大人のムードをコンテンポラリーなサウンドでしっかり押し出したスムースジャズ/メロウソウル作。60年代からジャンルにとらわれずに歌ってきた人ですから、無理して流行にあわせている印象は皆無。上質の80年代ソウルとしても満足していただけます。.
If You Only Knew.
Puttin’ My Trust.
What Will It Take This Time.ジャズ・シンガーとしてデビューし、のちにポップスを歌うようになった彼女。これがデビュー3作目。ジャズの素養に恵まれた甘くてちょつぴりハスキーな歌声が胸キュンな白人女性シンガーです。フレーズの歌い終わりや、声の張り方が可愛く、そして素晴らしい。A面はマーティ・ペイチ楽団によるスタジオ録音。大学キャンパスでのツアー・バンドとの演奏ライヴをB面に。こちらは二管入りのピアノ・トリオの演奏です。.
A Lot Of Livin’ To Do .
Out Of This World.
I Feel Pretty.サントラ・マニア垂涎の一枚! 1965年にテレビ放映された美女探偵ドラマ「Honey West」のグレートなサウンドトラックです。作曲とアレンジを担当したのはジョセフ・マレンドア。一般には聞き慣れない名前かもしれませんが、「スタートレック」をはじめ、数々のテレビ番組スコアを手掛けています。彼がウェストコーストのジャズメンを総動員して作り上げたジャズなスコアのかっこいいこと! もちろん美人女優アンヌ・フランシスのポートレート・ジャケットも高い人気の一因なんですが、中身も本当にかっこいい!.
Wild Honey.
Lots Of Pluck.
Requiem For A Sideman.ゴスペルというと黒人の領分というイメージがあるかもしれません。教会への忠誠は人種を超えていますので、ホワイトゴスペル・コーラスグループも数多く存在します。50年代にプレインズメン・カルテットとしてデビュー。これが短く改名しての再デビュー盤。見事なハーモニーとぐいぐいと前に進む躍動感、そしてスパイスとしてのカントリー風味。とっても素晴らしいです。.
I’m Working On A Building.
Dem Bones (Dry Bones).
Long Long Journey.香港の歌姫フランシス・イップ! アジアのガールポップが注目されはじめた頃、彼女の作品はトップウォンツでした。このアルバムではちあきなおみ「喝采」をポップに日本語カヴァーしたヴァージョンが最高。ファンキーポップ「Green Is The Mountain」や英語ボッサも飛び出す「Kowloon Hong Kong Medley」も最高だし、彼女の入門編としても最適と思います。.
喝采.
Green Is The Mountain.
Kowloon Hong Kong Medley.Hulaレーベルからリリースの名作「Party Hula」に続く作品で、前作の続編的な内容です。ヴィッキ・リー、ベニー・ロジャースらのいつものメンバーと共にトラディショナルのほか、彼女が後継した先輩的名歌手レナ・マシャード、アリス・ナマケルアなどの作品を取り上げます。元気がよくて歌声がいきいきとしてますし、サウンドも切れ味がよく、音楽に艶があります。.
Hola 'E Pae.
Meleana E.
Aloha Ku’u Home.フィリーソウルのなかでもディスコでの人気を目指したグループ。75年のファーストアルバム以前にもシングルが数枚あり、これもそのひとつ。シンプルな反復を基本としたパーティーファンクなんですが、細かいところに気が利いてます。.
Love Shop.
The Big Hurt.ハードでキラーなモーラム/ルークトゥン連発の秘密兵器。スリン・パクシリの秘蔵っ子、<グレードAの男>ことソンタヤー・カラシンさんの男性時代のベスト選がエムのタイ音楽アーカイブに登場。アンカナーン・クンチャイの「イサーン・ラム・プルーン」(1972)を作ったタイ東北地方イサーンの名プロデューサー、スリン・パクシリが手塩にかけた歌手で、女性モーラム歌手パイリン・ポーンピブーン(エムより既出)と対になって活躍した“男子”アイドル。.
