サイモンとガーファンクルのヒット曲をオーケストラで101ストリングスがカバー。60年代後半以降の101は何かが違うのです。リズムセクションがぐいぐいとソリッドに押してくる感じですかね。「Mrs. Robinson」「The Boxer」など、目から鱗のグルーヴィーさです。編曲指揮はベテランのモンティ・ケリー。彼のオリジナル「When The Trees That Are Green Turn To Brown 」「Orange Grove Avenue」「Trav'lin' Again」の3曲を収録していて、これがまたいい味を加えています。まったく別ジャケのUK盤です。.
収録曲・データ
【曲目】Mrs. Robinson / Feelin' Groovy / Homeward Bound / When The Trees That Are Green Turn To Brown / Scarborough Fair // The Boxer / The Sounds Of Silence / I Am A Rock / Orange Grove Avenue / Trav'lin' Again
前作に続きデイヴ・グルーシンのプロデュース。AOR〜フュージョンとブラコンをつなぐ存在として評価された彼女。アッパーなファンク「People Make The World Go 'Round」など、このアルバムではぐっとブラコンに接近し始めた感じです。それでも、タイトル曲をはじめ、エレピの浮遊感が印象的なメロウチューンは相変わらずの良さ。アップも良いですが、しっとりとしたミディアム・テンポの楽曲が絶品なのです。.
収録曲・データ
【曲目】I Try / People Make The World Go Round / Angel Of The Night / Rainbow Child (Little Pas) // What I Wouldn't Do (For The Love Of You) / The Feelin's Love / Love To Last / The Voyage
クライヴ・デイヴィスがAristaの社長に就任した際、前身のBellから継続して契約したのはメリサ・マンチェスターとバリー・マニロウだけだったとのこと。その強い信頼に応えたバリーの最大のヒット作。なんといってもディスコサンバの名曲「Copacabana」収録なんですが、じつはこの曲は全米チャートでは8位が最高。全米ナンバーワンにはなってないのですね(アルバムから最大のヒットは「Can’t Smile Without You」で3位)。.
【曲目】Never Tease Tigers / Limehouse Blues / One Finger Melody / Linda / Laughing On The Outside / Three Flowers // In Detroit / Bye Bye Blackbird / Can’t You See / Memories Of You / Pretty Baby / Theme From ”La Boheme”
Music Minus Oneは特定の楽器をレコードに合わせて練習するために制作されるのですが、何とそこにボブ・ドロウがいました。本作はカルテット+1(ギター)で、サックス奏者の練習に使われる仕様。ミュージカル「Oliver!」の曲を、気持ちよく演奏出来るように洒落たアレンジが施されています。クラーク・テリー、タイリー・グレン、ベン・タッカーなどメンツの豪華さや、内容の良さで、教則レコードとして眠らせるには惜しい逸品。.
収録曲・データ
【曲目】 Food, Glorious Food / Oliver! / Boy For Sale / Where Is Love? / As Long As He Needs Me / Consider Yourself // Who Will Buy? / I’d Do Anything / Pick A Pocket Or Two / It’s A Fine Life / Oom - Pah - Pah! / Who Will Buy?
オリジナルは日本のみリリースだった「ライヴ・イン・ジャパン」。1971年5月7日、新宿厚生年金会館大ホールでの演奏でした。彼の素晴らしい生歌を多く収録されています。実はそれこそがファンにとっては宝物。「House Is Not A Home」の出来は即死モノ。オケも完璧。ここにいたかった…と思わせる素晴らしい内容。聴き終えてため息。関西で教わったのか、「おおきに」というMCが聞こえます。日本盤解説は岩浪洋三さん。.
収録曲・データ
【曲目】Alfie - Do You Know The Way To San Jose / Walk On By / Come Touch The Sun / Raindrops Keep Fallin’ On My Head / The Look Of Love / This Guy’s In Love With You / I’ll Never Fall In Love Again // (They Long To Be) Close To You / Bond Street / A House Is Not A Home / Alfie / What The World Needs Now Is Love / Promises, Promises / What The World Needs Now Is Love (Reprise)
80年代後半から再評価がさらに進んだバーズの未発表テイク集。彼らはすでに60年代末に「Preflyght」という初期音源集が存在していたように、多くの未発表テイクが眠っていました。CD時代のボックスセットでも明らかになっていったその全貌にとって、これはいわば導入編ともいえたアルバムです。「Eight Miles High」など試行錯誤の過程も見えて興味深いです。.
