アート・ガーファンクルとのファースト・アルバムをリリース後、かんばしいセールスをあげられず、失意の中でイギリスに単身わたっていた中で制作されたファースト・ソロ(オリジナル・リリースは1965年)。「Sound Of Silence」の大ヒットで復活後のS&Gで再演される名曲の原型も多数収められていますし、何よりも飾り気のないシンプルなギター弾き語りの醸し出す凛とした雰囲気が素晴らしい。数十年の封印を超え(日本盤LPでは再発がありましたが)今はCDとして入手可能となりましたが、この時期の彼の凛としたたたずまいは永遠です。.
クリストファー・クロス、ビル・チャンプリンなど豪華な顔ぶれが参加した、これぞAORのマストアイテム。CCMシーンで名前を知られてきた彼が、ボブ・ゴーディオをプロデューサーに迎え、ポップAOR路線に向かった1枚でもあります。全米トップ40ヒット「I Want You, I Need You」に代表されるウォームなヴォーカル、選り抜かれたメロディ、やわらかく揺れるアレンジ、そのすべてが聴く者のハートを優しく包みます。.
ケニー・ランキンの、あの名曲「Haven't We Met?」をカヴァーしています。ときは65年。同じ年のメル・トーメのヴァージョン(こちらが初演)に負けず劣らずの胸躍る出来です。あちらはマーティ・ペイチ、こちらはドン・セベスキー。60年代屈指のアレンジャー対決でもありますね。ヴァースから鮮やかに転換し、ダイナミックな展開を見せる「Limehouse Blues」も衝撃的!.
収録曲・データ
【曲目】Life Is Just A Bowl Of Cherries / Who Can I Turn To? / He Loves Me / Sweet Georgia Brown / Don't Ever Leave Me / Gentleman Friend // Haven't We Met? / It Shouldn't Happen To A Dream / Limehouse Blues / I'm Foolin' Myself / Love Is A Night-Time Thing / Fools And Lovers
ブロードウェイ出身だけあって、しっかりした歌唱力。もちろん美貌。洒落た60sサウンドならおまかせの名アレンジャー、ピーター・マッツに身を任せて、スインギーに歌った傑作です。とにかく「Riding On The Moon」が最高です! 天にも昇るとはこういう曲のことを言うんでしょう。夢見るようなアレンジのくっきりしたナンバーが多くて素敵です。.
収録曲・データ
【曲目】Any Place I Hang My Hat Is Home / Something Simple / The Blues / You Don’t Know What Love Is / Take You For Granted / After You’ve Gone // Mood Indigo / Riding On The Moon / Once In A While / As Long As I Live / I Wonder What Became Of Me / I Concentrate On You
フランスのライブラリージャズ。ユニークなアレンジのビッグバンドによる小気味良いナンバーの連発で、レイモンド・スコット、ディーン・エリオットなどのファンにはバッチリくる内容です。軽くスカなリズムを刻む「Le Dernier Scotch」や、スピーディーな「Le Grand Huit」をおすすめしておきますね。ステレオミックスなのも、この手のサウンド好きにはうれしいです。.
Columbia以前のアンディ・ウィリアムスには円熟一歩手前の若さあり。クインシー・ジョーンズによる絶妙の編曲を得て、ひと味違うクラシック・シャンソン・アルバムとなりました。アメリカとフランスのミュージシャン合同によるパリ録音。「Let It Be Me」をうまくフレンチ風味でアレンジしていたり、アコーディオンやストリングスが響くムーディな仕上がりも素敵ですが、ここではジャズっぽいクインシーのアレンジが光るナンバーを。4ビートのウォーキングベースとフィンガースナッピンが気持ちいい「Under Paris Skies」なんて、いかが?.
収録曲・データ
【曲目】Under Paris Skies / Let It Be Me / April In Paris / Mademoiselle De Paris / I Wish You Love / Domino // I Love Paris / Mam’selle / Comme Si, Comme Ca / La Valse Des Lilas / Boom / Au Revoir, Paris
1971年の全米4位の大ヒット「Don't Pull You Love Out(恋のかけひき)」で知られるトリオ。ソングライター・コンビのランバート&ポッターが目指した70年代型Dunhillサウンドの理想はおそらく彼らにあったと思います。目立つヒット曲がないためスルーされがちなセカンド・アルバムですが、タイトル曲をはじめ男のせつなさをグッドメロディに落とし込んだ最高のブルーアイドソウル・ナンバー多数です。「明日に架ける橋」と「君の友だち」のミックスカヴァーもいい!.
「ディーン・マーティン・ショー」で見出されたガール・シンガーのデビュー作。ファンキーな演奏に負けないパワフルな歌唱が元気ハツラツで魅力です(まだ17才、若い!)。ローラ・ニーロの「California Shoeshine Boy」のアッパー+センチ感はティーンならでは! 他もシカゴの「Does Anybody Really Know What Time It Is」などナイスな選曲! .
