50年代から活動している割にアルバムの数は少なく、しかし、いずれもその時代ごとの空気を読んだ傑作というジャッキー・パリス。円熟期となる本作では、アップテンポなピアノトリオをバックに疾走する「Summer Soft」(スティーヴィー・ワンダーのあの名曲!)が素晴らしい!.
Summer Soft.
What I See In You.
I Have Dreamed.父ジョン・ヘンドリックスから受け継いだ天性で、80年代にソロデビューを果たした彼女。すでに父のレコーディングやライブをサポートしてきた実績は十分で、ここでも抜群のフレージング&スキャットを披露します。キャロル・キング「I Feel The Earth Move」のカヴァーがクール! 「Old Devil Moon」にはスタン・ゲッツが客演してます。.
I Feel The Earth Move.
Old Devil Moon.
O Pato.トムといえば「よくあることさ」と「思い出のグリーングラス」。後者は日本でも人気で洋楽カラオケには必ずと言っていいほどに収録されてますね。同時期に発売されたアメリカ盤とは選曲がかなり違うオーストラリア盤(ジャケットもオリジナルのイギリス盤の選曲に準拠しています)。ポップさよりも男の色気を意識した渋くてかっこいい内容です。タイトル曲もこの流れで聴くと、イギリスの田園の景色が目に浮かびます。.
He’ll Have To Go.
Green, Green Grass Of Home.
Detroit City.「Sukiyaki」ならぬ「Ueo Muite」とクレジットされた「上を向いて歩こう」のエキゾチックな雰囲気をご堪能下さい。うるわしい奥様のクウレイと一緒にカウアイ島のカウアイ・サーフ・ホテルでポリネシアン・ショーを開催していたヴィック・プヌア。息の合うレギュラーメンバーたちと、おそらくショーの物販用に制作されたアルバムでしょう。「Sukiyaki」ならぬ「Ueo Muite」とクレジットされた「上を向いて歩こう」のエキゾチックな雰囲気をご堪能下さい。.
Beautiful Kauai.
Ueo Muite (Sukiyaki).
Little Grass Shach.元ポインター・シスターズ。ソロキャリアを求めてモータウンと契約しての2作目です。1曲を除いてすべてモータウンクラシックを軽やかにリアレンジ。春っぽいディスコタッチ主体で名曲をよみがえらせた快作です。原曲のイメージが強くても工夫を利かせたアイデアで。.
I Can’t Help Myself.
Jimmy Mack.
When The Lovelight Starts Shining Through His Eyes.クールジャズ派のトロンボーンプレイヤー。サイドマンとしての活動が中心で、リーダー作は多くありませんが、リリカルでふくよかな音色は確実に耳に残ります。ハンク・ジョーンズ、バリー・ガルブレイス、オシー・ジョンソンらNYの実力派とのレコーディング。1955年のオリジナルリリースでは「Let's Dig Bert」というタイトルでしたが、クールジャズ的なサウンドの様相をとらえ、この再発ではタイトルもアートワークも改められています。まさにクール。.
I'm Through With Love.
Blue Beetle...Original.
Cool School Days.アーシーなブロウを身上とし、時流の変化にもしなやかに対応していったセンスの持ち主。70年代に入ってのソウルジャズ盤です。ロン・カーターとアイドリス・ムハマッドのリズムセクションが最高なうえに、ジョージ・フリーマンのギター、曲によってエレピを弾くハロルド・メイバーンもかっこいい。お膳立てがすっかり揃った名曲「Jug Eyes」で踊り続けられます! 「Something」カヴァーも良し!.
Jug Eyes.
Something.
Hi Ruth!.コメディエンヌ、ルース・ウォリスは1940年代末のアメリカに登場し、完成度の高い自作コミックソングで大人気に。ついに自身のレーベルを立ち上げ、傑作を発表している才人なのです。ジャジーでギャグも(下ネタも)効いてて曲もいい。相棒ジミー・キャロルのシンプルでジャジーなアレンジで歌う彼女のハイセンス小唄。是非ご賞味を!.
He Wants A Little Pizza.
Bring The Boys To The House.
He’d Rather Be A Girl.国も人種も違うジャズ・ヴァイオリニスト4人が勢揃い! ぎろっと黒いグルーヴをたたえた音色が大変魅力的なスタッフ・スミスをリーダーに、大御所ステファン・グラッペリ、デンマーク出身のスヴェンド・アスムッセン、当時20代半ばのジャン・リュック・ポンティという興味深い顔ぶれ。バックを担当するのはケニー・ドリュー、ニルス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンらのピアノトリオ。ヨーロッパでのライヴ・レコーディングで、メンバー同士のやりとりも生々しく感じ取れます。.
Summit Soul.
It Don’t Mean A Thing.
Pennies From Heaven.ニュージャージー州で活動したと思しき青年ピアニスト。自主制作でリリースした生涯唯一のアルバムです。当時27歳で音楽が大好き。これからキャリアを築いていこうとしてる様子が裏ジャケの解説からはうかがえます。リズム隊のメンバーは不明。しかりリリカルなプレイと音色には魅力を感じます。叶わなかった夢とわかっていてもここには青春の香りがありますね。完全マイナー盤。レア!.
