ひそやかで凛としていて。【Acid Folk】というジャンル分けも野暮に思えるほどの美しい佇まいを持つ男性デュオ唯一のアルバムです。むしろこれはモダンフォーク以前のトラディショナルなフォークに通じる道なのかも。古くは初期のビーチボーイズ、この時代ならフレッド・ニールのCapitol盤を手がけたニック・ヴェネットのプロデュース。フレッド・ニールやディノ・ヴァレンテに通じる、儚げで彼方を感じさせる味わいが見え隠れするのは、彼の手腕でしょうか。.
Kingswood Manor.
Just Like A Woman.
Tom Thumb’s Blues.4チャンネルステレオ盤。60年代を通じてMOR界の大スターであったジョニー・マティス。同じような立場だったアンディ・ウィリアムスが、70年代に入ってさすがにリリースを減らす中、マティスは着実に作品を重ねます。シルキーな声で同時代の名曲をカヴァーしてゆくのですから、一度好きになったら、あの声であの曲を聴いてみたいという欲求が絶えなくなったのでしょうね。タイトル曲や「Summer Breeze」「Don’t Let Me Be Lonely Tonight」など珠玉の選曲の好内容盤です。.
Me And Mrs. Jones.
Summer Breeze.
Don’t Let Me Be Lonely Tonight.ある意味これはナッシュヴィル産バーバンクサウンド! トム・ノースコットやジョン・ハートフォードを彷彿とさせるソフトロック+ルーツのミクスチャー。その実体はプロデューサー、ドン・ギャントとジャズピアニスト、タッパー・ソーシーによる架空プロジェクト。これがファーストアルバムです。すでに音楽界でキャリアを積んでいた彼らが、これほどみずみずしいソフトロックサウンドを生み出したことに驚きます!.
Brilliant Colors.
Morning Girl.
Little Sparrow.父デヴィッド・セヴィルの亡き跡を継いだのが実子ロス・バグダサリアン・ジュニア。彼が若いセンスで現代(1982年)のヒット曲をチョイスして、新生チップマンクスにカヴァーさせたアルバムです。レーベルのRCAに気を使ってか、同社のヒット曲が多いですが…。リック・スプリングフィールド「Jessie’s Girl」はやっぱり盛り上がりますね。.
Jessie's Girl.
Losing You (I Really Wanna Lose You).
Bette Davis Eyes.1945年のミュージカル映画「錨を上げて」ではジーン・ケリー、フランク・シナトラとも共演した歌える美人女優、キャスリン・グレイソン。ヴィブラートのきいたソプラノ・ヴォイスが印象的で、20世紀前半から半ばにかけてのアメリカの古き良き歌の雰囲気を濃厚にまとっています。彼女の1940年代後半の歌唱をまとめたLPです。.
Always.
Will You Remember?.
Smoke Gets In Your Eyes.50年代から女優として活躍するポリー・バーゲン。シンガーとしてのアルバムはColumbiaというイメージですが、本作はPhilipsに移籍後の第一弾。女優でもある彼女の生き方になぞらえたアルバム・タイトルのようです。楽曲も映画や舞台から有名になったものを中心にしています。歌声は少し円熟味を増した感じですが、アレンジ的にはモダンさもあって。ボッサな「The Continental」や、シャープなビッグバンド・アレンジの「Cheek To Cheek」が最高です!.
The Continental.
Cheek To Cheek.
Easy To Love.パンチの効いた歌声で50年代に人気を博したR&B娘ルース・ブラウンが、ストリングスとともにしっとりと女心を歌った一枚。おてんばぶりはすっかり影を潜め、リチャード・ウェスがアレンジした繊細な管弦にエスコートされています。それでも「Why Don’t You Do Right」では彼女らしい肝っ玉もしっかり披露。真夜中にあたしの女心聴いてちょうだい、って感じです。.
It Could Happen To You.
Why Don’t You Do Right.