ラム・プルーン ダーオダーオ.
ラム・プルーン HARD.
ラム・プルーン グレードAの男.軽やかな土臭さと洗練されたポップセンスが絶妙にブレンド。アレッシーのような軽くて甘めの歌ものが好きな人にも、AOR前夜の黄昏アコースティックサウンドが好きな人にも◎。さりげないけれども、他に替えが効かないんです。アダルトなブリティッシュポップ。いいですよ。.
The Runaway.
Had To Fall In Love.
Every Little Teardrop.豊かなトロンボーンのフレージングとソウルフルなサウンド。J・J・ジョンソンやカイ・ウィンディングほどの成功はしなかったかもしれませんが、スライド・ハンプトンは頼りになる実力派プレイヤーでした。トランペット3人(うちひとりは若きフレディ・ハバード)、自身のトロンボーン、バリトン・サックス、ユーフォニウムの6管編成でピアノレス。ユニークな8人編成で気持ちよくグルーヴした一枚です。.
Sister Salvation.
Conversation Piece.
A Little Night Music.1934年以降ハワイに移住し、ロイヤル・ハワイアン・ホテルでレギュラーのショウを企画構成し出演、「スイート・レイラニ」(本盤に収録)など数多くのハワイアン・メロディを作曲したネブラスカ生まれの作曲家/バンドリーダーです。本作は、自作曲の集成。耳馴染みのある曲が並びました。.
Sweet Leilani.
Hawaiian Hospitality.
To You Sweetheart, Aloha.ニューヨークの高級ホテル、ウォルドーフ=アストリアのボールルームで行われた彼女のショーのライブレコーディング盤。レナはちょうど40歳を迎えた年で、歌唱力もまさに成熟の域。軽やかなリズムナンバーでも、しっとりと聴かせるバラードでも、オーディエンスの目と耳を離さない魅力がたっぷり。.
Today I Love Everybody.
How You Say It.
Honeysuckle Rose.プラスティック・ペニーは1960年代後半のイギリスで活動したフォークロック/ソフトロック・グループ。2枚アルバムを残し、こちらがファースト。第二期マンフレッド・マンや「Village Green」期のキンクスにも通じるフォーキーなサウンドと、重たくうねるサイケデリアが共存。その混ざり合いがイギリスっぽいです。アソシエイションやビートルズ、ディランをまっすぐにカヴァーする若さも好感。.
Everything I Am.
Strawberry Fields Forever.
Mrs. Grundy.映画音楽の巨匠アルフレッド・ニューマン(ランディ・ニューマンのおじにあたります)が手掛けた南洋の楽園音楽。タヒチ〜ニュージーランド〜フィジー〜サモア〜ハワイと太平洋を浮遊しながら、夢見るような男女コーラス、麗しいオーケストラとともに世界の楽園へ旅立ちます。エキゾチックラウンジものとしてこれほどゴージャスなものはそうそうないです。くりぬきジャケットに豪華ブックレット付き。.
Ports Of Paradise.
Blue Tahitian Moon.
My Little Grass Shack.イギリス人アレンジャー、ロン・グッドウィンが中東音楽をテーマに制作したエキゾ盤。アメリカでは制作当時にはリリースされず(「Holiday In Beirut」というタイトル)、10年ほどが経過してようやくお目見えとなりました。アラビアの音階や構造をヨーロッパ的なストリングスと組み合わせてゆく手腕が鮮やか!.
Arak And Tabouli (Hat Aljarra).
Bassita!.
Farewell To Lebanon.ボイス&ハートのセカンド・シングル。チャートでは最高110位と大ヒットとはいきませんでしたが、元祖パワーポップといってもいいくらいの勢いに満ちています。ソングライターとして裏方に甘んじず、ポップアクトとして成功を志した若さがまぶしいです。.
