チップ・ダグラス、ジェリー・イエスター、ヘンリー・ディルツ、サイラス・ファーヤーというオリジナル・メンバーによる復活作! スーパー・ビューティフル・コーラス・カルテットとしてジャズのスタンダードに取り組みました。 ハワイ録音で、海洋的な開放感にあふれた美しい演奏がズラリ。「Look For The Silver Lining」は最高のカヴァー! コーラス好きには永遠の名盤。宝物になるはず。解説は長門芳郎さん。.
収録曲・データ
【曲目】Moonlight Serenade / Laura / Look For The Silver Lining / Brooklyn Girl / Harbor Lights / Dream // Rendezvous / Stella By Starlight / After You've Gone / Once In A While / As Time Goes By / September Song
ママス&パパスやフィフス・ディメンションなどと同様に、ポップス色の強い明るいソフトロック・グループとして見なされる印象のあるグループですが、サードにしてラストとなる本作では、憂いを帯びたサウンドがとても魅力的。ロジャー・ニコルズ&ポール・ウィリアムス作「To Put Up With You」をいち早く取り上げてもいます。.
オランダで80年代半ばに行われた戦前・戦後のトーチ・ソングを現代に甦らせる試み“Boulevard Of Broken Dreams”をきっかけに結成されたユニット。オリジナル・アルバムは3枚あり、メンバーの一部は後にBASTAレコードで、レイモンド・スコットなどを再演する音楽集団ボー・ハンクス・セクステットを結成します。美しくて、哀しくて、ミステリアス。単なる懐古主義ではなく、インストにも歌にも不思議な魅力があります。.
収録曲・データ
【曲目】Boulevard Of Broken Dreams / Hummin’ To Myself / Detour Ahead / In Other Words, We’re Through / Clouds / I Cover The Waterfront // I Get Along Without You Very Well / A Cottage For Sale / It’s The Talk Of The Town / Chloe / You Broke The Only Heart That Ever Loved You / Travelin’ Light
2018年にリリースされたceroの4作目「POLY LIFE MULTI SOUL」のタイトルトラックがついに12インチ化! 四つ打ちをベースとしながらも変幻するバンド・サウンドであるという新境地を開拓したこの曲。8分に及ぶ長尺を12インチで味わえる興奮はもちろん、B面のKeita Sanoによるリミックスは単なるエディットではなくヴォーカルなども再録音した必聴ヴァージョン!.
意外とありそうでなかったシアリングのクラシック・アルバム。いつものコンボ演奏にストリングスが加わって、どこかで聴いたことのありそうなクラシック楽曲を自分の色に染め上げてゆくのですが、その過程で、彼の本質であるクールさが60年代の作品としては過剰なほどに染みだしていて、クラシックでもジャズでもムード音楽でもない、独自の美を作り出しています。エキゾジャズ化した「Ritual Fire Dance」で目から鱗!.
【曲目】Hooray / My Ship / The End Of A Love Affair / You’re Gone / I Fall In Love Too Easily / Meditation // Nature Boy / Lost In The Stars / Fools Rush In / Poor Butterfly / What Now My Love
ジャーマン・コーラス&キュートなイージーリスニングの巨匠ヤンコフスキーのグルーヴィーな側面にスポットライトを当てたナイスなコンピレーション! 90年代後半に発売され、彼の再評価に大きく貢献しました。単音ピアノとチャーミングなコーラス、さらに大胆なオーケストレーションとリズム・アレンジが加わって。「森を歩こう」はあえて未収録。「Any Problem Now?」「Pink Balloon」が若い世代に衝撃を与えたのです。.
すでにこの時点で四半世紀に及ぶキャリアを共に過ごしてきたおしどりジャズ・ヴォーカル・デュオ。80年の本作はブラジリアン・フレイヴァーあふれる自作曲「Just A Little Time」で幕開け。星と夜空とブラジリアン・サウンドの取り合わせがドリーミーです。ポール・ジョンソンのヴィブラフォンが全編で印象的。.
ミュージカル「Hair」公演の際に初めてオーストラリアを訪れ、そのまま住み着いてしまったディーヴァ。フリーソウル・ナンバー収録の「Marcia Shines」が人気ですが、AORファンにはむしろこちらを。エレピの音色が涼しげなメロウ・ミディアムの名曲「Heart Like A Radio」収録。またアルバム全体を彩るタイトなリズム隊の細やかなプレイも聞き物。彼女のヴォーカルの自然な明るさが魅力になっています。.
