AORファンはご注目! あのグーギー&トム・コッポラが全面参加したハービー・マンによるトロピカルディスコ/ソウルアルバムです。タイトな演奏で、良質ディスコに仕上げているのは流石。アーノルド・マッカラーが歌う絶品トロピカルグルーヴ「Once I Had A Love」や、グーギー・コッポラの極上メロウヴォイスが聴けるバラード「You Are The Song」も良いですねぇ。.
タイトルの意味は、クラシックの大家(masters)によって作曲された旋律を拝借した20世紀の名曲を演奏するというもの。ブラジリアンガットギターの名手のとろけるタッチが堪能できるのはもちろん、素晴らしいのはこのアイデアに呼応したアレンジ。「The Breeze And I」の後半のメロウに盛り上がる展開など思わずハッとします。実は結構レア!.
ブルース〜ジャンプ〜ヴギウギ〜ジャズっぽくスリリングな白人音楽。ボブ・ウィルスよりもカントリー臭が少なくて。なんとなくダン・ヒックスのルーツがうかがえますね。本作品は、80年代に入っててから編まれたコンピ。この頃からウエスタン・スイングなど、カントリー周辺音楽のブラック&ホワイトなサウンドの再評価が始まりました。名盤とされる「Country And Western Dance-O-Rama」とはかぶりがありません。.
あの名作「Batteaux」でおなじみ、ロビン・バトゥー在籍のグループのセカンド。さわやかなウエストコーストサウンドを聴かせてくれます。エレピ入りのスローバラード「Julie Anne (Magnolia Wind)」が染みますねえ…。ロビンと兄弟のデヴィッド・バトゥー「Happy In Hollywood」がお好きな方はは是非!.
【曲目】Overture / I Stand Alone / Camille / One / Coloured Rain / Soft Landing On The Moon // I Can Love A Woman / Blue Moon Of Kentucky / Toe Hold / Right Now For You / Hey, Western Union Man / Song And Dance, For The Unborn ..
【曲目】Swing Low, Sweet Chariot / Life Is Just A Bowl Of Cherries / Deep Purple / My Sugar Is So Refined / Brahms’ Lullaby / The Desert Song // Stormy Weather / I Married An Angel / Tenderly / The Old Ox Road / Love Walked In / Basin Street Blues
50年代からキャリアを積む実力派。時代への対応力が高い才人。この72年作もソウルジャズとポストバップをつなぐ美学を兼ね備えた好内容です。マイケル・ロンゴのピアノ、サム・ジョーンズのアップライトベースも好演。かつて彼に「Moody’s Mood For Love」というヒットをもたらしたエディ・ジェファーソンがゲストで「Pennie From Heaven」を歌い、華を添えます。.
やあ、ジョン・セバスチャンです。「I Had A Dream」「Magical Connection」の2大傑作を収録したファースト・ソロ。MGMから権利を引き上げ、Repriseでジャケも新装してリリースされたものです。ファンにはこちらの方がおなじみですね。「She's A Lady」もいいですねぇ。.
収録曲・データ
【曲目】Red-Eye Express / She's A Lady / What She Thinks About / Magical Connection / You're A Big Boy Now / Rainbows All Over Your Blues // How Have You Been / Baby, Don't Ya Get Crazy / The Room Nobody Lives In / Fa-Fana-Fa / I Had A Dream
【曲目】People Like Us / Pacific Coast Highway / Snowqueen Of Texas / Shooting Star / Step Out / Lady Genevieve // No Dough / European Blueboy / Pearl / I Wanna Be A Star / Grasshopper / Blueberries For Breakfast
はすっぱでジャズでスイングな女性ヴォーカル最高峰。すべてが完璧なCapitol盤三枚の後にDeccaに移籍しての本作。ますます快調です。ファンキーな「Give Me The Simple Life」には完全KO。トリッキーなアレンジにも負けない、艶やかな歌声に惚れてしまいます。この後、結婚して渡英してしまうため、Deccaではこれが唯一のアルバムとなりました。.
収録曲・データ
【曲目】 Give Me The Simple Life / I’m The Lonesomest Gal In Town / Me And My Shadow / It Makes No Difference / There’s A Time And Place For Everything / Ain’t Nobody’s Business If I Do // What’s New ? / Something I Dreamed Last Night / I Finally Got A Break / Then I’ll Be Tired Of You / Love Is Only Love / I’ll Sing You One Song
【曲目】Josua / John Henry / When Johnny Comes Marching Home / Michael / Polly Wolly Doodle All The Day // Tom Dooley / Greensleeves / Boll Wheevil / Down By The Riverside / Sam Hall
ペンシルヴェニア州ピッツバーグで活動する黒人SSW、ティム・スティーヴンス。地元を出ずに、自主レーベルでひっそりと作品を発表していたようですが、周囲の音楽仲間たちと作り上げたそのサウンドは、びっくり極上のローカルAOR! 「You Are My Music」をぜひ聴いてください! 歌声がとてもスムース! ボズ・スキャッグスのカヴァー「Miss Sun」もかっこいい!.
邦題は「ミンク・ホロウの世捨て人」。ニューヨーク州郊外のミンク・ホロウのスタジオで久々に完全多重録音に挑んだ一枚。それでいてトッドのポップな側面の最良の部分がまとまった傑作です。とりわけA面は「Something/Anything?」の続編と言える完璧なもの。「Can We Still Be Friends?」も涙の名曲ですが、実はそれに続く「Hurting For You」「Too Far Gone」の流れも最高です。.
アーサー・ライマンの今聴くべきアルバムはこれかもしれません。安易な企画物と見間違えそうなアートワークや、選曲のポップさ=チープさという偏見が、この傑作を素通りさせていたんだと思います。A-1「The Windmills Of Your Mind」でのソリッドなリズムに驚くヒマもなく、続く「Talk To The Animals」「Mrs. Robinson」のかっこよさに常識をくつがえされます。ジャズアレンジの「With A Little Help From My Friends」にも口あんぐりです!.
収録曲・データ
【曲目】The Windmills Of Your Mind / Talk To The Animals / Mrs. Robinson / Love Is Blue / Those Were The Days / With A Little Help From My Friends // Camelot / Sunrise Sunset / The Look Of Love / Honey / The Sound Of Silence
イノック・ライトがCommand以前に主宰したレーベルでのジャズアルバム。主役はトロンボーンのボビー・バーン。彼の名はこの後にイノック・ライトが設立するCommandレーベルのディレクターとして、ロバート・バーンの名義でよく見かけます。本作ではトロンボーンをリードにした知的なサウンドを聴かせてくれます。「That Old Black Magic」の後ろで鳴っているオルガンのキュートさ(たぶん、ディック・ハイマン)とか、さすがの洒落具合なのです。そしてやっぱり音がいいなと感じます。.
念願叶って名門Blue Noteからのリリース。相変わらずの超絶スキャット&ヴォイスパフォーマンス。ハービー・ハンコック、マンハッタン・トランスファー、ウェイン・ショーター、そして心の師と呼べるジョン・ヘンドリックスらを要所でゲストに迎えています。ビートルズ「From Me To You」カヴァーも!.