サイモンとガーファンクルのヒット曲をオーケストラで101ストリングスがカバー。60年代後半以降の101は何かが違うのです。リズムセクションがぐいぐいとソリッドに押してくる感じですかね。「Mrs. Robinson」「The Boxer」など、目から鱗のグルーヴィーさです。編曲指揮はベテランのモンティ・ケリー。彼のオリジナル「When The Trees That Are Green Turn To Brown 」「Orange Grove Avenue」「Trav'lin' Again」の3曲を収録していて、これがまたいい味を加えています。まったく別ジャケのUK盤です。.
収録曲・データ
【曲目】Mrs. Robinson / Feelin' Groovy / Homeward Bound / When The Trees That Are Green Turn To Brown / Scarborough Fair // The Boxer / The Sounds Of Silence / I Am A Rock / Orange Grove Avenue / Trav'lin' Again
かつて「恋は水色」で一世を風靡した彼女が、アメリカ西海岸でのレコーディングを敢行したAOR路線のポップ・アルバム。何とプロデュースはキム・フォウリー!(彼は同時期のヘレン・レディのアルバムでも良い仕事をしています)。スペクター・サウンドを70年代に甦らせたようなアレンジの「Angels Of Mercy」など、ニヤリとさせる仕掛けもあちこちに。アメリカでのリリースは無く、なかなか入手困難です。.
収録曲・データ
【曲目】Anyone Who Had A Heart / Music Speaks Louder Than Words / Career Girl / I'm A Lady / Angels Of Mercy // Old Country / A Million Tears / Little Things / City Man / Before We Say Goodbye
【曲目】Where Is Love / When I’m Not Near The Girl I Love / My Man / The Music That Makes Me Dance / /Old Devil Moon / How Are The Things In Glocca Morra? / As Long As She Needs Me / People
オランダで80年代半ばに行われた戦前・戦後のトーチ・ソングを現代に甦らせる試み“Boulevard Of Broken Dreams”をきっかけに結成されたユニット。オリジナル・アルバムは3枚あり、メンバーの一部は後にBASTAレコードで、レイモンド・スコットなどを再演する音楽集団ボー・ハンクス・セクステットを結成します。美しくて、哀しくて、ミステリアス。単なる懐古主義ではなく、インストにも歌にも不思議な魅力があります。.
収録曲・データ
【曲目】Boulevard Of Broken Dreams / Hummin’ To Myself / Detour Ahead / In Other Words, We’re Through / Clouds / I Cover The Waterfront // I Get Along Without You Very Well / A Cottage For Sale / It’s The Talk Of The Town / Chloe / You Broke The Only Heart That Ever Loved You / Travelin’ Light
すでにこの時点で四半世紀に及ぶキャリアを共に過ごしてきたおしどりジャズ・ヴォーカル・デュオ。80年の本作はブラジリアン・フレイヴァーあふれる自作曲「Just A Little Time」で幕開け。星と夜空とブラジリアン・サウンドの取り合わせがドリーミーです。ポール・ジョンソンのヴィブラフォンが全編で印象的。.
ミュージカル「Hair」公演の際に初めてオーストラリアを訪れ、そのまま住み着いてしまったディーヴァ。フリーソウル・ナンバー収録の「Marcia Shines」が人気ですが、AORファンにはむしろこちらを。エレピの音色が涼しげなメロウ・ミディアムの名曲「Heart Like A Radio」収録。またアルバム全体を彩るタイトなリズム隊の細やかなプレイも聞き物。彼女のヴォーカルの自然な明るさが魅力になっています。.
モッドなビートの「Canadian Sunset」で幕を開ける傑作ビッグバンド・ビート・アルバム! 「Peter Gunn」のリフで味付けされた「Chattanooga Choo Choo」など、60'sマナーを踏まえたモダンなブラス&リズム・アレンジがバシバシ登場。当時の若者たちが見向きもしなかったようなスタンダードを、ロックな精神で再生させた、これぞ過激な温故知新! エレキシタールがバッチリ効いた「Song of India」のビート感もナイス! .
