混血児としてNYに生まれ、苦みばしった名曲を歌い続けるガーランド・ジェフリーズ。ロックンロールポエットのひとりとして、もっともっと評価されてしかるべき人です。本作はソロでのセカンド。スティーヴ・ガッド、デヴィッド・スピノザらの参加を得て、繊細なソウルを描き出しています。「New York Skyline」は彼の魅力が色濃く出た名曲。レゲエの導入にもストリート感覚あり。後にパンクスにも愛されたシングル曲「Wild In The Streets」も収録。.
5年ぶりのセカンドソロ。完全多重録音でスペクターサウンドに挑んだ「Baby I Love You」「Maybe」「Da Doo Ron Ron」「Born To Be With You」のカヴァーを収録。ロックンロールとポップスへの行き過ぎた愛情の見本のような素晴らしいアルバム! この音圧にかけた彼の行き過ぎたポップマニアぶりはアナログじゃないとわかんない。.
80年代以降の彼女のステージに欠かせない曲となっていた「To A Child ...」を収録した84年作。プロデュースも彼女自身(トッド・ラングレンが助力しています)。見落とされがちな一枚ですが、端正でソウルフルな歌声に変わりはありません。天才少女としてデビューし、結婚、出産などを経験してきた彼女の人生がじわりとにじんでいます。.
コードの展開や構成、リズムの積み重ねなどに緻密に工夫を凝らしながらも、密室的でありながらエモーショナル。エキセントリックですが、音楽で遊び過ぎていない。こういう人の作品は、繰り返し聴くのが一番です。トニー・コジネクやマーク・ワーツ(70年代のソロ)にも並ぶ世界観を持つ彼の初期作品。名盤の誉れ高いファースト「Records Are Like Life」に続くセカンドです。.
【曲目】Superwoman / Don’t You Worry ‘Bout A Thing / Seems So Long / Lookin’ For Another Pure Love // Too Shy To Say / Creepin’ / If It’s Magic / Knocks Me Off My Feet【Piano】Pete Jolly【Trumpet】Oscar Brasheax【Guitar】Tommy Tedesco【Recording Studio】Capitol Records Studio
ブライアン・オーガーにとって初のリーダーアルバム。A面は自身の率いるグループ、トリニティでの単独録音。B面では神秘的な女性シンガー、ジュリー・ドリスコールをフィーチャリング。次作「Streetnoise」につながるコラボレーションのスタートでした。まだお互いに荒っぽく手を合わせてる感じが魅力。超かっこいいファンク「Tramp」や「Break It Up」! ブライアンのヴォーカルも吠えまくる「Black Cat」も凄い!.
10代後半、まだあどけない顔立ちで、この歌の上手さ。確かにこれはほおってはおけません。初期型ディスコの軽快なダンスビートと、豊かなメロディライン、そして、こみあげるエモーション、人間的なダンスビートが相まった名盤だと思います。「Shame」がスマッシュヒット! メロウな「I Don't Know If It's Right」にも惹かれます。インスタント・ファンクのメンバーがバックアップ。アートワークを変更しての再リリース盤。.
収録曲・データ
【曲目】Smooth Talk / I Don't Know If It's Right / Til I Come Off The Road / Dancin', Dancin', Dancin' // Shame / Nobody Knows / We're Going To A Party / The Show Is Over
ピアノイージーで一世を風靡したデュオのABC Paramount移籍第一作。現代音楽の手法のプリペアドピアノ(弦に消しゴムなどを挟み特殊効果を得る)や未来的なエコー処理をポップ・スタンダードに組み入れた他では聴けない世界です。なお、本作の選曲テーマは全曲、月や星の世界、すなわち宇宙! リンダ・スコットが歌った「I’ve Told Every Little Star」の彼らのヴァージョン、不思議な美しさにたまらないものがありますね。.
収録曲・データ
【曲目】The Moon Was Yellow / Stella By Starlight / Stardust / Stas In My Eyes / The Moon Is Low / Over The Rainbow // Out Of This World / Out Of Nowhere / Beyond The Moon / I’ve Told Every Little Star / East Of The Sun / Serenade To A Star
60年代半ばのポップムードと洗練性に富んだ傑作。ボブ・ドロウ、トミー・ウォルフ、サイ・コールマンをはじめジャズ界の“わかってる”作家陣の書き下ろし新曲を用意。スー・レイニーのImperial三部作にも通じるポップ感覚が素晴らしいです。ラストナンバー「Hold Your Head High」はランディ・ニューマンとジャッキー・デシャノンの共作曲。夏の日差しにくらっとした瞬間を思わすソフトボッサ「There Is No Right Way」もまぶしくて。.
収録曲・データ
【曲目】Wonderful Life / There Are Days When I Don’t Think Of You At All / There Is No Right Way / Goin ToCalifornia / Is It Over Bab? / I’ve Never Been Anythng // Sometime Ago / Nothing Like You / Here I Go Again / Mad At The World / This Life We’ve Led / Hold Your Head High
主役はギターのトニー・モトーラ。ナイーヴなソフトロック・インスト。フリー・デザインのメンバー3人が「グルーヴィーズ」という名義で参加した「Kites Are Fun」「Do You Know The Way To San Jose」など6曲を収録。恐らく非凡なコーラスアレンジはクリス・デドリック。随所に奇跡が見え隠れします。ラストを飾るのは、リー・デザイン「I Found Love」のカヴァー。彼らのファンはお見逃しなく! .
不覚でした。このアルバム、こんなにかっこよかったんですね。ジョン&ヨーコともわたりあった名司会者デヴィッド・フロストのTVショーのテーマ「It's The David Frost Theme」でノックアウト! シャープでファンクなビッグバンド「O.K. Billy」に続くセンシティヴなピアノトリオチューン「Somewhere Soon」でまたまた悶絶。さらにエッジの効いたリズムの「Tell Me Why」でまた撃沈! A面だけでも最高なのに、B面も怒濤!.
収録曲・データ
【曲目】By George - It’s The david Frost Theme / O.K. Billy / Somewhere Soon / Tell Me Why // Dirty Ole Man / If You Really Are Concerned Then Show It / Break - A - Way / After Love, Emptiness
ピアノを弾きながらスウィンギーに歌うさまを想像するだけでホントかっこいい! 軽みとコーラスがたまらない「This Could Be The Start of Something」と、最高のラテン・アレンジの「Day By Day」、この2曲は特に無視は厳禁です! その圧倒的なグルーヴ感に敬意を表して、サミー・デイヴィス・ジュニアが「ライバルながらあっぱれ」とライナーを書いています。.
Marty Paichの編曲によるオーケストラをバックにした、あまり見かけない1枚。南太平洋やNY、イタリアなど世界各地を歌で旅する内容で、「Bali Ha'i」や「Autumn in New York」などを、いつもの超絶ハーモニー(それでいてイヤらしくない!)でしなやかに披露。いつもながらの圧倒的な歌唱力に、溜息が漏れます。ジャジーなバックも素敵。まだモノ盤の多いこの時期。ステレオ盤は珍しいです。.
収録曲・データ
【曲目】Bali Ha’i / How Are Things In Glocca Morra? / My Little Grass Shack In Kealakekua, Hawaii / Sand In My Shoes / Autumn In New York / April In Fairbanks // Italian Street Song / Massachusetts / Isle Of Capri / A Nightingale Sang Berkeley Square / Dixie / Island In The West Indies