Sometimes She’s A Little Girl.台湾盤! 1970年から始まる彼女のSSW期のこれが4作目。サード「Music」やこの次の「Fantasy」と並び、カーティス・メイフィールドやダニー・ハサウェイの音楽に惚れ、ニューソウルに肩入れしていた時期でもあり、とても充実した内容です。バックミュージシャンはNYのセッションメンやダニー・クーチらセクションの面々。名曲「Been To Canaan」や隠れファンキー名曲「Bitter With The Sweet」収録です。控えめながら充実作。.
Bitter With The Sweet.
Come Down Easy.
Been To Canaan.ハワイのカントリーミュージック(パニオロ)を代表するシンガー、メルヴィーン。彼女は敬虔なクリスチャンでもあり、こちらは神に捧げる曲をレコーディングしたアルバム。チャールズ・バット・ダントのアレンジは彼女の持ち味を消さないよい仕事。「My Sweet Lord」や、カントリー風味の「Nobody Knows But Jesus」など、とてもよいです。.
My Sweet Lord.
Nobody Knows But Jesus.
Amazing Grace.ロバート・ナイトの「Everlasting Love」をはじめ、60年代からソングライターとしてのキャリアを誇るナッシュヴィルの重鎮。もともとシンガー志向であったという彼が、ようやく漕ぎ着けたファーストソロです。地元ミュージシャンの中にはランディ・グッドラム、ロブ・ガルブレイス、バーゲン・ホワイト、スプーナー・オールダムらの名前も。歯切れのいいサウンドにナイーヴなメロディ。ポップスとAORの狭間にある、ある意味、理想的なサウンドです。.
Wild Wind.
It’s Me That You’re Leaving.
Street Talk.まだアメリカが知らないHIPHOPの最新形はここにある。88risingと真逆な方向からアジア・ローカルをレペゼンし、それ故にグローバルに通用する全くフレッシュな音楽を作り上げてしまうタイの異能、Juu。オートチューンを手にいれたキャプテン・ビーフハートか? 水牛に乗ったドレイクか? それがこのアルバム『ニュー・ルークトゥン』! stillichimiya/OMKのYoung-Gのリードで共同制作を始め、およそ2年がかりで完成したJuu初のフル・アルバムとなる作品なのです!.
深夜0時、僕は2回火を付ける.
ソムタム侍(feat. stillichimiya).
Give Me The Way.ハワイがアメリカに併合される前後、米本土で営業的な演奏活動をしていたハワイ出身のミュージシャンに依頼してたくさん制作された廉価版ハワイアン・レコードのひとつ。ラニ・レフアという中心人物のレコーディングキャリアはこれ1枚のみで、おそらく匿名的にいろいろやっていたのでしょう。しかしこれ、中身はとてもよいです。まろやかなコーラス、スチールを軸としたゆったりアンサンブルなど上出来。内容は安価ではないです。.
To You Sweetheart Aloha.
Mauna Wili Hula.
Song Of The Islands.北欧ノルウェーの電子音楽家たちのコンポジションをアメリカに紹介した、いかにもこのレーベルらしい野心的なリリース。モーグ・シンセによるいわゆるラウンジ・スタイルではなく、ミュージック・コンクレートとしての矜持を持つ作品集です。紹介されている音楽家は3人。緊張感のある音世界にも透明感が感じられるのが北欧的。.
Epitaffio.
Canon.
Galaxy.2000 年代のベストセラーとなった新型ルーツロックレゲエ『Walatta』で一躍有名になったブレンダ・レイは、ポストパンク/ニューウェーヴ時代から活躍した人で、リヴァプールやマンチェスターを拠点に、スリッツ、ポップグループ、ニューエイジステッパーズ(A. シャーウッドと交流があった)等と同じく、レゲエ/ダブ/ファンク/ロックのクロスオーヴァーの先端音楽をやっていた。彼女にはPOP なずば抜けたセンスがあり、80 年代半ばはソロとして英Virgin 等で作品を発表。かの『Walatta』はその「後」のブレンダのソロ・キャリア集成のようなアルバムであった。本作『ドゥヤ・ヒア・ミー!(聞いてんの!?)』は『Walatta』以前の、初期の名作選集である。.
