イギリスのミドルエセックスで結成されたネオロカビリー・バンド。結成は1971年といいますから結構古い! 筋金入りなのです。本来のバンド名は“Matchbox”なのですが、オーストラリアでは先にこの名前でデビューしたバンドがいたということで“有名なほうのマッチボックス”を名乗ってるのがおかしいですね。全英4位の大ヒットになった「When You Ask About Love」はオールディーズ・ファンにもキュンとくる名曲!.
フレンチポップ・シーンで大活躍した男性シンガーです。歌声になんとなくエキゾチックなフィールを感じるのは、エジプトからの移民という出自の影響でしょうか。すごくクセになる歌声です。このEPではレスリー・ゴーアの「It’s My Party」をフランス語でカヴァー。そもそもこの曲は男性のカヴァーも珍しいです。A面はリズム重視、B面はしっとり。.
時代に応じて自分たちのスタイルを無理なく表現してきた実力派グループ。80年代も半ばを迎え、完全にデジタル打ち込みのモダンソウル・スタイルをものにしました。若いレジーナ・ベルをデュエットに迎えた「Where Did We Go Wrong」はボビー・ウーマックのプロデュース。サウンドは新しくなっても古いソウルの絆が生きていることを証明しています。.
当時20代半ばのナンシー・ウィルソン。晴れやかで表現力豊かにブロードウェイ・ミュージカルから生まれた人気曲を歌います。「A Lot Of Livin’ To Do」「I Believe In You」といったアップテンポのナンバーはもちろん、シンプルなバックで歌うバラードにもしっとりとした魅力があります。ボッサ「The Sweetest Sounds」もおすすめ。.
ウッドストックでの熱演で世界的な人気を獲得したリッチー・ヘヴンス。その成功が彼を変えたわけではなく、フォーク、ロック、ソウル、ジャズの垣根を超えた活動を彼はデビュー以来続けていたのです。1960年代後半のアルバムからフォーキー/ファンキーなナンバーを集めたヨーロッパ向けベスト盤です。「Shouldn’t All The World Be Dancing」など情念のこもったグルーヴに引き込まれます。.
60年代は各レコード会社から、音質にこだわったシリーズが出ていました。本作はシャープでアップテンポなビッグバンド・ブラス。目まぐるしくもかわいらしい「Buzy Bizet」は「カルメン」をアレンジしたもの。「April In Portugal」「Donkey Serenade」などパーカッシヴなトラックがオススメです。.
チャーリー・パーカーのサイドマンを務めたことでも知られるベテラン・ピアニスト。60年代後半から拠点をカナダに移していて、晩年の作品の多くはカナダでの流通でした。敬愛するエリントンの名曲をプレイした本作もカナダの公共放送が主宰するレーベルからのリリース。すれ違う機会もありながら共演することのなかった巨人が亡くなったことへのオマージュなのでしょう。リリカルな美しさがあります。ラストの「Ging Gang Gong Song」のみ彼のオリジナル。.
出だしの「Tonight」から歯止め無しで突っ走るB面の流れにおひねり飛ばしたくなるライヴ盤! イギリスからやってきたショウビズ系男性ポップ・シンガー。「I Feel A Song Coming On」「Unchain My Heart」、つんのめりそうにグルーヴするビッグバンド相手に、堂々と歌い倒します。ポップ・ヴォーカルの伝統に添いつつ、60年代も半ばゆえにリズム感覚はタイト。.
ミスター・TWANGIN’・ギター! 50年代後半から60年代にかけて一斉を風靡した元祖ギターヒーローのひとり。1966年リリースのベスト盤「The Best Of Duane Eddy」のジャケットをスタイリッシュに新装したリリースです(選曲は同じ)。リー・ヘイズルウッドがプロダクションに関わっていて、ガールコーラスとの絡め方も美味い。ここぞというところに彼のギターが飛び出してきてガツンとやられます。.
あっはっはと笑ってるジャケット、最高ですね。50年代のアメリカ人コメディアンのしゃべり芸を収録したレコードなので英語がわからないと厳しいですが、きついユーモアは伝わってきます。1曲、フィル・フォスターとコーラスが歌う「Let’s Keep The Dodgers In Brooklyn」(LA移転反対をからかった歌)が入ってます。.
