ビング・クロスビー72歳の年にイギリスでレコーディングした一枚。軽やかにスイングした「I Love To Dance Like They Used To Dance」、ジョニー・マーサーとのデュエットが楽しい「Good Companions」など、ヒップな洒落っ気満点の傑作。丁寧で気品あるオケはイギリスのアレンジャー、ピート・ムーアによるもの。この時代のアメリカではすでに作られる機会のなかった上品でヒップなアルバムです。見開きジャケには人生を振り返る写真がたくさん!.
【曲目】You Took Advantages Of Me / You Forget Your Glove / Should I / You Do Something To Me / Calypso Blues / Thou Swell // Softly, As In A Morning Sunrise / In The Shade Of The Old Apple Tree / I Don’t Want To Walk Without You / You And The Night And The Music / I’ve Got The World On A String / The Major And The Minor
古くからのハイファイのベストセラーにブルースシンガー、チャールズ・ブラウンがシティソウルをキメたアルバムがありますが、これはさしずめそのジャズ版! コルトレーンとの共演でも有名な渋い男性ジャズシンガー。72年の奇跡的名盤です。冒頭の洗練されたファンキージャズ・アレンジ「By The Time I Get To Phoenix」でまず仰天。「We've Only Just Begun」での豊かな表現力にもやられました。.
収録曲・データ
【曲目】By The Time I Get To Phoenix / Didn’t We / Games People Play / Betcha By Golly Wow / Summer Wind // Help Me Make It Through The Night / Folks Who Live On The Hill / We’ve Only Just Begun / I’ve Got To Be Me
60年代の早くからLAで活躍。70年代になると南部音楽に潜り込む志向を見せる一方で、相当にラジカルな要素を持ち込んだりもします。エフェクトっぽいシンセの使い方は大胆にして実験的。名曲「Blueblrd」、ニューオリンズ的リズムの「Laying Right Here In Heaven」など、南部的で粘っこくゆるやかな熱波のような音楽が満載。えらくポップです。.
マンシーニのキャリアを代表する名曲「Baby Elephant Walk(子象の行進)」ですけど、意外とどの映画からの曲なのかすぐには思い出せなかったりして。それがこちら。名匠ハワード・ホークス監督の「ハタリ!」のサントラ収録ヴァージョンがオリジナルです。マンシーニ・サントラを代表する名盤です。またエキゾ度も高く、それでいてただ奇をてらっただけでない、しっかりとしたアレンジがなされているのが魅力。大作B-1「The Sound Of Hatari」も聞き物です。.
収録曲・データ
【曲目】Theme From “Hatari” / Baby Elephant Walk / Just For Tonight / Your Father’s Feathers / Night Side / Big Band Bwana // The Sounds Of Hatari / The Soft Touch / Crocodile, Ho Home!
この「Love」がカリプソDJの間でどれほど重宝されてることか! 彼こそカリブ海のナット・キング・コール。柔らかくて軽みのあるヴェルヴェットヴォイスにやられます。「Mona Lisa」「More」などコールの十八番の解釈も絶品! 「John B. Sail(ビーチボーイズも「Sloop John B」としてカヴァー)」など定番カリプソもエンターティナーらしい余裕綽々の気持ちよさ。.
ダンスクラシックとして名高い「Don't Leave Me This Way」収録。その曲を提供したギャンブル&ハフのコンビに加え、マイケル・ラブスミス、スティーヴィー・ワンダーら充実した作曲陣による、メロウなディスコサウンドの見本のような一枚。かつて、このアルバムをAORファンにも"イケル一枚"と発見したのはGreat3の片寄明人氏でした。.
3作目にしてライヴ盤。「Reason To Believe」「If I Were A Carpenter」という彼のキャリアを決定づける重要曲はすでに完成。その隠し味であったはずのジャズ味を、マイク・マイニエリ、エディ・ゴメスらNYのジャズ・ミュージシャンを加えて、かなり前面に出しているのが本作の大きな特徴です。そしてもちろん、内省的な歌声に震撼させられます。彼の初期作品では、実は今はこれが一番人気。.
