アメリカでは、マイケル・フランクスやケニー・ランキンは、ほぼ確実にジャズのコーナーに入っています。そんなジャズSSWとしての方法論、たたずまいをこの時代の彼らの作品は、何の説明もなく音だけで教えてくれるのです。「Antonio’s Song」収録。まごうことなき傑作ソフィスティケイティドAORジャズアルバム。裏ジャケのWBセーター欲しいなあ。.
Antonio’s Song.
Don’t Be Blue.
Down In Brazil.ギャンブル映画の決定版! 音楽は脂が乗った時期のラロ・シフリン。ジャジーでゆったりした雰囲気ながらも緊張感のあるスコアは、まさに彼の真骨頂。ヒット映画を舞台に、いろんなことを試しているようですね。タイトル曲ではレイ・チャールズが「これは、魂の勝負だ」と歌ってます。.
The Cincinnati Kid.
Shooter.
At The Farm.ポストパンク期の大阪を代表するインディー・レーベル、ヴァニティ・レコードの第二弾として1978年に発表された『クリスタリゼイション』は、SAB(サブ)と呼ばれた当時若干19歳の天才音楽家が思い描いた壮大な音楽の叙事詩を、電子音楽機材を用いて磁気テープ上に「結晶化」したアルバムで、「ニューエイジ」の呼称・風俗が日本に広まる前に出現したプレ・ニューエイジ・ミュージックの名盤です。アートワークは思想家ロジェ・カイヨワの著作から着想を得ており、図版(土星)はまりのるうにい(松岡正剛夫人)が描いたもの。.
ヒップであることにかけては右に並ぶ者のない彼の弾き語りライヴ。年齢を経てもその世界観は「Oklahoma Toad」から変わることがありません。彼が敬愛してやまないフランク・レッサー、アーヴィング・バーリンのメドレーに、真摯で温かい眼差しを感じます。ポツリポツリと弾き語られる「Sweet Kentucky Ham」の飄々とした"ひとり感"にヤラれます。.
Frank Loesser Medley: I Believe In You.
Can’t Take You Nowhere.
Sweet Kentucky Ham.アルバム冒頭の「Shiny Stocking」のスキャットで、もうOK。キャリア中期のトリオ編成によるニューヨークでのライヴを収録したアルバムです。他の作品と同様に、とにかくどこを切っても良い意味で金太郎飴のようにイカしたアコースティックスイングがズラリ。歌もギターも本当にヒップ。冒頭の「Medley : Shiny Stocking ~ Broadway ~ Groovin’ High」からとりこになります。.
Medley : Shiny Stocking ~ Broadway ~ Groovin’ High.
Oh Lady Be Good.
Love Is A Simple Thing.名曲を歌うために生まれた声。もともとレッキングクルーの一員としても活躍した敏腕ギタリスト。美声を買われてシンガーに転身し、「Gentle On My Mind」を早速ナンバーワンにした彼の次なる大ヒットが「By The Time I Get To Phoenix」でした。アル・デ・ロリーのジェントルなアレンジも胸にしみるものです。RIAAゴールドディスク認定プリントがない初回ジャケ。.
By The Time I Get To Phoenix.
Homeward Bound.
I’ll Be Lucky Someday.数多くのアーティストに作品を提供してきたソングライター。元フィフィス・アヴェニュー・バンドのジョン・リンドのプロデュースによるデビュー作がこれ。リリース元はEW&Fのモーリス・ホワイト主宰のARC。切れ味のいいNY系白人ブルーアイドソウルなサウンドに、ちょっと口ごもったようなヴォーカルが良い味です。とにかく曲がいい。「Just Like Paradise」は男性版「Chuck E’s In Love」みたいな曲です。.
Just Like Paradise.
Don't Let Do Ya Talkin' For Ya.
Sleep On It.ソウルファンには古くから知られる70年代NYコーラス・ソウルの一大傑作。ストリート・ドゥーワップと70年代東海岸の凄腕ミュージシャンたちが実現した夢見心地のアルバムです。アカペラなのに疾走感ありまくりの「I’m Not Ready」も最高だし、イーグルスのカヴァー「Best Of My Love」は原曲を超えたかも。とにかく歌とハーモニーの心地よさに酔わされっぱなしです!.
