フランスの気鋭ジャズピアニスト、モーリス・ヴァンデールが、スティーヴ・アンダーソンという変名で吹き込んだラウンジピアノ盤。「Hello, Pussycat (What’s New Pussycats?)」や「You Don’t Have To Say You Love Me」などをクールなピアノトリオで演奏しています。両面あわせて16曲とコンパクトな演奏が続きますが、どの曲からもフレンチならではの洒落たエスプリが香ります。レア。.
Hello, Pussycat.
Quand Revient La Nuit (Mister Lonely).
Jamais Je Ne Vivrai Sans Toi (You Don’t Have To Say You Love Me).
ボ・ディドリーの「I’m A Man」とマディ・ウォーターズの「Manish Boy」は事実上同じ曲なのですが、その論争に終止符を打つべく(?)「おれの方が500%男だぜ」と歌ったアルバム。女性の合いの手は彼の相棒ベーシストだったダッチェス? スカっぽい「Let The Kids Dance」も最高! ファンク/ソウル色が強まり内容は充実です。なお、ステレオ盤はモノラルより少し遅れてリリースされたのか、ライトブルー・レーベルしか現存が確認されていません(モノラルにはチェッカーフラッグ入りデザインのレーベルあり)。.
サード・アルバム。World Pacificでの唯一のレコーディング。ズート・シムズがサックスで参加していることでもジャズ・ファンに人気の高い一枚です。カウント・ベイシーの曲に限定していた前2作に対し、本作ではぐっとレパートリーがモダン化。マイルス・デイヴィスの「Four」ソニー・ロリンズの「Now’s The Time」など、臆することなくどんどんヴォーカリーズで料理していきます。世にコーラス・チームは数あれど、この3人ほど冒険好きなキャラが立った連中はいませんよ。アニー・ロスのアクロバティックなソロ・リードが際立つ「Jackie」は、ビートニクに愛された曲です。.
収録曲・データ
【曲目】Airegin / Babe’s Blues / Dark Cloud / Jackie / Swingin’ Till The Girls Come Home // Four / Little Niles / Where / Now’s The Time / Love Makes The World Go ‘Round
ユタ州のシンガー・ソングライター。同地で長いキャリアを続ける生粋のローカルミュージシャンですが、後年は俳優のキャリアにも進んだそうです。やさしさとはるかさを兼ね備えた歌声は、モルモン教というバックグラウンドとは切り離せないユタの風土も影響しているんでしょうか? フィフス・アヴェニュー・バンド的な「Clear Water Man」など隠れたいい曲あり。いやどれも敬虔でいいメロディです。.
60年代前半はきらびやかなポップスター。年齢を重ね、カントリーロック/スワンプ的アプローチで、成熟をアピールするようになってきた時代のアルバムです。自作曲中心で、プロデュースも自分自身。メロウな「Sing Me A Song」や「Life」なんかを聴けば、素直にかっこいい。バックバンドのストーン・キャニオン・バンドには、ベースは直後にイーグルスに加入するランディ・マイズナーです。.
ご存じイギリスのひねくれ系ロックバンドの名作。ドリーミーなセカンドアルバム「Friendliness」が人気ですが、このサードも良いですよ。パイロット的なポップ性を身につける一方で、南米的メロディが印象的な大名曲「The Road To Venezuela」なんかがあったり。もっと聴き直されるべき!.
収録曲・データ
【曲目】Fundamentally Yours / Pinafore Days / The Last Plimsoll / To The Sun And Moon / The Road To Venezuela // The Galloping Gaucho / Humiliation / Dangerous Bacon / The Indifferent Hedgehog / God Speed The Plough
冒頭からたまりません、微妙に横揺れするこのメロウな16ビート「You're Good For Me」。南部のカントリー系白人音楽感覚を洗練すると、実はAORへと繋がってくる(たとえばロブ・ガルブレイスなど)ことを、証明する作品でもあります。かつて金澤寿和さん執筆「AORライト&メロウ」に掲載されて話題となった作品。改めて聴くと確かに良いです。.
収録曲・データ
【曲目】 You're Good For Me / Nobody's Hero / Don't Leave Me This Way / Take Me Down / Smooth Sailin' (Rock In The Road) // Jailbait / There's A Love / The Closer You Get / It Takes Love To Make Love / Let's Do It All Over Again
「Brother To Brother」と共に、彼の代表作に上げられることの多い81年作。AORにカテゴライズこそされていますが、サウンドクリエイターとして30年余も孤高の存在で有り続ける人です。周囲のミュージシャンとの交流も少なく、いかにも孤高と評するのがふさわしいのに、作り出す音楽はメインストリームのど真ん中。それも気合い充分で、その迫力はすごい。白人・黒人の双方の音楽を、高い場所でまとめ上げて独自のブルーアイドソウルです。.
ファンキーな「男と女」や高速R&Bアレンジの「Can't Buy Me Love」がめちゃかっこいいです。彼女はガールポップ/ソフトロックの気分を持った新世代。さしずめ次世代のペギー・リーみたいな存在だったのでしょうか。バックのアレンジはボブ・ベインとビリー・メイ。それぞれベテランですが、ここでのサウンドはすごく若々しい!.
