バカラックとハル・デイヴィッドが本気で取組んだSFミュージカル大作。残念ながら映画は大コケ、バカラック&デヴィッドのコンビ解消にまで事態は及んでしまいました。しかし音楽作品としては、プログレッシヴな作風が極まった独自の魅力を持つ渾身の傑作です。「Living Together, Growing Together」「Reflections」をはじめ気品に満ちたバカラック節が満載。メランコリックなタイトル曲や、子供コーラスを交えた晴れやかな「The Word Is A Circle」「Question Me An Answer」など、どれも名曲です。.
ネオアコの前哨戦みたいなタイトル曲「恋はリズムにのって (Take A Little Rhythm)」。これって今聴くと、ちょうどいい懐かしさですね。このとき彼は21才。収録曲は10代で書かれたもの。A-2「恋はリズムにのって」からA-5「African Queen」までの流れなんかホント素晴らしいですね。クリス・レインボウのファンにも聴いてほしいもの。ロンドンA&Mが見いだしたアーティストです。.
収録曲・データ
【曲目】Fools' Society / Take A Little Rhythm / Saturday Heartbreaker / We Were All In Love / African Queen // Live Every Minute / Jamie / Page By Page / The Hollywood Role / A Goodnight Song
バカラックの「Knowing When To Leave」は彼女の声に合ってますねえ。この曲のカヴァーはいくつかありますが、これは個人的にベスト3に入ります。70年代の彼女にはソフトな名盤が多いので要注意です。B面ラストの「Yesterday I Was Young(帰りこぬ青春)」には思わず涙。「Nice People」では、ふんわり浮遊した気分に。柔らかくて包容力のあるアレンジは一曲を除きドン・コスタ。.
収録曲・データ
【曲目】Tonight I’ll Say A Prayer / You’ve Made Me So Very Happy / A Time For Us / Nice People / Quiet Soul / It Takes A Fool Like Me // Didn’t We / Time / Knowing When To Leave / Without You / Yesterday, When I Was Young
今のリスナーにはケニー・ヴァンスが在籍したグループと説明したほうがわかりいいかもしれません。ニューヨークのオールディーズを60年代ポップスに橋渡しした重要な存在。初期のホワイト・ドゥーワップ的な魅力から、よりビート感、ソフトロック感を増したサウンドへと移行してきた名作です。メンバー自作のタイトル曲や「Over The Mountain」などソフトロックのファンにも聴いてほしい曲もいっぱい!.
【曲目】Beginning To See The Light / I’ll Never Say Never Again / Get Happy / Why Did I Choose You / Just In Time // As Time Goes By / Where Is Love? / My Ship / Spring Will Be A Little Late This Year / Someone To Watch Over Me
ダイアナ・ロスが去った後ですが、70年代のシュープリームスにも名盤は多いのです。このアルバムは何しろ、全曲プロデュース&アレンジがジミー・ウェッブですから、悪かろうはずがありません。ジョニ・ミッチェルやニルソン(ロネッツの「Paradise」!)の作品も取り上げていて、ソウルアルバムというより、上質のSSWアルバムの趣です。「Once In The Morning」はウェッブもヴォーカルで参加です。.
収録曲・データ
【曲目】I Guess I’ll Miss The Man / 5:30 Plane / Tossin’ And Turnin’ / When Can Brown Begin / Beyond Myself / Il Voce De Silenzio // All I Want / Once In The Morning / I Keep it Hid / Paradise / Cheap Lovin’
【曲目】Your Song / It’s Impossible / Bridge Over Troubled Water / If Not For You / Superstar / Everybody’s Talking // You’ve Got A Friend / Mrs. Robinson / Yesterday / Sunny / Amazing Grace / Daytime, Nighttime【Producer】Anita Kerr & Alex Grob 【Arranger】Anita Kerr
1964年の大ヒット「It’s In His Kiss (Shoop Shoop Song)」で知られる黒人ポップ/ソウル・ガール。本作は68年に発売されたVee Jay時代の編集盤(63〜66年のシングル曲集)とのことですが、ジェリー・バトラーとのデュエット曲も含んでいます。ノーザンポップな「Hands Off」思いがけずスインギーな「June Night」ナイスカヴァーな「Hound Dog」など好曲多数!.
ナッシュヴィル産の心優しきSSW。これがなんと7年ぶりのセカンドアルバム。心優しいポップな曲と、数曲あるメロウな弾き語り系ナンバーが共存。音楽への愛情とインテリジェンスのバランスがちょうどいいのです。「Rainbow」や「Over And Over」の素晴らしさは息をのむほど。クレイグ・ナッティカムやジム・グレイディのようなサウンドを探している方に是非。.