The Boy Next Door.
Green Dolphin Street.
My Reverie.50年代に残した2枚のアルバムがジャズヴォーカルファンの聖典と呼べるほどの内容かつ超コレクターズアイテム。それから約30年を経ての復帰作です。ルー・レヴィ、モンティ・バドウィグのふたりがサポートでドラムレス。それゆえの親密さが生まれているという面もありますが、年齢を重ねて味わい深くなった彼女の歌がやはりいいですね。このJacquelineというレーベル、カタログはこれ1枚きりで、彼女の復帰のために用意されただけなのかもしれません。.
Along With Me.
Everything I Love.
Let’s Be Buddies.ホワイト・ドゥーワップからスタートして、60年代末に見事にソフトコーラス・グループへと成長。ジョニ・ミッチェルの「Both Side Now」など、同時代の名曲を爽やかなソフトロック感覚のハーモニーで表現します。自身のスタイルに十分に引き寄せているだけに気安くカバーという言葉を使いにくいですね。白眉はトーケンズ版「Don't Worry Baby」!.
Don't Worry Baby.
Both Side Now.
Beautiful People.Odeレーベルでのラスト・アルバム。慣れ親しんだセクションのメンバーに再び演奏をまかせ、ジェームス・テイラーを筆頭に、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、J・D・サウザーらをゲストに迎えています。「Only Love Is Real」など「Tapestory」「Music」の頃のムードに戻ったような佳曲が多いですね。隠れた名作だと思います。.
Only Love Is Real.
I’d Like To Know You Better.
Daughter Of Light.クリード・テイラーのプロデュースするサウンドには、いつもハッとさせられるところがあります。本作の主役はこの美女。「Why, Baby Why」「Out of This World」などで、軽快なスウィング感にスリリングな小技(ウッドベースの音やハイハットの使い方など)をしのびこませ、それにクールに応える彼女との相性が白眉! アレンジはボブ・“ケニヨン”・ホプキンス。見事!.
Just Once Around The Clock.
Speed Of Light.
Do It Again.プロデューサーがソニー・レスターであるということ以外、いっさいの参加メンバーが伏せられた謎のソウル・ジャズ・アルバム。しかし、その内容のレベルの高さから、非常に人気のある一枚です。シカゴでリチャード・エヴァンスが率いたソウルフル・ストリングスの亜流というか便乗ものなんでしょうけど、これは驚きます。音圧、音質ともに最高! “A Horn”という名義でトランペットを吹いているのが誰なのか、とても気になります。.
The Look Of Love.
Do You Know The Way To San Jose.
Grazing In The Grass.女流ハープ奏者ヴァーリー・ミルズとビリー・メイ・ビッグバンドの共演作。ラフマニノフのメロディで強烈にスイングする「C# Minor Beat」や、レイモンド・スコットの「In An 18th Century Drawning Room」みたいな茶目っ気たっぷりのオモチャ箱ソングがあったり、馴染み深いスタンダードがあったり、なんとも楽しい仕上がりです。なによりビッグバンドとハープの音量で共存できるのは録音芸術ですね!.
C# Minor Beat.
In An 18th Century Drawning Room.
In A Sentimental Mood.1930年代からビング・クロスビーやベニー・グッドマンの裏方として活動する傍ら、独自の美意識に基づくシンプルかつストレンジな作品をポツリポツリと発表している才人ピアニスト。このAtlantic盤も強力です。カヴァーに交えた自作の放つ不思議な浮游感は未来的。自ら歌う多重録音コーラスの「Ridin’ Thru The Rye」にビックリ仰天。独創的なジャケットデザインははバート・ゴールドブラット。.
Ridin’ Thru The Rye.
Big Ben Bounce.
Bolero.60年代からマイペースで活動し、ぽつぽつとアルバムを発表。数は多くないのですが、そのどれもがジャズファン、ソウルファンに愛される傑作なのですからたまりません。気取りのないヴォーカルは、まさに極上。タイトル曲にはその魅力のすべてが集約されています。若々しさと年齢なりの落ち着きの同居。つまり最高の大人ってことです。.
I'm All Smiles.
Livin' Doll.
Save The Bones - Henry Jones.あの「ロビンソン・クルーソー」の外伝的な作品としてヨーロッパで大ヒットした小説「フライデーあるいは太平洋の冥界」を映画化した際のサウンドトラックです。名匠モーリス・ジャールの、あまり知られていないサントラのひとつ。透明感あるオーケストラスコアが印象的。.
Speranza Island.
Tilling The Earth.
The Rain.サヴァンナ・バンドの女性ヴォーカリスト、コリーちゃんの人気ソロアルバム。甘酸っぱいディスコ風味もまたいいんだな。プロデュースは60s NYポップのキーパーソン、サンディ・リンツァー。かつての相棒デニー・ランデルと多くを共作してることにポップスファンは要注目! 「Single Again」「Rainy Day Boy」(雨の日に聴きたい!)最高。サヴァンナ・バンド好きならこれとギッチー・ダンは“外伝”として持っておかなくちゃ!.