収録曲・データ
【曲目】A Man And A Woman / Theme From “The Sand Pebbles” / Can’t Buy Me Love / Look For Small Pleasures / On A Clear Day / Born Free // Good Things Are Happening / How Insensitive / Summer Wind / My Heart Sings / What Now My Love
ミシェル・ルグランが自らを世に送り出してくれた映画音楽の世界に敬意を表した素敵な一枚。羽毛の様にふんわりとしたアレンジが最高です! 「Watch What Happens」を筆頭に、数々の名テーマを自分流にお化粧。「Tara's Theme」や「Manha De Carnaval」も彼によってこう変化。メロディや世界観を大事にしながらルグランらしい才気が随所に感じられるのです。録音はアメリカです。.
【曲目】Electro-Voice / A New Song / Solid Ground / Not My Will / Lonely People // His Master's Voice / I'll Be Coming Home / Opening Up Your Heart / The Rapture / All Things WorkTogether For Good
グッドタイミーソウル名曲「Groovy Situation」収録。ノーザンソウルとポップスの中間を良い意味で絶妙に突いた名アルバムです。間奏の口笛に思わずグッときてしまう「Simply Call It Love」スキャットも舞う「Hey, Little Angel」レイ・チャールズの名曲を見事によみがえらせた「Hallelujah, I Love Her So」と、歌の上手さと良いアレンジが理想的なバランスで続きます。.
【曲目】Some Enchanted Evening / Song Of The Islands / Adventure In Paradise / Vahine Anamite / Harbor Lights / Hawaii Ponoi // My Isle Of Golden Dreams / Lei Aloha, Lei Makamae / Blue Water And White Coral / Sweet Leilani / Hawaiian War Chant / Farewell (For Just Awhile)
Philadelphia International所属時代のリリースとしてはもっともブルージーな方向に向かった1枚ですが、ポール・デイヴィス「I Go Crazy」の良カヴァーが入っています。これはAORファンも要注意。「ふられた気持ち」のドラマチックなカヴァーもあり。全編を通じて夜更に聴きたいムードです。.
Numero Groupの良コンピレーション「Ladies From The Canyon」に収録されてから急速に知名度が拡がり、一時期はアナログの入手が難しくなっていた彼女のアルバム。まどろむような内省的な響きが魅力のレリジャス系SSWです。このアルバムは、彼女の4作目にしてラストアルバム。前3作よりもずっとウォームでAORテイストなナンバーも多いですし、宗教臭さは薄く、むしろ自分のすべてを投げ出してもあなた(神)を支えるという無私の愛が、とても心に響くのです。.
テキサス出身のポップ系SSW。親しみのこもったボーカルとメロディを紡ぎ出します。なかでも小気味良すぎるB-1「It's A Fine Morning」に首ったけ! バンキー&ジェイク+アレッシーといった感じでおすめです。しかもこの軽快なシャッフルビートはハル・ブレイン! グッドタイム・ポップ好きにはたまりませんよ。ちょっと懐かしい友達からのメールみたいな気分になるアルバム。.
収録曲・データ
【曲目】You Can Have Her / Count Your Blessings / Sadie Take A Lover / A Woman Is The Better Part Of Home / Lord I'm Amazed // It's A Fine Morning / Rock And Roll / Keep Me Company / Here I Go Again / Everybody Learns To Sing The Blues
Capitolでの「Soul Of A City Boy」の翌年にリリースされたセカンド。録音メンバーはジョン・セバスチャン、ピーター・チャイルズ、ジョージ・デュヴィヴィエ、オシー・ジョンソンというフォークもジャズも溶け合った面々。そんな人選にも彼が最初から持っていた、ジャンルにとらわれないセンスが現れています。清冽なフォークロックに滲む越境感覚、そして若きブルース。タイトルに「s」が付かず、「Young Blood」になっているこれがオリジナルジャケットです。.
ジャケに用いられたのは、少しおとなびた印象のポートレート。音楽が大人っぽくなった一面もありつつ、重厚さが際立つゴージャス・”ガールポップ”「I Could Have Danced All Night」、スペクター的ともいえる仕上がりの「At The Crossroads」など、圧巻です。「隣の芝生は青く見える」という意味のタイトル曲は、彼女との名チームでもあるトニー・ハッチ&ジャッキー・トレントの作品。.
収録曲・データ
【曲目】Smile / Black Coffee / The Last Waltz / Answer Me My Love / The Other Man's Grass Is Always Greener / Today, Tomorrow // I Could Have Danced All Night / At The Crossroads / Isle De France / The Cat In The Window / For Love / Ballad Of A Sad Young Man
Stiffから登場したガーリーなアイドルのファースト。彼女はオハイオ州アクロン出身のアメリカ人ですが、本作はバックをブリンズリー・シュウォーツ人脈が固めた英国録音。ロックファンの心をくすぐりますよね。「B-A-B-Y」をはじめ、各所で聞かれる60s/スペクター風アレンジも嬉しい仕上り。彼女の声ってちょっとロニー・スペクターにも似てるところがあるんですよね。異色なのが、ミスティックでダビーな「It's So Different Here」。最高です。.
収録曲・データ
【曲目】B-A-B-Y / I Go To Pieces / Who Does Lisa Like? / Wildwood Saloon / Suspended Animation / Sad Song / It's So Different Here / Cuckoo Clock / Pin A Medal On Mary / Stranger In The House
美しい夕暮れどきを音で描いたようなA-1「It Must Be Love」にメロメロです。70年代を迎え、まろやかな感覚のシカゴ産ノーザンソウル(ギターはフィル・アップチャーチ?)とヴィブラフォンマスターの幸福な出会い。ミディアム・テンポで揺れ続ける琥珀色のグルーヴに酔っぱらってしまいそう。「Soulful Autumn」も今の気分。楽曲の大半を占めるユージン・レコードのペンも、彼の全盛期だけに冴え渡っています。.