「Leaving Me」「I Just Want To Be There」などのヒットを持つシカゴ産スウィートソウル名グループのベストアルバム。甘さだけでなく、熱さもあるし、日本人好みにフィットした70年代ソウルのひとつだと思います。バラードはドラマチックでありながら聴き手に寄り添う優しさがあり、アップテンポは切なくこみあげてきて。「I Love You, Yes I Do」の、逃げも隠れもしないタイトルが素晴らしい!.
Leaving Me.
I Love You, Yes I Do.
The First Time We Met.ジャック・ニッチェ(プロデュース、曲提供も)やニック・デカロがアレンジを担当し、西海岸版ブリルビルディングの作家だった彼女を完璧なソフトロックシンガーに仕立て上げた1枚。ゴードン&ボナー(タイトル曲!)、ジョン・セバスチャン、ヴァン・ダイク・パークス(「High Coin」)、ジミー・ウェッブ等、選曲センスも素晴らしい。ソフトロック/60年代ポップスファン号泣な音楽愛の結晶です。.
Me About You.
High Coin.
The Girl Song.80年代半ばを迎え、彼も第一線というより円熟の領域に。それでも自分らしさを見失わずに良作を仕上げています。ジョニ・ミッチェル、ドン・ヘンリーら旧友たちが参加し、キーボードの音色こそデジタルですが、暖かみはまさにJT印。バディ・ホリー「Everyday」やジーン・ピットニー「The Man Who Shot Liberty Valance」といったオールディーズのカヴァーも、うまいですね。.
That's Why I'm Here.
Everyday.
The Man Who Shot Liberty Valance.50年代後半乗りに乗っていた時期のネルソン・リドル。華やかで気持ちのいいオーケストラ&ジャズサウンドで、恋する若者たちの毎日を応援!といったテイスト。アレンジも凝りまくっていて、「Have You Got Any Catsles, Baby?」ではビックリするほどスインギーなヴァイオリンが登場。ラストのタイトル曲の開放感も最高です!「C’mon... Get Happy!」と対をなすアルバムです(同じ男女モデルがジャケに登場)。.
Let’s Face The Music And Dance.
Have You Got Any Castles, Baby?.
You And The Night And The Music.スラム・スチュワートとコンビ解消後の相棒にベーシストのバム・ブラウン(彼もやっぱりスキャットが得意)との録音を集めた英Hep編集盤。Hepはジャイヴ/R&Bファンのツボを突いたナイスな仕事で知られています。本作は45〜46年の放送録音などを集めたもの。スキャット怪人レオ・ワトソンやハリー・ヒップスター・ギブソンも登場するゴキゲン盤。.
Voutoreene.
Avocado Seed Soup Symphony Pt 2.
Yep Roc Heresay.クラリネットの名手とアコーディオンのデュオ。このコンビ尾では数枚ありますが、中でも本作は、ユニゾンしたり離れたり、ふたりの遊び心が顕著に現れました。不安定な美しさがやみつきになりそう。リズムセクションを置いてゆくほどのマッドな高速プレイ「Bus Driver In The Sky」に目が点、いや、耳が点。「Nica's Dream」にはエキゾ感も。.
Bus Driver In The Sky.
Nica's Dream.
The Monkey.今なおその古びることを知らない演奏とセンスでリスペクトされるジャンゴ・ラインハルト。発掘音源も多いですが、本作は1951年2月に行ったライブ録音盤。モーリス・ヴァンデール(p)ピエール・ミシュロ(b)ら、若い世代のジャズミュージシャンとの演奏に興じています。B面冒頭には貴重なジャンゴのインタビューも。.
Dream Of You.
I Can’t Give You Anything But Love.
Interview de Django Reinhardt ~ Margie.第二期アニマルズのラストアルバム。この時期のメンバーにはズート・マネー、アンディ・サマーズ(のちにポリスに加入)らが参加。アメリカのヒッピー/サイケ・ムーヴメントに強く影響を受けたドラマチックなサウンドで、新しい時代のR&Bを模索していました。LP2枚組の本作は、まさにそのコンセプトの最終地点。コンセプチュアルであるというより、時代を荒々しく削り取ったような雰囲気が濃厚です。.
River Deep, Mountain High.
Ring Of Fire.
Gemini - The Madman.ビル・エヴァンスとの共演歴もあるジャズフルート奏者。CTIではこれが唯一のアルバムです。あのグーギー・コッポラをヴォーカルに迎えたタイトル曲から、極上のシティソウル/メロウフュージョンが展開されます。グーギーは3曲に参加。スティーヴ・ガッド、リチャード・ティー、デイヴ・マシューズら強力メンバー参加。.
Firefly.
Living Inside Your Love.
Everything Is Coming To The Light.ベイシー楽団の専属で活躍するなど長いキャリアの男性シンガーがBlue Noteでポップスを歌った異色盤です。スティーヴィー・ワンダー「I'd Be A Fool Right Now」のカヴァーは、とにかく必聴ですよ! 他にもジャジーな渋みが曲に違った表情を与えている「Can't Take My Eyes Off You」や、ミルトン・ナシメント畢生の名曲「Bridges」など、新鮮なアレンジが素晴らしいです。ジミー・ウェッブ作「Didn't We」など、じっくり聴かされてしまいます。.
