フォン・デクスターというアレンジャーの履歴は、この唯一のリーダー作以外にラジオ司会者としても有名なラルフ・エドワーズの歌伴をしているアルバム(おなじImperialで1958年リリース)以外、ほとんどわかっていません(裏ジャケの英文ライナーも曲解説のみ)。おそらく放送業界の裏方として生きた人なのでしょう。しかし、この端正なのにドリーミーなアレンジと演奏の素晴らしさ! ロマンチックなサウンドにアメリカのはるかな景色と良き時代が浮かび上がります。「Hawaiian War Chant」のアレンジも小気味よく素敵!.