彼らのBell時代って充実した作品を残していたのにあまり評価されてない気がします。そのため看板シンガーだったビリー・デイヴィス・ジュニアとマリリン・マックーがこの後脱退してしまうんですよね。彼らのオリジナルな輝きは、このアルバムでも健在です。イーグルス「Best Of My Love」カヴァー、すごくいいですね。.
「ロックンロール」という言葉をラジオを通じてアメリカに知らしめたDJとして歴史に名を残すアラン・フリード。彼はミュージシャンではないのですが、モダネアーズのコーラスやサム・テイラーのサックスと、ロックンロール・コンボを従えたこの企画盤は一応のリーダー・アルバムと言っていいでしょう。演奏者にはロックンロール世代の若者はいないのですが、むしろ40年代のR&Bやジャズとのつながりを感じられる重要盤。モダネアーズの歌う「Rock Around The Clock」もあり!.
伝説のグループ、マジシャンズを結成してデビュー。60年代後半からは名ソングライター・チーム、ゴードン&ボナーとして活動。本作はセカンド・ソロで、ジャック・ニッチェのプロデュース。甘くて切ないブルーアイドソウルアルバム。オリジナルはアラン・ゴードン名義で78年リリースですが、架空のソウルグループとして売ろうと判断されたのか、名義もジャケも曲も一部変更され再発されたのがこちらです。グッドタイム・ポップ「How Can You Leave Her」収録はこちら。この曲、全然ソウルじゃないじゃん! でも最高!.
アレサとクインシー。ありそうでそれまで無かった組み合わせが実現したアルバム「Hey Now Hey (The Other Side Of The Sky)」からのシングルカット。全米チャートでは最高33位でした。B面はColumbia時代のジャズ・マインドを思い返したような高速4ビート・ビッグバンド。アレサのヴォーカリーズ、最高です!.
Warner Bros.でのラストアルバム。メンバーの顔にも髭が生え、すっかりソフトロックとはほど遠いルックスになりましたが、清らかなハーモニーは健在。あらためて聴いてみると、とても発見の多いアルバムです。タータグリアが2曲のアレンジを手がけていたり。なにしろ曲がいい。ソフトでファンキーでセンチメンタル。聴き逃すのは惜しいです。ビーチ・ボーイズで言えば「Surf's Up」あたりに通じそうなレイドバック感がたまらないのです。.
ジャズでタップダンス! その大傑作アルバムです。ボビー・ジャスパー、ローランド・ハンナ、ポール・クイニシェットらヒップなジャズメンを迎えて行われた59/60年のセッション。砂の上でタップするウルトラC難易度の「The Sand」、楽器の介入を許さない「Concerto In Taps」なのに聴いて楽しい、まさに神業の領域の足技なのです!.
アルバム「Moondog Matinee」からのカヴァーで、アーリー・ニューオリンズ・クラシックをゴキゲンにカヴァー。レヴォン・ヘルムが気持ちよさげです! そしてこの7インチの注目はB面。「Get Up Jake」はクレジット上はライヴ盤「Rock Of Ages」からの収録となっていますが、実はセカンド「The Band」セッションでの未発表スタジオ録音。しかも、現行のCDに収録されたステレオ・ミックスではなく、この7インチのみのモノラル・ミックスなのです。A面はステレオ、B面はモノラルというカップリングです。.
博学のジャズマスターにして、最高のオシャレ貴族、ベン・シドランのArista時代の3枚目。ある意味、彼がもっともAORと蜜月になっていたと言える時代の、ミッドナイト感、そしてファンキー度高めの内容。16ビートを交えたA-1「Kiss In The Night」のドラマチックな展開がカッコイイです。インスト「The Cadillac Kid」にもやられます!.
収録曲・データ
【曲目】Kiss In The Night / You Got The Power / Moose The Mooch / The Cadillac Kid // That's Life I Guess / Doing You / Tell Old Bill / Mr. Bill Goes To Brazil / Face Your Fears
ボブ・ドロウと「Comin' Home Baby」を共作したベーシスト、ベン・タッカーのレアな初リーダー作。ヴィクター・フェルドマン、トミー・テデスコらを率いた最高にクールなコンボ盤。ヴァイブの音色も涼しげな「For Heaven's Sake」「Don't You Know」「Capricious」などのボッサが出色! もちろん本作でも盟友ボブ・ドロウと数曲共作あり。.
