テキサスのローカル/マイナー・レーベルに残された知られざるシンガーたちの曲や人気シンガーの思いがけない曲をマニアックな視点でコンパイルした1枚。ニューオリンズR&Bでおなじみアーニー・K・ドゥのテキサス録音曲(「The Boomerang」)や日本で人気の高いO・V・ライトのレア曲「To You I Shall Cling」などを収録。こうしたコンピ物はイギリスの十八番でしたが、アメリカでもこんな気骨のある編集盤があるんですね。.
密かに注目のCapitolのDimension In Jazzシリーズ。60年代前半にリリースされたこのシリーズ。ヒップなジャズの楽しみを教えてくれます。ベテラン黒人トランペッターを迎えた本作も、タイトでシンプルなコンボジャズ。冗長さも無くボッサなど新しい時代にも目を配った、テンポのいいゴキゲンな演奏の連続です。「School Days」では渋い喉も披露。ハードバップや新主流派とはまた違った方法で、ジャズ本来の楽しさを追求していたこういうレコード。今とても気になる存在です。.
アメリカのどこかのホテルのラウンジや夜な夜なハコバンがショーをしているクラブに、こういうバンドはいっぱいいたのでしょう。おれたち今はこんなだけど絶対のしあがるぞ的な夢もありつつ……。その夢がある限り、こういう自主制作盤は作られるのです。「Put Your Hand In The Hand」や「Proud Mary」のファンキーグルーヴは一聴の価値あり! 4人だけで演奏するのは至難だったはずの「Classical Gas」もがんばってます!.
【曲目】Introduction: 2001 / Everybody Loves My Baby / I Get The Sweetest Feeling / Lucretia McEvil / Forever And Ever / Rock Medley: Baby I Don't Care, Johnny B. Good, That'll Be The Day, Long Tall Sally, Little Darlin' // Medley: I Can't Give You Anything But My Love, Star On A T.V. Show, Sing Baby Sing / Ory's Creole Trombone / Who Loves You / Flamin' Mamie / You Make Me Feel Brand New
ジャマイカのLPみたいなジャケですが、ポーランド盤! イギリス・レコーディング盤「The Moment Of Truth」の珍しいジャケ違い盤です。彼女のLPが当時こんなかたちで東欧でリリースされていたこと自体驚きですね。バックのアレンジはキース・マンスフィールド。イギリス特有のクールさを帯びたジェントルかつヒップなストリングスやジャズ・コンボが彼女の歌声を引き立てます。ビートナンバー「Right Now」で始まるB面の流れにはゾクゾクします!.
【曲目】Here's To You / Symphonie No.40 / She's A Lady / Les Majorettes De / Broadway / Un Banc, Un Arbre, Une Rue / Oh! Ma Jolie Sarah // Les Rois Mages / Le Messager / Non, Je N'ai Rien Oublie / Jesus Christ Super Star / Non, Non Rien N'a Change / Oui Tant Mieux
サイモンとガーファンクルのヒット曲をオーケストラで101ストリングスがカバー。60年代後半以降の101は何かが違うのです。リズムセクションがぐいぐいとソリッドに押してくる感じですかね。「Mrs. Robinson」「The Boxer」など、目から鱗のグルーヴィーさです。編曲指揮はベテランのモンティ・ケリー。彼のオリジナル「When The Trees That Are Green Turn To Brown 」「Orange Grove Avenue」「Trav'lin' Again」の3曲を収録していて、これがまたいい味を加えています。まったく別ジャケのUK盤です。.
収録曲・データ
【曲目】Mrs. Robinson / Feelin' Groovy / Homeward Bound / When The Trees That Are Green Turn To Brown / Scarborough Fair // The Boxer / The Sounds Of Silence / I Am A Rock / Orange Grove Avenue / Trav'lin' Again
かつて「恋は水色」で一世を風靡した彼女が、アメリカ西海岸でのレコーディングを敢行したAOR路線のポップ・アルバム。何とプロデュースはキム・フォウリー!(彼は同時期のヘレン・レディのアルバムでも良い仕事をしています)。スペクター・サウンドを70年代に甦らせたようなアレンジの「Angels Of Mercy」など、ニヤリとさせる仕掛けもあちこちに。アメリカでのリリースは無く、なかなか入手困難です。.
