ニューヨーク州の北の街サラトガの地元クラブの、いわゆるハコバン的なラウンジトリオ。アコーディオン、ベース、ドラムとマリンバの持ち替えの男性三人組という編成で、各自ヴォーカルをとり、ハーモニーも重ねます。おもてなしを重視した選曲とパフォーマンスなんですが、これがどうにも小気味良くて洒落てます。この場所かぎりの演奏を続けるうちに洗練されていったんでしょうね。こういう存在感、とってもいとおしいです。田舎クラブスインガーたちのオンリーワン盤!.
Poinciana.
Soon It's Gonna Rain.
Camelot.ファーストアルバムのオリジナル。のちにAristaから別ジャケで再発されますが、このBell盤は、まったく売れなかったため意外と見つかりません。ランバート、ヘンドリックス&ロスを完璧に再現した「Cloudburst」ベット・ミドラーでも知られる「Friends」(マーク・クリングマンとバジー・リンハートの共作)をはじめ、もちろん内容も素晴らしい! プロデュースはバリー自身と彼を発掘したロン・ダンテ。A面冒頭には2歳のバリーとおじいちゃんによる微笑ましいやりとりも入ってます。.
Friends.
Cloudburst.
One Of These Days.スタープレイヤーとして人気を獲得したラリー・カールトンを送り出し、新ギタリストにビリー・ロジャースを迎えてのアルバム。その分、バンド全体でファンクするアンサンブルが強まった印象もあります。この翌年に生まれる傑作「Street Life」の前哨戦ともいえるシティメロウ感もばっちり。.
Fairy Tales.
Bayou Bottoms.
Comic Reign.ギターとベースを担当するゲイリー・ダルトンと、ドラムを担当するケント・デュパリによるLAの白黒混合デュオ。アルバムは数枚ありますが、ブルーアイドソウル感覚とAORグルーヴが合致した本作が一番人気です。AORが輝いていた時期ならではのパリッとしたサウンドと高揚感が自然に盛り込まれているように感じます。こみあげ系のグッドソングを作ることしか興味がないデュオって感じ。かつてサバービアにセレクトされ脚光を浴びた1枚。.
Caught In The Act.
Til The Day I Started Lovin' You.
There Is Love In Everybody.彼がこのアルバムの前年に発表した傑作「Other Worlds Other Sounds」は、バチェラー・パッド・ミュージックという概念を決定づけた1枚(そう呼ばれるようになったのは、ずっと後年ですが)とされています。その翌年発表の本作は、アルバムの知名度こそやや見劣りしますが、絶好調時のエスキヴェルの奇想を伝える充実作。おなじみ「ズーズー」コーラスも飛び出しますし、クラシックや東欧や地中海、アラビアに題材を採ったおなじみのメロディも鮮やかに自分の色に塗り替えるアレンジ力は、やはり驚嘆の領域!.
Andalusian Sky.
Parade Of The Wooden Soldiers.
Guadalajara.ルグランのヨーロッパ紀行シリーズ(パリ、ローマ)の一枚。クラシックからのナンバーが多いですが、編曲のユニークさはすでに顔をのぞかせています。なんといってもまばゆいマンドリンで奏でられる「The Cafe Mozart Waltz」が最高にキュート! ウィーンがテーマなので「第三の男」もやってます。.
The Cafe Mozart Waltz.
第三の男.
Vienna, City Of My Dream.LA産チカーノたちが繰り広げるたまらなくアーベインなメロウなファンキーサウンド。「Hidden Tears」や「This Day Is Our Day」とか、ナイトライフへと繰り出すにはこれぐらいシャキッとした切れ味がないとね。フィリーマナーだったソウル感覚がブラコン的なものへ移行してきました。.
Hidden Tears.
This Day Is Our Day.
High On The magic Of Your Love.彼らの代表作といえば、やはりこのアルバムと次作「H2O」になるでしょうね。タイトル曲、そしてヒップホップへの影響も大きい「I Can’t Go For That」の2大ヒットを収録。売れ線狙いのイージーさではなくしっかりエッジを攻めたサウンドが時代を超えて評価されています。.