1970年代前半に当時の西ドイツで活躍したヤングコーラス・グループ。年に3、4枚のリリースとハイペースでアルバムを量産。このアルバムも73年のロック/ポップヒットをカヴァーした企画の第二弾です。T・レックスの「20th Century Boy」やスレイド「Come On Feel The Noise」みたいな選曲があるのがアメリカの同趣向の企画と違うところ。1パートで3曲ずつのメドレーになっていて、彼らのオリジナル曲も入ってくるのがまた面白いです。.
MGMでのラスト・アルバム。彼のような立場のアイドルシンガーにとっては新作を発表しにくい時代(ロックの台頭)にあって、フォークロック /ソフトロック的なセンスを採り入れた意欲作でした。P・F・スローンが提供した「Cling To Me」やアーティ・シュロック作の「Make This Train」あたりは、埋もれさせておくには惜しい凛とした魅力があります。.
【曲目】Don't Get Around Much Anymore / I Got It Bad And That Ain't Good / C Jam Blues // Mountain Greenery / Have You Met Miss Jones / Falling In Love With You / Thou Swell
猛獣音、怪鳥音まで駆使して、原始アフリカから始まるドラムの歴史をサンディ・ネルソン自身へとつないだ10分の大作「The Birth Of The Beat」(ドラムのみ!)に圧倒されます。「Tequila」もヒップだし、つんのめるファンキー・リフだけで出来ている「Bouncy」にはガレージ・ファンも初期JBファンも脱帽。いでよ、ドラムス!.
スタジオ<ICECREAM MUSIC>を稼働、世界が待っているバンド、ゴート(goat)や「GEIST(ガイスト)」「Virginal Variations」といったプロジェクトを抱え、このところ本当に多忙な音楽作家、日野浩志郎のソロ・プロジェクト。emでの第二弾リリースが本作『Be A Little More Selfish』です。ヨーロッパのDJに歓迎されそうなYPYらしいハードな曲、新境地アフロでアンビエントなパーカッシブ・チューン、ホームリスニングBGMっぽい曲からイマイチよく分からん曲まで諸テイストが混在するが、YPY最大の魅力である地下ライブ感はそのまま!.
めちゃくちゃ威勢のいいスティール・ドラム・アルバム。とにかく歌モノがイイ! 若くてハツラツ、ブラウンアイド・ソウルっぽい分厚いコーラスも最高です! 「Behold」や「Underneath The Mango Tree」で聴けるハーモニーは、キャッチーな60'sポップスのように都会的でもあって。久々に何か発見した気分になるカリプソ&パン・アルバム!.
収録曲・データ
【曲目】 Limbo Rock / In The Land Of The Sea And Sun / Brazil / Times A Gettin’ Hard / Behold / Maryanne // Anna / Underneath The Mango Tree / What A Difference A Day Made / Yellow Bird / Amor / Matilda
Capitolレインボー・レーベル(センターロゴ)。A-3「Bo Diddley」後半からA-4「You Won’t See Me」〜A-5「Turn Me On」にかけて一本の縦傷があり、少々プチノイズあります。他は概ね良好です。
かっこいいウェストコースト・ガレージハープ!
のちにデラニー&ボニーのツアー・メンバーにも参加するハーピスト、ベン・ベネイのソロ・アルバムです。ガレージライクなプロダクションですが、バックの演奏はマイク・ディージーな若い世代のスタジオ・ミュージシャンたち。「Got My Mojo Working」「Mystery Train」での疾走感とポップなコーラスの共存が新鮮です。ファズギターとハープの共演がかっこいい「Mouthin’ Off」あたりは日本のGSにも通じる匂い。.
収録曲・データ
【曲目】Got My Mojo Working / My Babe / Bo Diddley / You Won’t See Me / Turn Me On / Memphis // Mystery Train / Lonely Avenue / Mouthin’ Off / You’ve Got To Hide Your Love Away / Don’t Mess With Bill