イリノイ州で結成されたヤングなブルーアイドソウル・バンド(メンバーのひとりは黒人)。これが彼らのデビュー・アルバム。勢いのいいオープニングナンバー「Step Out Of Your Mind」が全米24位まで上昇し、その後の成功の足がかりに。日本ではソフトロックの括りで紹介されることも多いですが、彼ら演奏もうまく、ファンキーさもかなりのもの。のちにこのバンドが母体となって生まれたのが、あのルーファスです。.
「Love Makes The World Go ‘Round」のヒット(1965年)で知られる黒人ソフトソウル・シンガー。オリジナル・アルバムはヒットの同年に出した1枚のみ。あとはシングルをぽつぽつとリリースしたのですが、それがどれも良質なノーザンソウル。そのへんも網羅したうえに当時未発表だったレコーディングも4曲収録。これは最高なコンピです。.
【曲目】They Say It’s Wonderful / The Thrill Is Gone / Poor Butterfly / My Man / Bewitched / Lover, Come Back To Me // Yesterdays / Summertime / Something Wonderful / I Didn’t Know What Time It Was / Young And Foolish / Mad About The Boy
白人ながら彼の書く曲には黒人音楽の感性が息づいています。ボブ・クリューと組んだディスコ・プロジェクトがあったり、ブラック系アーチストへの作品提供が多いのもうなづけるところ。本作は疾走感溢れるディスコブギー連発の傑作。もうひとりのポール・ニコラス! 「Dancin' To Keep From Cryin'」で泣きながら踊る! シュガーベイブ「DownTown」とつなげても最高!.
収録曲・データ
【曲目】Motor Workout (You Got Horsepower) / Wine, Women And Champagne / Dancin' To Keep From Cryin' / Ride A Wild Horse // Night Miracles / Maybe I'm Mindless / Us And Love (We Go Together) / You're So Beautiful Tonight
武骨なイメージの強いテナーサックスですが、ストリングスとの組み合わせでこんなに上品で気持ちの安らぐ楽器になるというコンピレーション。ただうっとりとさせるだけでなく、イリノイ・ジャケーの「So In Love」みたいにスリリングなリズムアレンジもあります。サンディ・モーズの「Speak Low」はストリングスの生々しさに鳥肌が立ちそうなほど! そうか、このアルバムは、ベニー・ゴルソンやトリー・ジトーなどアレンジャーの手腕を楽しむ作品でもあるのですね。.
【曲目】Four Mothers / Didi / Sam And The Lady / Popo / Over The Rainbow / Apropos // Westwood Walk / Simbah / Walking Shoes / Rocker / A Ballad / Taking A Chance On Love
「Sweet Baby James」から続く3部作の最終作。数多くのシンガーにカヴァーされた「Don't Let me Be Lonely Tonight」を収録しています。しかし、アルバムとしては短い曲やインストなども多く、実験的と言えなくもない感じ。感情の切れ端をスケッチしたような作風に、他の作品にはない奇妙な余韻が残ります。アルバム冒頭を飾る「One Man Parade」も捨て難い名曲。.
15歳で放ったデビュー・ヒット「I Will Follow Him」でアメリカン・ガールポップ史に大きな足跡を残す彼女。60年代後半には活動の拠点をドイツに移すため、ガールシンガーとしての活躍はわずか数年。でもそれがガールポップ黄金時代とぴったりシンクロしていました。そのことがよくわかる全20曲の編集盤です。全曲モノラルでの収録です。.
【曲目】Shannon Girl / Medallion Avenue Collage: Sounds Of Silence ~ Scarborough Fair ~ Canticle / Kingdom Of Doom Collage: Norwegian Wood (This Bird Has Flown) / Spires // Fifty-Six Seasons / Conductor Man Collage: Homeward Bound / My Terry Girl / Billy And A Bullet Collage: Soldier In The Rain / Clay Jesse
彼女は“オネエ”系60年代はすっぱ・ジャズ・スイング・ヴォーカルの最高峰。すべてが完璧なCapitol盤三枚の後にDeccaに移籍しての本作。ますます快調です。ファンキーな「Give Me The Simple Life」には完全KO。トリッキーなアレンジにも負けない、艶やかな歌声に惚れてしまいます。この後、結婚して渡英してしまうため、Deccaではこれが唯一のアルバムとなりました。.
収録曲・データ
【曲目】 Give Me The Simple Life / I’m The Lonesomest Gal In Town / Me And My Shadow / It Makes No Difference / There’s A Time And Place For Everything / Ain’t Nobody’s Business If I Do // What’s New ? / Something I Dreamed Last Night / I Finally Got A Break / Then I’ll Be Tired Of You / Love Is Only Love / I’ll Sing You One Song
【曲目】Ruby Baby / The End Of The World / Go Away Little Girl / Gonna Make It Alone / Fever / My Mammy // Will Love Ever Come My Way / The Lonliest Man In The World / You Made Me Love You / You’re Nobody ‘til Somebody Loves You / Unloved, Unwanted Me
ハンガリー生まれのジャズ・ギタリストとして60年代にフランス録音のアルバムを二枚残しているこの人。実はもともとの手習いはヴァイオリンでした。Flying Dutchmanの傍系としてボブ・シールが立ち上げたレーベルで、NYの腕利きたちとモダンなバックで録音した本作は基本がエレクトリック・ヴァイオリン。でも機械的じゃない、なまめかしくて色っぽい音です。一曲ギター。タイトル曲「I Love You」の見事なボッサに時を忘れそう。.
【曲目】Everything I’ve Got / Nobody’s Heart / Here’s A Hand / Careless Rhapsody / Jupiter Forbid / Wait Till You See Him // I Got Rhythm / Embraceable You / Could You Use Me? / Bidin’ My Time / But Not For Me / Treat Me Rough
今なおスウェーデンの人気歌手として活躍するリル・リンドフォルシュ。60年代のアルバムにはガールポップ的な魅力もありますし、年齢を重ねてからも趣味よく同時代のポップセンスをとりいれています。スティーヴィー・ワンダーの「You Are The Sunshine Of My Life」のスウェーデン語カヴァーも落ち着きがあっていいですね。大人の女性のたたずまいがある北欧シティポップ。.
Du Ar Det Varmaste Jag Har (You Are The Sunshine Of My Life).
イーディ・ゴーメの旦那様スティーヴ・ローレンスには、いい男であることは間違いないんですが、どこかおっとりした優男なイメージがつきまといます。でも、のびのびとスイングさせたら、そのおおらかさはスターそのもの。「There'll Be Some Changes Made」のようなアップテンポだけでなく「Speak Low」の大きなスケール感にもご注目を。アレンジャーはもちろん彼らの盟友ドン・コスタ。.