Private Eyes.
I Can’t Go For That.
Did It In A Minute.ブルー・スターズから独立したクリスチャンヌ・ルグラン、ウォード・スウィングルら6名の男女コーラス。神業かと思うほどテクニカルなのに、隣りに住むアベックを訪ねるほどに気さく。それがフランスらしいエスプリなんでしょう。フランス語のエロキューションと言葉を持たないスキャットが交錯する美しさ、モダンジャズとコーラスの楽しみを存分にどうぞ。ホレス・シルヴァー作の「Doodlin’」を除き、8曲中7曲がクインシー・ジョーンズの提供なのは、制作時に彼がエディ・バークレーのもとで音楽を学ぶために渡仏していたから。それもまた時代と偶然の描き出す奇跡です。.
French Rat Race.
Meet Benny Bailey.
Count ‘Em.オランダ出身のアコースティックギタリスト。4年ぶりのセカンドアルバムにしてラスト作。ドビュッシー、ラヴェル、プーランク、クルト・ワイル、W.C.ハンディ、ジェームス・スコット、レノン&マッカートニー、そして自作曲を紡いでいきます。フランスの現代曲、ラグタイム、ビートルズ世代のロックが同居したセンスは幅広く、またギターにも勢いがあります。.
When I’m Sixty Four.
Alabama Song.
Golliwog’s Cakewalk.NYの名門ジャズクラブ、バードランドでのライヴを集めた貴重音源編集盤。ジャイヴファンからの信頼厚いイギリスのHepレーベルからのリリースです。録音時期は1951年。目玉は、かつての相方スラム・スチュワートのゲスト参加により実現した再結成時の最高のパフォーマンスを10分以上収録していること(「Flat Foot Floogie」から「Cement Mixer」まで)。音質は決してよくはありませんが、楽しさは文句なしに伝わってきます!.
Flat Foot Floogie, No. 1.
Sabroso.
Oh, Lady Be Good.1957年のニューポートジャズフェスからは、さまざまな顔合わせのライヴレコーディング盤が出ていますが、これはかなり珍しいほう。しかも、B面のドン・エリオットのセッションに若きビル・エヴァンスが参加! A面はエディ・コスタのピアノトリオにロルフ・キューン、ディック・ジョンソンが参加。B面はジャズアコーディオン第一人者マット・マシューズのカルテット演奏3曲、そして最後にドン・エリオットがカルテットで3曲。エヴァンスがピアノを弾きまくる「I Love You」は必聴でしょう!.
I Love You.
I Never Know.
I Remember April.記念すべきアルバム第2弾。1stが10inchでしたので、12インチとしては本作が最初です。EPが主流だった時代のこと、おそらく複数EPから音源を集成したものでしょう。1961年度のユーロビジョンコンテスト1位曲「ふたりは恋人 Nous Les Amoreux 」、同名映画主題歌「ペペ Pepe」など、親しみやすいメロディが並びます。管楽器のキラキラした響き、中域のふくらみを生かした弦のアンサンブル、どこかしら愛嬌を感じさせる味わいなど、すでにカラベリらしいサウンドの特性が表現されていると感じられます。.
Pepe.
Tombe de l'Eau.
Bye Bye Baby.「Oklahoma Toad」以来、数年ぶりにリリースされたセカンド・アルバム。30〜40年代のジャズジャイアンツに敬意を表するというコンセプトで、オールドタイミーな色のジャズコンボの演奏のうえに彼の歌が乗るという、考えただけでもよだれものの1枚です。B面はセンシティヴなピアノソロ。彼なりのラグタイム解釈が楽しめます。.
Old Man Harlem.
Dear Bix.
Lotus Blossom.50年代Capitolを代表する人気スター同士の組み合わせ。50年代のシングル曲を中心に8曲ずつをカップリング。片面ずつではなく、交互の収録というのが変わってますね。レス・ポール&メリー・フォード「Mister Sandman」小粋で最高ですね。ナット・キング・コール「Papa Loves Mambo」もうれしい!.