A&Mでの4作目。ドノヴァン「Colours」「Catch The Wind」を取り上げ、キュートな中にも儚い憂いを帯びたサウンドが印象的なアルバムです。オールドタイミーな「Hurry On Down」が最高です。トミー・リピューマの指名を受けてのニック・デカロのアレンジ。ロン・エリオット、ランディ・ニューマン、ジム・ゴードンらバーバンクのミュージシャンがクレジットされています。.
収録曲・データ
【曲目】Scarborough Fair - Canticle / Pussywillows, Cat-Tails / Catch The Wind / Colours / For Boobbie (For Baby) / I Believed It All // Am I Blue? / Hurry On Down / Let It Be Me (Je T'Appartiens) / Both Sides Now / I Think It's Gonna Rain Today
「Friends In Love」が一時AORファンの間ですごく人気でしたが、だったらこちらもぜひ。デヴィッド・フォスターを筆頭に、クリス・クリスチャン、ロビー・パットン、ブルース・ロバーツ、デヴィッド・ラスリーら西海岸AORシーンを代表するライター陣が佳曲を提供しています。ディオンヌのAORはどれもよいです。なんといっても、あの「It’s The Falling In Love」のディオンヌ版!.
これが正真正銘のデビュー作。よく見かけるのは72年に実現したUAからのリイシュー。マイナーのMediartsからのオリジナルがこちらです。彼を有名にした「American Pie」を収録するのは次作ですが、スマッシュヒットとなった「Castle In The Air」やペリー・コモが素晴らしい歌唱によって採り上げた名曲中の名曲「And I Love You So」を収めた本作。いつもと同様に暖かく穏やかな響きに満ちていて、忘れがたい余韻を残すアルバムです。.
収録曲・データ
【曲目】Castles In The Air / General Store / Magdalene Lane / Tapestry / Respectable / Orphans Of Weath // Three Flights Up / And I Love You So / Bad Girl / Circus Song / No Reason For Your Dreams
前作「Rainbow Funk」に続き、ジョニー・ブリストルのプロデュース。全11曲中9曲にまで作曲に絡む徹底ぶりで、彼のメロウなマジックが全篇に横溢しています。「Bristol’s Way」なんてタイトルの曲も、メロウでグルーヴィーで非常にいいのですよ。ブリストル以外の選曲も「Never Can Say Goodbye」だったりして、最高なのです。.
今やエバーグリーンな魅力を湛える74年の4作目。ジャズ、ブラジル、フォークと様々な音楽性を縦断しながら、軽やかな切り口でまとめ上げたボーカル作品。肌触りの軽さがなんともステキです。メル・トーメやカーメン・マクレエが60年代に取り上げ、80年代にはジョン・ピザレリもカヴァーした「Haven't We Met」ほか、全曲最高の内容です。「Penny Lane」カヴァーに悶絶してください。.
収録曲・データ
【曲目】Silver Morning / Blackbird / In The Name Of Love / People Get Ready / Killed A cat // Haven’t We Met / Penny Lane / Pussywillows Cattails / Catfish / Birembau
【曲目】Chopin : Prelude in C major / Limehouse Blues / I Never Loved A Woman The Way I Love You / Both Sides Now / Chopin : Prelude in E major / Brasil ‘57 / The April Fools // Norwegian Wood / We’ve Only Just Begun / Peace Train / If / Blackbird / Love Rach
どの曲をとってもピカイチです。突き抜ける爽やかさの自作「Closer To The Music」や、アルゾ顔負けの「Morning」も素敵。自作曲の他にスティーリー・ダンのカヴァーも。フランキー・ヴァリもカヴァーした「You Are The Song」(デニー&ゴールドのケン・ゴールド作)は絶品のメロウ・チューン。なぜかいまだ知られざる逸品。.
