心優しくせつないAORのひな形のような作品。カーラ・ボノフ・バンドのキーボード&ギタリストだったクリス・モンタンのソロ。何の気なくさらっと歌うちょっと無骨な歌声も含めて、この時代にしか生まれ得なかったと思います。本国より日本のほうが話題になったかも。今も密かに愛し続けているファンも多いはず。「Is This The Way Of Love」でデュエットしているのはカーラではなくローレン・ウッドですが、やっぱりいい曲ですね。.
【曲目】Ultimo Tango A Parigi (Last Tango in Paris) / Lei, Lei (Rain Rain Rain) / My Love / Venezuela Suya / Tu Te Reconnaitras / Forever And Ever // La Revolution Francaise / The World Is A Circle / Les Gondoles A Venise / Killing Me Softly With His Song / Quand Vient Le Soir On Se Retrouve / Le Temps De Ma Chanson
ミュージシャン志望のプレイヤーが本物のジャズマンたちの演奏をバックに練習をするためのレコード。そのテキスト用にリード楽器が抜いてアレンジされているので“Music Minus One”なのです。こちらはガーシュインを歌いたいシンガーのための伴奏集。リーダーはジョー・ワイルダーに、ハンク・ジョーンズ、マンデル・ロウ、ジョージ・デュヴィヴィエ、マックス・ローチというメンツで超一流!.
タイトル曲の「Playgirl」がスマッシュヒット。ソフトロック時代のワンヒットワンダーなグループです。出身はウィスコンシン州のミルウォーキー。ガレージ・ロックが盛んな土地柄ですから、彼らももともとはそういうグループだったのではないかと。この唯一のアルバムはストリングス、ブラスなどに彩られたポップ・サウンド。元気の良さだけでなく、「It Isn’t So Easy」みたいなセンチメンタルでドリーミーなナンバーも良し! 90年代にたくさん輸入され、初期ソフトロック・ブームを担った盤です。.
オフビートなファンクセンスがいかすノーウェイブヒット「I Know What Boys Like」で知られるウェイトレス。彼らのもう一曲のヒットは、82年にリリースされたクリスマスソング「Christmas Wrapping」! チャートではそれほど上昇しなかったものの、ラジオで繰り返しエアプレイされ、のちにはスパイス・ガールズもカヴァーしたんですよね。そのリリースに合わせて発売された5曲入りミニLPです。.
カンツォーネをイタリア語で歌ったアルバム「Ti Voglio Bene... I Love You」の成功を受けて制作された作品で、親しみ深いを収めています。一番と二番をフランス語と英語、または英語とフランス語で歌い分けます。シャンソンになじみの深い日本では断然こちらが人気!耳馴染みのあるメロディが流れてきます。 美女がフランス語で甘やかに歌う愛の歌です。.
収録曲・データ
【曲目】I'll Be Yours (J' Attendrai) / The River Seine (La Seine) / April In Paris (Avril 'a Paris) / The Song From Moulin Rouge (Where Is My Heart) (Chanson Du Film "Moulin Rouge") / Under Paris Skies (Sous Le Ciel De Paris) / Speak To Me Of Love (Parlez-Moi D'Amour) // I Love Paris / Autumn Leaves (Les Feuilles Mortes) / Under The Bridges Of Paris (Sous Les Ponts De Paris) / La Vie En Rose / Maidemoiselle De Paris / The Last Time I Saw Paris
ドイツのイージーリスニングで長いキャリアを誇るサウンドマスター。70年代的なセンスにも敏感に反応します。なんたって「朝日の当たる家」をスキャット入りのビッグバンドディスコにしてしまうんですから! 全編おおらかなユーロディスコ仕様で最高な1枚です。「Night And Day」なんてゴージャス&メロウで、すごい仕事!.
My Life As A Girl (Based on: The House Of The Rising Sun).
