AORの範疇に入る時代ですが、アコースティックなテイストの良さも失われていなくて。ギャラガー&ライルのヴァージョンも最高なA-1「I Wanna Stay With You」が最高です。ほのかに漂う良質なシティポップ感覚がとても魅力的。自前のバンド編成での録音ですが、アイアートやジャコ・パストリアスが要所で起用され、アクセントになっています。.
モーメンツ名義でのラストアルバム。当時の最新ヒット「I Could Have Loved You」(超スウィート!)を軸にしつつ、1970年代半ばのシングルなども盛り込んだ1枚。次作から彼らはレイ・グッドマン&ブラウンと改名するので、モーメンツ時代の在庫一掃的な意味合いもあったのかも。とはいえ内容はハイクオリティ。ディスコ時代を横目に見ながら、彼らのスウィートな持ち味をダンサブルに展開した名曲多し。.
冒頭を飾るバカラック「Are You There」! ブロンドのショートカットがとてもうるわしい美女によるガールポップでありながら、この重厚さ! それもそのはず、プロデュースはデヴィッド・アクセルロッド。ジュリー・ロンドンの当たり曲「Cry Me A River」もソウルフルに大胆リメイク。この辺の手腕はアクセルロッドならでは! トニー・ハッチ作「Life And Soul Of The Party」やディオンヌ・ワーウィックのヴァージョンも素晴らしい「You Can Have Him」など、若さあふれる素晴らしいナンバーをゴージャスなアレンジで! ノーザンソウルとしての評価も高まっていて、海外価格高騰中です。.
ブレンダ・ラッセルと、その夫ブライアン・ラッセル(白人)のセカンド・アルバム。デヴィッド・フォスターらLAのAORシーンから協力を得て制作された76年のファーストと比べると、よりメロウかつファンキーにグレードアップ。それが如実にわかるタイトル曲や「That’s All Right Too」の洒脱なグルーヴ、仲睦まじいデュエットが良いですねぇ。この後彼らは離婚してしまうのですが…。ファーストよりレアな人気盤です。.
70年代に入って、ヨーロッパではMPSからも作品をリリースしつつ、本国アメリカではプライベート・レーベルで作品を送り出していたなかの最初の一枚。実はこれがとっても注目盤です。軽やかにスイングする「Happy Talk」(ウッドベースの醸し出すファンキーさにも注目)、歌心にあふれた「What The World Needs Now」など、誰かにプレゼントしたくなるピアノ・ジャズ小品集。.
収録曲・データ
【曲目】 Happy Talk / I Can’t Get Started / In A Sentimental Mood / Tumbling Tumbleweed / When Johnny Comes Marching Home / What The World Needs Now / All Soul / What Are You Doing The Rest Of Your Life? / I’m All Smiles / That’s For Me / I’m Getting Sentimental
コーラス姉妹レノン・シスターズは、本来はBrunswick〜Dot〜Ranwoodの所属。彼女たちの後見人的存在だったローレンス・ウェルクのアルバムにフィーチャリングされるかたちで残したレアなアルバムがこちらです。ディズニーソングや「Tonight You Belong To Me(イチゴの片思い)」など、これでもかとキュートなナンバーの連発。ウェルクとのデュエットもオツなもの。.
収録曲・データ
【曲目】Tonight You Belong To Me / Graduation Day / Toy Tiger / Ricky-Dicky Doo / Zip-A-Dee Doo-Dah / He // Allegheny Moon / The Siamese Cat Song / Bibbidi Bobbidi Boo / If I Had My Druthers / Bubble Gum / You Broke Your Promise, Mr. Sandman
いわゆる“宗教ソフトロック”に分類される作品の中でも人気なのが本作です。アッパーで爽快。めくるめく展開とソフトロック心全開のコーラス! 「Smiling At Rainstroms」「Bright New World」「The Flower Shoppe」など、サニーなムードが満点です。50年代から活躍する名アレンジャー、ラルフ・カーマイケルが組織し、メンバーは白人・東洋人・黒人の混合。フラワーかつヘアーな雰囲気に祈りが加わった傑作!.
収録曲・データ
【曲目】Our Front Porch / Smiling At Rainstorms / Bright New World / Trust Me Now / Reach Out To Jesus // Dressing Up Jesus / Memories / We're Not Going To Make It Together / The Flower Shoppe / I've Got Confidence
デビュー作と同様にプロデュースは元クラッキンのバネッタ&チューダコフのコンビ。ロビー本人に加え、プロデューサー陣が作品作りに参加したシティソウルな曲と、ビル・ラバウンティが参加したメロウなバラードとが、お互いを高め合うかのようにして配置されています。そしてタイトル通り、アカペラドゥーワップ「All Night Long」も収録。デジタル風味を増したサウンドもいまならOKかと。.
出ました! テディ・タナカ! ハワイでは有名な日系の大スターですが、このアルバムは、あの「さくらさくら」を高速ラテンビッグバンドにしてしまって衝撃的! 誰もが度肝を抜かれます! 「Eso Beso」も洒落てるし、「Old MacDonald Had A Farm」をハワイのスズキさんに置き換えた「Suzuki-San’s Farm」の、のんびりした盆踊り感も最高! これぞ60年代のハワイのエンタメ系エキゾヴォーカルアルバムの最高峰でしょう!.