収録曲・データ
【曲目】Closer To The Music / I Can Almost See The Light / I Bet He Won't / Midnight Cruiser / Morning // I'll Be There / One Night Stand / You Are The Song (That I Can't Stop Singing) / Devil's On The Loose (On 7th Avenue) / Emily
1970年公開のクライムアクション映画「Zigzag」のサウンドトラック。オリヴァー・ネルソンが手掛けたグルーヴィーなジャズスコアも素晴らしいですが、ライチャス・ブラザーズのボビー・ハットフィールド、ロイ・オービソンというふたりの渋い声がフィーチャリングされた楽曲があるというのもポイント。ボビーが歌う「All You Did Was Smile 」は珠玉の名曲!.
収録曲・データ
【曲目】 All You Did Was Smile / Main Title From “Zigzag” / Guilty, Your Honor / It Was You, It Was You / Love Theme ( Bossa ) / Earphones // Zigzag / The Other Car / Variation Of Themes / I Call Your Name / End Title
アンディ・ウォーホルの手によるジャケで有名な1枚。中身もAORファンには充実のひとことです。ジェイ・グレイドン、ジョー・サンプル、ラリー・カールトン、リー・リトナーら豪華メンバーによる贅沢なサウンド。最高のミディアムメロウナンバー「Never Gonna Fall In Love Again」せつなく踊れます。全曲自作で、バラードもハイレベル。.
収録曲・データ
【曲目】(You Bring Out) The Best In Me / Wildflower / The Painter / Closing Doors / Happier // Living Isn't Living / Aldous (Instrumental) / I'll Help You / Never Gonna Fall In Love Again (Like I Fell In Love With You) / Do I Love You? (Yes, In Every Way) / Prelude〜(You Bring Out) The Best In Me (Reprise)
モッドなビートの「Canadian Sunset」で幕を開ける傑作ビッグバンドビート! 「Peter Gunn」のリフで味付けされた「Chattanooga Choo Choo」など、60'sマナーを踏まえたモダンなブラス&リズムアレンジがバシバシ登場。当時の若者たちが見向きもしなかったようなスタンダードをロックな精神で再生させた、これぞ過激な温故知新! エレキシタールがバッチリ効いた「Song of India」のビート感もナイス! .
収録曲・データ
【曲目】Canadian Sunset / Bei Mir Bist Du Shon / Jersey Bounce / Frenesi / Undecidded / Heartaches // Chattanooga Choo Choo / Song Of India / String Of Pearls / The Music Goes ‘Round And Around / Bye Bye Blues / Thanks For The Memory
60年代から80年代にかけてカナダで数々のバンドで活動していた才能を見出されてLAに。ダンサンブルな曲も聴かせるバラードもいいのですが、海っぽさを感じさせるオーシャンメロウ+バレアリックな「When We Meet Again」と、解放感に溢れた「Caught In A Whirlwind」が最高のスムースファンキー! LAの強者スタジオミュージシャン達、コーラスにはウォーターズという布陣の作品です。オブスキュアなメロウファンクとの評価が海外では定着!.
収録曲・データ
【曲目】We Got Tonight / There's Always Another Day / Holiday In Hollywood / Hold On / Feel The Inspiration / When We Meet Again / If I Could Write A Song / Get Funky / Caught In A Whirlwind
70年代 Blue Noteで注目を集めたロニー・ロウズ。ヒューバート・ロウズを筆頭とした音楽家族ローズ家の出身。メロウなディスコファンクへの接近もいとわず、決してダサくならない絶妙なセンスの良盤を多くリリースしています。このアルバムも1曲目の高速ディスコフュージョン「Young Child」から最高! タイトル曲など妹エロイーズ・ロウズも参加した歌ものもよいです。.
ソウルフルでありながら、同時に知的なムードも。テリ・ソーントンの歌声は印象に深く残ります。残した作品がそれほど多く無く、そんなところもかえって胸を掻き立てます。タイトル曲「Somewhere In The Night」は米のTVサスペンス「Naked City」のテーマ曲に歌詞を付けたものだそう。「Quizas, Quizas, Quizas」は、小股が切れ上がった感じで料理。ラリー・ウィルコックスのアレンジの意図を彼女が汲み取っているのがよくわかります。.
収録曲・データ
【曲目】Somewhere In The Night / I've Got Your Number / There's A Boat Dat's Leavin' Soon For New York / Lonely One / You've Got To Have Heart / Stormy Weather / I Believe In You // Mood Indigo / Quizas, Quizas, Quizas / I've Got The World On A String / Clap Yo' Hands / Serenade In Blue