1908年生まれのレッド・ノーヴォは、この時点(1957年)ですでに50歳間近。ジャズの流行と発展を目撃してきた人物でありながら、モダンなセンスを失わず、気取りのない洒落たアルバムをまだまだリリースします。自身のヴィブラフォンをリードに、ドラムス、ベース、ギター、フルート(サックス、クラリネット、オーボエも兼務)というチェンバー的なアンサンブルでの作品。何故か6人目のメンバーとしてショーティ・ロジャースがクレジットされていますが、彼の役目はスーパーヴィジョン。つまり音楽面のプロデューサーですね。こういう表記も、こっそりかなり目新しいものだったと思います。.
First Things First.
Punkin’ Head.
Soft Wind.主題歌「The Best That I Know How」を作曲し、歌っているのはバリー・マン。もちろん作詞はシンシア・ワイル。ここにしか収録されていません。残りはELOの既発曲と、ジミー・ハスケルによるインスト曲という構成。日本でのタイトルは「メラニー・グリフィスのセクシー・ジョイライド」というものだったそうです。.
The Best That I Know How.
Telephone Line.
The Getaway.「Hukilau Hulas」のタイトルで1959年にリリースされた選集の続編。トラッドも視野に入れた幅広いレパートリーですが、全体に洗練度の高いハパハオレ的な風味のサウンドが並びました。これらのアーティストの単独アルバムのリリースは見当たらず、本作品のみに収録された音源です。なおこちらの2集の方がなぜかあまり見かけません。.
Maui girl.
Pupu O Nii Hau.
Keep Your Eyes On The Hands.フリー・デザインのデドリック兄弟姉妹を音楽の道に誘う大きな要因の一つが、おじであるラスティ・デドリックがニューヨークのジャズ・シーンで活動していたことでした。ラスティはスター・プレイヤーではありませんが、トランペッターとしてのみならず知的な構造を持つ楽曲の作曲/アレンジにも多才を発揮した人物。この71年のソロでもソーンヒル的なビッグバンド、女性シンガー起用曲、小気味好いコンボ、知的なボッサなど、才能の奥深さを慎ましく示しています。.
Discussion.
How About Me?.
Umbrella Man.TOTOの初代ヴォーカリスト、ボビー・キンボールと、元スリー・ドッグ・ナイトのジョー・シャーミー、フロイド・スニードを中心に結成されたハードポップ・バンド。TOTO周辺を熱心にフォローしてきた日本のAORフリークにはたまらない一枚です。ロックの熱さを取り込んだアレンジ。組み立てのしっかりとしたアンサンブル。ボビーのハイトーンの美しさは、ピカイチです。.
First Things First.
I Just Love The Feelin’.
Sunnyridge.10代でのデビュー以来、一貫してCCM界での高い人気を誇り続けている女性シンガー、リーバ・ランボー。“Lady”というのは彼女の愛称で、説明不要の存在ということでしょうね。これは彼女のライヴ・アルバム。のっけから「He Gave Me Music」のシャープな16ビートにノックアウトされてしまいます。ミディアム・アップの「Nothing Can Separate Me」も素晴らしい出来。キャロル・キング「You’ve Got A Friend」もゴスペルとしてとりあげています。ライヴならではの、ダイナミズムが味わえる1枚です。.
Nothing Can Separate Me.
He Gave Me Music.
You’ve Got A Friend.母親がエルヴィス「Heratbreak Hotel」の作者。自身もスリー・ドッグ・ナイトが当てた「Joy To The World」を書いたシンガー・ソングライター。このアルバムはそれ以前、若きフォークロック・マンとして活動していた彼が、偉大なジャズブルースシンガー、ベッシー・スミス(女性)の名曲を歌った豪放なアルバムです。ジャケはおどけてますが、内容は骨太。.
You’ve Been A Good Ole Wagon.
Nobody Knows You When You’re Down & Out.
Blue Spirit Blues.ラテンタッチのリズムに軽くコーラスが入った「High On A Windy Hill」でのオープニングにちょっと驚きがありますね。流麗なパッセージで50年代から大きな人気を誇ったロジャー・ウィリアムスのポップ・アルバム。ラテンタッチの曲やおなじみのメロディを軽やかにとりあげています。アレンジはラルフ・カーマイケル。.
High On A Windy Hill.
The Girl From Ipanema.
Mister Lonely.シンガーとしてよりもアメリカではお茶の間を湧かせたコメディ女優として知られたシンガーです。しかし、ソロデビュー作となるこのライヴ・アルバムはとっても魅力的。ノーマン・パリス率いるピアノトリオをバックに、丁丁発止なパフォーマンス。おどけて歌っているようでちゃんとソウルフルでちゃんとうまいのです。小さなクラブであることを伝える観客の反応の生々しさも魅力。拍手!.
South Rampart Street Parade.
You Gotta See Your Mama.
Dixie Medley.当初は「Folknanny」というタイトルでリリースされたアルバムで、彼らのハーモニーを当時のモダン・フォーク風味で表現しようとしたアルバムでした。「Stay」が全米16位まで上昇するヒットとなったため、急遽アルバム・タイトルを差し替えての再リリース盤。こうしてあらためてきくと、彼らのフォーク・サウンド、なかなかサマになっているのです。.