収録曲・データ
【曲目】Canadian Sunset / Bei Mir Bist Du Shon / Jersey Bounce / Frenesi / Undecidded / Heartaches // Chattanooga Choo Choo / Song Of India / String Of Pearls / The Music Goes ‘Round And Around / Bye Bye Blues / Thanks For The Memory
ブラジルから登場した女性シンガーのなかで、アメリカのマーケットでもっとも成功したのはこの人でしょう。伴侶であるアイアート・モレイラ、ロン・カーターらと、スペシャル・ゲストにミルトン・ナシメントを迎えたモントルー・ジャズフェスでのライヴです(1974年7月6日収録)。スリリングな演奏が続き、彼女のポテンシャルも最高。ナシメントとデュエットした「Cravo E Canela」の芳醇さ!.
【曲目】Long Ago (And Far Away) / Smoke Gets In Your Eyes / Why Was I Born? / Can’t Help Lovin’ That Man / Bill / All The Things You Are // I Only Have Eyes For You / I Wish I Knew / The More I see You / Friendly Star / You’ll Never Know / I’ll String Along With You
いわゆるブリットファンクの先駆としても紹介されるニューウェイヴ・ディスコユニット。これがサード・アルバムになります。アメリカのダンスチャートで1位を獲得した「A Little Bit Of Jazz」収録。そのタイトルのイメージのためにアメリカではこの「ジャズ風」のアートワークが採用されたのかも。のちにニュー・ミュージックを結成するメンバーもいます。.
60年代に美女シンガーとして脚光を浴び、70年代以降はバックシンガーで活躍するかたわら、質の高いアルバムをマイペースでリリースしたスー・レイニー。アレンジャーでキーボード奏者ボブ・フローレンスと組んだ本作は、作詞家アラン&マリリン・バーグマンの作品を歌うという企画物ながら、非常に質の高い驚きの一枚。まずは挨拶代わりに披露されるフローレンスと彼女の共作オリジナル「Flight Of Fancy」の飛翔感にドキドキ。エレピ主体のアレンジが醸し出す淡いメロウさも出来の良さに一役買ってます。.
収録曲・データ
【曲目】Flight Of Fancy / Sure As You’re Born / Nice ‘N’ Easy / Summer Me, Winter Me / You Must Believe In Spring / A Piece Of Sky // Make Me Rainbows / His Eyes, Her Eyes / That Face / (Medley) The Trouble With Hello Is Goodbye / I Will Say Goodbye / Little Boy Lost (Pieces Of Dreams) / Take Me Home
ラストネームはわかりません。単に“ローラ”だけ。同時代にローラ・ニーロがいたのですが、思い切ったデビューですね。作品のプロデュースと楽曲提供をしているのはケネス・ハンドラー。丁寧なアレンジに演劇的な要素を感じさせつつ、スケールの大きなオーケストラに負けない伸びやかな歌声が魅力的。バーブラ・ストライザンドやライザ・ミネリのいた場所を狙っていたのでしょう。2曲ジャズ・スタンダードをカヴァーしていて、そのうちの一曲「Crazy He Calls Me」が素敵です。.
【曲目】Those Were The Days / Days Of Wine And Roses / Clair De Lune / September Song / Forgotten Dreams / It Might As Well Be Spring // “The Fantasticks” Melody / Night And Day / Stardust
チェンバージャズの金字塔といえる大傑作「Chico Hamilton Quintet」(1955年、Pacific Jazz)をジャケットとタイトルを新装してリイシューした盤です。68年当時の彼をイラストにしているので、内容とはまったくイメージが違います。フレッド・カッツのチェロがすごい迫力。映画「ブギーナイツ」に使用された「The Sage」収録。擬似ステレオミックス。.
【曲目】Hey Look Me Over / There Is Nothin’ Like A Dame / Seventy-Six Trombones / She Loves Me / March Of The Siamese Children // Oklahoma / With A Little Bit Of Luck / Get Me To The Church On Time / Let Me Entertain You / Mack The Knife / There’s No Business Like Show Business