知的なジャズピアニストのデビュー・アルバム。「Night And Day」のような誰もが知っているメロディすら解体してしまう、かなり強引な男。しかし、その解体されたメロディの中から、確かに歌心が聞こえてくるから不思議です。頭脳的にヒネリつつ構築している一方で、指先はハートフル。そしてエレガント。プロデューサーがジョン・ハモンドというのも、やはりグッと興味を惹かれます。.
収録曲・データ
【曲目】Kay Note / The Steeplechase / Moment / I Know Your Heart // Semi-Gymnopedie #1 / Night And Day / Strawberry Wine / Three For All / Whim【Producer】John Hammond
粋を絵に描いたようなトランペッターと、確かな腕のトロンボーン奏者が手を組んで、快活快調にストレート・バップしたナイス・アルバム。ボブ・クランショウのウォーキングベースがかっこいい冒頭の「Haig And Haig」から、ジャズを聴く喜びにまみれられます。おっと、ゲイリー・マクファーランド作「Milo's Other Samba」もオツですね〜。「I Want A Little Girl」「My Gal」ではクラーク・テリーのブルージーな歌も。.
テキサスが生んだ最高にワイルドなロックンローラー、ロイ・ヘッド。リアルに手足のちぎれるようなツイストを踊ることで知られたモンスターです。地元テキサスのTNTレーベルに残したグレートなファースト・アルバム。「One More Time」などセカンド・アルバム「Treat Me Right」で再演される曲も含みますが、ここに収められた録音のRAWでWILDな質感は半世紀以上経ってもまったく古びません! しびれてください!.
カナダのトロント出身の人種混合ファンクバンド。タイトル曲はもちろんスライのあの曲のカヴァー。スライのピースフルなフィーリングを若々しく消化しながら、自分たちのサウンドにしています。ジャングルビートのハッピーチューン「I Like What I Like」気持ちよし! 「Experience In Love」「Don't Wait For Tomorrow」などのメロウ感も格別! .
収録曲・データ
【曲目】Everyday People / Travellin' / I Get That Feeling / Music Man / Experience In Love / You Make Me Wonder // I Like What I Like / Don't Wait For Tomorrow / Nova Scotia Home Blues / Girls
【曲目】 Le Premier Pas / My Cherie Jane / Emmanuelle / Le Mal Aime / Sugar Baby Love / L'arnaque (The entertainer) theme from "The Sting" // Sweet was my Rose / Je vieux l'epouser pour un Soir / Fluty / Barro de Ipanema / Nabucco / She /// Une Belle Histoire / Sympathy / Jalousie / Yesterday / Il Etait une Fois Dans l'Ouest / Love Story //// Aria extract from the Suite in D Minor, BWV 1068 / Henriette Puig / Marche Turque / Tannhauser / Le Beau Danube Bleu / Danse Hongroise No.5
50年代末から60年代初頭にかけてのフィラデルフィアのポップスやソウルのムードをダイレクトに伝えてくれるレーベル、Chancellor。ご当地のパーティーR&Bバンド3組の演奏を集めた踊れるオムニバスです。単独アルバムもあるジョージ・ヤングを筆頭にブロウ・サックスが印象的な曲がいっぱい。タイトルは当時のヒット映画「Walk On The Wild Side(荒野を歩け)」のもじりですね。爆音で是非!.
ん? これはDel-Fiにもアルバムの西海岸のサーフィン・パーティー・バンドと同じ? もともと匿名性が高いというか、匿名であることを前提としたプロジェクトなので、名前も流用されます。要するにパーティーを景気良く盛り上げてくれるやつら! モッドなR&Bに突っ込んだ傑作です。キャピトルズのカヴァー「We Got A Thing That’s In The Groove」が、鋭さ倍増で最高!.
【曲目】Mississippi Mud / Buddy Bolden's Blues / Bill Bailey, Won't You Please Come / Ain't She Sweet / La Bomba // Good Morning Little Schoolgirl / I Had A Dream Last Night / Five Foot Two, Eyes Of Blue / Ella Speed / Blues / Sheik Of Araby
United Artists Jazzシリーズのアルバムは内容、アートワーク共に全部持っておきたいハイクオリティ! 黒人オルガン奏者とオリバー・ネルソンのビッグバンドによる、構築的でアイデア豊かな“ソウル・ジャズ”です。オープニングを飾る「A Taste Of Honey」から目が覚める思い。レイ・バレットのコンガが全体を力強く鼓舞しています。ジャケットに描かれた少女は、のちに「The Knack」に主演するリタ・トゥシンハムがモデル(映画「A Taste Of Honey」で英国アカデミー新人賞を受賞)。.