収録曲・データ
【曲目】Harmony / Lily Of The Valley / Come And Lie Down / Children / Long Ago Once Upon A Time // Rainbow / On The Road / Eagle (For John R. Cash) / Saying Goodbye Without Saying Hello / Over And Over / Rock And Roll Health Food Nut
Philips移籍前、Vee Jay時代のナンバーを集めた編集盤。なかなか渋めの選曲が通好みで、ホワイト・ドゥーワップ・グループとしての彼らの出自を明らかにしてくれる向きも。「Silhouettes」や「Why Do Fools Fall In Love」などを収録してます。ちなみにここにも収められている「Honey Love」のバックコーラスは大滝詠一「君に夢中(いつも夢中)」に使われてますね。.
収録曲・データ
【曲目】Silhouettes / Sincerely / Yes Sir, That’s My Baby / Why Do Fools Fall In Love / Long Lonely Nights / Lucky Lady Bug // Since I Don’t have You / Teardrops / To-Night, To-Night / Honey Love / Happy, Happy Birthday Baby / Goodnight My Love (Pleasant Dreams)
ノスタルジックな世界へ貴方をいざなう最高の一枚。お馴染みの「Diddy Wa Diddie」「Melancholy Baby」「Sheik Of Araby」等を快演します。今回もリズム隊は超ベテランのジャズマン、ミルト・ヒントン&ジョー・ジョーンズのほか、ドン・マクリーンもバンジョーで参加。アメリカ音楽の多様なエッセンスの抽出に一役買っています。まだセカンドなのに、すでに何十年もやってるような………。.
収録曲・データ
【曲目】Diddy Wa Diddie / Nobody's Sweetheart / Shine On Harvest Moon / Crazy Blues / Mississippi Delta Blues // Mr. Jelly Roll Baker / Melancholy Baby / Sheik Of Araby / Mississippi River Blues / Winin' Boy Blues / If We Never Meet Again This Side Of Heaven
ジャンゴ・ラインハルト&ステファン・グラッペリによるマヌーシュ・ジャズの名演を詰め込んだイギリス編集盤。エリントンの「It Don’t Mean A Thing」や、ガーシュインの「I Got Rhythm」をコンピの目立つところに配置したジャズ・サイドに寄せた選曲になっています。イラストのジャケットも雰囲気ありますね。90年前に彼らがいた景色に思いを馳せながらお聴きください。.
“Luau”とはフラや音楽を楽しみながら食事をするハワイ式パーティーのこと。ハワイアン定番曲や「Beyond The Reef」「My Little Grass Shack 」などアメリカ生まれの著名曲を、バラエティ豊かなコンボ演奏と歌も交えて披露しています。ウクレレソロによる「Ebb Tide」が素晴らしい!.
収録曲・データ
【曲目】Hukilau / Beyond The Reef / Koni Au / Hwaiian Wedding Song / Hano-Hano / Ebb Tide / My Little Grass Shack // Little Brown Gal / Sweet Leilani / Pearly Shells / Tiny Bubbles / Beautirul Kahana / On The Beach At Waikiki / Kauohi / Medley: Mapuana 〜 Aloha
アメリカン冗談音楽の大家として全米のラジオで親しまれたドクター・ディメントが選曲した初のコンピレーション。ロバート・クラムの「Get A Load Of This」やホーリー・モーダル・ラウンダーズ「Boobs A Lot」ジム・クウェスキン・ジャグバンド「If You're A Viper」などを世界に知らしめた鋭い、鋭すぎる選曲なのです。.
「To Wait For Love」(山下達郎「レアリティーズ」のヴァージョンの元と思います)「Without Her」で本人がヴォーカルをとっていますが、驚くほどセンシティヴな歌声です。他にもタイトル曲は乾いたトランペットの音色が心地良いし、「The Continental」でのスティールパン入りのカリプソ・アレンジもお洒落! 内省的でソフトロックなムードもいいし、60年代を締めくくる傑作と言えるほどの完成度なのに、今に至るまで未CD化なのが残念!.
収録曲・データ
【曲目】The Sea Is My Soil / Without Her / Marjorie / Girl Talk / Ob-La-Di, Ob-La-Da // Zazueira / The Continetal / Pretty World / Warm / To Wait For Love / Sandbox