声も容姿にも恵まれたジョニ・ジェイムス。彼女がハンク・ウィリアムスの歌った名曲を扱った異色作です。いや、異色と思っているのは後世の我々だけで、当時、カントリー・マーケットという広い支持層に訴えることは珍しいことではなかったはずです。思いがけずスイングする「Jambalaya」や、まるでフォークソングのように響く「I’m So Lonesome I Could Cry」に心奪われます。.
収録曲・データ
【曲目】Your Cheatin’ Heart / Half As Much / Jambalaya / There’ll Be No Tear-Drops Tonight / I Can’t Help It / I’m So Lonesome I Could Cry // Cold, Cold Heart / Hey, Good Lookin’ / My Heart Would Know / Why Don’t You Love Me / I’m Sorry For You, My Friend / You Win Again
ダイアナ・ロスのヘアスタイルにご注目を。それまでの直毛パーマではなく、おそらくこれは地毛。シュープリームスとは別の道を行くのという意思表示でもあるように感じます。そして事実、本作がダイアナ・ロス在籍時のラストアルバムとなりました。「Someday We’ll Be Together」が置き土産代わりの最後のビッグヒットになっています。ラストナンバーが「The Beginning Of The End」というタイトルだったんですね。.
ラウンジやエキゾの側面のみで語られがちなレス・バクスターですが、管弦のアレンジャーとしての実力と時代を読みとる柔軟性という下地があってこそ。60年当時のポップヒットを優雅にリアレンジした本作は、彼の音楽的な基礎体力を知る絶好の1枚。フランキー・アヴァロン「Venus」で幕開けし、ボビー・ダーリン「Mack The Knife」で締めという構成。リズミカルなアレンジが冴える「Running Bear」や、大胆な弦アレンジが施された「Tom Dooley」など、興味深い選曲です。.
収録曲・データ
【曲目】Venus / Running Bear / Let It Be Me / The Battle Of New Orleans / Mister Blue / El Paso // What In The World’s Come Over You / Theme From A Summer Place / Tom Dooley / Misty / Forever / Mack The Knife
【曲目】Hip Hug Her / Reza / Descarga Numero 1000 / South Of The Border / Manteca // Georgy Girl / Llora Timbero / Trumpets Fiesta / A Man And A Woman / Frenesi
このアルバムはすごい! 陽気なラテンかしまし娘スタイルでドアーズ「Light My Fire」やバングルス「Walk Like An Egyptian」ビートルズ「Hey Jude」を次々に料理! その解釈はアヴァンギャルドであると同時に“芸能”でもあり! アウトサイダーミュージックの単行本でも彼女たちに一節割かれてます。ジャケをよく見ると、彼女たち「週刊平凡」の表紙にもなってるんです(笑)。.
収録曲・データ
【曲目】Neutron Dance / Light My Fire / These Boots Are Made For Walkin’ / Ding Dong, The Witch is Dead / Besame Mucho / What Have I Done To Deserve This? // Walk Like An Egyptian / El Condor Pasa / Hey Jude / Fever / Golden Earings / Fever
60年代初頭のR&Bシーンで、ハッピーでパワフルなジュークボックスヒットを連発したソウルシンガー。基本はドゥーワップ、そこにカリプソやロックンロールのテイストを存分に投入。体もソウルも気持ちよく動かせる最高のベスト盤です。「New Orleans」「Twist Twist Senora」「Quarter To Three」「Seven Day Weekend」など収録。.
70年代前半も圧倒的なファンク追求で他の追随を許さなかったJBも、このアルバムの頃はちょっと曲がり角と言われていました。ディスコブームを意識した「ハッスル」や「バンプ」といったワードのチョイスには「おや?」と不安になるところもありますが、実はJBファンクの根幹は変わってないのです。「Papa’s Got A Brand New Bag」はリズムや構成を変えたまったくの新ヴァージョン!.
アメリカ出身の二人がカナダで出会い、彼の地で活動を継続。60年代、米国の若者がカナダに逃れた背景には、ベトナム戦争の影が見え隠れします。音楽からは、カナダ暮らしがもたらす北国の寂寥が聴こえるような。アップテンポの「Devil Song」から切ない切ない「There Is A Lady」への流れ、息を呑みます。シンガー・ソングライター名盤としてその筋のファンに知られて来た作品です。カナダ盤はUS盤とは違うアートワーク。.
収録曲・データ
【曲目】Lay Me Down / Willie Boy / Devil Song / There Is A Lady / Take Me Home // Swanee Song / Annalee / Sleeping Gypsy / Sailor Song / Let It Shine
ハレクリシュナ系AORの金字塔グループ、ラサを輩出したGovindaレーベルの1枚。どうやらこの宗教内での生誕劇(誕生から死まで)を主題としたロックミュージカルのアルバムのようです。すこしハード目の曲が続いたあとで、B面に登場する「Learning To Love」「Shyama」がいいですね。ハワイアンコンテンポラリーにも通じる味わい。.
【曲目】Ill Wind / Joey Joey Joey / Make The Man Love Me / How Insensitive / Mountain High Valley Low / Put Your Little Foot Right Out // Lover Man (Oh, Where Can You Be?) / Show Me / Quiet Room / You're My Thrill / What's Wrong With Me? / Days Of Wine And Roses
ファースト・アルバム「Love Will Keep Us Together」のスペイン語盤! 全曲スペイン語です。ダリル・ドラゴンとトニー・テニール夫妻。二人はビーチ・ボーイズのツアーに参加後にグループを結成、発表した自主制作盤が話題を呼んでA&Mと契約。表題曲「愛ある限り」がヒットして一躍スターダムに。これがファーストです。しかし、言葉が違うと、響き方もなんか違って聴こえますね。.
軽くファンキーにシャッフルする「Make It With You」のためにあるようなアルバム、と言ってしまってかまわないほど、このヴァージョンは素晴らしいと思います。また、それと同時にポップスの黄金律を保ちながら自身を響かせる歌の妙味、モダンなサウンドに目を配りつつ、きちんと貫禄を示す彼女の実力に脱帽します。ポップスやロックまで幅広い選曲の妙も魅力。懐深いおとなのポップスです。.
収録曲・データ
【曲目】One More Ride On The Merry-Go-Round / The Long And Winding Road / That’s What Living’s About / The No-Color Time Of The Day / Let’s Get Lost In Now // Make It With You / Passenger Of The Man / I’ve Never Been So Happy In My Life / You’ll Remember Me / Good-Bye