尻馬に乗るのもためらわず、ひたすらにブロウするグレイトなジャイヴ・ホンカー! リンボーにサーフ、ロックンロールときて、ツイスト・ブームに便乗したアルバムがコレ。猪突猛進、出たとこ勝負(もちろん良い意味で!)な印象は拭えませんが、針を落とした瞬間に不安を吹き飛ばすブロウの嵐! そして、ここでもミッキー・ベイカーを思わせるギタリストが大活躍! CROWNレーベル特有のラフな音質も功を奏して、最高にルーディな音を響かせてます!.
All Night Long Twist.
Twistin’ Time.
Houston’s Twist.イギリス人アレンジャー、ロン・グッドウィンが中東音楽をテーマに制作したエキゾ盤。アメリカでは制作当時にはリリースされず(「Holiday In Beirut」というタイトル)、10年ほどが経過してようやくお目見えとなりました。アラビアの音階や構造をヨーロッパ的なストリングスと組み合わせてゆく手腕が鮮やか!.
Arak And Tabouli (Hat Aljarra).
Bassita!.
Farewell To Lebanon.1970年にファースト、そして70年代半ばにこのセカンドを発表。残した作品はその2枚だけ。このセカンドの頃は生まれ育ったヒューストンから東海岸メリーランド州に拠点を移していたことがクレジットからわかります。人懐っこさとせつなさが共存した歌声はファーストから不変です。彼自身はピアノも弾きますが、卓越したリードギターを聴かせる友人ミュージシャンの参加もあり、ギターの音色の響きが全編にわたって素晴らしいです。ローカルに生きた人ならではの飾らない魅力です。.
Taking Leave Of The Nest.
Magic.
All Our Gardens.キッド・クレオールのバックコーラス三人娘のソロ。ブリリアントにスイングする80sカリプソファンクな「Did You Have To Love Me Like You Did?」や「オズの魔法使い」の人気曲「If I Only Had A Brain」の気の抜け具合が最高! サヴァンナバンドファミリーによる最後期の傑作と呼びたいですね。愛嬌豊かなセンスに酔いしれることが出来ます。.
Did You Have To Love Me Like You Did?.
If I Only Had A Brain.
Maladie D’Amour.針を落とした瞬間からファンクのリズムがあふれ出すコールド・ブラッドの74年盤。紅一点の女性シンガー、リディア・ペンスを前面に出し、スティーヴ・クロッパーのプロデュースでスタジオミュージシャンを大幅に導入。ある意味、バンドとしてのアイデンティティの危機なのですが、作品としては従来にない聴きやすさとメロウさ。フリーソウルの定番としてフロアで重宝されました。「Simple Love Life」「Come Back Into My Life Again」もいい曲!.
Simple Love Life.
I Only Wanted Someone To Hear.
Come Back Into My Life Again.ホームグラウンドとしていたケンブリッジのコーヒー・ハウス”Club 47”で行ったソロ・ライヴの模様です。盟友フリッツ・リッチモンドが、ジャグとウォシュタブ・ベースで共演しています。なお本アルバムは、彼のジャグバンドのワーナー移籍後にヴァンガードが一方的にストック音源を発表したもので、本人の意向を踏まえたリリースではありません。そのためジャケには写真が使われずイラスト表現になっています。しかしこんな風にリラックスしたライヴを重ねながらバンドを作っていったのだろうと想像させられると同時に、クエスキンのジャズ好きがよくわかる興味深い内容です。ゲストにフィドルでマリア・マルダーが登場。.
Ella Speed.
Sheik Of Araby.
Ain't She Sweet.声も容姿にも恵まれたジョニ・ジェイムス。彼女がハンク・ウィリアムスの歌った名曲を扱った異色作です。いや、異色と思っているのは後世の我々だけで、当時、カントリー・マーケットという広い支持層に訴えることは珍しいことではなかったはずです。思いがけずスイングする「Jambalaya」や、まるでフォークソングのように響く「I’m So Lonesome I Could Cry」に心奪われます。.