I’m Not Ready.
Best Of My Love.
Someone Sweet As You.リキテンシュタイン風のポップなジャケも手伝って、これがスウィングル・シンガーズの中でも一番の人気盤。テレマンやクープランなど、華麗なバロック様式から優美なロココ様式に変遷してゆく古典的クラシックの世界を、超絶技巧のスキャットでクラシックをジャズる。そんなテーマをジャケットも含めてもっともわかりやすく提示した1枚!.
Concerto For Six.
La Couperin.
Presto.ボストンレッドソックスの名選手をジャケにあしらった、野球ファンにはたまらない1枚。デイヴ・マッケンナは少年時代は野球選手を志していたのだそうです。ラグタイムにうまくモダンな技法を混ぜ込んだソロピアノ集。ブギのリズムで跳ねているので楽しめます。野球の試合をテレビの音を消してこのレコードの音で見てみるのもいいかもしれません。.
Somebody Stole My Gal.
Melancholy .
Bill Bailey Won’t You Please.スマッシュヒット「そよ風にキッス (What's In A Kiss)」を収録した80年作。エルトン・ジョンとの仕事で知られるガス・ダッジョンをプロデューサーに迎え、彼本来の持ち味を伸び伸びと発揮しています。ノスタルジックで愛らしくて、人懐っこくて、ちょっとだけ苦味があって。「Can't Get Enough Of You」も隠れた名曲。.
What's In A Kiss.
Hello, It’s Goodbye.
Can't Get Enough Of You.のちにT-レックスのマーク・ボランと結婚したことで、ソウルファン以外にも名前を知られることになる彼女。デビューは66年のこのアルバム。かわいらしいルックスに似合わぬソウルフルな歌声が、ノーザンソウル/ガールポップスタイルのサウンド(リンカーン・マヨーガのアレンジ)を突き抜けていきます。ここからヒットが生まれなかったのが不思議なくらい!.
Come Go With Me.
Finders Keepers.
Yes, I Really Love You.音の魔術師、ウーゴ・モンテネグロの作品中でも、ソフトロック濃度のひときわ高い1枚です。まあ、タイトル曲からしてビーチ・ボーイズの、あの曲のわけですから。コーラスのアンサンブルを男性のみで組織。それが独特のムードを全体に与えています。中でも圧倒的にマジカルな展開を見せるのが映画「セメントの女」のテーマ曲をセルフ・カヴァーしたA-6。口笛音楽家として知る人ぞ知るマジー・マルチェリーノをフィーチャリングしていることにも注目です。.
Lady In Cement.
Knowing When To Leave.
Good Vibrations.ディスコ、スカ、ジャングル、トロピカル、ラテン、ギャング、ロマンス…、ZEのエッセンスとなるすべてがここに。サヴァンナ・バンド。時代に培った粋なセンスを、トロピカルなサウンドで見事に変換したオーガスト・ダーネル&アンディ・ヘルナンデスのプロジェクト。おっと、ここでの名前はキッド・クレオールとコーティ・ムンディでしたね。まだまだ危険な匂いが濃いめのセカンドです。.
Going Places.
I Am.
Dear Addy.オランダで80年代半ばに行われた戦前・戦後のトーチ・ソングを現代に甦らせる試み“Boulevard Of Broken Dreams”をきっかけに結成されたユニット。オリジナル・アルバムは3枚あり、メンバーの一部は後にBASTAレコードで、レイモンド・スコットなどを再演する音楽集団ボー・ハンクス・セクステットを結成します。美しくて、哀しくて、ミステリアス。単なる懐古主義ではなく、インストにも歌にも不思議な魅力があります。.
Boulevard Of Broken Dreams.
It’s The Talk Of The Town.