伝説のグループ、マジシャンズを結成してデビュー。60年代後半からは名ソングライター・チーム、ゴードン&ボナーとして活動。本作はセカンド・ソロで、ジャック・ニッチェのプロデュース。甘くて切ないブルーアイドソウルアルバム。オリジナルはアラン・ゴードン名義で78年リリースですが、架空のソウルグループとして売ろうと判断されたのか、名義もジャケも曲も一部変更され再発されたのがこちらです。グッドタイム・ポップ「How Can You Leave Her」収録はこちら。この曲、全然ソウルじゃないじゃん! でも最高!.
ジェリー・ロスがプロデュースした東海岸系の素晴らしいブルーアイドソウル・バンド! スカ的なリズムを採り入れた「I've Been Hurt」「May I」がヒット曲です。オリジナルより軽快な仕上がりな「Soulful Strut」や、猛烈なグルーヴの「Touch Me」(ドアーズ)、グリニッチヴィレッジ系シャッフルの超名曲「Are You Ready For This」あたりは、ダサいルックスを裏切る出来映えです!.
【曲目】What is This Thing Called Love / Tara Lara / Two Guitars In Cha Cha / The Poor People Of Paris / Flaming Guitar / Symphony // Supersonics In Flight / Haggis Baggis / Lonely Guitar / Blue Skies / The 3rd Man Theme / Choo Choo Ch’Boogie
【曲目】J’aime Paris Au Mois De Mai / La Goualante Du Pauvere Jean / A Paris / Vous Qui Passez Sans Me Voir / L’ame Des Poetes / Nuages // Douce France / PIgalle / Que Reste-t-il De Nos Amours / Jous Le Ciel De Paris / Je Sais Que Vous Etes Jolie / Moulin Rouge
【曲目】Funny How Time Slips Away / Graduation Day / Do You Really Love Me / Tears In Our Eyes / Hold Me / We’ve Got A World That Swings // Don’t Make Me Sorry / My Baby’s Gone / Charade / Looking Over My Shoulder / Wake The Town And Tell The People
この二人のデュオはこの一作のみですが、ジョン・ゲイルモアは後年にPhiloから軽妙なSSW作品を発表して活動を続けます。ほんのりと暖かい空気が流れるフォーキーでジャジーな音楽。NY録音で、しかもカントリーやジャズのミュージシャンが混ざり合いながらセッションしていたの時代の晴れやかな気分がいっぱい。「Slow Down Superman」を聴くと、フィフス・アヴェニュー・バンドが目指していた世界を受け継ぐって、こういうことかもとしみじみ思います。愛おしい気持ち。最高!.
【曲目】Little Sally One Shoe / The Land Of Hatcy Milatchy / The Little Shoemaker / Me And My Teddy Bear / Betsy, My Paper Doll / On The Good Ship Lollipop // Willie, The Whistling Giraffe / Little Red Monkey / Here Comes The Ice Cream Man / The Syncopated Clock / Kitty Kats’ Party / The Teddy Bears’ Picnic
実力派姉妹コーラス・グループ。前作「Sing! Sing! Sing!」も素晴らしいし、同じコンセプトでスイング・エイジのジャズ・ソングをハモったりスキャットしまくる本作も最高。ややおしとやかなジャズ色が強くなった気もするけど、心は楽し“かしまし娘”。スキャット全開「In The Mood」で踊れば天国です!.
収録曲・データ
【曲目】St. Louis Blues March / Hot Today / Song Of India / I’ve Got My Love To keep Me Warm / I Can’t Get Started / Trumpet Blues // In The Mood / When Day Is Done / The Mole / Take The “A” Train / Sugar Blues / One O’Clock Jump