I'd Be A Fool Right Now.
Can't Take My Eyes Off You.
Bridges.エリントン楽団を支えたアルトサックスの名手ジョニー・ホッジズが自らリーダーとしてアレンジも手がけたビッグバンドアルバム。タイトル曲はペトゥラ・クラークの歌った大ヒット。あの曲のカヴァーというだけでうれしいのに、ロックビートなアレンジでなかなかかっこいい。もちろんエリントン門下で鍛え上げられたクールネスもしっかり健在。エリントンの代わりにピアノを弾くのはハンク・ジョーンズ。リズム隊はミルト・ヒントン&グラディ・テイト。.
Don’t Sleep In The Subway.
The Wonder Of You.
Eydie-Dee Dee.セッションベーシストの大御所エイブラハム・ラボリエルを中心にLAで結成され、主にCCMのフィールドで活動したバンド。彼らがバックに絡んだ作品にはハズレがないと言われています。メンバーはアレックス・アクーナ、ビル・マクスウェル、ハーラン・ロジャ−ス、 ハドリー・ホッケンスミス、ディーン・パークスら。86年型フュージョンサウンド、今が聴き頃かも。.
Making Room.
Greatest Love.
Frontline.60年代を迎え、従来のエキゾ感覚から一歩抜けだし、よりリズミカルなジャズ・センスを打ち出した時期の一枚。もともとの彼のルーツであるジョージ・シアリング的な路線に戻ったとも言えます。「Take Five」「Route 66」(TVテーマの方)なんて選曲もあります。中盤以降高速化する「Black Orchid」もかっこいいです。.
Take Five.
Black Orchid.
Route 66.ネルソン・リドルの素晴らしいオーケストレーションに導かれて、柔らかいナット・キング・コールの歌声がすっと入り込んでくる。A-1「Dreams Can Tell A Lie」を聴くと、これが本当にこの世の音楽かとすら思います。それほど唯一無二の美しさを感じさせるのです。その美しさに導かれて、ドアを開けると「I Just Found Out About Love」のふくよかなビッグバンドスイング。この歌の魅力とは何たるかを証明した1枚。タイトルに偽りはないのです。.
Dreams Can Tell A Lie.
I Just Found Out About Love.
To The Ends Of The Earth.ソングライターとしてのみならずソロ・パフォーマーとしても成功をつかんだ時期のピーター・アレンです。ライターとしてはキャロル・ベイヤー・セイガーとの相性が抜群で、このアルバムでも共作が多いです。ダンサブルでメロディアス。AORファンにもいちばんすんなりくるアルバムと思います。.
I Could Have Been A Sailor.
Don’t Wish Too Hard.
Don’t Leave Me Now.1990年代を中心に登場したイタリアのジャズルネッサンスともいうべきニューカマーたち。それから十数年を経て、あらためてそのかっこよさ、クールさを問うたオムニバス2LPです。ストレートアヘッドなコンボジャズですが、クラブ世代が踊るためのモードもちゃんと意識されています。.
Impulse.
Calypso.
Proof Of The Pudding.カナダの都市トロントの魅力を伝えるべく、ロウリー・ボウワー・シンガーズやカル・ドッドといったカナダのミュージシャンの歌と演奏、そしてトロント在住の市民の声などで構成されたプロモーション用観光音楽アルバム。これが何とも素晴らしい内容! やわらかく透明でグルーヴィー。70年代ソフトロックの見本のようなコーラス曲やインストが目白押しなのです。ジャジーなインスト「Episode 7-Oh!」のかっこいいこと! あー、秋のトロントに行きたくなっちゃいました。.
Season Of The Young.
Indian Summer City.
Episode 7-Oh!.A-1「Love March」が不思議に耳に残るんです。すでにスタープレイヤーたちは脱退し、その代わりにこの時期のメンバーにはバジー・フェイトン、 デヴィッド・サンボーンらが参加。ホーンのアンサンブルがサウンドのキモを担う、かっこいいファンキーロックになっています。「So Far So Good」は激烈ノーザンソウルというかファンク。.
Love March.
So Far So Good.
Buddy’s Advice.何はさておきA-1「Jazz Mambo」! ピアノもボンゴもリズミカル&クールにマンボ。トリッキーなイントロもよろしい。サイ・コールマンは才能がありすぎて、どれを買っても違う顔。クールにピアノトリオで決めたこれ、単純にかっこいいですよ。「Gypsy In My Soul」では右手の技術見せまくり弾きまくり。ジャケは氷の上にコールマン(凍るマン)。.
Jazz Mambo.
Sing You Sinners.
Gypsy In My Soul.70年代はドノヴァンの迷走期とも言われますが、あらためて耳を傾けてほしい瞬間はいくつもあります。アンドリュー・ルーグ・オールダムとの共同プロデュースの本作では、A-1「Operation Manual For Spaceship Earth」がドノヴァン流レゲエなんです。ドリーミーなグラムロック感覚は同時期のデヴィッド・ボウイとも結構通じるんです。ジャケで和装&正座しているのは来日した影響かも?.