収録曲・データ
【曲目】 Suzuki - San’s Farm / Misty Sea / Fly Me To The Moon / Eso Beso / Days Of Wine And Roses / What Kind Of Fool Am I // Sakura / Surftides / On The Street Where You Live / Summertime / Shima Sodachi / Here Is Happiness
ベルケンが世界各国のリズム、音楽に挑んだ力作。世界を音楽で旅するということで、嬉しいことに日本も取り上げられています。曲はなんとクラブニセイオーケストラでもおなじみ「The Japanese Farewell Song」! 幻想的なコーラスと鮮やかなパーカッションで、ベルケン・サウンドの中ではかなり異彩を放つ逸品となりました。トランペットはおなじみフレッド・モック。他にも「On A Little Street In Singapore」などエキゾ度の高い作品です。.
収録曲・データ
【曲目】Moon Over Naples / On A Little Street In Singapore / La Cumparsita / Mambossa / The Japanese Farewell Song / Monte Carlo // Hava Nagila / Star Dust / Autumn Leaves / Balkan Medley / Midnight In Moscow / Swissy Missy
50年代に活躍したアルゼンチンとメキシコのピアニスト/ラテンジャズ・バンドのカップリング盤。音源は50年代のものでしょう。ジェリ・ガリアン面のすさまじいビートと鍵盤さばきよ! チューイ・レイズ面では女の子のキュートな声(ご本人?)入り「Jack Jack Jack」のヒップ&オシャレな感覚には悶絶! パリッとしたラテンビート/エキゾチカ感覚濃厚です。.
多重録音ギターオタクとロッキンレディーのおしどりデュオ。という説明をするまでもないのかも。「世界は日の出を待っている」「Lover」「How High The Moon」など彼らの代表曲と言えるナンバーのすべてが1枚に集約されたお手頃盤! 50年代の音楽にあふれていた真の実験精神を体現したサウンドです。こちらは60年代後半にジャケを新装して発売されたヴァージョンです。.
収録曲・データ
【曲目】The World Is Waiting For The Sunrise / I’m A Fool To Care / Lover / I Really Don’t Want To Know / The Carioca / Bye Bye, Blues // How High The Moon / Mocking Bird Hill / Josephine / I’m Sittin’ On Top Of The World / Whispering / Vaya Con Dios
ジェントルでヒップなジャズ・フィーリングと、ソフトサイケ感覚が完璧に融合した傑作のUS盤。1968年制作のイギリス映画「Up The Junction」のサウンドトラック盤で全編の音楽をマンフレッド・マンが担当した作品ですが、彼らのディスコグラフィー上ではオリジナルの1枚として扱われています。マイク・ハグが主導したインスト・トラックもじつに洒落てます。60年代ロンドンの薄靄と雑踏にまぎれこむようなゆらゆらとしたムードを持つタイトル曲も素晴らしい!.
これがファースト・アルバム。バカラックのデモテープ・シンガーとして呼ばれた彼女が、あまりにもどんな曲でも歌えてしまうので、デビューをさせたんでしたっけ。バカラック&デヴィッドの曲、彼女の歌声も含め、プロダクション全体が若々しい雰囲気。「Don't Make Me Over」「Wishin’ & Hopin’」「Make It Easy On Yourself」など初期の名曲を収録。一曲目「Empty Place」、これはディオンヌじゃないと歌えないでしょうね。難しいメロディ! でも隠れた名曲!.
収録曲・データ
【曲目】This Empty Place / Wishin’ & Hopin’ / I Cry Alone / Zip - A - Dee - Doo - Dah / Make The Music Play / If You See Bill // Don’t Make Me Over / It’s Love That Really Counts / Unlucky / I Smiled Yesterday / Make It Easy On Yourself / The Love Of A Boy
「Easier Said Than Done」の大ヒットを持つエセックス。ガール・グループというより、女性リード+男性コーラスのワントップ・スタイル。タイトル曲の「A Walkin’ Miracle」をはじめ、「Easier Said Than Done」の二匹目のどじょうみたいな曲が多いですがチャーミングでにくめないのです。アニタ・ヒュームスの歌声が最高にキュート。ルビー&ロマンティックス好きはお聴き逃しなく! ファースト・アルバムよりレアかも!.
RCAはニューヨーク産とナッシュヴィル産で個性がわかれますが、彼女はニューヨーク産のシンガー・ソングライター。チャーリー・カレロやアル・ゴルゴーニのアレンジを得て、どこか不思議な世界を展開しています。マジカルなソフトロック・ナンバーの「Where’d You Go Last Tuesday?」やシティポップ感覚のバラード「Old Memories」を聴いてみてください。冬に聴きたい雪景色ジャケです。.
収録曲・データ
【曲目】Not Comin Home / Where'd You Go Last Tuesday? / Tell Me The Name Of The Story Again / Since My Smile Was Young / Old Memries / Brother Love // Don't Count Tomorrow / The Only Man In My Life / Walkin In The Shadow Of Love / Love This Time / Hello And Happy Birthday
【曲目】Um Punhadinho De Estrelas / A Brasilian In New York / E Luxo So / O Caminho Das Estrelas / Em Meus Bracos... A Ilusao / Brasilian Summer // Sonhando Azul / Maria Ninguem / Cancao Do Poly / Nois Dois E A Tarde / Bate Caracao / Domingo Sentimental
【曲目】How Can You Keep On Moving / Billy The Kid / Money Honey / F.D.R. In Trinidad / Teardrops Will Fall / Denomination Blues // On A Monday / Hey Porter / Great Dreams From Heaven / Taxes On The Farmer Feeds Us All / Vigilante Man