いわゆる“宗教ソフトロック”に分類される作品の中でも人気なのが本作です。アッパーで爽快。めくるめく展開とソフトロック心全開のコーラス! 「Smiling At Rainstroms」「Bright New World」「The Flower Shoppe」など、サニーなムードが満点です。50年代から活躍する名アレンジャー、ラルフ・カーマイケルが組織し、メンバーは白人・東洋人・黒人の混合。フラワーかつヘアーな雰囲気に祈りが加わった傑作!.
収録曲・データ
【曲目】Our Front Porch / Smiling At Rainstorms / Bright New World / Trust Me Now / Reach Out To Jesus // Dressing Up Jesus / Memories / We're Not Going To Make It Together / The Flower Shoppe / I've Got Confidence
出ました! テディ・タナカ! 現地ハワイでは日系の大スターですが、この初期のアルバムは、あの「さくらさくら」を高速ビッグバンドスイングにしてしまい、誰もが度肝を抜かれます! 「Eso Beso」も洒落てるし「Old MacDonald Had A Farm」を「ハワイのスズキさん」に置き換えた「Suzuki-San’s Farm」の盆踊り感も最高! これぞ60年代のハワイアン和製ヴォーカル・アルバムの最高峰でしょう! こちらは70年代にルックスをリニューアルし、自分のレーベルからリイシューした盤。.
収録曲・データ
【曲目】 Suzuki - San’s Farm / Misty Sea / Fly Me To The Moon / Eso Beso / Days Of Wine And Roses / What Kind Of Fool Am I // Sakura / Surftides / On The Street Where You Live / Summertime / Shima Sodachi / Here Is Happiness
50年代に活躍したアルゼンチンとメキシコのピアニスト/ラテンジャズ・バンドのカップリング盤。音源は50年代のものでしょう。ジェリ・ガリアン面のすさまじいビートと鍵盤さばきよ! チューイ・レイズ面では女の子のキュートな声(ご本人?)入り「Jack Jack Jack」のヒップ&オシャレな感覚には悶絶! パリッとしたラテンビート/エキゾチカ感覚濃厚です。.
これがファースト・アルバム。バカラックのデモテープ・シンガーとして呼ばれた彼女が、あまりにもどんな曲でも歌えてしまうので、デビューをさせたんでしたっけ。バカラック&デヴィッドの曲、彼女の歌声も含め、プロダクション全体が若々しい雰囲気。「Don't Make Me Over」「Wishin’ & Hopin’」「Make It Easy On Yourself」など初期の名曲を収録。一曲目「Empty Place」、これはディオンヌじゃないと歌えないでしょうね。難しいメロディ! でも隠れた名曲!.
収録曲・データ
【曲目】This Empty Place / Wishin’ & Hopin’ / I Cry Alone / Zip - A - Dee - Doo - Dah / Make The Music Play / If You See Bill // Don’t Make Me Over / It’s Love That Really Counts / Unlucky / I Smiled Yesterday / Make It Easy On Yourself / The Love Of A Boy
「Easier Said Than Done」の大ヒットを持つエセックス。ガール・グループというより、女性リード+男性コーラスのワントップ・スタイル。タイトル曲の「A Walkin’ Miracle」をはじめ、「Easier Said Than Done」の二匹目のどじょうみたいな曲が多いですがチャーミングでにくめないのです。アニタ・ヒュームスの歌声が最高にキュート。ルビー&ロマンティックス好きはお聴き逃しなく! ファースト・アルバムよりレアかも!.
RCAはニューヨーク産とナッシュヴィル産で個性がわかれますが、彼女はニューヨーク産のシンガー・ソングライター。チャーリー・カレロやアル・ゴルゴーニのアレンジを得て、どこか不思議な世界を展開しています。マジカルなソフトロック・ナンバーの「Where’d You Go Last Tuesday?」やシティポップ感覚のバラード「Old Memories」を聴いてみてください。冬に聴きたい雪景色ジャケです。.
