ラウンジやエキゾの側面のみで語られがちなレス・バクスターですが、管弦のアレンジャーとしての実力と時代を読みとる柔軟性という下地があってこそ。60年当時のポップヒットを優雅にリアレンジした本作は、彼の音楽的な基礎体力を知る絶好の1枚。フランキー・アヴァロン「Venus」で幕開けし、ボビー・ダーリン「Mack The Knife」で締めという構成。リズミカルなアレンジが冴える「Running Bear」や、大胆な弦アレンジが施された「Tom Dooley」など、興味深い選曲です。.
収録曲・データ
【曲目】Venus / Running Bear / Let It Be Me / The Battle Of New Orleans / Mister Blue / El Paso // What In The World’s Come Over You / Theme From A Summer Place / Tom Dooley / Misty / Forever / Mack The Knife