収録曲・データ
【曲目】Make Me Smile / Something / Does Anybody Really Know What Time It Is / Until It’s Time For You To Go / Save The Country // Turn Around And Love / California Shoeshine Boys / In My Life / How Can I Be Sure / Bridge Over Troubled Water
スティーヴ・ミラー・バンドから独立してソロデビューした70年代初めに、すでにジャズに関する著書もあったほどの博学非凡なこの人。本作は79年の「Cat And The Hat」に続いて、ジャズの名曲に歌詞をつけてヴォーカリーズした曲を中心とした内容で、彼にとっては夢の実現とも言える内容です。.
収録曲・データ
【曲目】Solar / Big Nick / It Didn't All Come True / City Home / Bopcity / Theme From "Jazz Alive!" // Little Sherry / Nardis / Up Jumped Spring / Monk's Mood
シルヴィアのレーベルTurboからデビューしたディスコファンク・グループ。キーボードを担当し、全曲を作曲したビリー・ジョーンズがグループの中心です。両方にお互いの血が流れているんだということを表現したジャケなのでしょう。メロウな「The Love Song」や夕暮れ感濃厚なインスト「Brother Love」はチェックしておきましょう。ラテンソウル+ブギーな「We Love To Party」もよろしく!.
【曲目】Golden Earrings / My Foolish Heart / Alone At Last / Where On Earth / Love Letter // Around The World / Beautiful Love / One Hundred Years From Today / When I Fall In Love / Stella By Starlight
【曲目】Lovemaking Eyes / Lady Rain / Suki Anamda / For Graham / Pebble In The Stream // Wounded Bird / Late Blooming Flower / Fly Away / Carefree River / Someplace Once Ours / Hohum
メキシコ出身、英国で録音したレコードによって知名度上げたピアニスト、ペペ・ハラミジョが、マニュエルこと英国のアレンジャー、ジェフ・ラヴ率いるスタジオオーケストラと初共演した作品。広がりのあるソフトラテン/ポピュラーに交えて、「Up-Up And Away」などポップヒットも含む心憎い編曲が施されています。静かでなめらかな響きが、印象的です。4チャンネル盤。.
収録曲・データ
【曲目】High Noon / Maybe / Papaya / To Be The One You Love / Look Around / Madrid // Cumana / Canadian Sunset / Johnny Guitar / Santa Gallura / Soledad / Up-Up And Away
ものすごく乱暴な言い方をすれば、ビートルズの「Penny Lane」一曲から多大な影響を受けて発展したバンドがあるとしたら……。スタックリッジはそんな愛すべきバンドでした。10ccやセイラーといった同時代のUKポップ・バンドよりも、もう少し都市の郊外に暮らしているような雰囲気と言えばいいでしょうか。本作は彼らのサード。つつましくもキャッチーで絶妙にひねくれたポップソングが並んでいることでは、他の作品に引けは取りません。変拍子インスト「Rufus T. Firefly」も最高なんです。UK盤とは曲順違い。.
針を落とした瞬間からファンクのリズムがあふれ出すコールド・ブラッドの74年盤。紅一点の女性シンガー、リディア・ペンスを前面に出し、スティーヴ・クロッパーのプロデュースでスタジオミュージシャンを大幅に導入。ある意味、バンドとしてのアイデンティティの危機なのですが、作品としては従来にない聴きやすさとメロウさ。フリーソウルの定番としてフロアで重宝されました。「Simple Love Life」「Come Back Into My Life Again」もいい曲!.
スタン・ケントンに見いだされ、人気歌手となってソロ・デビューした美人歌手。ブロードウェイ・ミュージカルからのナンバーを楽しいラテンタッチにアレンジして歌ってしまおうというナイス企画アルバム。胸弾むいいソフト・ラテンタッチのアレンジです。ハープシコードやストリングスを上品に使ってみせるのはアーニー・フリーマンのナイス仕事! 「Come Back To Me」素敵です。.
収録曲・データ
【曲目】 Do I Hear A Waltz? / Long Ago / Come Back To Me / Here’s That Rainy Day / He Touched Me / Love Theme From “The Sandpiper” // Gimme Some / What Did I Have That I Don’t Have? / Run For Your Life! / Tell Me More / Cast Your Fate To The Wind
シアトルの南、ワシントン州オリンピア在のSSWのプライベート作品で、録音はシアトルです(バンドにはマーティン・ルンドなど、あのパパーヤ周辺の人脈も参加)。74年から書きためられた曲には青春の甘い香り。B面ではジャズ風味が濃厚になります。「Too Much Thinkin'」「Someday」でのジャジーな展開にイチコロ。一度聴いたら忘れられない、永遠の(誰も知らない)名作。.
収録曲・データ
【曲目】Jamie / Woman I Love / You Can Go If You Want / Without Love / Gray Cloudy Days // Wish I Could Sail Away / Too Much Thinkin' / Someday / Just A Dream / A Song To Me
【曲目】 I Remember You / You Brought A New Kind Of Love To Me / When Sunny Gets Blue / Nothing But The Best / I Feel So Smoochie / I’m Gonna Live Till I Die // The Best Is Yet To Come / I’ve Got You Under My Skin / Slightly Out Of Tune ( Desafinado ) / My Shining Hour / By Myself / Get Out Of Town