大人の味をしたシンガーによる素敵なMORアルバムなのです。マイク・ベアード、リー・リトナー、ナイジェル・オルセンら多彩なミュージシャンが参加。サウンドのテイストはスムースでシルキーなソウルタッチ。プロデューサーがスティーヴ・イートンのファーストなどを手掛けたジェイ・センター。その縁でイートン作のカーペンターズ「All You Get From Love Is A Love Song」のカヴァーが。.
【曲目】That’s The Story Of My Life / That’s Why I Love You So Much / Two Points / Right Now / You’re So Right For Me // My Favorite Fantasy / Before And After / Trying To Make The Best Of It / I Choose Love As My Weapon / Wings Of Love
【曲目】I Say A Little Prayer / What The World Needs Now Is Love / A Beautiful Morning / Love Exotic Style / The Eyes Of Love / You Don’t Have To Say You Love Me // MacArthur Park / This Guy’s In Love With You / Love Is All Around / A Man Without Love / Voodoo Love / The Look Of Love
ブラジルのコーラス・グループから独立し、デュオとして自由で多彩な音楽を求めたテカ&リカルド。76年リリースのサードアルバムです(今回入荷は2002年のリイシュー)。ジャケットからも伝わるふたりの自由なスタンスは音楽にもそのまま反映されています。人気の高い4作目「Desafio De Viola」よりは落ち着いた内容ですが、そのしっとりとした味わいがまたいいのです。.
【曲目】Somebody Been Lovin' Her / Pickin' Up The Pieces / Room Without A Door / Right As Rain / Kentucky Rainbows // Saying Hello, Saying I Love You, Saying Goodbye / Seeing Is Believing / So Glad I Found You / He Ain't You / The Ice Cream Man
16歳のころ、オーストラリアでクリス&ピーター・アレンを結成、20歳で香港公演に来たジュディ・ガーランドに才能を見いだされた彼。アメリカに渡り、ソングライターとして、そして自身もシンガーとしてキャリアを積みます。ほんのり甘くせつなくロンリーな曲を書く天才。NYの敏腕スタジオミュージシャンに囲まれて、街の暮らしを愛おしむような作品世界。一曲目の「Just A Gigolo」カヴァーから心温まる良作です。.
ここから「Chuck E.'s In Love(恋するチャック)」が大ヒット(全米4位)したファーストアルバム。みんな彼女に恋したんですよ。ラス・タイトルマン、レニー・ワロンカーの薫陶を受けデビューした彼女の永遠に色あせることのない1枚です。見とれてしまうジャケットです。.
収録曲・データ
【曲目】Chuck E.'s In Love / On Saturday Afternoons In 1963 / Night Train / Young Blood / Easy Money / The Last Chance Texaco // Danny's All-Star Joint / Coolsville / Weasel And The White Boys Cool / Company / After Hours
Blue Gooseレーベルで一、二を争う人気盤なのは、ロバート・クラムによる最高のアートワークゆえ。でも、ノスタルジックでユーモラスな自作のおとぼけジャズソングを歌う研究家兼ミュージシャン。他にはいない魅力なのです。どこかで聴いたことがありそうでどこにもないオリジナルソングで、自分だけの擬似過去を作り上げる情熱! こりゃクラムも惚れるでしょう! ゴリラをテーマにした「Never Oh Never Whatever You Do, Sing A Gorilla Song」なんか底抜けすぎて最高!.
What Is The Use Of Calling Me San?.
Never Oh Never Whatever You Do, Sing A Gorilla Song.
フレンチ・ホルン奏者としてジャズのフィールドで活躍したデヴィッド・アムラムの、ひねくれシティポップSSWアルバム。マーティン・マル的ユーモアとボブ・ドロウ的洒脱をケニー・ヴァンス風にまとめた! そんな奇跡があるのです。スイング「Little Momma」や、メロウに揺れながら物語を綴る「The Professor And The Panhandeler」は大穴!.