I’m So Lonesome I Could Cry .
ジャンバラヤ.
Hey, Good Lookin’ .ベテラン・ソウルグループですが、ディスコの波をごく自然に受け入れてこんな傑作を作り上げています。きらびやかに盛り上がるディスコ賛歌「I Fell In Love Last Night」が素敵! ブレッドのカヴァー「Make It With You」もミディアムメロウで最高です。.
I Fell In Love Last Night.
Make It With You.
Love Is A Dream.シカゴソウルの名門グループ。ドゥーワップ時代から活動を続けてきた彼らがチャールズ・ステップニーという天才プロデューサーを得て、一気にモダンなサウンドへと進化していった時期の秀作です。タイトル通り、全体を「朝食」「ランチ」「ディナー」「カクテル」の四部構成に。SEなどの演出があるわけではないですが、単にヒット曲を寄せ集めた作り方ではないコンセプチュアルな美学が浮かび上がります。.
Hallways Of My Mind.
Believe Me.
Does Anybody Know I’m Here.晩年といっても1953年に亡くなったとき、まだジャンゴは43歳でした。ハイファイ録音時代のジャンゴをもっと聴いて見たかったですね。彼の歩みをクロノジカルに追ったシリーズ18集は、グラッペリとの共演2曲から始まり、イタリアで珍しくエレキを弾いてのセッションをメインに収録。ラスト2曲はジャンゴのひとりごととも言えるギターソロで、これだけでも聴く価値が高いです。.
I Can’t Get Started.
Belleville.
Nuages.ワシントン州シアトルを拠点に活動した男女デュオ。キリスト教信仰に根ざしたCCMですが、AOR的なサウンドにはあまり接近せず、アコースティックで透明なスタイルを貫きました。本作は彼らの名盤のなかでも比較的見かけない1枚。ジャケット通り、子どもたちに捧げる曲集のようです。チルドレンコーラスもときおり出てきて、かわいらしさを添えてくれます。.
Circle Of Love.
Music All Around Me.
Train Song.繊細なポップス感覚を持ったNYのSSWのファースト。スプーナー・オールダムらの参加で南部サウンドの滋養を採り入れつつ、若さ故のセンシティヴな感性を曲ごとに輝かせた素晴らしい作品です。全編に漂う柔らかい日差しに包まれるようなソフトな感触がたまりません。壊れそうな「Loving You-Loving Me」の美しさには、思わず息が止まります。60年代サウンド感覚の残り香が、なんと愛おしいことか。.
Loving You-Loving Me.
My Sunshine.
New York City.ティファナ・ブラス快進撃の始まりを告げたサード・アルバム。ヒット曲「Mexican Shuffle」収録。ここからレコーディングに合流したジュリアス・ウェクター(バハ・マリンバ・バンド)の影響も大。実は隠れてナイスなトラックは、ミッドテンポのサーフ風にリアレンジされた「イパネマの娘」。ありそうでない。かなりグッとくる良いアレンジです。パンチの効いたサウンドのモノラル!.
Mexican Shuffle.
South Of The Border.
The Girl From Ipanema.グルーヴィーな感覚の持ち主パット・ウィリアムス指揮のオーケストラとシンガーズ・アンリミテッドの邂逅。ジーン・ピュアリングがアレンジした完璧に統制のとれたコーラスが、ソリッドな16ビートや高速4ビートの上を軽やかに舞うのだから、その格好良さは推して知るべし。ファンク化された「Sweet Georgia Brown」、メロウ&ジャジィな「Just Friends」など、素晴らしい解釈、ハーモニーに脱帽なのです。.
Sweet Georgia Brown.
Just Friends.
Don’t Get Around Much Any More.ソウルフルなR&Bオルガン! まさに、こういうプレイこそ“ぶいぶい言わす”という表現が似つかわしいんでしょう。コンパクトながらも、いかがわしい猥雑なパワーあふれる演奏です! 代表曲「The Happy Organ」などかっこよさが詰まったベストアルバムです!.