Stay.
Goodnight My Love.
Connie-O.東ヨーロッパはブルガリアのジャズに焦点を当てたコンピレーション。まだ情報の少ない当時に宝石のようなレア・グルーヴを集めるのは至難の技。本作にも入手困難な秘宝が惜しげもなく収録。東欧でのブラジル音楽の流行から生まれたであろう Focus 65「Sombrero」Jazz Quartet「Samba」や、フュージョン・ファンク Simeon Shterev Quartet「Sunset-Sunrise」など、クラブ・ジャズの視点で幅広く選曲されています。「Sunrise Sunset」を逆にした曲名(本作のタイトルにもなっています)からしてクールです。.
Sombrero.
Hallelujah.
Sunset-Sunrise.「第三の男」の原作で知られる作家グレアム・グリーンが自ら脚色にも関わった人間ドラマ映画「危険な旅路」。ハイチを舞台に行われる軍事的な政争を題材にしているそうですが、サントラはびっくりするほどエキゾ的。カリブ海という土地柄も多少は反映しているのですが、とにかくローレンス・ローゼンタールのスコアが野心的でびっくりします!.
Main Title.
Port-Au-Prince.
I Am The Haitian Flag.ジョン・フランケンハイマー監督、ドナルド・トランボ脚本という硬派コンビによる映画「ホースメン」。アメリカ映画なのですが、舞台はアフガニスタン。部族に生きる青年が勇敢な闘士になるまでを描いたスケールの大きな作品のサントラを、フランスの名匠ジョルジュ・ドリリューが手掛けました。勇壮なトラックやエキゾチックな着想の狭間に垣間見える美しさがドリリューらしさ。.
Just As You Are, I Love You.
The Fair.
Road Of The Ancients.“ショーストッパー”とは、あまりにドラマチックな歌や演技なので舞台を中断して喝采を浴びるようなことができる人のこと。キャロル・バーネットはコメディ女優として知られていて歌手としては過小評価されていますが、じつはこんなに歌えるのよと示したアルバムです。もちろん生まれ持った豊かな表現力はのびのびと感じさせてくれてますよ。.
Johnny One Note.
Sweet Georgia Brown.
Blow Gabriel Blow.ジャズクラブで働きながら歌っていたところを見染められてレコードデビューが決まったんだそうです。ジャケットでたばこを持ったその姿、まさに彼女のナイトクラブでの立ち振る舞いを想像させますよね。酔客を相手に巧みに感情を操るヴォーカルの確かさをこのアルバムでも存分に感じます。ちょっとハイトーンな声に包まれてみてください。.
Just A-Sittin’ And Rockin’.
Undecided.
Do You Know What It Means To Miss New Orleans.映画女優としても活躍した美女シンガー、ダイアン・キャロル。彼女が22歳でリリースしたデビュー作です。名作曲家ハロルド・アーレンの楽曲を、ラルフ・バーンズや若きクインシー・ジョーンズのしっとりとしたアレンジで歌った好盤。彼女のアルバムのなかでも、なかなかUS盤では見つからない1枚です。日本語解説は青木啓さん。.
It’s Only A Paper Moon.
My Shining Hour.
Hit The Road To Dreamland.デューク・ロビラードらとともにア・ルームフル・オブ・ブルースを60年代に結成。長いキャリアを築いた彼ですが、80年代にはアメリカを離れ、スイスで新たなキャリアを築きます。これがソロ・セカンド(スイスでは「Oooh Wow!! (Rock'N-Blues)」のタイトルでリリース)。ようやく故国アメリカでリリースが実現したアルバムでもありました。ニューオリンズ・マナーの粋なR&B連発!.
Ooh Wow!.
I Didn’t Want To Do It.
Friday Night Strut.イギリスのエンターティナー系男性シンガー。おなじPyeレコードという関係なのか、それとも彼自身のキャラクターなのか、キンクスの「Dandy」をカヴァー。この曲ってもともとダンディな紳士をおちょくってるんですけどね。そこも含めて英国流ユーモアとして成立しているのかも。いろいろやってて楽しいです。プロデュースはジョン・シュローダー。アラン・テューもアレンジで参加しています。.
Dandy.
Somewhere My Love.
Old Bazaar In Cairo.フランスのレーベルBlack & Blueに吹き込んだクインテット・セッション盤のUSリリースです。録音場所はニース。メンバーはハリー・エディスン、メジャー・ホリー、ジェラルド・ウィギンス、オシー・ジョンソンと旧友たちばかり。そりゃ気心が知れた演奏になるはずです。ベテランたちの若々しいスイングをどうぞ。.
Jim Dawg.
Meditation.
Light And Lovely.「Soulful Strut」の続編みたいな、素晴らしいシャッフル・ピアノ・インストになった「Let’s Get It On」だけでもう最高。ピアノ二台を使った連弾をアレンジしながら息の長い活動を続けたデュオの74年リリース作品。当時のヒット曲を安易にカヴァーしたというような内容ではありません。リリカルさも、オーケストラの壮大さもきちんと知り尽くした意匠の秀作です。.