Let’s Face The Music And Dance.ノースウェストガレージパンクの産みの親的な存在といえば彼ら。ボブ・マーリーのウェイラーズが世界的な人気になるまでは、「ウェイラーズ」といえば彼らのことでした。初期のゴツゴツとしたR&Bインストから歌ものに移行し、ビートルズなどからの影響も消化しつつ激しさを前面に出した傑作アルバム。「Dirty Robber」など初期のレパートリーのセルフカヴァーもかっこいい! 彼らに続いたソニックスなどのお手本になったのがよくわかります。.
Out Of Our Tree.
Mercy Mercy.
Dirty Robber.ミスター・トゥワンギー・ギター! 通称「一億ドルの男」! 代表曲「Rebel Rouser」をはじめ、彼の名演をまとめたベストアルバムです。プレイのかっこよさもさることながら、さまざまなサウンドを用意した才人リー・ヘイズルウッドの功績も大きいのだとわかります。そして、このJamie盤、ギターの音がめちゃめちゃ深いんです!.
Rebel Rouser.
Cannonball.
Moovin’ ‘N Groovin’.ローレンス・ウェルク楽団の第一ヴァイオリンとして長く活躍した人です。長年にわたってウェルクのテレビ・ショーに出演し、お茶の間向けに艶やかな音色を響かせました。こちらは彼がハワイをテーマにした名曲を取り上げたアルバム。チャールズ・バット・ダントによるアレンジも南洋的な雰囲気を汲み取っていて聴き心地満点。.
Blue Hawaii.
Beyond The Reef.
Sayonara.70年代に入り、ガールポップ的な雰囲気を完全に脱ぎ去り、スワンプ気分のシンガー・ソングライターに転じた彼女。このシングルも彼女のソウルフルな魅力を伝えます。両面「Soul」つながりなのも面白いカップリング。モノラルミックスです。.
Chains On My Soul .
Peaceful In My Soul.ジョージ・ハリソンが自らのレーベルDark Horseで送り出した男性デュオ。ジョージがプロデュースし、全面的にバックアップしているのでバックアップメンバーはやたら豪華ですが、内容はギャラガー&ライルなどが好きな人に最適の秋色サウンド。ポップさとスワンプ色の入り交じってほろ酔いです。.
Gravy Train.
China Light.
Elly-May.NonesuchレーベルのExplorerシリーズから出ていたスティールパンもの。内容は実に素朴な演奏で、電化楽器が一切使われていないため、スティールパンそのものの響きが堪能できます。欧米向けではない、地元民のための大衆音楽。これはかなり酩酊感を誘います!.
Sixty-Nine.
Erica.
Mambo Lake.デトロイトのR&B怪人アンドレ・ウィリアムスに見いだされたシカゴの高校生グループ。コーラスよりもダンスが得意だったと言われていますから、アーチー・ベル&ザ・ドレルズの先駆けみたいな感じですかね。全米ポップチャートでも上昇した「Twine Time」のヒットの勢いに乗じてのアルバム・リリース。小気味のいいダンス・ナンバーが揃っています。モコモコな音質なんですが、シーン全体の若さ、いなせなかっこよさはビンビンに伝わってきます!.
Twine Time.
Barracuda.
Do It One More Time.もともとシカゴでサウンズ・アンリミテッドというガレージバンドを組んでいた若者たちが、おそらくザ・バンドなどの影響を強く受けてスタイルチェンジ。バンド名もルックスもがらりと変わってのデビューアルバムです。特に大きな成功はなかったのですが質の高い音楽性に支えられて70年代前半に5枚のアルバムを残しました。ソフトな持ち味の曲もとてもよいです。.
A Rectangle Picture.
You Finally Found Your Love.
