80年代ジャズヴォーカリーズの可能性を追求する実力派グループのセカンド。80年代中期の作品とはいえ、60年代や70年代のコーラスとサウンドを80'sの音色で活き活きと表現しています。ゴージャスな「Johnny One Note」のアレンジも斬新。「My Melancholy Baby」のような古いジャズソング(1912年!)も大胆に塗り替えてゆきます。軽快なサンバ「Jubilee」も素敵。.
収録曲・データ
【曲目】Johnny One Note / C’est Si Bon / Jubilee / Quiet Nights Of Quiet Stars // Stella By Starlight / Waltz For Debbie / My Melancholy Baby / The Quiet Side
この二人のデュオはこの1作のみですが、ジョン・ゲイルモアは後年にPhiloから軽妙なSSW作品を発表して活動を続けます。ほんのりと暖かい空気が流れるフォーキーでジャジーな音楽。NY録音で、しかもカントリーやジャズのミュージシャンが混ざり合いながらセッションしていたの時代の晴れやかな気分がいっぱい。「Slow Down Superman」を聴くと、フィフス・アヴェニュー・バンドが目指していた世界を受け継ぐって、こういうことかもとしみじみ思います。愛おしい気持ち。最高!.
フリーソウルクラシック「Funkin’ For Jamaica」で知られるトランペッター。その快調ぶりが継続されていることがわかるアルバムです。デイヴ・グルーシンのプロデュース、バーナード・ライト、マーカス&ロナルド・ミラー兄弟などの的確なサポートを受け、水を得た魚のようにしなやかなファンキーフュージョンを繰り広げます。「What’s Going On」カヴァーをぜひ!.
トニー・ベネットが謳った60年代のヒット映画の主題歌を集めた一枚。企画盤的な位置づけですが、様々なアレンジャーやゲストプレイヤーとトニーの共演を1枚で味わえる作品として貴重です。ニール・ヘフティ「Girl Talk」ルイス・ボンファ「Gentle Rain」ジョニー・マンデル「The Shadow Of Your Smile」など作者自身にアレンジと指揮をさせるという音の贅沢。トミー・フラナガンやズート・シムスなどゲストプレイヤーにもご注目を。.
収録曲・データ
【曲目】Song From "The Oscar" (Maybe September) / Girl Talk / The Gentle Rain / Emily / The Pawnbroker / Samba De Orfeu // The Shadow Of Your Smile / Smile / The Second Time Around / Days Of Wine And Roses / Never Too Late / The Trolley Song
em records初期を代表するリリースのひとつ。60年代から70年代にかけてイギリスのハーモニーポップ/ライブラリーに欠かせない声の才人、バーバラ・ムーア。彼女のワークスを深掘りしたこだわりの2枚組です。当時、CD版も発売されましたが、なんとそちらとは内容がほとんどダブらないアナログのみの選曲でした。DISC-2のB面「The Music For “Urban Chaos” Film」は片面全部に及ぶ驚愕のプログレッシヴ・レアグルーヴ! 日本語解説付。.
映画「ビヨンド the シー」の中核を成していたエンターティナー時代後期の1枚。ブロードウェイミュージカルからの人気ナンバー集で、タイトにアレンジした「Mame」が、ここからヒットしています。A面が余裕でスインギー。「Don't Rain On My Parade」など、良いメロディ、良い歌、良いアレンジ!.
【曲目】It Might As Well Be Spring / Little Girl Blue / Spring Is Here / My Funny Valentine / By Myself / Spring Never Comes // Hello, Young Lovers / Let’s Fall In Love / I Hear Music / The Gypsy In My Soul / Let’s Face The Music And Dance / Temptation
元パレード。ソロ時代のジェリー・リオペルは、アーシーなスワンプ系SSWとして活動しますが、この70年リリースのファーストアルバムにはまだ青さや憂いが見え隠れしていています。冒頭を飾る「We Can Go Distance」での心の揺れ、「Darlin Daughter」での渋いグッドタイム感など、あらためて評価を願います。いい曲作って歌ってるのです。.
