Atlantic移籍後の1作目。セールス的にやや低迷したCapitol時代を経て、心身ともに初心に帰ることを意識したようなタイトル曲が印象的。サウンドも70年代の前半に近いシンプルなものになっています。また彼女自身が作詞も手がけている曲が多いことも本作の特徴でしょうか。「Life Without Love」は、元夫ジェリー・ゴフィンと実娘ルイーズ・ゴフィンの提供曲なんですね。.
ジェイ・グレイドン・プロデュース。もちろんデヴィッド・フォスターも参加。隙もないほど完璧なAORサウンドが出来上がりました。ディオンヌとグレイドンの力量の高さに頭が下がります。一曲目「For You」から内容最高です。そう、このリフがグレイドンそのものなんですよねえ。ジョニー・マティスとの共演曲「Got You Where I Want You」もお見事です。.
60年代のメキシコに残されたメキシカンロック名曲コンピレーション。「My Boy Lollipop」や「Norma」(スー・トンプソンのカヴァー)もよいですし、ヴェンチャーズ「Walk Don’t Run」に歌詞をつけてカヴァー(「Camina No Corras」)しているのはびっくりしました! ガレージ的というより比較的まったりした歌と演奏が多めですが、ざっくりロマンチックな匂いはたまりませんて! ジャケもかっこよすぎ!.
全米ナンバーワン・ヒットにして不倫ソウルの決定版バラード「Me And Mrs. Jones」を収録した、彼の代表作。もちろんそれが聴き所なのですが、そこばかりに気を取られると、もともとジャズ・ソウル的なセンスに長けたこの人の本質を見失いかねません。キャロル・キング「It’s Too Late」エルトン・ジョン「Your Song」のカヴァーなど、この人ならではのセンスの良さを感じます。.
UKファンクバンドの雄。77年に「Shipwrecked」のタイトルでリリースされていたアルバムを、もっとキャッチーなタイトルとジャケで翌年出し直ししたアルバム。それだけ“売りたい”アルバムだったということでしょう。インスト「Bop Gropes Blues」が極上の夕焼けファンク。AORファンにはレニー・ザカテックのヴォーカルナンバーも高ポイント!.
収録曲・データ
【曲目】Just Let It Lay / Rockmaninoff / Oh I / Shipwrecked // Haven't Stopped Dancing Yet / Bob Gropes Blues / Tear Down The Business / Baby, Baby, Baby
アープシンセ、ローズなど電子キーボードを駆使し、同時代のソウルヒットを中心に採り上げた一枚。リズムセクションはハル・ブレインとジェームス・ジェイマーソン、つまりレッキングクルー+モータウンという豪華さ。「Never Can Say Goodbye」「Feel Like Makin' Love」「What's Goin' On」と稀代のソウル名曲を惜しげもなく投入! 「Ain't No Mountain High Enough」のメロウな仕上がりが異色かつ、今の気分にはツボです。.
収録曲・データ
【曲目】Caravan / Never Can Say Goodbye / Noah’s Arp / Feel Like Makin’ Love / What’s Goin’ On // Nothing From Nothing / Creepin’ / I Heard It Through The Grapevine / Ain’t No Mountain High Enough
世界中で大ヒットした「愛のテーマ Love’s Theme」、そして日本では「ウィークエンダー」のテーマ曲として有名な「Rhapsody In White」を含む人気盤。70年代には洋楽に特に興味のない人の家庭にも、このアルバムはあったかと思います。あらためて現在の耳で聴くと、最高のアレンジ、最高の演奏、最高の楽曲、最高のソフィスティケーション! こんな凄いものが家庭にあったのか! 毎週テレビから流れていたのか! デヴィッド・T・ウォーカー、エド・グリーンら、ミュージシャンも超超一流揃い!.