モッドなビートの「Canadian Sunset」で幕を開ける傑作ビッグバンド・ビート・アルバム! 「Peter Gunn」のリフで味付けされた「Chattanooga Choo Choo」など、60'sマナーを踏まえたモダンなブラス&リズム・アレンジがバシバシ登場。当時の若者たちが見向きもしなかったようなスタンダードを、ロックな精神で再生させた、これぞ過激な温故知新! エレキシタールがバッチリ効いた「Song of India」のビート感もナイス! .
収録曲・データ
【曲目】Canadian Sunset / Bei Mir Bist Du Shon / Jersey Bounce / Frenesi / Undecidded / Heartaches // Chattanooga Choo Choo / Song Of India / String Of Pearls / The Music Goes ‘Round And Around / Bye Bye Blues / Thanks For The Memory
1959年からヴェルサイユに所属、本格的にポップス・オーケストラ作品を発表し始めたカラベリ。通算5作目のアルバムです。後のCBS時代よりも全体の編成はやや小さめですが、ストリングスを中心とするアンサンブルを用いた清新で密度の濃い演奏は、格別の味わいです。60年代のイージーリスニングをお好みの方には、たまらない楽しみをもたらすサウンドでしょう。なお同時期に本アルバムから「Desafinado / A Malypense」をカットしたシングルがリリースされています。.
収録曲・データ
【曲目】Les Comediens / J'entends Sifflerle Train / Cuando Calienta el Sol / Les Beaux Jours / Desafinado / Pour Une Amourette // Quoi a Sert l'Amour / Amour Bresilien / A Malypense / Magali / Loin / Une Petite Fille
英国ラテンイージー界の大巨匠エドムンド・ロス。いったい何枚くらい生涯にアルバム出したんでしょうね? でもリリースごとに手を変え品を変えリスナーを飽きさせることはありません。ボンゴでラテンを楽しむ趣向の本作でもいきなりハンド・クラッピング入りの「Deep In The Heart Of Texas」で盛り上がります! 「Brazil」もゴージャスながらも軽やかなビートでさすがの仕上がり。「Moon Over Miami」などドリーミーな気分もお手の物!.
ブラジルから登場した女性シンガーのなかで、アメリカのマーケットでもっとも成功したのはこの人でしょう。伴侶であるアイアート・モレイラ、ロン・カーターらと、スペシャル・ゲストにミルトン・ナシメントを迎えたモントルー・ジャズフェスでのライヴです(1974年7月6日収録)。スリリングな演奏が続き、彼女のポテンシャルも最高。ナシメントとデュエットした「Cravo E Canela」の芳醇さ!.
バリトン、テナーなど4人のサックス奏者によるアンサンブルとベース、ドラムで演奏される奇抜で美しいストレンジ・ジャズ・コンボ。アレンジは俊英レニー・ニーハウス。前2作に比べてスタンダードの割合が多く、もっともジャズ寄りの作品かもしれません。特異なアンサンブルが産み出す不思議な奥行きは不変です。「Four At Liberty」(4時にLibertyで待ち合わせ)なんて洒落たタイトルの曲も。Libertyレーベルでは、このアルバムが最後のモノラル・オンリー・リリース。.
【曲目】I Love Paris / Valentine / Boulevard Of Broken Dreams / La Vie En Rose / The River Seine / April In Paris // The Poor People Of Paris / The Last Time I Saw Paris / Autumn Leaves / Paris In The Spring / Mademoiselle De Paris / Darling, Je Vous Aime Beaucoup
映画「ブルース・ブラザーズ」でもおなじみキャブ・キャロウェイ。彼の絶頂期録音(1930〜40年代)はColumbiaからも決定的な2枚組LPが出てますが、初吹き込み版の「Minnie The Moocher」(1931年)収録はこのMCA盤のほう。当時まだ20代だったキャブの若さと野心があふれた一枚です!.
アルバム半分の曲をアラン・トゥーサン、ミーターズと制作したことで知られるジェス・ローデンのファーストソロ。「Reason To Change」など、鋭角的なビートはかっこいいですが、イギリス制作の残り半数にも魅力あり! テンションコード使いまくりの16ビート「On Broadway」や「I'm On Your Side」なんか、ほろ苦さが気持ちよくて改めて目から鱗です。.