オーシャンリゾート系フュージョンの第一人者といえば、ダン・シーゲル。80年代にあまりにBGM的に濫用されたため音楽そのものを軽く見られがちですが、丁寧に計算されたメロウネスは今再評価されてよいと思いますよ。「Class Reunion」「City Lights」「Joy Ride」など曲名もいちいち気になる!.
Class Reunion.
City Lights.
Joy Ride.Atlanticから再デビュー後の2作目(通算では3作目)。同時代のシンガーズ・アンリミテッドあたりと比べると、人間味があるというか、洒落た中にも愛嬌あり。今あらためて、この時代の彼らは良いですね。「Poinciana」はずばりサバンナ・バンドのファン向け! 「The Speak Up Mambo」はえせラテンでグー。大穴曲はジャジィな「Scotch And Soda」ですね。トッド・ラングレンの「It Wouldn't Have Any Difference」のカヴァーやってたってご存じ?.
Poinciana.
Scotch And Soda.
It Wouldn't Have Any Difference.ブルース・スプリングスティーンのバックバンド(E・ストリート・バンド)でキーボードを長年務めていたデヴィッド・サンシャスの初リーダー作。ビリー・コブハムのプロデュースによるインスト作品で、これはもうフュージョンというよりプログレの領域かも。トリオによる演奏は終始テクニカルでエネルギー充満です。.
East India.
Crystal Image.
One Time.前作「Linda Tillery」では黒っぽいソウルフルなサウンドの彼女ですが、このアルバムではよりスムース&メロウ度が増し、絶妙のアーバンブラックCCMとなりました。軽く80sな気分が混ざっている辺りもグッド。ビル・マックスウェルのプロデュース作がお好みのファンにはバッチリでしょう!とにかく歌が上手いので、満たされた気持ちになります。ライト&メロウな「I Suppose」をどうぞ! .
I Suppose.
Special Kind Of Love.
Secrets.メンバー・チェンジを繰り返しながら77年に活動を終了したシュープリームスの最後のメンバーのふたり。シェリー・ペインは、あのフリーダ・ペインの妹なんですね。歌のうまさも華もあったふたりをシュープリームスという枠から解き放つべく制作されたデュオ・アルバム。プロデュースはあのユージン・マクダニエルズ。楽曲が彼女たちのオリジナルということも驚きです。レベル高い!.
Storybook Romance.
Your Sweet Love.
In The Night.1950年代の後半、ワイキキのヒルトン・ハワイアン・ヴィレッジで絶大な人気を誇ったエンターテイナー。彼の音楽には、ハワイの伝統音楽に則したものと、本土志向のものとありますが、これはふたつの要素を混ぜつつ後者寄りの雰囲気。制作は大編曲家、ドン・コスタ。本土進出の意図があっての起用だったのでしょう。美しいストリングスをしたがえて、なめらかな声が響きます。1960年に40歳の若さで亡くなってしまうアパカ。本当に天からの授かり物の歌声でした。.
Blue Hawaii.
Moonlight And Shadows.
Song Of Old Hawaii.70年代にデビューし、ハワイのトラディショナルなサウンドを若くフォーキーな感性で新たにクリエイトしていった、現代ハワイアンにも通じる先駆的な存在だった彼ら。デビューから10年目の年にリリースされた本作は、スケール大きな波の音からはじまるコンセプチュアルな構成。おおらかさのなかにもおそらく同時代のピーター・ゲイブリエルのアプローチなども参考にしていたのではないかと思える鋭い表現もあり。緻密でありつつオーセンティック。心が奥底から洗われるような1枚です。.
The Sound Of The Sea Surrounds Me.
Pupu A’o Ewa.
Chanson Joie De Vivre.