「セサミ・ストリート」の歌のおにいさん。プロデューサーのロバート・アレンのオリジナルソングをボブ・ドロウの音楽パートナーであるスチュワート・シャーフのアレンジで歌います。全篇にチルドレンコーラスがあしらわれてますし、柔らかくて親しみの持てる声で歌われる屈託のない名曲には、子供でなくても心にんまり。B-1「So It Doesn’t Whistle」は手拍子ブレイク。切ったり書いたりして遊ぶ見開きジャケ。.
イノック・ライトがCommand以前に主宰したレーベルでのジャズアルバム。主役はトロンボーンのボビー・バーン。彼の名はこの後にイノック・ライトが設立するCommandレーベルのディレクターとして、ロバート・バーンの名義でよく見かけます。本作ではトロンボーンをリードにした知的なサウンドを聴かせてくれます。「That Old Black Magic」の後ろで鳴っているオルガンのキュートさ(たぶん、ディック・ハイマン)とか、さすがの洒落具合なのです。そしてやっぱり音がいいなと感じます。.
全米のトップスターとなったボビー・ダーリンのベストアルバム。このアルバムがちょっと変わってるのは、ボビー自身の曲解説の語りがところどころに入ること(「Mack The Knife」は僕の人生を変えたんだ」とか)。彼の親しみやすい人柄が自然と伝わります。そしてあらためてポップスもロックンロールもジャズもうまいなあ!.
映画「ビヨンド the シー」の中核を成していたエンターティナー時代後期の1枚。ブロードウェイミュージカルからの人気ナンバー集で、タイトにアレンジした「Mame」が、ここからヒットしています。A面が余裕でスインギー。「Don't Rain On My Parade」など、良いメロディ、良い歌、良いアレンジ!.
「Silk Degrees」以前のボズ・スキャッグスは素通りしてるという人、結構少なくないでしょう。シティスワンプともいうべき音楽性は今聴いても古くないのに。浮遊感あふれるメロウグルーヴ名曲「Here To Stay」をぜひ! 彼の70年代のアルバムの中ではこれがもっとも売れなかったとか……。もったいない。.
サードにしてラスト。事実上解散状態にあった彼らを、ジム・メッシーナが何とかつなぎ止めるようにして苦心の上に作り上げた作品でした。そのため、バンドとしての一体感よりも各自のソロとしての個性が如実に現れています。また、終りの予感をはらんだセンチメンタルで内向的なナンバーが多いのも特徴的。そのやるせないムードが、本作を特別なものにしているとも言えるでしょう。「I Am A Child」「On The Way Home」など、ニール・ヤングのソングライターとしての成長が劇的に感じられる作品でもあります。.
隠れた傑作との呼び声も高いA&Mでの3作目。「Close To You」「Wives And Lovers」といった代表曲のほか、「Nikki」「One Less Bell To Answer」などファンに人気が高い選曲が効いてます。6分間に及ぶ組曲形式の「Wives And Lovers」も圧巻。ピアノリフから始まる後半の怒濤のジャズワルツは、まさに魔法の音楽! 彼のヴォーカルが聴ける「Hasbrook Heights」も最高です。.
収録曲・データ
【曲目】Mexican Divorce / Close To You / Nikki / Wives And Lovers / All Kinds Of People // And The People Were With Her / April Fools / Hasbrook Heights / Freefall / One Less Bell To Answer
【曲目】Reach Out For Me / Alfie / Bond Street / Are You There (With Another Girl) / What The World Needs Now Is Love // The Look Of Love / A House Is Not A Home / I Say A Little Prayer / The Windows Of The World / Lisa / Message To Michael
ドアーズのジム・クルーガーとジョン・デンスモアが結成したグループのセカンドです。前作ではヴォーカルがジェス・ローデンでしたが、ここではマイケル・ストゥルと女性シンガー、アレックス・リッチマンに交代。前任のジェス・ローデンも最高でしたが、今度は艶も増した感じで、この交代は◎です。加えて「Livin' And Dyin'」のスウィートさにブルーアイドソウルファンは脱帽! 「Don't Wake Up」のブレイクビーツもかっこいい!.
いまや世界的な人気曲となった松原みきの「真夜中のドア〜stay with me」のオマージュ元として知られる名曲「It's The Falling In Love」(デヴィッド・フォスターと彼女の共作で、のちにマイケル・ジャクソンもカヴァー)を収録したセカンド・アルバム。ブルース・ロバーツ、ピーター・アレンなど共作陣もよいメンツ。この時代のLA産フィメール・ソングライター系シティポップの最上級サウンドです。.
彼女のような存在をソングライター・シンガーと言ってもいいでしょう。すでにこの時点で作詞家として成功したキャリアを持ち、後にバカラックの奥さんとなる彼女の素晴らしいファースト。ピーター・アレン、ベット・ミドラー、ブルース・ロバーツ、メリサ・マンチェスターら良き共作陣を得た美しいメロディと、シンプルながら上品なサウンド。16ビートで決めた「Don't Wish Too Hard」は、実に開放的なポップグルーヴ! NYポップの粋が結集されたような珠玉のフィメールAORです。.
Odeレーベルでのラスト・アルバム。慣れ親しんだセクションのメンバーに再び演奏をまかせ、ジェームス・テイラーを筆頭に、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、J・D・サウザーらをゲストに迎えています。「Only Love Is Real」など「Tapestory」「Music」の頃のムードに戻ったような佳曲が多いですね。隠れた名作だと思います。.
カリフォルニアの名門ジャズクラブ、ライトハウスでのライヴ録音! 新世代ソウルジャズオルガンの申し子、チャールズ・アーランドが、3管を引き連れてのセプテット編成で腰の座ったファンクを展開します。スライ「Smilin’」からカーペンターズ「We’ve Only Just Begun」へのA面のファンキーな流れ! B面では「Freedom jazz Dance」が圧巻! ストレートアヘッドなフォービートもかっこいい!.
クリストファー・クロス、ビル・チャンプリンなど豪華な顔ぶれが参加した、これぞAORのマストアイテム。CCMシーンで名前を知られてきた彼が、ボブ・ゴーディオをプロデューサーに迎え、ポップAOR路線に向かった1枚でもあります。全米トップ40ヒット「I Want You, I Need You」に代表されるウォームなヴォーカル、選り抜かれたメロディ、やわらかく揺れるアレンジ、そのすべてが聴く者のハートを優しく包みます。.
「A New Contemporary Praise Album」と銘打った84年のアルバム。これまでになくデジタルな要素を導入した作品ですが、シンガーとしての彼の透明感ある魅力は変わらず。エイティーズとの相性もよいです。バラード「Every Good And Perfect Gift」よいですね。.
心優しくせつないAORのひな形のような作品。カーラ・ボノフ・バンドのキーボード&ギタリストだったクリス・モンタンのソロ。何の気なくさらっと歌うちょっと無骨な歌声も含めて、この時代にしか生まれ得なかったと思います。本国より日本のほうが話題になったかも。今も密かに愛し続けているファンも多いはず。「Is This The Way Of Love」でデュエットしているのはカーラではなくローレン・ウッドですが、やっぱりいい曲ですね。.