タイトル曲は「8時だよ! 全員集合!」で人気だった「ドリフの早口言葉」の元ネタです(推薦したのはソウルマニアの志村けんだったと言われています)。それだけのアルバムではないですよ。マッスルショールズの強者たちも健在の、ハードヒットなファンクソウル満載。その「Don't Knock My Love」のパート2(インスト)もかっこよすぎ!.
不安定で落ち着きのないメロディ&ヴォーカルなのですが、この取り留めのなさが彼の手にかかると最高にユニークなポップになるのです。ヴァン・ダイク・パークスやポール・ウィリアムス(彼の作詞も収録)との交流、さらに本作収録の「Fill Your Heart」をカヴァーしたのがタイニー・ティムとデヴィッド・ボウイという事実も見逃せません。鬼才たちの交差点を期せずして演出した不安で不思議なSSW。アレンジにはカービー・ジョンソンの名もあり、ストリングスを響かせています。.
人気作「Silver Morning」の影に隠れた感がありますが、あえてカヴァー主体にした選曲の妙など絶妙なポップ/ジャズセンスを見せつけた1枚です。アコースティック4ビートにしびれるジミヘン「Up From The Skies」(リッキー・リー・ジョーンズがカヴァーした時のお手本)など、解釈もすばらしい! 「Roll-A-Round」は隠れチルドレンポップ佳曲。.
収録曲・データ
【曲目】Creepin' / Inside / Lost Up In Loving You / Sunday Kind Of Love / She's A Lady // Roll-A-Round / The Feeling / Up From The Skies / Marie / You
生まれついてのオールドタイム男。中華なジャケのイラストも彼の曲者的センスを物語っている81年作。とぼけたしわがれ声が相変わらず魅力です。「My Blue Heaven」はホント天国から聞こえてきそうなホンワカした雰囲気。「When You Wish Upon A Star」も素敵! 何気ない音楽なのですが、だからなのか、スッと気持ちに入ってくる気がしますね。近年の細野さんのルーツ志向が好きな人もぜひ。.
収録曲・データ
【曲目】( Mama’s Got A baby Named ) Te Na Na / A Hot Time In The Old Town Tonight / Sweet Mama Papa’s Getting Mad / Step It Up And Go / Your Cheatin’ Heart / Seduced // Why / My Blue Heaven / Extra Blues / When You Wish Upon A Star / Prairie Lullaby
フィリーソウルの裏方にしてサウンドの中核を担う最強のミュージシャンたちによるインストプロジェクト第二弾。「Get Down With The Philly Sound」「Ferry Avenue」など、フィリー讃歌であると同時にメロウで爽快なグルーヴは世界に通じるものだと痛感させてくれます。WARのカヴァー「Smile Happy」のたそがれたグルーヴも素晴らしい!.
かっこよくグルーヴするサンバアレンジの「Gentle On My Mind」が最高です! 時代への対応力を見せつけたナンバーですね。洒落たワルツにした「Love Is Blue」では艶やかにしっとりと。ボッサな「The Look Of Love」や、ドラマティックな展開が素晴らしい「Face It Girl, It’s Over」などもグッド。多作のせいもあって、彼女には見落とされているアルバムがまだまだ多いなと痛感しました。プロデュースはデイヴ・キャヴァナー。.
収録曲・データ
【曲目】Wave / Make Me A Present Of You / Gentle On My Mind / When I Look In Your Eyes / Love Is Blue / Walk Away // Face It Girl, It’s Over / The Look Of Love / One Like You / Make Me Rainbows / How Insensitive
【曲目】Malayan Nightbird / Tokyo Trolley / Junk City Hong Kong / Shojoji / Lotus Land / Kowloon To London Express // Carnavalito / Javanese Valley / Kyoto Merry - Go - Round / Moonflowers / Petite /
彼女のSSW期の4作目。サード「Music」と並び、カーティス・メイフィールドやダニー・ハサウェイの音楽に惚れ、熱心にニュー・ソウルに肩入れしていた時期でもあり、とても充実した内容です。バックミュージシャンはNYの黒人セッションメンやダニー・クーチらセクションの面々。人気曲「Bitter With The Sweet」収録です、.
