もともとお互いにソロとして成功する以前の69年4月に録音されていたセカンドアルバム。若き二人の音楽へのひたむきな情熱とずぶずぶの南部指向が結実した傑作です。本作が未発表になったことでマーク・ベノは一時期、音楽活動からリタイア。レオン・ラッセルはソロ・デビューへの道を進みました。それがこのアルバムに光を当てたのだから皮肉なものです。.
Tryin' To Stay Live.
Lady In Waiting.
Learn Now To Boogie.豊かなトロンボーンのフレージングとソウルフルなサウンド。J・J・ジョンソンやカイ・ウィンディングほどの成功はしなかったかもしれませんが、スライド・ハンプトンは頼りになる実力派プレイヤーでした。トランペット3人(うちひとりは若きフレディ・ハバード)、自身のトロンボーン、バリトン・サックス、ユーフォニウムの6管編成でピアノレス。ユニークな8人編成で気持ちよくグルーヴした一枚です。.
Sister Salvation.
Conversation Piece.
A Little Night Music.山内雄喜さんが、モダン・アイランドフォークの父&ピーター・ムーンを含め後進に多大な影響を与えたとして紹介している作品です。真ん中に立ちサウスポーでテナーウクレレをひいているのがカハウアヌ・レイク。スチールの入らないハワイアンとして発表当時の日本でも驚きとともに歓迎されました。薫り高く優しい響きが聞こえます。これがファーストアルバム!.
Hu’ehu’e.
Pua Ahihi.
Ke Ka’upu.あのディー・ディー・シャープです。フィリーソウルの立役者コンビギャンブル&ハフのケニー・ギャンブルと結婚したことにより、この長い名前になりました。この名義でもリリースを重ねた彼女ですが、本作では旦那さんの色はやや後退。ジェリー・バトラー、デクスター・ワンゼルらが主要プロデューサーとなり、よりコンテンポラリーな方向性になっていますが、フィリーの伝統はしっかり意識されています。.
Let’s Get This Party Started.
Everyday Affair.
See You Later.50年代の人気映画のテーマ曲を2人のアレンジャーが片面ずつ担当して一枚のアルバムに収めたレコードです。トミー・ドーシー・オーケストラのアレンジャーを務めたディック・ジェイコブス、ローレンス・ウェルクに重用されるアレンジャーのジョージ・ケイツ。ストリングス、ブラス、コーラスを駆使しながら、それぞれに異なる個性を感じさせます。「エデンの東」など、今では永遠の名画がこの当時は公開間もなくであったりとか、この時代にしかありえないロマンティックなムードが濃厚です。.
Theme From East Of Eden.
Away All Boats.
Nightfall.すぐれたギタリストであり、スウェーデン産AORシンガーとしても近年広く評価されているイングマー・ヨハンソン。82年リリースの4作目です。70年代後半のメロウネスから離れて、ソリッドな80年代ロックに照準を合わせた感じですが、メロディは相変わらずポップですし、この時期のこのサウンドが好きというAORファンもいらっしゃるでしょう。バラード系ではやはり魅力がこぼれます。歌詞はすべてスウェーデン語。.
Kanns Som Om Gud Hort Min Bon.
Dansar (Till Minnen Fran Igar).
Lika Latt Till Tarar.ハワイの至宝、ジェノア・ケアヴェのバックバンド、ハワイアンズのメンバー。70年代後半の制作とは思えないほど演奏も歌も50年代的。気品があって、おおらかで、親しみやすいトラディショナル系ハワイアンを歌います。「アロハ・オエ」の作者でもあるハワイ史上の偉人リリウォカラニ妃と、リリウォカラニ妃チルドレン・センターに捧げられたアルバムです。ジェノア・ケアヴェが設立したレーベルからのリリース。.
Lei Of Love.
Kulima Hula.
Piliaau.しゃばだばだ〜! ジャイヴ王は歌うよ! ルイ・ジョーダンがジャイヴのオリジネイターなら、ルイ・プリマはショービズの世界でジャイヴの楽しみを伝え続けたジャイヴの伝道師! 彼の魅力をワンショットで表現したジャケットと共に語り継がれるCapitolでのセカンド・アルバム。キーリー・スミス、サム・バテラ、役者は揃ってます。名曲名演、何のケチがつけられましょうか!.
When You’re Smiling.
Blow, Red, Blow.
I’ve Got The World On A String.ソフィア・ローレンとアンソニー・クインが共演したアメリカ映画「黒い蘭」のサウンドトラックです。アメリカのイタリア人街を舞台にした内容なので、ふたりが起用されたそうです。国際的な俳優を揃えたからでしょうか。サントラもイタリアから名匠アレッサンドロ・チコニーニが指名されました。市民の暮らしの哀歓や愛のせつなさを描き出します。日本語解説付。.
Prologue.
Hurdy Gurdy.
Love Theme.1950年代末に2枚のレコーディングを残したフォークシンガー。外に自分をアピールするのではなく、身近な存在に向けて地元で歌い続けた人なのだと思います。このFolkways盤はユダヤ系の子どもたちを相手に英語/ヘブライ語で楽しみながら歌を学んでいこうという1枚。合唱団というほど洗練されていない子どもコーラスがかわいい!.