Hummin’ To Myself .伝承民謡、または伝承を踏まえ視野を拡げた良心的音楽を発表してきたFolk Legacyからデビュー。フォークが花開いた60年代、地に足を着けた70年代、石清水のように再び深く静かに湧きだし始めた80年代。その80年代だからこその伝承とシンガー・ソングライターとの交差点とも言うべき作品。受け継ぐことを意識したジョニ・ミッチェルとでもいいましょうか。深く懐かしい想いを導く清冽な楽曲が並びます。静かな時間をどうぞ。.
When I Was Now.
Mountain Range.
Listen, I Think The Rain’s Come.スリー・ドッグ・ナイトのリードシンガーとして著名な人ですが、ヴァン・ダイク・パークスとは若い頃から大の親友。1965〜66年のHBR〜MGMレーベルの7インチを中心としたソロ音源集。MGM時代の楽曲にはヴァン・ダイクがノンクレジットですが深くかかわっています。そのうちの1曲が、ハーパース・ビザールも演った名曲「Funny How Love Can Be」。アヴァンギャルドなアレンジには時代を超えて仰天! バーバンクサウンドのファンはマストアイテム。.
Funny How Love Can Be.
Big Bright Eyes.
Why Don’t You Love Me Anymore.白人黒人混合バンドにして素晴らしいメロウソウル/AORバンド、クラッキンのリードシンガーのファーストソロ。出身はデトロイトで、ミュージカル「ヘアー」のオーディションに合格、舞台に参加したことから音楽界にデビューという経歴の持ち主。こぶしに頼らずに自然なグルーヴを体現出来る伸びやかなヴォーカルが素晴らしい! クラッキン同様にバネッタ&チューダコフのプロデュースによる極上シティソウルです。.
It’s Something.
Before The Night Is Over.
Don’t Shut The Door.男サミーの人生と夢を結実させたTV特別番組のためのサントラ。彼にとって、このかたちはベストなんでしょうね。実父 (シニア)のMCに続いて登場する子供時代のサミーの歌声にいきなりやられます。強烈にファンキーな「黒い炎」「For Once In My Life」など聴き所充分! 歌あり、寸劇あり、見てみたかった…。.
Introduction〜You Rascal You.
For Once In My Life.
Mr. Bojangles.キューバ出身のラテンマスター、レネ・トゥーゼが率いる楽団と男性コーラス隊による傑作チャチャチャ盤。歌入りで傑作アレンジの「Manhattan」には、不覚にもその素晴らしさに涙が出そうになりました。ラテンの神様が曲に命を吹き込んだとしか思えない珠玉のテイク。同じく歌入りの「Too Marvelous For Words」や「My Music For You」の、少しとぼけたような雰囲気も素敵。一転してモダンなピアノインスト「Leo’s Mambo」もグレイト。全曲、華麗!.
Manhattan.
My Music For You.
Leo’s Mambo.これは驚きのレコードです。アーティスト名の“Without”にご注目を。40年代から自身の楽団を率いてジャズシーンを彩ってきたスタン・ケントンがたったひとりで自作を独演した唯一のピアノソロアルバムなのです。エリントンがそうであるように、作曲家/ピアニストとして彼はとても頑固でユニーク。セロニアス・モンクにも通じるクールなプレイはまさにジャズ。すごい。かっこいい。レア!.
Reflection.
Lush Waltz.
Eager Beaver.ナッシュヴィルの名手たちが一同に介し、76年から2年越しで行ったリラクシンなセッションアルバム。バンマスは全曲に参加しているヴァッサー・クレメンツということになるでしょうね。ひけらかしているわけでもないのに、いやでもそのテクニックに酔わされる。さりげなくて楽しい1枚。「I Wonder Where Are You Tonight」では歌声も。ナイスジャケ!.
Roanoke.
I Wonder Where Are You Tonight.
Roly Poly.1964年、全米を席巻したビートルズ旋風に、アメリカからは3匹のリスとひとりのおじさんが対抗! チップマンクスの歌うくすぐったくもかっこいいビートルズ・カヴァー集です。「Love Me Do」のけっこう難しいコーラスをきちんと再現してたり、細かいところにも要注目ですよ。わりとレアなステレオ盤。.
Love Me Do.
I Want To Hold Your Hand.