バカラックの元を離れ、チップス・モーマンのプロデュースに身を任せた69年のアルバム。録音はメンフィス。過小評価されている作品ですが、「Dusty In Memphis」と並べて語らえる資格がある作品だと思います。彼女の素直な歌声のt魅力とソウルシンガーとしての本領がストレートに出ていて、バカラック・ワークスとはまた違った楽しみがあります。選曲もいいです。.
【曲目】Gaviota / On Green Dolphin Street / Gee I Missed You Today / Morning / Beautiful // Mulege Day / Out Of The Night / Chen Yu Lips / Follow Your Road
オリジナルメンバーはすでにボブ・フラニガンひとり。しかしこのアルバムは80'sな音色を取り込み、鮮やかに甦った1枚なのです。ドナルド・フェイゲン「I.G.Y.」「Maxine」やスティーヴィー・ワンダー「Do I Do !」と選曲もツボを突いてきます! 他にも「We’re In This Love Together」などエレピ多用のウォームなサウンドはAORファンも無視できません!.
収録曲・データ
【曲目】We’re In This Love Together / Sailing / I.G.Y. / What is Life? / Do I Do // Route 66 / Maxine / Sunshine Of My Life / Sophisticated Suite
ジャズ・ピアニスト、ハル・シェーファーと奥さんで女性ヴォーカリスト、リー・シェーファーの小粋さがほとばしる仲睦まじいコラボアルバム。ピアノジャズと静謐な美しいヴォーカルナンバーが交互します。彼女にはジム・ホールと共演したアルバム「A Girl And A Guitar」という悶絶もののソロ作品がありますが、残した録音が少なすぎる! 本作でも素晴らしく透明な歌をきかせてくれます。.
もともとはジェリー・ロスの後押しでデビューしたブルーアイドソウルグループ。2枚あるアルバムは何故かどちらも「The Mob」というグループ名のみ。本作が4年ぶりのセカンドにしてラスト。プロデュースはボーンズ・ハウ。デビュー当時よりもぐっとメロウ度ファンク度ともに増した音になってます。ネッド・ドヒニーの「Get It Up For Love」やバリー・マン作「When You Get Right Down To It」などカヴァーも最高。.
収録曲・データ
【曲目】All The Dudes Are Dancing / Get It Up For Love / S.Y.A. / Hot Music / Rock And Roller // Can't Stop This Love Song / When You Get Right Down To It / Magical Lady / Just One Good Woman / Who's Foolin' Who?
ニック・ロウの人気を決定づけた必殺ポップ「Cruel To Be Kind(恋する二人)」収録のセカンド。パンクやNW全盛期に、ちょっぴり甘いオールディーズ味がまぶされたこんな傑作を残した彼はやっぱりかっこいい! 「Dose of You」もいい曲だなあ。パワーポップという言葉には収まりきらない音楽的滋養を抱え、この翌年、快調を維持したままロックパイルのアルバムへと向かいます。.
収録曲・データ
【曲目】Cruel To Be Kind / Cracking Up / Big Kick, Plain Scrap! / Born Fighter / You Make Me / Skin Deep // Switchboard Susan / Endless Grey Ribbon / Without Love / Dose Of You / Love So Fine
【曲目】There's A Secret Goin' On / Lying To Me You / Take Your Music To The People / Good Friend Of Mine / Run Eddie Run // I Only Wanted To Know Your Name / Time Is Love / Sidney / Beautiful Love Between Beautiful People / Rock Me Baby / I'll Come Ridin
【曲目】Winter Has Me In It's Grip / La La Love / Homeless Brother / Sunshine Life For Me (Sail Away Raymond) / The Legend Of Andrew McCrew // Wondeful Baby / You Have Lived / Great Big Man / Tangled (Like A Spider In Her Hair) / Crying In A Chapel / Did You Know
実現していそうでしてなかった巨人同士の組み合わせ。ぐいぐいスイングさせるベイシーとは息があったシナトラですが、エリントンともじっくりと腰を落ち着けて臨みます。重心の低いアレンジに身を任せ、あの「Sunny」ですら荘厳なバラードに。しかし、ラストにエリントン楽団がダイナミックに爆発。それが「Come Back To Me」!「I Like The Sunrise」はフリー・デザインもカヴァーしているエリントンの名曲。.