Mister Sandman.
Papa Loves Mambo.
Answer Me, My Love.60年代のシカゴでトップを張ったわけではないけれど、忘れがたいノーザンソウルをシングル中心に残した2グループ。エスクワイアズもマーヴェロウズもシングル中心にまとめてもらえるのはありがたいです。前者は「Get On Up」、後者は「I Do」が代表曲! インプレッションズなどシカゴソウルの良い部分の影響を受け継いだ名曲多し!.
Get On Up.
I Do.
My Heart.『Music in DNA』は、1980年代初頭のニューヨークに滞在し、故郷のしがらみから解放された日本人青年、Yasuhito Ohnoが自主制作したLPで、音楽、絵画、パフォーマンスといった当時の様々な前衛的ムーブメントと80年代ニューヨークの地産地消エネルギーにインスパイアされた、「外部」としてのDIY精神が溢れ出る情熱の結晶体。シンセ一台とヴォイスのみで表現されたこのウルトラローファイな初期衝動的探求は、シニシズムが蔓延する時代、内なる「人間」DNAを揺り起こす。.
博学のジャズマスターにして、最高のオシャレ貴族、ベン・シドランのArista時代の3枚目。ある意味、彼がもっともAORと蜜月になっていたと言える時代の、ミッドナイト感、そしてファンキー度高めの内容。16ビートを交えたA-1「Kiss In The Night」のドラマチックな展開がカッコイイです。インスト「The Cadillac Kid」にもやられます!.
Kiss In The Night.
Moose The Mooch.
The Cadillac Kid.ブルーアイド・ソウルの名バンドの3作目。アルバム全体を貫いている洒脱なグルーヴ感覚は、やはり白人黒人混合グループだった彼らならでは。黒人ヴォーカリスト、レスリー・スミスの歌声も伸びやかで最高です。爽快な「It Just Takes Awhile」をはじめ、彼らのメロウ&タイトなグルーヴは完璧! いつまでも色褪せません。.
It Just Takes A While.
The Force Is Watching You.
Don't You Wish You Could Be There.海外でも非常に人気が高いソフトでミスティックなレリジャスフォークロック。牧歌的なフルートやオルガンの音色が心地よい酩酊感を誘います。信仰心の強さゆえか、無意識のうちに異世界に足を踏み入れてしまったうっすらとアシッドな世界観が、名盤といわれる所以です。ふわりと空へ消えいく二人のハーモニーは、ここではないどこかから聞こえているよう。.
Weary And Worn.
Jesus Was A Pretty Good Guy.
Wake Up One Morning.日本のソウルファンのディープな探索は70年代から世界的に群を抜いていました。ニューオリンズR&Bの宝庫、Imperialレコードのカタログからシングルリリースのみの音源を集めて、当時最良の音質で復刻した1枚です。スマイリー・ルイス、ヒューイ・スミス&ザ・クラウンズを筆頭に、じっくりどっぷりニューオリンズ沼に浸かれます! 日本語解説も充実!.
Gypsy Blues.
Someone To Love.
You Gave Me Love.シカゴからNYにやってきたダニー・ハサウェイをメンバーを迎えて制作したアレサのニューソウル路線での傑作。リズムの跳ねが16ビートになっているバカラック「April Fools」やデルフォニクス「Didn't I (Blow Your Mind This Time)」の素晴らしいカヴァー・ヴァージョンが新しい風を運んでいます。また、「Rock Steady」や「Day Dreaming」など彼女の自作曲が4曲あって、アレサのソングライターとしての実力も思い知らされます。.
April Fools.
Didn't I (Blow Your Mind This Time).