Till The Sun’s Gone.ジェームス・コバーンの意外な一面を後世に伝えた人気映画「電撃フリント」のサントラ。アメリカからの「007」への返答でもあったような、いやもっとちゃらんぽらんではちゃめちゃで、しかし超人的な色男スパイを主役に据えたこのシリーズ。ラウンジーでヒップな雰囲気を巧みに音楽化したジェリー・ゴールドスミスの手腕もさすがです。「Galaxy A Go-Go! -Or- Leave It To Flint」はゴールドスミスとランディ・ニューマンの共作だって知ってました?.
Our Man Flint.
Galaxy A Go-Go! -Or- Leave It To Flint.
You’re A Foolish Man, Mr. Flint.アメリカを代表するおしどり夫婦。アルバムが多すぎるのでどれから買うか? 60年代ビッグバンド風なら、「The Honeymoon Is Over」はどうですか? ジャッキー・パリス&アン・マリー・モスのキラーなヴァージョンもおなじみ「I Believe In You」や、「Come Back To Me」など、ビッグバンドの醍醐味を活かしたきらびやかなナンバーが多いのでオススメです。.
The Honeymoon Is Over.
Come Back To Me.
I Believe In You.ミネアポリス産レリジャスフォーク・アルバム。作曲家のリチャード・S・ウィルソンのプロジェクトで、彼がさまざまなシンガーを起用し、ビル・バーバーのアレンジャーで自作曲を歌ってもらっています。ジャズ、ロック、カントリー、フォークロックを自らジャンルに掲げているように、楽曲にはほどよくバラエティが。歌詞はキリスト教に準じた敬虔な内容ですが、ブリージーな「Noah Knew」やシンセ使いが印象的な「Simon The Magician」など聴きどころ多数。.
Noah Knew.
Jubal.
Simon The Magician.アイオワで結成され、サイケデリック文化華やかな時代のサンフランシスコに進出してレコードデビューをつかんだバンドです。これがファースト。オルガンとギターを軸としたファンキーでストレートなロック。B面には14分の曲もあるなど、音響効果に加えてジャム的な展開でサイケデリアを追求していくスタイルだったんでしょうね。A-1「Think」はジェームス・ブラウンのカヴァー!.
Think.
Cave Song.
Fast Days.70年代にはヴォードリス&カーンというデュオで活動していましたが、AOR全盛時にソロに転身。美青年ルックを活かして成功します。しかし、持ち前のメロウネスがいいんですよ。しかもこのアルバムはチャーリー・カレロのプロデュースで、ジェフ・ポーカロらTOTOのバックアップ。デヴィッド・ラスリーなどにも通じる好内容のブルーアイドソウルです!.
Heels Of Love.
When Two Divide.
Let Her Get Away.70年代後半以降、アメリカのレーベルとの契約が切れ、フランス、ドイツなどヨーロッパを拠点に細々とリリースを続けていたドノヴァン。このアルバムもレコーディングはウェストコーストですが、発売元はイギリス。アメリカでは翌年のリリースでした。ジェリー・ウェクスラーのプロデュース。ジェフ・ポーカロが一曲ドラムで参加するなどメンバーはとても豪華。「Sunshine Superman」などのセルフカヴァーも不思議なムード。.
I Love You Baby.
Local Boy Chops Wood.
Sunshine Superman.出ました! テディ・タナカ! 現地ハワイでは日系の大スターですが、この初期のアルバムは、あの「さくらさくら」を高速ビッグバンドスイングにしてしまい、誰もが度肝を抜かれます! 「Eso Beso」も洒落てるし「Old MacDonald Had A Farm」を「ハワイのスズキさん」に置き換えた「Suzuki-San’s Farm」の盆踊り感も最高! これぞ60年代のハワイアン和製ヴォーカル・アルバムの最高峰でしょう! こちらは70年代にルックスをリニューアルし、自分のレーベルからリイシューした盤。.
Sakura.
Eso Beso.
Suzuki - San’s Farm.「架空の部族の奏でる音楽を空想する」というコンセプトの元に結成されたアルゼンチンの五重奏団、クラン・カイマン(和名:カイマン族)のサード・アルバム完成。本作ではその有機的な室内部族音楽に現代エレクトロニクス技術を持ち込み、初のヴォーカル曲も導入して跳躍。おなじみの催眠中毒度は最強に。.