Do You Want To Know A Secret.1915年生まれのトランペッター、ハリー・エディソンと22年生まれのサックス奏者、エディ・ロックジョウ・デイヴィスの共演盤。ハリー・エディソンの愛称が“Sweets”なので、このタイトルなんでしょうね。年輪を重ねたふたりの余裕あるプレイを楽しめます。もちろんオールドスタイルだけでなく、「Feelings」ではタイトなファンクリズムで驚かされます。.
Feelings.
Simply Sweets.
Lax.可憐な美人姉妹(メアリーとパティ)がキュートにハモりながら、美しいフォークソングやハツラツとトラディショナルソングを歌います。彼女たちの歌声があまりにもカワイイ。ある意味、これはペイシェンス&プルーデンスがフォークを歌っているとも言える極北のガール・ポップ! プロデュースはクリード・テイラー。アレンジはビリー・ミューアというのも意外な、アメリカ音楽の奥の細道。.
Goin’ To Boston.
Never Will I Marry.
The Joys Of Love.小粋なスイングジャズマンから一歩階段を上り、万人を楽しませるエンターティナーとして大成功をおさめたNat King Cole。本作はバラディアーとしてのスイートさ、スケールの大きさに焦点を絞ったヒット曲集。しかし、抜群のスイング感で迫る「I'm Never Satisfied」「パパはマンボがお好き」を収録。ビッグバンド・ファンも要チェックですよ。オリジナルは1952年のイラスト・ジャケ。その当時最新のコールの写真に模様替えしての再リリースです。.
I'm Never Satisfied.
パパはマンボがお好き.
歩いて帰ろう.名ベーシスト、ボブ・バビットを中心としたスタジオミュージシャンたちによるディスコプロジェクト。全曲のアレンジを70年代モータウンの重要人物デヴィッド・ヴァン・デピットが担当。女性ヴォーカルがとても印象的なのになぜかノークレジット。かっこよくてちょっとBPM速めのディスコダンサーがたくさん!.
A Little Lovin’ (Keep The Doctor Away).
Don’t Turn Around.
Don’t Make Waves.まずはジャケットをご覧ください。超かわいい! このとき彼は6歳。TV番組「Jack In The Box」で有名になったご褒美に企画されたアルバムです。アル・キャップスによるプロデュース&アレンジのハッピー&ファンキーなサウンド。あどけなさすぎる歌声に思わずホロリ。タイトル曲や「Candy Man」はホント名曲。「Eenie-Meenie-Minee-Moe」もアッパー! 微笑ましい限り。アルバムはこれ一枚きり。開くと思わずキュンとしてしまうセンチな表情の写真がのぞきます。.
Eenie-Meenie-Minee-Moe.
Candy Man.
Take Life A Little Easier.カントリー界の歌姫スキーター・デイヴィスのレアアルバムです。夏をテーマにしているとはいえ、ここまでガールポップ路線で作られたアルバムは彼女の中では異色でしょう。女性に年齢の話をするのは失礼ですが、彼女はこのときすでに35歳でした。まさかまさか、とても信じられないあどけなさ! 「Under The Boardwalk」のかわいらしさ、「Theme From A Summer Place」の可憐さ、隠れた名曲「That Summer Sunset」のたそがれ、すべてが愛おしい! 海外でも人気上昇著しいアルバムです。.
Under The Boardwalk.
Theme From A Summer Place.
That Summer Sunset.1942年、Capitolの最初のゴールドディスクとなったのは彼女が歌う「Cow Cow Boogie」。粋でブギでロッキンな歌唱を得意とした彼女のシングルと、彼女のパートナーだったピアニスト、フレディ・スラックの録音も併せたベスト盤。スイングやブギー、ジャイヴの時代を飄々と駆け抜けた彼女らしさがたっぷり味わえるナイスアルバム! 細野さんもカヴァーした「House Of Blue Lights」など、いい曲ばかり! さらにこのフランス盤リイシューは「Rock N’ Roll Wedding」など2曲を追加!.
House Of Blue Lights.
Cow Cow Boogie.
Rock’N’ Roll Wedding.