スイングアウトシスターのきらびやかさとシュヴァリエ・ブラザースのスイング感を合わせたよう。ベースとドラムは黒人、白人女性ヴォーカル、カーメル・マッコートのトリオとして1984年にアルバム「Drum Is Everything」でデビュー。本作でもそのフォーマットは崩さす、ファンキーなネオ・ジャイヴやラウンジーなジャズR&Bを展開しています。声のソウルフルさといい、エイミー・ワインハウスがやっていたことを80年代に先駆けていたとも思えたり。かっこいい!.
収録曲・データ
【曲目】A Hey Hey (Everybody's Got A Little...Soul) / It's All In The Game / Every Little Bit / Nothing Good / Azure / Sweet And Lovely / Jazz Robin / Lay Down / I Do, And Do / A Hey, Hey (Reprise)
「Brother To Brother」と共に、彼の代表作に上げられることの多い81年作。AORにカテゴライズこそされていますが、サウンドクリエイターとして30年余も孤高の存在で有り続ける人です。周囲のミュージシャンとの交流も少なく、いかにも孤高と評するのがふさわしいのに、作り出す音楽はメインストリームのど真ん中。それも気合い充分で、その迫力はすごい。白人・黒人の双方の音楽を、高い場所でまとめ上げて独自のブルーアイドソウルです。.
NYのシーンが生んだ最良のソングライター(出身はデトロイトというのも、彼の音楽の秘密)にして、心にバディ・ホリーを持つ男。「Someday, Someway」「Rockin' Around In NYC」「Cynical Girl」など、佐野元春ファンも即死(実際、二人は交流がありました)の名曲をそろえたロッキンで瑞々しいファースト! パワーポップ、NRBQなど好きな人にも是非聴いていただきたいです。リチャード・ゴッテラーのプロデュースですから骨もある!.
ボビー・ジェントリーが1967年に放った大ヒット「Ode To Billie Joe」(映画では“Billy”)を題材にして作られた映画。すでにボビー自身は引退していましたが、あらためて彼女のオリジナルヴァージョンをテーマ曲として収録。他のスコアはミシェル・ルグランが担当(「おもいでの夏」とおなじ脚本家だったことも関係しているかも)。B面には珍しい「Ode To Billie Joe」インストヴァージョンも収録。.
【曲目】 Happy Heart / If Ever You’re Lonely / Games People Play / Love Is The Only Thing / When I Was A Child / The Ad // My Funny Valentine / Lovin’ Things / When I Give My Heart / Let It Be Me / Some / The Windmills Of Your Mind
60年代後半にソロデビューした当初はソフトロック。70年代前半に「Hushabye」のリメイクをヒットさせ、70年代後半からメロウなハイトーン・ヴォイスをいかしたAORシンガーとして復活。メロメロな「Hey There Lonely Girl」、きらびやかに跳ねる「Sherry」のリメイク2曲が最高のアルバム。ポップスファンも泣かせる極上のブルーアイド・メロウAORです。.
【曲目】One Sweet Night / Wings Of Love / Do Listen To / Campanas De Invierno (Bells Of Winter) // Window Of A Child / Angel Of Mercy / Lovin' You / Hallelujah / Countin' The Days
ホノルルのラジオ局KIKIが主催したオーディション・プロジェクトの候補曲集です。ハワイ音楽にモダンな新風を吹かせた「Home Grown」よりは見かけない一枚。ジャンルの幅は多彩で、トラディショナルからコンテンポラリーまでスタイルはさまざまですが、素朴ながら宝物のような曲が眠ってます。シェリー・ココ・サムソン「Story Of Love」の歌声には惚れました。.
1961年に編まれたコンピレーション。全米19位のヒットとなった1958年の「There Goes My Heart 」を筆頭に58年から60年に発表した8枚のシングル曲からまとめられています。ストリングスやコーラスを伴う親しみやすい曲が並び、ほんのり甘酸っぱい、幸せ気分のナンバーが並びました。.
収録曲・データ
【曲目】There Goes My Heart / Little Things Mean A Lot / There Must Be A Way / Be My Love / I Still Get A Thrill / We Know / They Really Don't Know You / Are You Sorry? / My Prayer Of Love / I Laughed At Love / Perhaps / I Still Get Jealous
「ローレンス・ウェルク・ショー」のレギュラーとしてTV出演し、1950年代後半から60年代にかけてお茶の間の大変な人気者だった姉妹グループ。清楚でラブリーなコーラスは、アメリカの夢のひとつの理想でもありました。1958年リリースのBrunswick盤「Lawrence Welk Presents The Lennon Sisters」から2曲を差し引いての再リリース盤。.
収録曲・データ
【曲目】Hi-Lili Hi-Lo / You Always Hurt The One You Love / Greensleeves / To Know You Is To Love You / Graduation Dance // Too Marvelous For Words / Scarlet Ribbons / Have You Ever Been Lonely / I Remember Mama / Mister Clarinet Man
【曲目】Live Wires / God's Love (Is What The World Needs) / Not Now Doesn't Mean Never / Walking With My Father / Oh My Livin' Brother // Soul'd Out / A Shield About Me / Can't Make It Without You, Lord / You Got Me Through / Soul'd Out - Reprise
タイトル曲のイントロでシャウトされる「Kick Out The Jams, Motherfuc***!」が「Brothers And Sisters」に修正されたヴァージョンです。いずれにせよ、そうしたスキャンダラスな話題もありましたが、なにより特筆すべきはこの音の強烈さ! デトロイトのパーティー文化だったガレージパンクが、後世まで強烈な影響を与えるモンスター的存在に変化した瞬間をとらえています。デビューアルバムをライブ盤にしたのは慧眼としか言いようがないです!.
70年代初頭にストーリーテラーというグループに在籍していたUKのSSWのソロ。適度にファンキー、そしてオーシャン風味とグッドタイム感もあり。ジミー・スフェーリスあたりが好きな人にはきっと気に入っていただけるはずです。爽やかな16ビート「If I Were A Ship」や、JTが軽くスウィングするようなグッドタイム・チューン「Nevertheless I Fall」に惚れました。.
ライブラリー的性質を持つフランスのラウンジ・オーケストラ・シリーズ。炸裂ビッグバンド系のナンバーを収録した巻もありますが、本作はエキセントリックでかわいらしいラウンジ感を前面に出した第一集。ジャズっぽさをヒップに昇華させた「Attente Polongee」や「Chant Des Galaxies」が小気味よいアクセントに。フランスのイージー/ジャズ界きっての名手たちが参加しているようです。.
もともとフォークシーン出身。ディープでブルージーな声質を活かしてジャズブルース的な方向に向かった作品。説得力のある歌声はジュディ・ヘンスキの同傾向のアルバムとも通じます。また、若きケニー・ランキンの書いた「In The Name Of Love」をいち早く採り上げています。黒いセーターを着たポートレーイトにうっとり。ケニー・バレル、ジョー・ニューマン、フィル・ウッズ、チャーリー・マリアーノ、ミルト・ヒントンら、NYのジャズメンがバックアップ。.