50年代に活躍したアルゼンチンとメキシコのピアニスト/ラテンジャズ・バンドのカップリング盤。音源は50年代のものでしょう。ジェリ・ガリアン面のすさまじいビートと鍵盤さばきよ! チューイ・レイズ面では女の子のキュートな声(ご本人?)入り「Jack Jack Jack」のヒップ&オシャレな感覚には悶絶! パリッとしたラテンビート/エキゾチカ感覚濃厚です。.
Jack Jack Jack.
Take Your Girlie To The Movie.
Jungle Rumba.ストレートアヘッドで遠慮のないジャズコンボと拮抗して舞い上がる奇跡のヴォーカリーズ。 20年代からエレピも流麗なモダン4ビートまで、メリハリばっちり幅広いスタイルを聴かせます。これぞ、てらいのない格好良さというもの! 女性シンガーにはのちに独立するカレン・ヤングの名も。演奏も自分たちでやってしまうのがかっこいいし、バンド感あるのです! 70年代以降に現れた幾多のスインガーズの中でもきっぷの良さとセンス最高峰!.
Art's Oregano.
Milestones.
Sancho Suite.「Easier Said Than Done」の大ヒットを持つエセックス。ガール・グループというより、女性リード+男性コーラスのワントップ・スタイル。タイトル曲の「A Walkin’ Miracle」をはじめ、「Easier Said Than Done」の二匹目のどじょうみたいな曲が多いですがチャーミングでにくめないのです。アニタ・ヒュームスの歌声が最高にキュート。ルビー&ロマンティックス好きはお聴き逃しなく! ファースト・アルバムよりレアかも!.
A Walkin’ Miracle.
Why Do Fools Fall In Love.
I Want The Real True Thing.もともとTVの人気ドラマだった「巨象マヤ」の映画版サントラ。いわゆる動物と少年の冒険活劇でも、もっともスケールの大きな作品ではないでしょうか(想像上の怪獣や怪物を除けば)。リズ・オルトラニのスコアはエキゾ感を前面に出さず、劇的で美しいもの。.
Main Theme From “Maya”.
The Pursuit.
Terry’s Jungle Experience.戦前ブラジルに咲いた大輪の花。彼女の歌声を聴けば、めちゃくちゃに華やかな気分になります。1930年代にブラジルで確固たる人気を築いた後、渡米して活躍した時期のラジオ録音を中心にした私家盤LPです。ジャケの作りは粗い感じですが、音質はかなり良いものが多いですし、彼女の生の表情がうかがえるやりとりや珍しいアレンジに録音が多数。.
South American Way.
I’m Cooking With Gas.
Medley.コミックソングを歌うカントリーデュオとしてアメリカで長く人気を誇ったホーマー&ジェスロのジェスロ・バーンズ。ホーマー亡きあと、新たな相棒を見つけました。それが同じマンドリン奏者のレッド・レクター。すでにふたりは古い友達だったみたいです。基本は2人のマンドリンによる音の会話。ギター、ベースがときどきサポートするのみで、凄腕なのに、くつろぎの時間です。.
Rainbow.
Cielito Lindo.
When I Grow Too Old To Dream.30年代にブギピアノの古典とを残した御大が一曲たりとも休むことなく鍵盤でドンチャン騒ぎ。「聖者が街にやってくる(英語タイトルはちょっといじってますね)」や「草競馬」などおなじみのメロディも陽気に騒ぐR&Bピアノ傑作です。ブギナンバーを弾きまくるときのNRBQのテリー・アダムス、あるいはB・バンブル&ザ・スティンガーズの「Nut Rocker」が大好きなかたにおすすめ。.
When The Saints Go Shufflin' In.
Camptown Races.
Lux’s Boogie.