ピアノも交えた爽やかなフォークロック「I Don’t Feel That’s Real」フォーキーグルーヴ「Follow The Longhaired Lady」など幅広い表現力から、ただのフォークシンガーで終わらない個性を感じ取れます。A-1「She's Up For Grabs」の針跳びに見せかけたギミックとか、人を食ったようなユーモアもあり。夢見がちで人なつっこくて、どうしょうもない切なさを抱え込んだ歌声、やっぱり魅力的。.
収録曲・データ
【曲目】She's Up For Grabs / Children's Song / Silly Song / Sometimes I Wonder / I Don't Feel That's Real / Enjoy, Enjoy // Follow The Longhaired Lady / The Loving Kind / The Dance Of Death / Modern Major General / Jimmy Clay
言わずと知れた元エヴァリー・ブラザース。名作ソロ「Star Spangled Springer」を皮切りに開始したソロ活動で、本作は3枚目のソロ・アルバム。アレンジャーにウォーレン・ジヴォンを迎え(共作も一曲)、人懐っこくてフォーキーな面だけでなく、時代を意識したエッジの効いたナンバーも収めています。とは言え「Patiently」や「Words In Your Eyes」みたいなアコースティックで暖かい曲が、やっぱりバッチリ。そうかと思えば「When Will I Be Loved」のレゲエ・アレンジなんて、小粋なプレゼントも。なかなか話題に上がることのないアルバムと思いますがぜひご試聴を。.
【曲目】Norwegian Wood (The Bird Has Flown) / 1-2-3 / Lightnin' Strikes / You've Got To Hide Your Love Away / Let's Hang On / Hang On Sloopy // Honolulu Lulu / Gonna Hustle You / Dead Man's Curve / Michelle / I Found A Girl / Everybody Loves A Clown
ロンドンのカリブ系移民の若者たちが結成した1970年代型スティールバンド。アルバムは2枚ありこちらがファースト。カリプソというより同時代のファンクやレゲエを意識したヴォーカル&インストゥルメンタル形式。「Love’s Theme」と「Theme From Shaft」に注目を! UK盤は銀ジャケ(スティールパンの色!)!.
【曲目】Porque Te Vas? / J’accuse / Gentil Dauphin Triste / Right Back Where We Started From / Kiss And Say Goodbye / Dancing Queen // Le Concerto De La Mer / Maladie D’Amour / Tu Sais Je T’Aime / Don’t Go Breaking My Heart / Il Etait Une Fois Nous Deux / Sophie
カル・ジェイダーやレス・バクスター楽団でピアニストとして活躍していたエディ・カノ。NYラテンとはまたスタンスの違うLAラテン。パーカッシヴでポップなサウンドを聴かせます。「I'll Remember April」や「On Green Dolphin Street」のようなスタンダードを疾走感あふれまくりで料理する手際が見事。「Sakura(さくらさくら)」にも注目!.
収録曲・データ
【曲目】I'll Remember April / It's About Time / Teach Me Tonight / Waltz Latino / Green Fields / What Kind Of Fool Am I // On Green Dolphin Street / The P.J. Clipper / Blues For Betty / Sassy Little Girl / Barsanova Brown / Sakura【Piano】Eddie Cano【Bass】Leon Cardenas【Congas】Carlos Mejia【Drums】Fred Aguirre
【曲目】A Man And A Woman / Day Tripper / Come Back To Me / Little Boat / It’s Time That You Settled Down / A Good Thing ( Is Hard To Come By ) // 1-2-3 / Only Yesterday / Sunny / How Insensitive / Sidewinder
ジョン・トーマスはシカゴ出身で、ドイツにわたり結成したバンド、ライフフォースとともにロフトジャズ/ジャズファンク路線でアルバムをリリースしたギタリスト。モニカ・リンゲスをシンガーに迎えた高速ブラジリアン・ナンバー「Maryke」や、曲調の変化鮮やかな「Seven Kinds Of Jewels」など、次作「3000 Worlds」と共に2000年代にブラジル音楽好きに再発見された一枚です。スリリングな演奏!.