Single Again.
Rainy Day Boy.
Rhythm Death.ディープ・リヴァー・ボーイズとゴールデン・ゲイト・カルテットをかけあわせたバンド名! オランダで1983年にレコードデビューした白人コーラス・コンボです。4人のコーラス(うち2人はギターとベース担当)で醸し出すなつかしくて新しいアコースティックスイング&コーラス! これがセカンドです。.
Swing Is The Thing.
No Fish Today.
Mister Paganini.プロデュースはアル・ゴルゴーニ。NYの凄腕セッションメンがサポートした女優ソフトロックの傑作。「Natural To Be Gone」の高揚感、ジャジーな「Everybody's Talkin'」ウッドベースのファンキーなうねりが渋すぎる「Darkness, Darkness」など、この時代ならではの選曲と、ギミカルなアレンジ+ヴォーカルの透明感があいまった傑作!.
Natural To Be Gone.
Everybody's Talkin'.
Darkness, Darkness.ニューオーリンズの地元で活動したピアニスト。ローカルな活動がメインなのですが、思い切りの良いタッチで、思わぬ傑作を生み出すので要注意。本作ではシカゴ屈指のアレンジャー、リチャード・エヴァンスがプロデュースし、ストリングスやコーラスで素晴らしい効果を与えています。彼の書き下ろした「Leija」は、マンシーニの映画音楽のよう。コーラスをまぶした「Ode To Billie Joe」!.
Ode To Billie Joe.
Leija.
Sabre Dance.東海岸のフォークシーン出身の兄弟バンドですが、西海岸サウンドに絶妙に味付けされた颯爽としたファンキー・フィーリングが素晴らしいのです。通算4枚目にあたるこのアルバムでもミッド・メロウファンクな「Lovelight」、疾走感溢れるB-2「New Horizons」(まるでカラパナのファーストみたい!)の流れで、その魅力を存分に見せつけてくれてます。.
Lovelight.
New Horizons.
Best Of Friends.いつもの大所帯ストリングオーケストラに6人のギタリストを加えた構成での2作目。ゴージャスなストリングス&ブラスにサイケデリック風味のエレキギターが絡んでいくといういかにも60年代末ならではのサウンドです。選曲もロック/ポップヒット多め。オリジナルの2曲を提供しているモンティ・ケリーがアレンジも担当していると思われます。.
Hey Jude.
Wichita Lineman.
Maybe It’s Love.「A New Contemporary Praise Album」と銘打った84年のアルバム。これまでになくデジタルな要素を導入した作品ですが、シンガーとしての彼の透明感ある魅力は変わらず。エイティーズとの相性もよいです。バラード「Every Good And Perfect Gift」よいですね。.
Lift Up His Name.
Every Good And Perfect Gift.
Oh Magnify The Lord.ボブ・クリューに見いだされてデビューしたティーンロッカー。移籍して放ったスマッシュヒットが「Action」でした。ブリティッシュインヴェイジョンに対抗すべく濃厚なビートで「Papa's Got a Brand New Bag」や「Hang on Sloopy」などをカヴァー。若きボイス&ハートによるサーフポップ風「Let Me Show You Where It’s At」にも注目。.
Action.
Papa's Got a Brand New Bag.
Let Me Show You Where It’s At.ゴージャスでファンキーなサウンドをまとったトロピカルAORアルバム。気持ちは豪華客船のワンナイトラヴアフェアといったところ。シリータの人気曲「I Love Every Little Thing About You」のカヴァーでは、メル・トーメの息子で本作のプロデューサーでもあるスティーヴ・マーチとデュエット。ノスタルジックディスコなタイトル曲は「Bali Hai」とのメドレーで。メロウな「Easy」も推薦します。.
I Love Every Little Thing About You.
Tropical Nights / Bali Hai.
Easy.グリニッジヴィレッジのクラブで歌っていたところ、広い声域とユニークな発声を見初められた彼女。26歳で発表したデビュー作がこちら。歌詞の気分を表現している素直な歌声の成熟度に驚かされます。時折みせるフォギーな歌唱もいいアクセントになっていて。アレンジはリャード・ヘイマン、ギターにアル・カイオラ、ピアノにハンク・ジョーンズという顔ぶれがサポートしています。ジャケの美しさも特筆ものですね。.
I'll String Along With You.
In The Wee Small Hours Of The Morning.
It's Delovely.ポインター・シスターズが74年にホームタウンのサンフランシスコで行ったライヴ盤2LP。まだこの時点でスタジオ盤2枚しか出していなかった彼女たちですが、圧倒的なコーラスワークとジャズセンス、ソウルフルなリズム感が融合したステージは見る者を圧倒する凄さでした。「今この瞬間をパックしておかないと!」という気持ちがリリースさせたライヴ盤だと思います。「Yes We Can Can」最高!.
Cloudburst.
Yes We Can Can.
Love In Them There Hills.