I Live In City.
Apples And Honey.
This Land Is Your Land.カナダのトロント出身の美女シンガー(裏ジャケ参照)。ダイナミックなジャズフィーリングと美しいバラードの両面で個性を発揮します。カナダの放送業界で活動しつつ、ホテルやラウンジでも歌っていたとのこと。クールな魅力がありますね。惜しいことに残したレコーディングはこの1枚のみ。ジョニー・バートら、カナダの才人たちがバックアップ。.
On A Wonderful Day Like Today.
You’re Nobody Till Somebody Loves You.
I Want Be Happy.CCMとブラックコンテンポラリーの良いところを併せ持ったシンガーのデビュー作。非常にソフィスティケイトされたスムースR&BとしてAORファンなら絶対に楽しめる内容です。フィリー・ソウルな「New Hope」、ラテン調の「Did You Know」などダンサブルな曲がとてもよいです。シーウィンド「The Devil Is A Liar」のカヴァーも収録。.
New Hope.
Did You Know.
The Devil Is A Liar.60年代アメリカのトレンドでもあった大人数ポップコーラス。キラキラかわいらしいハッピーサウンドに、よくきくとかなり実験的なバックのアレンジ。それはテオ・マセロがプロデュースだから? なのでこんなに弾けてるんでしょうかオリエンタルエキゾ名曲「Tokyo Melody」で歌われる日本語だか何語だかわかんない言葉も気になりますね。「フニクラフニクラ」があったり、全体にそこはかとなくエキゾ趣味。.
Tokyo Melody.
F’Nick.
Love-Line.4オクターヴを誇る美声の持ち主で、ビング・クロスビーやペリー・コモとも若い頃から共演。30代半ばで彼女が残した唯一のポピュラー・ヴォーカル・アルバムです。ジェリー・フィールディングの施したシルキーなアレンジが歌を包み込み、ドリーミーで豊かな音楽空間を作り出します。そういえば、彼女はディズニーにもシングルを数枚残していますね。選曲は恋の憂鬱を歌ったものですが、夢を見させてくれる声なのです。.
Painting The Town With The Blues.
But Not For Me.
Penny Dream Blues.ボンゴの達人が先生。みんなでボンゴを学びましょう!というレコード。先生のインストラクションと実演を繰り返すというスタイルで、ゴキゲンに聴きながら学べます。実演の完奏が少ないのがタマにキズですが、しょうがない。学習レコードなんですから。それでも、上達したら最後に2曲先生と共演出来る最高のラテントラックが待ってます。.
Peanut Vendor.
Bei Mir Bist Du Schon.
Dickey, Dickey, Dickey, Dockey.70年代ブリティッシュロックの名グループだったスタックリッジから、ニューウェイヴポップへと進化を遂げたコーギス。ジャケのテイストも含め、前作「Dumb Waitress」の世界観を引き継いだポップサウンド。「Can’t We Be Friends Now」みたいな曲がやっぱり最高です。彼らのテイストは今こそまた理解されるはず。.
Can’t We Be Friends Now.
Foolishness Of Love.
Domestic Bliss.1971年の全米4位の大ヒット「Don't Pull You Love Out(恋のかけひき)」で知られるトリオ。ソングライター・コンビのランバート&ポッターが目指した70年代型Dunhillサウンドの理想はおそらく彼らにあったと思います。目立つヒット曲がないためスルーされがちなセカンド・アルバムですが、タイトル曲をはじめ男のせつなさをグッドメロディに落とし込んだ最高のブルーアイドソウル・ナンバー多数です。「明日に架ける橋」と「君の友だち」のミックスカヴァーもいい!.
Hallway Symphony.
On The Other Hand.
明日に架ける橋.ウィリアム・ゴールディングの無人島を舞台にした子供ディストピア小説「蝿の王」、1963年の初映画化時のテーマ曲(子供コーラスとインスト)を収録した変速サントラ盤です。サントラとしてはその2曲のみで、あとは当時のヒット映画や話題作からの楽曲をエリオット・ローレンス、エルマー・バーンスタインらのアレンジで収録。「博士の異常な愛情」のサントラと似たパターンですね。.
Theme From ‘Lord Of The Flies’.
Love Theme From ‘Period Of Adjustment’.
Way Down East From ‘The Great Chase’.「Lady Love Me」はAORファンは腰を抜かすであろう名曲! しかもこの曲にはジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ペイチ参加です。他にもあの「Feel Like Makin Love」の80sなカヴァーなど、高水準・高純度のブラコンAORが並ぶ83年作品です。インストでもさすがのギタープレイ! プロデュースはアリフ・マーディンです。.
Feel Like Makin Love.
Lady Love Me.
Being With You.「Apache」のヒットで、北欧からやってきた不思議派ギタリストというイメージが先行したヨルゲン・イングマン。ですが、正統派なジャズギタリストとして彼のプレイが味わえるこんな素敵なアルバムも、もちろん存在しています。粒立ちのいい音なのに、スイング感は柔らかい。レス・ポールの影響下にもありながら、独特の個性を発揮した人ですね。.