Let’s Get It On.
Touch Me In The Morning.
Tie A Yellow Ribbon Round The Old Oak Tree.ルー・リードのライヴ盤「Rock ‘n’ Roll Animal」での流麗すぎるギターソロや、アリス・クーパー、ピーター・ガブリエルのバックバンドでも名をなしたギタープレイヤー。これがファーストソロ。ロックマインドのフュージョンという意味ではジェフ・ベックと並んで評価されてもいいのにと思います。ビーチボーイズ「Sail On Sailer」のカヴァー、しびれます。.
Sail On Sailer.
Swept Away.
Rubber Man.ペンシルヴェニア州ピッツバーグ出身の、アメリカの知られざるヒーローのひとりです。子どもたちのために心優しさや思いやりを持つことを生涯かけて自身のオリジナル曲を作り、テレビ番組を作り、自ら出演し、歌ったミスター・ロジャース。誰かの特別な人になるのではなく、みんなのおじさんであることを貫いた、泣けるほどせつなくて暖まる歌の数々。ぜひ聴いてください。.
I Hope It Will Rain.
Let's Be Together Today.
Please Don’t Think It’ s Funny.1970年、ジュールズ・ダッシン監督、実生活でもパートナーだったメリナ・メルクーリ主演で製作された映画「夜明けの約束」サウンドトラックです。トリュフォー作品でおなじみジョルジュ・ドリリューによる優雅で細やかなアレンジが行き届いたスコアにうっとりとします。.
Leningrad - Prologue.
Romain Riding A Bicycle.
The Fashion House.マントヴァーニによる映画音楽名曲集第二弾。ストリングス・オーケストラの醍醐味を存分にご堪能下さい。ドラムが導入される以前、メロディを奏でるストリングスを中心とした50年代のポップス・オーケストラの雛形は、マントヴァーニによって作られたとしても過言ではありません。「ケ・セラ・セラ」や「星に願いを」などロマンティックな名曲が選ばれています。.
The High And The Mighty .
ケ・セラ・セラ.
星に願いを.冒頭の「Charley, My Boy」の流れる水のような粋なアレンジから、これがジャック・マーシャルによる高品質アレンジであることを保証してくれます。ギターやフルートの使い方にとても特徴があるのです。「I'm Just Wild About Harry」なんかその典型。アルバムのコンセプトはずばり“男性”。生涯、タフな男性遍歴を重ねた彼女の姿がダブるよう。.
Charley, My Boy.
I Like Men!.
So In Love.70年代前半のトッド・ラングレンとブライアン・オーガーが合体したようなプログレッシヴ・ポップ「Star Dreams (Nebulous)」や「In My World」の素晴らしさ! メジャーレーベルからのリリースですが謎度の高いNY系ジャズロック・ユニットです。線の細いヴォーカルのタッチと、ミスティックなキーボード(特にエレピ)が光っています。.
Star Dream.
In My World.
Everyone.当店では「チキチキバンバン」でブレイクしてしまった、もうひとりのルイ・プリマことウィリー・レスタムの陽気なライヴ盤。バリトンサックス吹きながら歌いまくるエンターティナー。口癖は「Here We Go」! スイングするリズムは盆踊りにも似た手拍子グルーヴ。ひとりジュークボックスかポンチャックか? 誰にも止められない、このきもちよさ! ボーダーシャツに短パンというスタイルも、粋なユルさでしょ! .
Just A Gigolo.
Sixty Minute Man.
Bye Bye Blackbird.アメリカ東部の音楽都市ピッツバーグを根城に伸び伸びと活動するジャズ・トロンボーン奏者。R&Bもジャイヴも手の内に収め、小難しい理屈など屁とも思わぬ気持ちよさですいすいと演奏しています。トロンボーンによる、ほぼワンホーンのコンボというのも珍しい編成。ちょっと緩んだぐらいのグルーヴが、いい感じ。人肌程度に“燗”したような踊れるジャズです。.
Little Liza Jane.
After You’ve Gone.
Bill Bailey Won’t You Please.チャールズ・マウはタヒチ生まれのフレンチ・ポリネシアン。現地で音楽活動や芸能活動を精力的に行い、タヒチアンの成熟と発展に貢献しました。ハワイアンよりもパーカッシヴでチャントの要素も強いタヒチ音楽(タムレなど)の基本形がこのとき整ったといっていいでしょう。オリジナルは1953年リリースの10インチで、こちらは擬似ステレオ加工を施した60年代版。.
Tamure.
Vahine Anamite.
Minoi Minoi.1940年代の後半にデビューした時点では19歳。このアルバムの頃、ようやく30歳に達したくらいでしょうか。今の感覚ではちょっと信じられないくらいの落ち着きですよね。恋のときめきやせつなさをすでにいくつも経験してきた大人のよう。でも、その貫禄の奥に確かな若さも感じられるのです。素晴らしいオーケストラ・アレンジはフランク・デヴォル。.
Cut Of Nowhere.
Prelude To A Kiss.
As Time Goes By.