Day Dreaming.端正でメロディアスなタッチの名ピアニスト。実はこの名前はアメリカに移住後のもの。出身はイタリアのシチリア島で、ジャチント・フィーリャという本名があるのだそう。イタリアンジャズ的なメロディアスでヒップな感性を感じるのはその血筋のなせるわざでしょうか? テディ・コティック(b)ニック・スタビュラス(ds)のトリオで1956年に自作5曲、ジャズ名曲6曲を吹込んだアルバム。クールな緊張感と演奏の楽しさの両方が伝わってくる、けだし名盤。.
Godchild.
It’s All Right With Me.
The End Of Love Affair.自身のセンチメンタルな歌声で披露した「This Guy's In Love With You」が全米ナンバーワンに。彼らにとってもバカラック&デヴィッドにとっても、それは初めての快挙でした。そのヒットを記念して制作された68年作。無邪気な子供コーラスをあしらった「Talk To The Animals」には思わずニンマリ。穏やかな色合いの濃いティファナサウンド。あらためて素敵な一枚です。.
This Guy's In Love With You.
Talk To The Animals.
マンデイ、マンデイ.ランディ・クロフォードのセルフカヴァー版「Street Life」(クルセイダーズで彼女が歌ったダンスクラシック!)が映画のオープニングでした。バート・レイノルズが自ら監督した刑事アクション映画「シャーキーズ・マシーン」のサントラ。サラ・ヴォーンが歌うテーマ曲もいいし、チェット・ベイカーやジュリー・ロンドンをサントラに紛れ込ませるセンスもいい。.
Street Life.
Love Theme From Sharky’s Machine.
My Funny Valentine.アメリカのローカルミュージシャンたちをサポートする地元ラジオ局やコミュニティを中心に起きた「ホームグロウン」シリーズ。サンディエゴ、アリゾナ、そしてハワイへと飛び火していった連帯。その運動の拠点となったサンディエゴの1976年版。楽曲のレベルが高くて舌を巻きます。ダイアナ・、オンゼジロ&サラ・エック「Leucadia」なんて、どうして彼女たちがデビューできなかったのか不思議なくらい。地元で歌い続けることの尊さもここにはあるような気がします。.
Singing My Way To San Diego.
Leucadia.
Never Walk Away.ハワイアンと近似値の高い音楽で知られるタヒチのミュージシャン、オーギー・ゴーピル。ジャズの影響を強く受けた土俗的な部分と洗練された部分が混ざり合ったコーラス! 50年代にDeccaなどアメリカ本土のレーベルに録音を残していることで知られていますが、この私家版的な発掘音源はなんと30年代のもの! すでに、こんなににダイナミックな音源があったなんて!.
Vana Vana.
Manue.
Mokihana.折からのブームに乗って、キャノンボール・アダレイが若きセルジオ・メンデス率いるボサ・リオと制作したアルバム。カラフルで小気味よい演奏が魅力的。当時、ボッサで圧倒的な人気を博したスタン・ゲッツに比べてもアダレイのよくうたうサックスは引けを取っていません。オリジナルは1963年にRiversideからのリリース。セルメンのブレイクや、キアダレイが「Mercy, Mercy, Mercy」のヒットを飛ばしたことによるレーベル移行しての新装再発盤でした。.
Clouds.
Corcovado.
Groovy Samba.「Friends In Love」が一時AORファンの間ですごく人気でしたが、だったらこちらもぜひ。デヴィッド・フォスターを筆頭に、クリス・クリスチャン、ロビー・パットン、ブルース・ロバーツ、デヴィッド・ラスリーら西海岸AORシーンを代表するライター陣が佳曲を提供しています。ディオンヌのAORはどれもよいです。なんといっても、あの「It’s The Falling In Love」のディオンヌ版!.
Reaching For The Sky.
It’s The Falling In Love.
Easy Love.「Sexy Eyes」のディスコヒットによってその路線がひらけた彼ら。もともと持っていた憎めないキャラクターをメロウなセンスと合致させた名曲「Girls Can’t Get it」収録の1980年作。このジャケでハードな内容と勘違いされそうですが、泣けるメロウ連発。このアルバムがいちばんAOR、本当です。.
Girls Can’t Get it.
Body Talkin’.
That Didn’t Hurt Too Bad.