収録曲・データ
【曲目】Not Comin Home / Where'd You Go Last Tuesday? / Tell Me The Name Of The Story Again / Since My Smile Was Young / Old Memries / Brother Love // Don't Count Tomorrow / The Only Man In My Life / Walkin In The Shadow Of Love / Love This Time / Hello And Happy Birthday
ワシントンDCローカルの黒人おばあちゃんシンガーの歌う我流ゴスペル・ブルースと好きなR&B。ザックリとした感触でありながら、おおらかな器を感じさせる歌声。器用ではないんですが、心の深いところに届く歌です。ビートルズ「Can’t Buy Me Love」のカヴァーは、たぶん彼女が史上最長寿。エヴァリー・ブラザースが名盤「Roots」で採り上げた「T For Texas」も、もう一度戦前に戻したようなざらつき。今を生きるバイタリティにすごみがあります。レア!.
ナッシュヴィルが誇る5人の歌姫のオムニバス。パッツィ・クラインのみこの時点ですでに故人ですが、他は60年代にとても人気があったシンガーです。そのパッツィはフェアーグラウンド・アトラクション、カウボーイ・ジャンキーズもカヴァーした名曲「Walking After Midnight」などを収録。甘さだけでなくリズム感もバッチリで、しっかり芯の強さのある歌姫たちです。.
アソシエーションが歌ったすばらしいタイトル曲をはじめ、スキャットによるインストや、ティファナ・ブラスがロックっぽくなったような曲など、ソフト・ロックの名盤としても楽しめるナイスなサントラです。B-1「It's Gotta Be Real」Bラス「So Kind To Me」もスムースなグルーヴが心地よいナイス・ソフトロック! インスト曲はチャールズ・フォックスの手によるもの。.
収録曲・データ
【曲目】Goodbye, Columbus / How Will I Know You? / Dartmouth? Dartmouth!! / Goodbye, Columbus / Ron’s Reverie // It’s Gotta Be Real / A Moment To Share / Love Has A Way / A Time For Love / So Kind To Me
イギリス出身ながらLAでデビューしたAOR系SSW。実は彼のファースト「Do You Wanna Tonight」は実際に発売されたのかも疑わしいほど残存枚数が少ない幻のアルバム。このセカンドが、あらためてのお披露目作品でした。ハスキーな地声とファルセットも駆使するブルーアイドソウル感覚と、切れ味のいいサウンドが魅力です。プロデューサーにはフリートウッド・マックのクリスティン・マクヴィーの名前も。アレンジも日本人AORファン好み。.
Vanguardに妻ミミとのデュオでわずか二枚のアルバムを残しただけで夭折した天才リチャード・ファリーニャ。自身の小説の出版記念パーティの帰り道の交通事故によるものでした。代表曲「Pack Up Your Sorrow」をはじめ、60sフォークがいかに多くの明日を夢見る才能を引き込んでいた魅力的な潮流であったのか、その証拠のような逸品。古い民俗楽器ダルシマーの新たな可能性を引き出した作品でもあります。.
元ドン&ザ・グッドタイムス〜ポール・リヴィア&ザ・レイダースのギタリスト。70年代初めにCCMレーベルでシンガー・ソングライターとしてデビュー。こちらはキリスト教色は比較的薄く、シアトルの音楽仲間と制作したブリージーポップなアルバムです。「Switzerland In The Rain」や「Rainbow Dancer」のような神秘的でメロウなアコースティック名曲がよいですね。曲のレベルもとても高いです! とりわけB面の落ち着いた展開はじんと沁みます。.
リチャード・アルトマン監督の傑作「ナッシュヴィル」で助監督を務めたアラン・ルドルフが、LAを舞台に監督した音楽群像劇映画「Welcome To L.A.」。日本未公開な上にソフト化もされていない幻の作品ですが、これはキャスト的にも「ナッシュヴィル」のファンならどうしても見たい作品。サントラも「ナッシュビル」の作曲の中心だったリチャード・バスキンと、「I’m Easy」を自作してヒットさせたキース・キャラダインが担当した歌もの。都会人たちの陰影を描き出した名曲が多くて、あーこの映画見たい〜!.