トランペットを中心としたいつものサウンドと、絶妙に時代を呼吸するリズム隊とを掛け合わせつつ「サムシング」「雨に濡れても」「Didn’t We」などこの時代のヒットをオーケストレーションした作品。「You're Mine」やソフトボッサな「All For You」は特に素晴らしく、後者はソフトロック系コンピに収録されていても不思議でない仕上がり。しかもどちらも彼の自作曲。ソングライターとしても時代をきちんと見ていた才人でした。.
収録曲・データ
【曲目】Something / Headin' Home / Didn't We / We Can Make It Girl / Someday We'll Be Together / You're Mine // Raindrops Keep Fallin' On My Head / Jean / This Woman Is Mine / One Day With You / She Lets Your Hair Down / All For You【Producer】Milt Gabler
ジェリー・ロスがプロデュースした東海岸系の素晴らしいブルーアイドソウル・バンド! スカ的なリズムを採り入れた「I've Been Hurt」「May I」がヒット曲です。オリジナルより軽快な仕上がりな「Soulful Strut」や、猛烈なグルーヴの「Touch Me」(ドアーズ)、グリニッチヴィレッジ系シャッフルの超名曲「Are You Ready For This」あたりは、ダサいルックスを裏切る出来映えです!.
シティボーイ気分の4ビートでSSWを気取ったオーストラリア産の大傑作。ハスキーでやんちゃさが垣間見えるヴォーカルと胸キュンのメロディがたまりません。タイトル曲の頭10秒でキマリ! 80年代初めにウイスキーのCMに日本で使われ、ささやかにヒットした名バラード「You'll Call It Love」も収録。このジャケットがオーストラリアオリジナルです。.
ビリー・ラーキン&デリゲーツ名義で、60年代半ばからソウルフルなR&B/ジャズ・オルガン・アルバムをリリースし続けた彼の、ソロ名義に転じてのリリース。JBカヴァーのタイトル曲、ヤング・ホルト・アンリミテッドの大ヒットを自分流にリアレンジしての「Soulful Strut」など、聴きどころ多数! 「Born To Be Wild」などロックナンバーのカヴァーもかっこいいですし、ゲイリー・マクファーランド作「13th Death March」もクール!.
不倫ソング「Me And Mrs. Jones」の特大ヒットがよくもわるくもこの人のイメージを決定してしまったところがありますが、実際はジャズからファンクまで幅広く対応できるセンスを持った才人シンガーなのです。こちらはギャンブル&ハフのプロデュースで、社会的なメッセージとラブソングの両面性を表現したアルバムです。マクファーデン&ホワイトヘッドが提供した「People Power」かっこいいです。.
通算5作目。パンク/ニューウェイヴという領域を超えて全米のトップグループとなった彼らですが、このアルバムにはラップ・カルチャーに大胆に接近した重要曲「Rapture」が収録されています。この曲で初めてヒップホップに触れた世代も多いはず。夏レゲエな「The Tide Is High(夢見るNo.1)」も最高です。.
【曲目】I’ll Remember April / A Smooth One / All Of A Sudden My Heart Sings / Small Talk / I’m Lost Without You Tonight / Move // Did You Close Your Eyes / Bernie’s Tune / Don’t Be That Way / Please Be Kind / Stardust / Promises And Lies
【曲目】Fog Horn / Sam Stone / Leavin For The Last Time / For Lovin Me / A Hard Rains Gonna Fall // About Time / Just Like A Woman / The Ballad Of Fred And Mark / Easy Now / If I'm There
ビートルズ・ナンバーのジャズカヴァーは数あれど「Happiness Is A Warm Gun」をやっている(しかも、かっこよく)のはこの人だけ? ファンク的な熱気を帯びたスケールの大きなジャズグルーヴ。多くのミュージシャンを揃えた緻密なアレンジが、ブラックミュージックという根と同居しています。それが、とても感動的に響くのです。タイトル曲もかっこいいです。.
MAINSTREAMレーベルのオーナーにしてブレイク前のビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニー(ジャニス・ジョプリン)など世に送り出したヒット・メイカーのリーダー作。ロック世代向けのビッグバンド/ジャズロック! ジャクソン5「I Want You Back」のカヴァー(ベースはおそらくチャック・レイニー!)で知られる一枚です。フラワームーブメントとジャズが交錯した時代の色を強く感じるサウンドです。ジャケットイラストもかわいい!.