1967年バンド結成時からシカゴの一員にして最重要ソングライター(「Saturday In The Park」もこの人)。これがソロでのファースト。全編に渡ってリズムの組み立て、メロディ展開、コード設定などに細かい工夫をこらしたシティポップ。ジャズを知る男のロックですね。それにしてもアルバム中にひとつとして同じパターンの曲がない。すごい! モダンファンクともいえる「Love Song」にイチコロでしょう。.
収録曲・データ
【曲目】Temporary Jones / Love Song / Crazy Way To Spend A Year / Until The Time Runs Out / Skinny Boy // One Step Forward Two Steps Back / Fireplace And Ivy / Someday I'm Gonna Go / A Lifetime We / City Living / Crazy Brother John
隠れた傑作との呼び声も高いA&Mでの3作目。「Close To You」「Wives And Lovers」といった代表曲のほか、「Nikki」「One Less Bell To Answer」などファンに人気が高い選曲が効いてます。6分間に及ぶ組曲形式の「Wives And Lovers」も圧巻。ピアノリフから始まる後半の怒濤のジャズワルツは、まさに魔法の音楽! 彼のヴォーカルが聴ける「Hasbrook Heights」も最高です。.
収録曲・データ
【曲目】Mexican Divorce / Close To You / Nikki / Wives And Lovers / All Kinds Of People // And The People Were With Her / April Fools / Hasbrook Heights / Freefall / One Less Bell To Answer
スティーヴィー・ワンダー「You Are The Sunshine Of My Life」のスインギーな4ビートで幕開けする気持ちのいいピアノトリオ・アルバムです。オリジナルはフランスのBlack & Blueで、74年の録音。ベースはメジャー・ホリー(当然、例のフゴフゴなスキャットあり)、ドラムは名手エド・シグペン。すごくお年寄りに見えるかもしれませんが、当時、ウィギンスはまだ52歳。脂の乗った演奏なのです。.
収録曲・データ
【曲目】You Are The Sunshine Of My Life / Edith Is The Sweetest / Lover // F. B. O. T. / “Oh” Give Me Something To Remember You By / There Is No Greater Love
70年代に入ってからも、生まれ持ったオールディーズ愛をうまく時代のサウンドにアップデートして活動を続けたジョニー・リヴァース。73年の本作はネッド・ドヒニーの「Get It Up For Love」をいち早く取り上げたことでも知られています。のちのネッドの自作自演版とは違ったファンキー&ソリッドなカヴァーですが、実はネッド自身のデモが最初はこういうテンポだったとのちに判明しました。しかも、このヴァージョン、ファンキーロックで最高にかっこいい!.
ふくよかなヴォーカルが輝きを放つ充実期の一枚。「God Only Knows」に影響を受けて作曲されたと言われるトニー・ハッチ作品「天使のささやき(Don't Sleep In The Subway)」収録で、彼女のこの時代のアルバム中、もっともトータルな完成度の高い作品としても知られています。この曲のみ編曲も彼。完璧なポップスを作るという意志が感動的なほどにじみます。.
収録曲・データ
【曲目】This Is My Song / Groovin' / Lover Man / San Francisco / Eternally / Resist // Don't Sleep In The Subway / Imagine / Love Is Here / How Insensitive / I Will Wait For You / On The Path Of Glory
センチメンタルなファーストが人気のSSW。このセカンドでは前作と比べてサウンドがよりAOR寄りのサウンドになり、ダイナミックで爽快になリました。デヴィッド・ポメランツのポップさや、デイヴ・ルイスの70年代後期のソロが好きな人には悶絶必至の内容です。ジェフ・ポーカロ、エド・グリーンらAORファンの気を惹くメンツも参加した隠れた名盤なのです。ああ、夏メロウの「Lady I Love」を試聴に足しておきます。.
トムの代表曲と言えば「よくあることさ」と「思い出のグリーングラス」。特に日本では後者を覚えている人も多いはずで、洋楽カラオケには必ずと言っていいほどに収録されてますね。同時期からアメリカ進出を本格的に目指し始めたので、それがこのカントリータッチの作品を選ばせたのかも。「That Old Black Magic」などスタンダードでも快調にスイング!.
アメリカのクリスマスソングの定番「Chipmunk Song」やNRBQが歌詞を変えて「Things We Like To Do」のタイトルでカヴァーした「Chipmunk Fun」など、リッチなアレンジによる名曲が多いのもいいところ。リアルな造形のシマリス・ジャケだったオリジナルファーストから3年後、TVアニメ放映にあわせてすっかりかわいくなった新装デザインです。.
名盤「Breezin’」の影に隠れた感がありますが、この77年作も相当な傑作! ジャケットからも南洋/南米(とくにブラジル)なフィーリングをアピールしていますが、サウンドもまさにそれ。ホルヘ・ダルトがキーボードで参加していることで、サウンドの説得力も増しています。メンバーもアレンジャー(クラウス・オガーマン)もプロデューサー(トミー・リピューマ)も、すべてが鉄壁! ダニー・ハサウェイ「Valdez In The Country」もカヴァー!.
1959年に「With Flute And Boot」のタイトルでリリースされたラテン・ジャズ・クラシックをジャケとタイトルを新装しての再リリース盤。楽曲はすべてハービー・マンがこの顔合わせのために提供したオリジナルで、怒濤のラテン・サウンドから、カリプソ、サンバ、エキゾチカ的な趣向まで幅広いものが収められています。.
「Cocktails For Two」などヒップな作風で知られる作曲家サム・コスロウの作品を集めたアルバム。女性ピアニストらしいリリカルなタッチがいつものように美しいマリアン・マクパーランド。思いがけずリズムが跳ねる「The Day You Came Along」のようなナンバーが隠れていましたよ。数曲ではコーラスが出しゃばらずに洒落た助演を務めています。.
古くはアネット、そしてあのブリトニー・スピアーズも在籍したというディズニーTVのミッキーマウス親衛隊(マウスケティアーズ)の76年キャストが歌う新型ディズニーソング集。時代を反映したソフィスティケイテッドなディスコ感、エレピ感、メロウなコード感がディズニーと合体。ちょっと驚きのチルドレン・ソウルが飛び出してビックリしっぱなしです! ダフト・パンクみたいな「It’s A Small World」のイントロ! ホント参っちゃいました。チルドレン・ソフトロック「Let’s Go Day」もかわいい!.
【曲目】Que Reste-T-Il? / Les Plaisirs Demodes (The Old Fashioned Way) / Theme From "Summer Of '42" / Le Gars De Rochechouart / Cent Mille Chansons / Mourir Au Soleil / La Mer / La Chanson Des Vieux Amants / Moulins De Mon Coeur (The Windmills Of Your Mind)
カリフォルニアの名門ジャズクラブ、ライトハウスでのライヴ録音! 新世代ソウルジャズオルガンの申し子、チャールズ・アーランドが、3管を引き連れてのセプテット編成で腰の座ったファンクを展開します。スライ「Smilin’」からカーペンターズ「We’ve Only Just Begun」へのA面のファンキーな流れ! B面では「Freedom jazz Dance」が圧巻! ストレートアヘッドなフォービートもかっこいい!.