【曲目】Bing Bang Boomerrang / Johnson Rag / Runnin’ Wild / Just Foolin’ Around / Happiness Is A Thing Called Joe / Sing Sing Sing / Don’t Get Around Much Anymore / Second Avenue Scene / Tarantula / Lullaby In Rhythm / One Cook O’clock Jump / Good Night, Sweetheart
曲者揃いのメンバーでピンと来た方もいるかも。CommandやTimeレーベルを中心に、ラウンジジャズの逸品に活躍し続けた東海岸のセッションミュージシャンたちの、にぎやかでかわいくて面白いスタンダードジャズのリメイクです。裏ジャケに記載されたクレジットからすると総勢20人以上が集合。「It's All Right With Me」のハンパじゃないかっこよさなど、手を出さずにおくのはもったいない!.
きちんとジャズの世界で生きてきたアレンジャーがロックの心を持ってしまった。パット・ウィリアムスのこの時期の作品を聴くと、そんな感想を持ってしまいます。「Get Back」「青い影」「River Deep - Mountain High」などロックのカヴァーを採り上げた本作。リズムの暴れ方は確実に“ロック”です。とりわけニルソンの「Don't Leave Me」は秀逸!.
収録曲・データ
【曲目】Get Back / I Will Wait For Love / Son Of A Preacher Man / Whiter Shade Of Pale / Joy, Joy // Don’t Leave Me / River Deep - Mountain High / Cathrine / Ponteio / Variations On An Autumn Theme
デビューはNormanレーベル(GNPの前身)。大きく知名度を上げることになるDecca移籍後の初リリースがこのアルバムです。ピアノトリオ+パーカッションという4人編成で、ラムゼイ・ルイス・トリオのライバル的な演奏をダイナミックに繰り広げます。ソウル・ジャズ/ラテンジャズの域にとどまらないスケールの大きなグルーヴ。「I Didn't Know What The Time It Was」そしてタイトル曲にしびれてください!.
収録曲・データ
【曲目】Kilimanjaro / I Left My Heart In San Francisco / Secretly / I Didn't Know What Time It Was // My Favourite Things / My One And Only Love / Ramblin' Rose / You Came A Long Way From St. Louis
【曲目】Under Paris Skies / Don’t Wake Me Up / C'est Si Bon / The Touch / If You Love Me, Really Love Me / Comme Ci, Comme Ca // Domino / Cherchez La Femme / My Place / If You Go / Dance With Me / I Wish You Love
クリスタルなサウンドと伸びやかな歌声でAORファンにも人気のCCMシンガー。キース・トーマスのプロデュースによる本作は、この時代らしいからっとしたサウンドと爽やかなコーラスワークの噛み合いが印象的。「Thank You」や「Gimme What It Takes」などポップでシティなナンバーが光ります。バラード曲の胸を打つ哀愁感もよいです。.
収録曲・データ
【曲目】Jesus On Our Side / Gimme What It Takes / Farther And Higher / Jesus Drawing Me / The Net Of Peter // Thank You / The Only Story / You Just Talk To Me / Run To The Battle / Back In The Furnace / For Every Man
ハリウッドで活躍していた日系人アレンジャー、タク・シンドーのアルバムです。Capitolでは「Brass And Bamboo」(こちらも傑作)に続く2作目。この時代の彼の作品はジャズ味が強くて面白い! ハリウッドからみたオリエンタルな気分を、琴や和太鼓などをまさにアクセントとして巧みにアレンジしています。「Chattanooga Choo Choo」「Cherokee」などを収録。美しい「It’s So Peaceful In The Country」を試聴に追加しておきました。.
すでに1961年からモータウンでシングルはリリースしていた彼らですが、ファースト・アルバムに漕ぎ着けたのは64年。A面1曲目に収録の「The Way You Do The Things You Do」が全米11位のスマッシュヒットになったことのご褒美としてのリリースだったのかも。もちろんこの後はモータウン屈指の人気グループになっていくのですが、ドゥーワップ的な初期の録音も含め、彼らの前史をまとめたと言える選曲も興味深いです。.