収録曲・データ
【曲目】Anyone Who Had A Heart / Music Speaks Louder Than Words / Career Girl / I'm A Lady / Angels Of Mercy // Old Country / A Million Tears / Little Things / City Man / Before We Say Goodbye
【曲目】Where Is Love / When I’m Not Near The Girl I Love / My Man / The Music That Makes Me Dance / /Old Devil Moon / How Are The Things In Glocca Morra? / As Long As She Needs Me / People
オランダで80年代半ばに行われた戦前・戦後のトーチ・ソングを現代に甦らせる試み“Boulevard Of Broken Dreams”をきっかけに結成されたユニット。オリジナル・アルバムは3枚あり、メンバーの一部は後にBASTAレコードで、レイモンド・スコットなどを再演する音楽集団ボー・ハンクス・セクステットを結成します。美しくて、哀しくて、ミステリアス。単なる懐古主義ではなく、インストにも歌にも不思議な魅力があります。.
収録曲・データ
【曲目】Boulevard Of Broken Dreams / Hummin’ To Myself / Detour Ahead / In Other Words, We’re Through / Clouds / I Cover The Waterfront // I Get Along Without You Very Well / A Cottage For Sale / It’s The Talk Of The Town / Chloe / You Broke The Only Heart That Ever Loved You / Travelin’ Light
すでにこの時点で四半世紀に及ぶキャリアを共に過ごしてきたおしどりジャズ・ヴォーカル・デュオ。80年の本作はブラジリアン・フレイヴァーあふれる自作曲「Just A Little Time」で幕開け。星と夜空とブラジリアン・サウンドの取り合わせがドリーミーです。ポール・ジョンソンのヴィブラフォンが全編で印象的。.
ミュージカル「Hair」公演の際に初めてオーストラリアを訪れ、そのまま住み着いてしまったディーヴァ。フリーソウル・ナンバー収録の「Marcia Shines」が人気ですが、AORファンにはむしろこちらを。エレピの音色が涼しげなメロウ・ミディアムの名曲「Heart Like A Radio」収録。またアルバム全体を彩るタイトなリズム隊の細やかなプレイも聞き物。彼女のヴォーカルの自然な明るさが魅力になっています。.
モッドなビートの「Canadian Sunset」で幕を開ける傑作ビッグバンド・ビート・アルバム! 「Peter Gunn」のリフで味付けされた「Chattanooga Choo Choo」など、60'sマナーを踏まえたモダンなブラス&リズム・アレンジがバシバシ登場。当時の若者たちが見向きもしなかったようなスタンダードを、ロックな精神で再生させた、これぞ過激な温故知新! エレキシタールがバッチリ効いた「Song of India」のビート感もナイス! .
収録曲・データ
【曲目】Canadian Sunset / Bei Mir Bist Du Shon / Jersey Bounce / Frenesi / Undecidded / Heartaches // Chattanooga Choo Choo / Song Of India / String Of Pearls / The Music Goes ‘Round And Around / Bye Bye Blues / Thanks For The Memory
ブラジルから登場した女性シンガーのなかで、アメリカのマーケットでもっとも成功したのはこの人でしょう。伴侶であるアイアート・モレイラ、ロン・カーターらと、スペシャル・ゲストにミルトン・ナシメントを迎えたモントルー・ジャズフェスでのライヴです(1974年7月6日収録)。スリリングな演奏が続き、彼女のポテンシャルも最高。ナシメントとデュエットした「Cravo E Canela」の芳醇さ!.
【曲目】Long Ago (And Far Away) / Smoke Gets In Your Eyes / Why Was I Born? / Can’t Help Lovin’ That Man / Bill / All The Things You Are // I Only Have Eyes For You / I Wish I Knew / The More I see You / Friendly Star / You’ll Never Know / I’ll String Along With You
いわゆるブリットファンクの先駆としても紹介されるニューウェイヴ・ディスコユニット。これがサード・アルバムになります。アメリカのダンスチャートで1位を獲得した「A Little Bit Of Jazz」収録。そのタイトルのイメージのためにアメリカではこの「ジャズ風」のアートワークが採用されたのかも。のちにニュー・ミュージックを結成するメンバーもいます。.