ベルギー出身のアレンジャー/指揮者フランシス・ベイ。オープニングを飾る「Mambo Jumbo」や「Caravan」での”踊れる”なんてもんじゃすまされないパーカッシヴでめくるめくビッグバンド・アレンジにやられてください。「Un Poquito De Tu Amor」は聴けばニッコリ多幸感あふれるオツなナンバー! 鋭いアレンジと引き締まった演奏、楽しいコーラス、踊れるラウンジラテンの手本のような一枚です。 .
収録曲・データ
【曲目】Mambo Jambo / Un Poquito De Tu Amor / Malaguena / Begin The Beguine / The Peanut Vendor / Copacabana // Caravan / Mama Inez / Maria La O (Maria My Own) / Perfidia / Acercate Mas / Para Vigo Me Voy (Say Si Si)
ハワイの男性コーラス・カルテット。同レーベルより発表したデビュー作「On The Rocks」がハワイのトラッド系作品の代表作だとすると、エキゾ系コーラスの代表作がこちら。「Breeze And I」「Prefidia」などをハワイアンラウンジ感満点にハモリます。緩急の変化を見せるリズムの処理、意表を突いたストリングスなど、アレンジのホール・ダニエルスのアイデアが抜群なのです! ファーストよりもずっとレアなセカンドアルバム。.
イギリスのコンポーザー/アレンジャー、ジョニー・スコットがロンドンをテーマに構成したビッグバンド・スイング・アルバム。実力者スタジオ・ジャズマンたちの豊かな演奏に、上品かつモダンなアレンジでお送りするサウンドスケープ。ロンドンのウェストエンドにある劇場街の名門パレス・シアターで「Sound Of Music」を見て来たカップルを写したジャケットが、また気分をいっそう盛り立ててくれます。ラストの「London Bridge Is Falling Down」でビックリ!.
収録曲・データ
【曲目】Let’s All Go Down The Strand / They’re Changing Guard At Buckingham Palace / Chelsea Bridge / Knocked ‘Em In The Old Kent Rod / The Trees In Grosvenor Square / Limehouse Blues // London By Night / Greek Street, Soho / A Nightingale Sang In Berkeley Square / Covent Garden Starts Early / Springtime In Piccadilly Circus / London Bridge Is Falling Down
主題歌「The Best That I Know How」を作曲し、歌っているのはバリー・マン。もちろん作詞はシンシア・ワイル。ここにしか収録されていません。残りはELOの既発曲と、ジミー・ハスケルによるインスト曲という構成。日本でのタイトルは「メラニー・グリフィスのセクシー・ジョイライド」というものだったそうです。.
収録曲・データ
【曲目】The Best That I Know How / Tightrope / Dancin' In Alaska / Can't Get It Out Of My Head / Boy Blue / Eatin' Dog Food // The Best That I Know How (Instrumental) / So Fine / The Getaway / Telephone Line / Rockaria! / Train Stuff / The Best That I Know How (Reprise)
【曲目】Keep Your Eyes On The Hands(Johnson & Todaro) / Sweet Someone(Waggoner & Keyes) / Maui Girl(Tavaras) / Island Moon(Kaapuni) / Pau Pilikia(Tavares) / To Make You Love Me(Kuuipo) // Hii Lawe(Kaai) / He Ono La(Almeida) / Pupu O Nii Hau(Robbins & Noble) / Hano Hano Hanalei(E. Tavares) / Minoi Minoi(Tuitama) / Hui Mawaho O Ka Waa(Tavares & Kaai)
【曲目】Si J'avais Des Millions / Je Reviens Te Chercher / Days Of Pearly Spencer / L'Histoire De Bonnie And Clyde / Canzone Per Te / The Road // Comme Un Gar on / Dans Une Heure / Il Faut Croire Aux Etoiles / Les Roses Blanches / She Wears My Ring / Caroline /
10代でのデビュー以来、一貫してCCM界での高い人気を誇り続けている女性シンガー、リーバ・ランボー。“Lady”というのは彼女の愛称で、説明不要の存在ということでしょうね。これは彼女のライヴ・アルバム。のっけから「He Gave Me Music」のシャープな16ビートにノックアウトされてしまいます。ミディアム・アップの「Nothing Can Separate Me」も素晴らしい出来。キャロル・キング「You’ve Got A Friend」もゴスペルとしてとりあげています。ライヴならではの、ダイナミズムが味わえる1枚です。.
60年代UKガールポップ・シーンで颯爽とデビューしたスーザン・モーン。イギリスでは高い人気でしたが、アメリカではこの74年のアルバムが初リリースではないでしょうか? 大人の魅力をすっかり身につけつつ、生まれ持ったかわいらしさが端々ににじみます。ファンキー・ナンバー「Where Do You Go」最高!.