The Happy Organ.
Catnip.
Calypso Love Song.元クリームのジャック・ブルース。その名前が重たくのしかかりそうなところを、ジャズ志向や幅広い音楽性で活動を広げた才人でした。本作はサードアルバム。クリス・スペディング、ジョン・マーシャルとのトリオで臨み、ギター、ドラム以外のパートは自身の多重録音。ハードでありながら知的。そして繊細な曲での表現の深さにうなります。ブリティッシュロックの”らしさ”を体現した1枚。.
Victoria.
Smiles And Grins.
Folk Song.ナット・キング・コールの愛娘。グラミー歌手として押しも押されぬポピュラー/ジャズ・シンガーの大御所ですが、デビュー当時はシティ・ソウル的な魅力を前面に出していました。晴れやかな人気曲「Mr. Melody」収録のセカンドアルバムです。プロデュースとソングライティングの両面で大きな貢献を果たしているのは、チャック・ジャクソンとマーヴィン・ヤンシー。「Mr. Melody」のアレンジはリチャード・エヴァンス!.
Mr. Melody.
Can We Get Together Again.
Hard To Get Along.”A Neal Hefti Spectacular”が正確なアーティストクレジット。40本のギターと8台のピアノを駆使したアンサンブルなのだそうです。そんな極端なアンサンブルで演奏するのは、1962年時点の全米での人気TV番組のテーマソング。「ベン・ケーシー」など当時、日本で放映されていたものも多いと思います。親しみやすいメロディと奇抜なアレンジの絶妙な融合をお楽しみください!.
The Flintstones.
Route 66.
Ben Casey.1977年に公開された映画「The Farmer」のサウンドトラック。いきなりウーゴ・モンテネグロによる不穏な電子音トラックで驚かされますが、その後はアメリカーナ+ストリングスとでもいうべき世界観。ジーン・クラークが歌う「American Dreamer」が挿入されたり、単にルーツ志向のひとことでは片付けられない不思議なムードです。ジャケもそういう世界観を表していますね。.
Night Train To Dixie.
American Dreamer.
Garrote.もともとギター少年で、バッファロー・スプリングフィールド〜ポコ〜ロギンス&メッシーナ、そしてソロへ。ジャケから想像するイメージを裏切らない、間違いなくオーシャン系AORの傑作です。スリリングな16ビート「Do You Wanna Dance」のかっこいいこと! 続く「Seeing You」もあきれるほどメロウで! ボズ・スキャッグスがTOTOの力を借りてやったことを自前のバンドでやってみせたというのも、歴戦の人ならではの意地でしょうか。日本語ライナー付。.
Do You Wanna Dance.
Seeing You.
New And Different Way.4作目。ヒット曲を連発してきた彼らですが、このアルバムを最後にいったん活動を休止。3年間ほど各自のソロ活動に向かいます。ピースフルな高揚感よりも、どこかレイジーな空気感を感じます。表ジャケの上下が別々に開く変形見開きジャケット。.
Twelve Thirty.
Nothing’s Too Good For My Little Girl.
Midnight Voyage.アメリカの舞台やテレビで活躍した女優にしてシンガー。同年のアルバム「Mitzi」もポートレート性が高いジャケットで人気。こちらはガーシュイン兄弟の兄で作詞家アイラの歌詞に着目して曲を集めた趣向です。バックの繊細かつふくよかなアレンジは名手ラス・ガルシア。彼女の滑舌がよくキュートなヴォーカルを彩っています。カリプソナンバー「Island In The West Indies」が隠れてますのそちらもチェックを!.
Soon.
That Certain Feeling.