Margie.
Jeepers Creepers.
Stardust.ディズニーを離れたアネットちゃんが、こんなカーアクション映画(はっきり言ってB級)に出演していたなんて。しかも、2曲も歌ってます! この手を一手に引き受けていたマイク・カーブが、バンド・ウィズアウト・ア・ネームやサイドウォーク・サウンズといった得体の知れない匿名グループをプロデュース。ガレージ風味の凶暴サウンドも味わえます。.
What’s A Girl To Do.
When You Get What You Want.
Theme From Thunder Alley.ボサノヴァとジャズをつないだ傑作「Jazz Meets The Bossa Nova」で知られるポール・ウィンター。その同時期に、自国アメリカや中南米の伝承曲/フォークソングに興味を示した意義深い1枚。だから「Guantanamera」のリズムがボサノヴァだったりします。日本でも知られたアメリカンメロディがストイックかつ洒落たジャズに。モダンフォーク人気曲「John Henry」の変身がかっこいいこと!.
John Henry.
Gotta Travel On.
Guantanamera.名手フィル・ウッズのロンドン録音盤。故ゲイリー・マクファーランドが設立したSkyeレーベルの精神を引き継ぐGryphonからこの時期は傑作を相次いでリリースしていました。本作のテーマは「追憶」。彼のジャズ人生を通り過ぎていった偉大なる先達や同志ら、故人に向けたトリビュートを行っています。ラストナンバーはゲイリー・マクファーランドに捧げた「Gary」。.
Julian.
Flatjacks Willie.
Gary.1976年に発表された通算5作目。Arista移籍を契機に、サウンドがぐっと洗練されました。ルパート・ホルムズの向こうを張る、洒落ていて、ちょっと偏屈で都会的なサウンドにようこそ。今も人気の高いCapitolでのファーストアルバムから「Feel Your Groove」をアレンジを明るくメロウに変えて再演。「Sunday Kind Of Love」のジャジーなカヴァーに、虚をつかれたように心ほだされてしまいます。.
Feel Your Groove.
Sunday Kind Of Love.
New York State Of Mind.アメリカン・ミュージックへの憧れを、いかにも英国的なフィルターを通しながら独自のものとして消化した英国SSWの大傑作セカンド・アルバム。なんだかプリAOR的な雰囲気も出てきて、たまんないんですよ! B面2曲目のメロウな「Heaven Knows」から痛快にスイングするタイトル曲「Sunny Side Of The Streets」への流れがたまらなく素晴らしいのです。優しい日の光の中で聴きたい傑作!.
Heaven Knows.
Sunny Side Of The Street.
Give All You’ve Got To Give.映画「勝手にしやがれ」の音楽などを手がけたフランスのジャズ・ピアニスト。1962年に自国フランスで収録されたライヴ盤です。オープニングがデューク・ジョーダン作の名曲「Jordu」以外は全曲自身のオリジナル。その「Jordu」はスピード感あふれる解釈。メロディやテンポの緩急など楽曲を立体的にとらえていることがよくわかります。.
Jordu.
Nos Smoking.
Dermaplastic.エリントンの右腕として「A列車で行こう」など名曲を数多く残した作曲家ビリー・ストレイホーン。フレンチホルンとピアノのデュオである彼らはジャズ界でも特異な存在でしたが、エリントンに認められ、ストレイホーンの追悼コンサートでも演奏しています。このアルバムはそのときの演奏をスタジオ盤に発展させたもの。隙間の多い演奏が逆に大きな余韻を呼び起こします。.
Take The ‘A’ Train.
Passion Flower.
Lush Life.夢の超音速旅客機コンコルドをめぐるサスペンス映画「コンコルド」のオリジナルサウンドトラック盤。当時、これもなぜか日本のみでしかリリースされず、世界のイタリアのサントラファンたちを嘆かせた1枚でした。70年代後半のチプリアーニらしいシンセを駆使したメロウでミステリアスなディスコムードがたまりませんね。.
Adventure Flight.
The Last Clash.
Martinica Dreaming.ランディ・ヴァン・ウォーマーと共作した「アメリカン・モーニング(Just When I Needed You Most)」の絶品セルフカヴァーを収録したトニー・ウィルソンのセカンド。格別のメロウさと黒人らしいバネを兼ね備えたしなやかな名曲が揃っています。ベーシックの録音はマッスル・ショールズ、仕上げをNYのベアズヴィルスタジオで行っています。.
Give Your Lady What She Wants.
Just When I Needed You Most.
New Orleans Music.美貌の女流ピアニスト、バーバラ・キャロル。ストリングスやブラスを交えつつ、スインギーで小粋なタッチの快演を聴かせるアルバムです。レパートリーの多くは親しみ深い名曲ですが、「Barbara’s Carol」なんてタイトルのオリジナルもあっておもしろいですね。柔軟なセンスの人だったのだと思います。.
Satin Doll.
For All We Know.
Love For Sale.