Operation Manual For Spaceship Earth.
There Is An Ocean.
Boy For Every Girl.のちにソングライター/プロデューサー、そしてレアグルーヴ劇名盤「Outlaw」などをリリースするユージン・マクダニエルズ。彼が若き日にポピュラー寄りのソウルシンガーとしてデビューした時期のアルバムです。レパートリーはスタンダード中心。恋愛にまつわる揺れる心をテーマにした選曲で、「Love Me Tender」をとりあげているんです。.
‘Deed I Do.
And The Angels Sing.
Love Me Tender.一言も言葉をしゃべらないマルクス兄弟のいたずら者、ハーポの素敵なハープアルバム。このアルバムがミュージシャンとしての彼にとってのラスト作となります。ロマンチックな調べに目をつむると顔中が落書きだらけ、なんて想像をかきたてられるやんちゃ心満載! スピーディーにストリングスとたわむれる「Harpo Woogie」なんか是非再発見を!.
My Blue Heaven.
Taking A Chance On Love.
Harpo Woogie.ハービー・マンにとって、もっともスピリチュアルなアルバム。瞑想的かつオリエンタルな要素は突き詰めた長尺曲や、ビートルズ「Flying」のカヴァーなどで構成されています。当時のバンドはロイ・エアーズ、ソニー・シャーロックらが参加しているので、こういう作風にも対応、というか、むしろ合っていると思います。あまり語られませんが傑作。.
Flying.
Miss Free Sprit.
Pendulum.A&Mでの傑作「At Home」に続いて発表したセカンド。前作にあった自宅録音のインティメイトな暖かさを、移籍後の本作でも再現しています。やはり、繊細なふたりのハーモニーとギター・プレイは格別。穏やかな空気感を見事に封じ込めたプロデューサー、キース・オルセンの仕事も評価したいところ。ひとりで大切に聴きたい1枚です。.
Lovers Or Friends.
2 or 3, Maybe 4.
Roses In A Box.知的でジャジイなセンスと、都会的なブルーアイドソウル感覚。そのふたつに加え、NYポップスの伝統を知るヴィニ・ポンシアのプロデュースワークが合致した70年代半ばの彼女の作品は、実は素晴らしい完成度。本作でもマイケル・フランクス「Monkey See, Monkey Do」カヴァーにコロリ。「There's More Where That Came From」は超名曲!.
Monkey See, Monkey Do.
There's More Where That Came From.
Headlines.1930年生まれの女優兼シンガー。甘やかなアルトヴォイスで、四季折々をしっとり歌った愛の歌のアルバムです。また、このアルバムの成功の一因はフランク・デヴォルの壮麗なオーケストレーション。音で景色を描き出し、歌う彼女をそれぞれの主人公にしてくれます。「It Might As Well Be Spring(春の如く)」など、季節を歌いこんだ曲って本当に良いものが多いですね。.
It Might As Well Be Spring.
The Things We Did Last Summer.
Autumn In New York.初期ライノの殿堂。カタログ番号No.2(No.1はWild Man Fischer)。笑えて泣ける、この素晴らしいコンピの下には、彼ら変態たち…いや、愛すべき彼らの偉業が埋まっているのです。カズー・オーケストラ、バーンズ&バーンズ、「Walk On The Wild Side」やアメリカ国歌の替え歌などを収録した不謹慎極まりない内容! ステキっ!.
The Star Spangled Banner.
Walk On The Kosher Side.
Whole Lotta Love.トロンボーンを中心にした金管アンサンブルでラテンダンス! 定番「Tequila」のアレンジも、とってもクール。ここまでリズムやハーモニーをいじってるヴァージョンってあんまりないかも! パチャンガ、チャチャチャ、マンボにメレンゲ、ルンバにタンゴとラテンリズム勢揃いです!.
Tequila.
Wild Pachanga.
Never On Sunday Cha Cha.ヘンリー川原アーカイブ・シリーズの総仕上げは、川原の手がけたヴォーカル・ユニット、ショウインのアルバム『パープル・ガーデン』のLP化。テレサ・テンとアンビエントが出会ったような摩訶不思議な一枚です。歌詞を除き作品のほとんどを川原が編曲し、アルバム用に書き下した曲、過去に発表した川原のソロ作品の再編版、マンダリンポップ名曲のカヴァーを収録。近未来SFの国際的なアジアを思わせるような、サイバーオカルト的な感覚をもつ楽曲はSNSの時代にアジア圏で交流しているアーティスト達の感覚を予見していたかのよう。.
TVアニメから生まれた架空バンド、アーチーズ。ロン・ダンテ(作曲面でも大きく貢献)やトニー・ワインらがシンガーとして参加、ジェフ・バリーが作曲/プロデュースでまとめあげたプロジェクトも、これが4枚目のアルバム。タイトル通りの陽の光をいっぱいに吸い込んだ屈託のないサマーポップスだけでなく、ちょっとナイーヴなテイストの曲も増えてきてます。架空なのに成長してる感あるのがいいですね。.
Sunshine.
Dance.
It’s The Summertime.