収録曲・データ
【曲目】Barry's Theme / Rhapsody In White / Midnight And You / I Feel Love Coming On // Baby Blues / Don't Take It Away From Me / What A Groove / Love's Theme【Arranger】【Conductor】【Producer】Barry White【Arranger】Gene Page
【曲目】Prologue / Suspicion / Virna / Here's To My Lover / Stag Party Blast // Bash Brannigan / How To Murder Your Wife / Scene Of The Crime / Cartoon Capers / Requiem For A Bachelor
【曲目】Old Molly Hare / John Booker / Ramblin' Hood / Old Jimmy Sutton / Brighter Day / Waterbound / Chicken Reel / Pateroller Song / Johnson & Dixon / Twinkle, Twinkle Little Star / Skillet Good And Greasy / Reuben's Train // Mississippi Swayer / Spanish Fandango / Bill Mason / Colored Atristocracy / Soldier's Joy / John Johanna / John Henry / Don't You Cry Melinda / Banging Breakdown / I Don't Reckon That'll Happen / Last Chance / Paddie On The Turnpike
ブルーアイドソウルなAORだったら、まず彼ら! NYのイタロコミュニティ出身の彼らが、タイトでよりコンテンポラリーなサウンドを求めて挑んだAORの本場LA録音、ビターで粋な白人版フィリーソウルを満喫できます。真夜中のレアグルーヴといった感じの「Sleepless Nights」「Touching In The Dark」などがナイス!.
収録曲・データ
【曲目】Make It Last / That's Not The Way That Your Mama Taught You To Be / Sleepless Nights 〜 Send A Dream / Fashion For Me / First Love // Street Man / Touching In The Dark / Long Distance / Coming Up The Hard Way / Heaven Knows
アンドレ・プレヴィンとドリー・プレヴィン夫妻の曲を歌っています。トリッキーなピアノトリオ曲と、美しいストリングス曲で構成。プレヴィン夫妻の音楽素養とジャッキー&ロイの対応力の高さを見せつけてくれます。ランバート・ヘンドリックス&ロスも真っ青の高速スキャット/コーラスのAラス「Sing Me An Abstract Song」(タイトル凄!)が、すごい!.
【曲目】Open All The Windows And See All The Clown / I'll Say Goodbye / I've Been To Town / Things Bright And Beautiful / As I Love My Own / Gone With The Cowboys / Love's Been Good To Me // Meantime / You Pass Me By / So Long, Stay Well / Blessings In Shades Of Green / Happy Birthday To Me / Jean / Lonesome Cities
“From The Creative World Of”の名義を用いるようになった60年代のケントンは、自らの門下生たちにテーマを与え、彼らが用意した楽曲及びアレンジを使って作品をリリースしていきます。本作で指名されたのはジーン・ローランド。”Blues”といっても、いわゆる黒人のブルースだけではなく、情感の表現、黒人ルーツの探求など様々な視点が試みられています。死ぬまで自分が動き続けたエリントンとは違うアプローチで、自身の音楽を追究したケントンはすごい人です。.
職人ギタリストがまろやかで流麗なトーンで演奏したジャズアルバム。超速の「When You're Smiling」でその腕前を見せつけた後は、「Moonlight in Vermont」をしっとりと聴かせるなど緩急ついた内容で飽きさせません。全体を覆うインティメイトな空気が格別です。「Route 66」「Lover」も実に洒落たスウィング感。友人のボビー・トゥループがライナーを担当しています。.
収録曲・データ
【曲目】When You're Smiling / Moonlight in Vermont / I’ll Always Be In Love With You / And The Angels Sing / You And The Night And The Music / Blue Skies // Route 66 / Take Me In Your Arms / Sophsticated Lady / Always / The One I Love Belongs To Somebody Else / Lover
70年代前半のKuduレーベルでのリリースを経て、後半は移籍したMercuryでディスコソウル路線へ。少女時代から抜群の歌唱力で知られた人ですので、なんでも歌いこなすのですが、スタンダードソング「If I Loved You」をミディアムテンポのディスコにするなんてさすがです。ヴァン・モリソン「Into The Mystic」カヴァーもすばらしい。ブルージーなナンバーでもちゃんと実力を見せてくれますよ!.