チャック・マンジョーネの秘蔵っ子黒人女性ヴォーカリストのセカンド。マンジョーネはここではトランペットではなく、全体のアレンジとキーボードを担当。彼が弾くエレピの音色が作品のメロウなトーンを決定付けています。その妙味は極上ブラジリアンフュージョンと化したスティーヴィー・ワンダーの名曲「Bird Of Beauty」で頂点に! 「Long Hard Climb」も彼女の個性を引き出した素晴らしいカヴァーです。.
収録曲・データ
【曲目】The Need To Be / If You Know Me Any Longer Than Tomorrow / He's Gone / Bird Of Beauty // Sarah / You Must Believe In Spring / Chase The Clouds Away / Long Hard Climb / New World Comin'
ア・トライブ・コールド・クエスト「Award Tour」にタイトル曲がサンプルされたことが有名ですが、トータルに聴いても、ダークでありながらファンキー&メロウな完成度の高い傑作です。ジャズマインドを残したストイックさで全体をタイトにキープ。タイトル曲はアラビアンジャズの名曲。ブレイクビーツ感に満ち満ちた「The Metal Melter」も最高。.
ウェストコーストのカラッとした空気感とメロウネスを兼ね備えたバンド。70年代の大人気グループでしたが、当時よりも彼らのブリージーな魅力は今のほうが通じやすくなっているかも。4作目にして、最大のヒット曲「Love Will Find A Way」を収録した人気盤。マイクとスティーヴのポーカロ兄弟がバックアップしています。.
ポピュラー世代のシンガーとしては群を抜いてロックの時代への理解を示していたペギー・リー。その感覚を如実に伝える70年の傑作です。バカラックの「Always Something There To Remind Me」は颯爽と。ルグランの「What Are You Doing The Rest Of Your Life?」は、彼女に歌われると説得力がありますね。ランディ・ニューマン「Have You Seen My Baby」はひとこと、カッコイイ!.
収録曲・データ
【曲目】You’ll Remember Me / Bridge Over Troubled Water / The Thrill Is Gone / Something Strange / Have You Seen My Baby // He Used Me / (There’s) Always Something There To Remind Me / I See Your Face Before Me / Raindrops Keep Fallin’ On My Head / What Are You Doing The Rest Of My Life
シンプルながら暖色系のサウンドと粘りのあるベースラインで彩られた内容は、全体的にもハイクラス。彼女の歌声も80年代を迎えても快調そのものです。ジャズワルツの「How Little We Know」、めくるめくアレンジの「Come Rain Or Come Shine」「The Thrill Is Gone」なども、素敵な魅力を放っています。名手バッキー・ピザレリがギターで参加。クラブクラシックとして人気のジャズサンバ「Rio」(「I Go To Rio」と同曲)を収録しています。.
収録曲・データ
【曲目】I Love Being Here With You / The Thrill Is Gone / Like Someone In Love / This Is It / Rio // How Little We Know / Anyone Home / Baia / Come Rain Or Come Shine
【曲目】The Nearness Of You / Stairway To The Stars / Stardust / Embraceable You / Stars Fell On Alabama / The Touch Of Your Lips // All The Things You Are / I'll Get By / Deep Purple / Someone To Watch Over Me / Dearly Beloved / The Very Thought Of You
内省的なタッチを基本にして、ヴァラエティ豊かな世界を展開するSSW。のちにカーペンターズとの仕事で名を挙げるジャック・ドハーティが全曲のアレンジを手がけています。ストリングスの澄んだ音色が痛いほど突き刺さります。まるでアルゾみたいな「Motels And Stations」をまず聴いてみてください。.
「Whenever Teenager Cries」で颯爽とデビューしたニューヨークのガールグループ。セカンドシングルとなったこの曲はチップ・テイラーが作曲に関わり、ビルボードでも92位まで上昇しました。なんとなくデキシー・カップス「Chapel Of Love」にも似たセンチメンタルな名曲。B面は一転してニューオリンズテイストを前面に出したリズムナンバー。両面ともにアルバム未収録です。.
ロックンロールリヴァイヴァルに乗じて企画されたようなアルバムですが、れっきとしたNRBQのセカンド。カール・パーキンスが事情により途中退席したために、半分は彼らの独演会に! ザッパも顔負けの強烈ナンバー「Dr. Howard, Dr. Fine, Dr. Howard」、ジョーイ・スパンピナートの泣きの名曲「Tina」スティーヴ・ファーガソンの一世一代「Flat Foot Flewzy」など、見逃せません! もちろん御大カール・パーキンスもかっこいい!.
収録曲・データ
【曲目】All Mama's Children / Turn Around / Tina / Dr. Howard, Dr. Fine, Dr. Howard / Sure To Fall (In Love With You) / Flat Foot Flewzy // Sorry Charlie / Step Aside / Rip It Up / Allergic To Love / On The Farm / Boppin' The Blues / Just Coastin'
映画「さよならチップス先生」からのナンバーを歌うオススメ盤です。彼らの中でも後期の作品で、一番大人っぽいかも。マジカルなアレンジが次々に飛び出します。キュートなリズム・セクションとオルガン、そしてボサ・ナンバー「Where Did My Childhood Go」まで飛び出す始末。「Walk Through The World」など、B面で連発されるレベルの高いチルドレン・ソフトロックに涙!.
ミシガン州でひっそりと活動していた、ものすごく繊細なクリスチャン系シンガー・ソングライター。ふとしたはずみで消えてしまいそうなかけがえのない美しさを備えたメロディと、簡潔なバッキングとコーラスが織りなす世界観は他には替えがたいもの。ニール・ヤング「After The Gold Rush」の「Tell Me Why」の世界観がずっと続くような感じなんです。本当です。.
本作収録の「マルタ島の砂(The Maltese Melody)」が日本独自に大ヒット。その印象が強いですが本作の内容は大変に洗練されたもの。ショーティ・ロジャースがアレンジした「Sunny」デイヴ・グルーシンがアレンジした「Moon River」ともに、若いリスナーにも聴き直してほしい最高のアレンジ。ラストを締める「You Are My Life」でのアルパートの歌声もじんわりと沁みるものです。.
収録曲・データ
【曲目】The Brass Are Comin’ / Good Morning, Mr. Sunshine / Country Lake / I’ll Be Back / Moon River / The Maltese Melody // Sunny / I’m An Old Cowhand / Anna / Robbers And Cops / Moments / You Are My Life