ルース・コープランドはロック的なシャウトから出発し、そのセンスをファンキーメロウに消化していった女性シンガー。Invictusでパーラメントをバックに従えたアルバム「Self Portrait」も評価が高いですが、アーバンなフィーリングも身につけた76年の本作もレベルの高い音作り。「Milky Way Man」がフリーソウル期に人気でした。隠し味はフィリーソウル。ダリル・ホールも参加してます。.
チャーリー・パーカーのサイドマンを務めたことでも知られるベテラン・ピアニスト。60年代後半から拠点をカナダに移していて、晩年の作品の多くはカナダでの流通でした。敬愛するエリントンの名曲をプレイした本作もカナダの公共放送が主宰するレーベルからのリリース。すれ違う機会もありながら共演することのなかった巨人が亡くなったことへのオマージュなのでしょう。リリカルな美しさがあります。ラストの「Ging Gang Gong Song」のみ彼のオリジナル。.
Staxでのセカンド・アルバム。「Hold On, I’m Comin’」で一躍Staxの稼ぎ頭となった彼ら。まさにアルバム・タイトルはこのデュオの魅力をひとことで表した言葉ですよね。「僕のベイビーに何か?」の邦題でも知られる「When Something Is Wrong With My Baby」や「Soothe Me」「You Got Me Hummin’」といったR&Bヒットがこの時期も生まれています。実力充実期の一枚。.
【曲目】Hot Lips / Theme From The Rat Race Part Two / At Sundown / Lover / Out Of Nowhere / Two Sleepy People // Ja Da / Lullaby Of Birdland / That Old Black Magic / Wang Wang Blues / Manhattan / Theme From The Rat Race Part One
軽いチリノイズ少々ある盤です。A-5「Romance Without Finance」の中盤に凸プレスミス(小)によるプチノイズが少し。
ストレートなジャイヴのかっこよさに満ちています。
ルイ・プリマのバックバンド、ウィットネスの番頭格として彼を支え続けたサム・バテラ。サックスを吹き、男前な声でジャイヴする彼のソロは、ストレートなかっこよさに満ちています。プリマが移籍すると必然的に彼も移籍という感じでレーベルを渡り歩きます。「Ko Ko Mo」ジャイヴR&Bの定番人気曲! サム・クックのカヴァー「You Send Me」もよい! 自分だけでなくバンド・メンバーにも「ジャンバラヤ」とかどんどん歌わせてます。良いボスの証しですね!.
収録曲・データ
【曲目】 Let The Good Times Roll / You Send Me / Highway 101 / Don’t You Know / Romance Without Finance / Jambalaya // Malaguena / Sick And Tired / Ko Ko Mo / C’est Si Bon / Smooth Operator / Swingin’ Sam
【曲目】Diamond Head / No Huhu / Aloha No 'O Honolulu / Lovely Hula Girl / Nani Kailua / Puamana // Akaka Falls / Keep Your Eyes On The Hands / Sweet Someone / Ka Inoa / Pua Carnation / Malahini Mele
60年代初頭から活動しているUKフィメール・ヴォーカリスト。美女ジャケとしても人気の高い「A Girl Named Sam」に続き、俊英マーク・ワーツのプロデュース。60年代から裏方シンガーとしても活躍してきた確かな歌唱力とコケティッシュなハスキー・ヴォイスが魅力です。「The Long To Be (Close To You)」など最高です。キュートなガールポップ・チューン「Sweet Inspiration」も!.
全編ミディアム・メロウなフィメールAORがずらりと揃った隠れ名盤。オーストラリア出身の彼女、本作では絶頂期ビージーズのバリー・ギブのバックアップを受けています。悪いはずないです。アダルト・ロリータという感じのウィスパー・ヴォーカルも魅力的。人気のタイトル曲や「La La Means I Love You」のカヴァーにメロメロですね。 タイトル曲はディスコヒット。プロデュースにはニック・デカロが参加しています。.