アメリカの女性ポップ・コーラスグループの最高峰のひとつに数えられる姉妹グループ。ラルフ・カーマイケル・アレンジのソフトロック風味で録音した本作は、中でも一番の人気です。「Girl Talk」「Bluesette」「Call Me」など選曲がバツグン。高速スイングの「I'm Old Fashioned」もラブリー。彼女たちの娘さんがフォー・キング・カズンスなんですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Girl Talk / The Shadow Of Your Smile / Goin’ Out Of My Head / Nature Boy / Call Me / I’m Old Fashioned // Bluesette / Sweet Georgia Brown / I Get The Blues When It Rains / Who Would Remember / Somewhere / Don’t Go To Strangers
“Un-original Cast(オリジナル出演者ではないです)“と銘打ってお送りするユーモラスでヒップなジャズ版「My Fair Lady」。ジャック・シェルドン、アイリーン・クラルをヴォーカリストに迎え、ジョニー・ウィリアムスが全体をアレンジ。インストながら「Get Me To The Church On Time」もクール! 物怖じしない洒落心が生んだ素敵なチャレンジです。.
ご存じビッグバンド・ジャズの重鎮。冒頭を飾るチック・コリア「La Fiesta」の超絶ファンキーヴァージョンでKO! 切れ味鋭い「Freedom Jazz Dance」ともども、強力さ際立つ一枚です。ぐいぐいとうごめくフェンダーベースのなまめかしさもすごい。大胆かつファンキーなアレンジはシカゴの切れ者リチャード・エヴァンス。.
トニー・マコウレイ作のノーザンソウル風ポップ「Baby Take Me In Your Arms」がヒットした、元ロッキン・ベリーズのヴォーカリストのソロアルバム。フリフリの衣装にちょっと引いちゃいますが、音楽の完成度は素晴らしい! 自己主張を下手にせず、アイドル的な態度でサウンドプロダクションに身を任せたことが、気持ちよい高揚感を生んでいます。弾き語りに近い「Shenandoah」にもぐっと来ます。.
UKのグレートなブルーアイドソウル・グループ! 瑞々しいオーシャン・グルーヴが超気持ちよいです。アルバムはなぜかこれ一枚きり。リズムがタイトに感じるのはUK産ゆえでしょう。曲のレベルも高くて、全曲メンバー3人のオリジナルというのもびっくり! 「Keep Reaching Out For Love」からの流れ、最高です。アリフ・マーディンのプロデュース。.
収録曲・データ
【曲目】Keep Reaching Out For Love / Strange Fascination / You And Me / So Much In Love Again / Run To The Night // Sweet Music / (You Know That) It's Alright / Ship On The Ocean / Night Train / Window Pane
クラリネット+ファンキー・ビート+コーラスの「I've Got You Under My Skin(あなたはしっかり私のもの)」キュートな「Call Me」ツイストな「My Blue Heaven」など、60年代の空気をいっぱい吸い込んだソフトロック×R&Bな感覚がグレイト! ニューオリンズのクラリネットおじさんの意表を突くヒップ盤なのです!.
収録曲・データ
【曲目】My Blue Heaven / Louie, Louie / Hanky Panky / Meditation / Strangers In The Night / The Old French Quarter // Mame / Yesterday / I've Got You Under My Skin / Call Me / Born Free / The More I See You
「Silk Degrees」以前のボズ・スキャッグスは素通りしてるという人、結構少なくないでしょう。シティスワンプともいうべき音楽性は今聴いても古くないのに。浮遊感あふれるメロウグルーヴ名曲「Here To Stay」をぜひ! 彼の70年代のアルバムの中ではこれがもっとも売れなかったとか……。もったいない。.
3曲を除いた、大半をチャーリー・カレロがプロデュースしたNY系女性SSWの素晴らしい作品。うるわしい美貌とつややかな色香がにじむ声を、きめ細やかでファンキーなアレンジが彩ります。しっとりとした曲でもぐいぐい引き込まれる魅力あり。ビートルズ「All You Need Is Love」は、なんと16ビートに! こんなに気持ちのいいダンスチューンになるなんて! ノーザンソウル風シャッフル「Stop」は、ローラ・ニーロのファンも好きになりそう。.
収録曲・データ
【曲目】Love Is / I'm Hypnotized / Do You Want To Be A Dreamer (Dream On) / Time Has A Way (And It's Getting Better) / All You Need Is Love // Just For Tonight / Stop (And Look Around) / Save Me ( I'm Falling In Love Again) / I'm Going To Make It Without You / As Long As There's Music