【曲目】Enlloro (Voodoo Moon) / Dolores, My Own / La comparsa / Frenesi / Andalucia / Maria La-O // Adios / Poinciana / You Belong To My Heart / Green Eyes / Come Closer To Me / Perfidia
全篇チャーリー・カレロのアレンジ。女性コーラス、ストリングスが導入され、リズムにもぐっとモダンなポップスの感覚があしらわれ、カレロの個性が発揮されています。「In My Room」のリフにも、トーイズ「A Lover’s Concerto」の痕跡がチラと見えたり。もちろん主役のバードのガットギターも冴え渡っています。もともとチャレンジには強い人。淡い気分が素敵な「Dulcinea」や「Lonely Crown」も聴いてみてください。.
収録曲・データ
【曲目】In My Room / The Shadow Of Your Smile / Bonanza! / Yesterday / Norwegian Wood / It Was A Very Good Year // Dulcinea / Michelle / A Taste Of Honey / Lonely Clown / Walk Right In
どこか遠い世界から響いてくる音をイメージさせるフレンチホルン。ジュリアス・ワトキンスは非常に数の少ないジャズ・ホルン奏者です。60sポップ・ジャズと50年代の斬新な編曲精神を併せ持つ丁寧なアレンジに色を加えているのはレイ・バレットのカラフルなパーカッション。「Speak Low」のクールなキラメキは絶品の領域。「Nuages」や「Claire De Lune」も斬新。.
アルバム・デビューは67年の強烈なライヴ盤「Live At The Pickwick」ですが、レコード・デビューはソング・ペドラーズ名義でシングルをリリースした64年までさかのぼります。その後、ペドラーズに改名し、Philipsに残した6枚のシングル(64〜67年)のAB面を集めたのが本作。シングルは基本的にすべてモノラルでのリリースだったため、ステレオ・ヴァージョンはこのオムニバスで初出。切れ味抜群のリアルなモッドR&B/ジャズ!.
【曲目】Daydream Believer / You Are My Sunshine / The Letter / By The Time I Get To Phoenix / Goin’ Out Of My Head / Mary, Mary Row Your Boat // Bus Stop / Just Between You And Me / Poor People / Book A Trip / Spooky
その全盛時のライヴでは、花道に彼の汗を浴びるために女性ファンが詰め寄ったという英国きってのダイナマイト・ソウルシンガー。男臭いけどすかっとした、後腐れゼロの歌声の魅力はいまもばっちり伝わります。ここでもタイトル曲や「If I Promise」あたりの男気が“さすが”。なにしろバカラックも「007」も認めた表現力ですから!.
1960年代に入ってのち「A Taste Of Honey」の作者としてグラミーを授賞し、作曲家、ピアニスト、アレンジャー、プロデューサーとして名を成す彼の初期キャリア作品。この時点では、まったくストレートな4ジャズの世界に身を置いていることがわかります。MJQやジョージ・シアリングにも似た世界を、もう少し自分の身に寄せてプライベート感を増したような音楽。ギターにディック・ガルシア、ベースにテディ・コティック。ヴァイヴはボビー自身です。自作を2曲収録。知的で穏やかな響きに惹かれます。当時まだ22歳!.
収録曲・データ
【曲目】The Nearness of You / I Remember You / Serenata / Blues for Jamie / Fine and Dandy // Every Woman / The Poddler / Black Coffee / New Orleans Stomp / Lover Man
“世界で一番聴かれてるサックス”。大きく出ましたね。威勢のいいのは良いことです。手拍子も楽しいジャングルビートの「Come Blow Your Horn」から、パーティーライクなR&Bジャイヴの始まりです。ちょっととぼけた人懐こい感じがなかなかいい。タイトル曲は、サックスR&Bの名曲メドレー。こんなパーティー楽しいな。.