フォー・フレッシュメンの歌う「This Could Be The Start Of Something」を聴きたいと思っていたら、このアルバムに収録されていました。1940〜60年代にわたり、数々のスイング・ビッグバンドが採り上げたレパートリーを自分たち流にアレンジしてお届けしますという好企画。スキャットのみで歌われる「Lullaby Of Birdland」イカシテマス!.
収録曲・データ
【曲目】Lulu’s Back In Town / Li’l Darlin’ / Let’s Take A Walk Around The Block / Dynaflow / Do Nothin’ Till You Hear From Me / Spring Isn’t Spring Without You // Taps Miller / When My Sugar Walks Down The Street / Satin Doll / This Could Be The Start Of Something / Lullaby Of Birdland / I’m Gonna Go Fishin’
【曲目】Milord / Petite Fleur / La Marchand De Bonheur / Manha De Carnival / Personnalites / Trudie // Je Tendrais Les Bras / C’est Ca L’Amour / Any Time / Salade De Fruits / Marche Peruvien / Bin Bom Bey
60年代を通じてMOR界の大スターであったジョニー・マティス。同じような立場だったアンディ・ウィリアムスが、70年代に入ってさすがにリリースを減らす中、マティスは着実に作品を重ねます。シルキーな声で同時代の名曲をカヴァーしてゆくのですから、一度好きになったら、あの声であの曲を聴いてみたいという欲求が絶えなくなったのでしょうね。タイトル曲や「Summer Breeze」「Don’t Let Me Be Lonely Tonight」など珠玉の選曲の好内容盤です。チェックの生地を使ったアートワークも秀逸。.
収録曲・データ
【曲目】Me And Mrs. Jones / Sweet Surrender / Summer Breeze / Corner Of The Sky / Happy / Soul And Inspiration〜Just One In My Life // Don’t Let Me Be Lonely Tonight / If I Could Reach You / Remember / You’re A Lady / I Was Born In Love With You〜Summer Me, Winter Me
繊細な歌心が長く支持されている名作ファーストに続くセカンド。近未来を舞台に、いかにも英国人らしいSFコンセプチュアルな感覚を前面に押し出したモダンポップSSW作品。マーク・ワーツが70年代にSSWモードで出したソロアルバムあたりに近い感じもあります。モダンポップ・ファンは注目を。「Under The Boardwalk」カヴァーには驚き。.
アレサとクインシー。ありそうでそれまで無かった組み合わせが実現したアルバム「Hey Now Hey (The Other Side Of The Sky)」からのシングルカット。全米チャートでは最高33位でした。B面はColumbia時代のジャズ・マインドを思い返したような高速4ビート・ビッグバンド。アレサのヴォーカリーズ、最高です!.
ボブ・ドロウと「Comin' Home Baby」を共作したベーシスト、ベン・タッカーのレアな初リーダー作。ヴィクター・フェルドマン、トミー・テデスコらを率いた最高にクールなコンボ盤。ヴァイブの音色も涼しげな「For Heaven's Sake」「Don't You Know」「Capricious」などのボッサが出色! もちろん本作でも盟友ボブ・ドロウと数曲共作あり。.
シティボーイ気分の4ビートでSSWを気取ったオーストラリア産の大傑作。ハスキーでやんちゃさが垣間見えるヴォーカルと胸キュンのメロディがたまりません。タイトル曲の頭10秒でキマリ! 80年代初めにウイスキーのCMに日本で使われ、ささやかにヒットした名バラード「You'll Call It Love」も収録。このジャケットがオーストラリアオリジナルです。.
不倫ソング「Me And Mrs. Jones」の特大ヒットがよくもわるくもこの人のイメージを決定してしまったところがありますが、実際はジャズからファンクまで幅広く対応できるセンスを持った才人シンガーなのです。こちらはギャンブル&ハフのプロデュースで、社会的なメッセージとラブソングの両面性を表現したアルバムです。マクファーデン&ホワイトヘッドが提供した「People Power」かっこいいです。.
60年代に「Mashed Potato Time」で一世を風靡した、あのディー・ディー・シャープです。流れるようなグルーヴが気持ちよい「Touch My Love」や、10ccの大名曲を歌った「I'm Not In Love」など、フィリーソウルの本場に移籍し、スムースなソウルヴォーカルを聴かせます。このアルバムが縁でケニー・ギャンブルと結婚することになるんですよね。.
収録曲・データ
【曲目】Love Buddies / Touch My Life / Ooh Child / Real Hard Day / Make It Till Tomorrow // Happy 'Bout The Whole Thing / I'm Not In Love / Share My Love / Best Thing You Did For Me
【曲目】Love-Wise / For Heaven’s Sake / Nocturne / Young And Foolish / Nina Never Knew / Kinda Cute // I’m Old Fashioned / I Love You / Welcome To My Dreams / My One And Only Love / I’m Gonna Laugh You Right Out Of My Life
【曲目】Who Do You Think You're Foolin' / Wounded Eyes / Never Gonna Love Again / In The Street // Just The Same / Reaching / Walk Away / Take Your Trouble
【曲目】The Shadow Of Your Smile / Little White Lies / Memories Of You / Moonglow / Little Girl Blue / All The Way // When I Fall In Love / Pick Yourself Up / Bewitched / Early Autumn / Deep Purple【Arranger】【Conductor】 Lex Jasper
メンバーの急死による活動停止から数年。75年リリースの再結成盤です。60年代のマジカルなポップ感覚からはまたすこし変わって、心地よいアーシーさにくるまれたグッドタイムポップ・アルバムです。スパンキーの低めの歌声にも母性にも似たおおらかさが備わって、本作の魅力となっています。トム・ウェイツ「San Diego Serenade」カヴァーがしみます。ジェリー・イエスター、タワー・オブ・パワーも参加。.
A-2「When You Were Here」に目立つサーフェスノイズが2回入ります。他は概ね良好。
フレンチ美女の歌うアメリカン・ソングス。
エキセントリックな感じもするキュートな顔立ち。フレンチ美女スザンヌ・ベルナールの歌うアメリカン・ソングス(フランス語)。いかにも50年代のABC-Paramountらしいヒップなエスプリの効いた企画ですね。「Que Sera Sera」がホントはアメリカの曲で、フランス語ヴァージョンが珍しいだなんて、実は結構気が付かなかったことです。.
幼少時代からR&Bシンガーとして活躍した彼女。クリード・テイラーの寵愛を受け、70年代はフュージョン系ミュージシャンと都会的なソウル/ジャズヴォーカル作品をKuduで発表していきました。このアルバムはディスコ感覚も前面に。なにしろ歌がうまい人ですから対応力も完璧。レゲエ・ファンクな「Higher And Higher」、スタンダードをディスコ化した「Dream」など、実に痛快です。.
世界中の音楽を軽いラテン・センスで自分に取り込むラウンジ・ピアニスト、アーヴィング。このアルバムはイタリア関連の名曲集。まろやかなタッチの指さばきが情緒豊かなメロディを紡ぎ、ラテン・リズムと相まってオツな味を醸し出します。「Isle of Capri」なんか、結構ダンサブルにアレンジされてますよ。ジャケット、ナイス!.