Island In The West Indies.作曲家/プロデューサー、フクゾノヤスヒコのソロプロジェクト、aus(アウス)のニューアルバム『Eau(オー)』。思慮深く展開する繊細な技巧、展覧会や実験映画のための魅力的なサウンドデザインで、国内外から篤い支持を受けるアウス。奥野楽(おくの・えでん)の演奏する箏を全面的にフィーチャーし、創作した美しい作品。箏の繊細な減衰と韻律の柔軟性は、持続的なシンセサイザーの音色と対位法的に構築されたピアノの旋律に包まれ、引き込まれるような底流と、物憂げで流動的な質感を伴う流れるようなアンビエンスを生み出しています。.
プウルセルの作品は仏国内盤と海外盤の内容に違いがある例が多いのです。違いを生んでいるのは選曲です。米国ではロッキンなリズムを盛り込んだ「オンリー・ユー」のヒットを放っている一方で、フランスではこれほどに香り高いシャンソン・タッチのアルバムを作っていました。ピアフのナンバー「Non, je ne Regrette Rien (水に流して)」と「Mon Dieu! (私の神様)」は、こちらが初回録音ヴァージョン。また「Saint-Emilion」はプウルセルとルフェーブルによる共作。ロックンロールなリズムが光る「Ca Tourne Rond 」が異色で魅力的です。.
Tous les Mots d'amour.
Saint-Emilion.
Ca Tourne Rond.ナッシュヴィルの黒人オルガン奏者。ちょっと想像しにくいですが、ちゃんと実在するのです。レイ・スティーヴンスやブーツ・ランドルフのバックでキャリアを積んだ彼が挑戦した、カントリーとソウルジャズの融合! たとえば「Big Daddy」でが、バンジョーの早弾きリックとハモンドのスリリングなせめぎ合い(2拍子のダンスビート!)へ昇華! からの、メロウにワルツする「With Pen In Hand」への流れも最高。拍手です。.
Big Daddy.
With Pen In Hand.
Fancy.R&B/ジャズの両面で60年代からのキャリアを誇るベテランシンガーのルー・ロウルズのフィリー詣。ギャンブル&ハフ作の「You’ll Never Find Another Love Like Mine」が全米2位の大ヒットとなり、見事にこの路線は成功しました。踊りまくるファンキーさとはまた違った大人の表現がたまりません。.
You’ll Never Find Another Love Like Mine.
From Now On.
This Song Will Last Forever.60年代後半に登場した女性シンガー。50年代以降のたおやかなポピュラーシンガーの系譜を受け継ぎつつ、ポップなアレンジをレパートリーに取り入れるなど時代と共存した個性を示した人です。彼女のセカンドアルバムがこちら。バラードを主体として、歌のうまさを聴かせる内容。タイトル曲や「Someday」など、ほのかなボッサが隠し味。.
Someday.
Quiet Nights Of Quiet Stars.
The Lamp Is Low.ディオンヌのソロと銘打たれていますが、映画のサントラとしての作品。ディオンヌの歌う2曲(2回ずつ登場)はバカラック&デヴィッド作品ですが、映画のサントラとして使用されたインストトラックはアーティ・バトラーの作曲とアレンジ。バカラックの存在を意識しつつ、ファンキーなトラックもあってラウンジものとしても聴けます。.
He’s Moving On.
Amanda.
The White Fox Returns.日本では知名度が高かったサリナ・ジョーンズですが、出身国アメリカでは芽が出ず、イギリスを拠点に活動して成功したのでした。ジャズ寄りの彼女の作品ではなく、こうしたポップス寄りの作品は日本でもほとんど話題にならなかったはず。ダンサブルな「Mr. Dream Merchant」をはじめ、良メロディ、良アレンジ、そして落ち着きと艶のある歌声がすばらしいです。.
Where Peaceful Waters Flow.
Mr. Dream Merchant.
I Wonder If you Still Remember Me.ブラジル録音の第1作「I Love Brazil!」から2年後、再びブラジルを訪れて制作したアルバム。タイトルはバリー・マニロウの曲とは同名のブラジル名曲。80年代を迎えて彼女の歌もずいぶん貫禄を増していますが、バックの味わい深い落ち着きとうまく溶け合っています。.
Copacapabana.
The Smiling Hour.
Double Rainbow.