「ふられた気持ち」以前。黒人たちが彼らのあまりのソウルフルな迫力に「お前たちのことを認めたぜ、ブラザー!」(すなわちライチャス・ブラザーズの語源)と叫んでいた時代のアルバムです。これがセカンド・アルバム。レイ・チャールズがふたりいるような「This Little Girl Of Mine」のモーレツさにぶったまげますね! こんな時代の彼らこそ、今体験されるべき!.
収録曲・データ
【曲目】Baby, What You Want Me To Do / My Tears Will Go Away / Fannie Mae / I Just Want To Make Love To You / Something's Got A Hold On Me // This Little Girl Of Mine / Try To Find Another Man / Night Owl / Bring Your Love To Me / For Your Love
かつてロックミュージカル「ヘアー」の黒人キャストとして脚光を浴びたシンガーです。歌唱力はお墨付きですので、あとは良いスタッフに恵まれれば。このアルバムはボビー・イーライがプロデュースしたフィリー流で心地よいです。「Expressway To Your Heart」の80sなアレンジのリメイクもあり。.
イギリスの新世代ロカビリアン。若くてさわやかなプレスリーみたい。本国での大ヒット曲「You Drive Me Crazy」は最近日本でもCMで使われてましたね。現代版プレスリーみたいな感じ(歌声はだいぶ線が細いですが)で、プレスリーに歌わせてみたかったカヴァーとか、いいんですよね。アーマ・トーマスの「It’s Raining」とか、NRBQの「Don’t She Look Good」とかね。.
フランスのライブラリージャズ。ユニークなアレンジのビッグバンドによる小気味良いナンバーの連発で、レイモンド・スコット、ディーン・エリオットなどのファンにはバッチリくる内容です。軽くスカなリズムを刻む「Le Dernier Scotch」や、スピーディーな「Le Grand Huit」をおすすめしておきますね。ステレオミックスなのも、この手のサウンド好きにはうれしいです。.
カリプソを進化させたダンスビート、ソカの旗手として80年代のワールドミュージックブームでブレイクするアロウの初期作。このダンサブルなカリプソがすなわちソカの原型なのです。マイティ・スパロウなど先輩たちのメッセージ性や語り口をうまく受け継ぎ、新しいサウンドと融合させる道筋を探します。この時期のアルバムは、トーキング・ヘッズ「Remain In Light」好きにも聴いてほしいですね。.
ケニー・ランキンの、あの名曲「Haven't We Met?」をカヴァーしています。ときは65年。同じ年のメル・トーメのヴァージョン(こちらが初演)に負けず劣らずの胸躍る出来です。あちらはマーティ・ペイチ、こちらはドン・セベスキー。60年代屈指のアレンジャー対決でもありますね。ヴァースから鮮やかに転換し、ダイナミックな展開を見せる「Limehouse Blues」も衝撃的!.
収録曲・データ
【曲目】Life Is Just A Bowl Of Cherries / Who Can I Turn To? / He Loves Me / Sweet Georgia Brown / Don't Ever Leave Me / Gentleman Friend // Haven't We Met? / It Shouldn't Happen To A Dream / Limehouse Blues / I'm Foolin' Myself / Love Is A Night-Time Thing / Fools And Lovers
ジョージ・シアリングのピアノと、ブライアン・トルフという若いジャズ・ベーシストが、ふたりだけで行ったコンサートの実況録音。透明感と緊張感のあるすばらしい演奏です。アルバムを買ったのは、ひとえに「Have You Met Miss Jones?」で聴けるシアリングの歌声があまりに素晴らしいから。この人、どうしてもっと歌わなかったんだろう?.
このアルバムはマッカートニー・フォロワーによるシティポップ傑作の一枚だと断言できます。シングルヒット「Get Down」だけでなく、とにかく一曲も捨て曲が無い。ダンサブルな展開を垣間見せるB-2「I Have Never Loved You As Musch As I Love You Today」からのメロウ/ブルーアイドソウルな流れなんかマジで最高ですよ。見過ごさないで!.
I Have Never Loved You As Musch As I Love You Today.