Can Do Almost Anything / Lack Of Respect / When You're Lovin' Me / Act Of Mercy
70年代の仕事がクラブシーンでも熱い注目を浴びるヴェネズエラ出身のコンダクター/作曲家。活動歴は古く、サウンドのスタイルも多岐にわたりますが、こちらは米国ラテン界を意識したシャープなビッグバンドサウンド。曲によって男性ヴォーカル/コーラスが顔を出し、ムードを情緒的に盛り上げます。「Rock'n Mambo Cha-Roll」って、なんてかっこいいタイトル、すかっとする曲!.
収録曲・データ
【曲目】Toreador / Maquiavelo / Whatever Lola Wants / Con Aji Guaguao / Nuestra Cancion / Mango Mangue // Almendra / Domitila / Mi Baracutey / Rock’n Mambo Cha-Roll / Yo Te Quiero / La Matraca
ニーナ・シモンが切り開いた黒人女性ジャズシンガーの新しい潮流にいることを感じさせる存在感。自らピアノを弾くところも共通しています。ステージを中心に生きてきた彼女にとって、これが初の全米リリース(厳密にはマイナーレーベルでデビュー作あり)。いきなりホーギー・カーマイケル「Hong Kong Blues」をソウルフルに歌って圧倒。スケールの大きな歌に引き込まれます。.
やりたい放題やったナイスなグッドタイムロック・アルバム! 彼のファーストとセカンドはローリング・ストーンズのイメージとはまったく違うファンキーでハッピーなグッドタイム・ロック! NRBQのファンにもオススメといっていい名盤です。B-4「If You Wanna Be Happy」(ジミー・ソウル)や「A Quarter To Three」(ゲイリー・US・ボンズ)はDJにも人気のハッピー・ロック・ナンバー。.
クリストファー・クロス、ビル・チャンプリンなど豪華な顔ぶれが参加した、これぞAORのマストアイテム。CCMシーンで名前を知られてきた彼が、ボブ・ゴーディオをプロデューサーに迎え、ポップAOR路線に向かった1枚でもあります。全米トップ40ヒット「I Want You, I Need You」に代表されるウォームなヴォーカル、選り抜かれたメロディ、やわらかく揺れるアレンジ、そのすべてが聴く者のハートを優しく包みます。.
【曲目】Gospal Mission / Gonna Shout - All The Way To Heaven / Wake Up And Shout / Sit Down Shorty / Freedom’s Coming / Swinging Gold Chariots // Preacherman Gonna Stop By Here / Great Days Ahead / Climbing To Heaven / Joshua’s Saxes / We’re On Our Way Shout / Talk About Rain
パラグアイの伝承曲を演奏するギターとハープのデュオ。歌もすばらしく、シンプルながら深い音に感動してしまいます。もともとElektraで1960年にリリースされていた「The Pulsating Sounds Of Paraguay」がオリジナル。ふたりの息の合った演奏からはときにスリリングな展開も生まれます。.
【曲目】Swing Down Chariot / Sassafras / Brandy / Wanderin’ Willie / It Was A Very Good Year / Ox Driver // Pennies / Road To Freedom / To Catch A Shad / Home Is Where The Heart Is / Lee-Lo / Yes I See
サイモン&ガーファンクルの二人にとって、世界的に名を広める出世作となった映画「卒業」への音源提供。映画のために書き下ろしたのは「Mrs. Robinson」だけで、あとは既発の「Sound Of Silence」「Scaborough Fair」「April Come She Will」を使用。インスト部分にはデイヴ・グルーシンが美しいインストを提供しています。「Sunporch Cha-Cha-Cha」が名曲!.
収録曲・データ
【曲目】The Sound Of Silence / The Singleman Party Foxtrot / Mrs. Robinson / Sunporch Cha-Cha-Cha / Scarborough Fair - Canticle (Interlude) / On The Strip / April Come She Will / The Folks // Scarborough Fair - Canticle / A Great Effect / The Big Bright Green Pleasure Machine / Whew / Mrs. Robinson / The Sound Of Silence