収録曲・データ
【曲目】You Keep Me Dancing / Charade / Emotion / Change Of Heart / Living Without Your Love // La La La - I Love You / But If She Moves You / When Love Is Gone / I Don't Wanna Go / The Love Of A Woman
サミー絶頂期の、ゴージャスでヒップなアルバム。スキャットも冴える爆発的なダンス・ナンバー「I'm A Brass Band」、スインギーな「I've Got You Under My Skin」、聴き所も泣かせ所も揃ったナイス盤。哀愁とペーソスを兼ね備え、外連味のない直球のヒップネス。アルバムを聴きながら、晴れやかな気持ちになりますね。素晴らしい! バラードのタイトル曲は当時のサミーにとって起死回生のヒット曲(最高11位)でした。.
収録曲・データ
【曲目】I've Gotta Be Me / My Personal Property / I'm Glad There Is You / Here I'll Stay / I'm A Brass Band // If My Friends Could See Me Now / I've Got You Under My Skin / Somebody / She Believes In Me / Sweet November
レーベルはMotown。腰にグイグイ来るファンキーなグルーヴが抜群! 「Spinning Wheel」「For Once In My Life」「You've Made Me So Very Happy」といった最高の選曲です。けれん味たっぷりの歌声は ローラ・ニーロ「And When I Die」をいっそう感動的なものにしています。ファンキーな「My Way」も圧巻。人気があるのも頷ける傑作です。.
収録曲・データ
【曲目】Spinning Wheel / You’d Better Sit Down, Kids / For Once In My Life / My Way / Wichita Lineman // And When I Die / In The Ghetto / You’ve Made Me So Very Happy / Hi-Heel Sneakers
ダサいと思われる寸前でギクリとさせるかっこいい小技を効かせてくるアルバムです。ずいぶん歳を取ってから60年代的なヒップ精神に目覚めたサミー・ケイ。そういう裏技が随所に効きまくった一枚です。ミュージカル映画「Sweet Charity」と言えば「I'm A Brass Band」をはじめ名曲多し。ラウンジーでありつつ上品なセンスに感心させられます。.
収録曲・データ
【曲目】Big Spender / Where Am I Going? / It’s A Nice Face / I Love To Cry At Weddings / The Rhythm Of Love // My Personal Property / I’m A Brass Band / If My Friends Could See Me Now / There’s Gotta Be Something Better Than This / Sweet Charity / Baby Dream Your Dream
A-6「What's New Pussycat」の終わりの部分に凹プレスミスによる軽いノイズが少し。他は良好です。
「What's New Pussycat」で踊ろう!
ポップスを目が覚めるようなアレンジでスウィンギー&ゴージャスにビッグバンド化。「What's New Pussycat」のワルツライクな原曲の持ち味を解体して、ダンスナンバーに仕立てるあたり相当なセンスの持ち主。もともと社交ダンスのアルバムなどが多い人ですが、ツイストものにも名盤あり。何かが弾けたんでしょう。アレンジの技が光ってます!.
ロッド・マッケンが自作詩を朗読し、そこにアニタ・カーが音楽を作曲、彼女が指揮するサン・セバスチャン・ストリングスが演奏するシリーズ。1967年「海」に始まり大ヒットをした同企画、じつは70年代も継続されていたのです。夏のたそがれをテーマにしたアニタ・カーの美しい楽曲を味わえます。スウィートソウル+語りみたいな「Watch For The Wind And Wait」素晴らしい。.
フィメールAOR/CCMシンガーによる、朝の空気をいっぱいたたえたアルバム。インペリアルズ在籍時のラス・タフが参加しています。CCM系は爽やかさが命。彼女も、とても清涼感に満ちた歌声を聴かせてくれます。特にA-1「Down In My Heart」のイントロの清々しさといったら! 思わず深呼吸してしまいそうなサウンドです。続くミディアム・メロウな「Keeper Of The Well」もナイス!.
やっぱりサンディ・ネルソンは最高。ヤングでドラム馬鹿だった頃の彼の作品から弾け出るロック魂は素晴らしい! コンパクトで弾けたナンバーばかりを集めた本作は60年代前半の作品中でも頭一つ抜けたベストのひとつ。「Yakety Yak」「LA Bomba Bossa Nova (La Bamba)」……、ボサノヴァでこんなドラム叩いていいのか!? ラフでシビれる曲揃い!!.