知られざる大名盤! カナダ出身の5人組。A-1「Anyway You Want」で早くも心をつかまれます。ギターのリフを活かしたロックぽさもありつつ、メロディアス+テクニック+メロウが共存しているのがポイント(つまり日本人好み)。バンドの解散後はヴォーカリストのアルフィー・ザパコスタはザパコスタ名義でもアルバムを数枚リリースしています。.
女流ハープ奏者ヴァーリー・ミルズとビリー・メイ・ビッグバンドの共演作。ラフマニノフのメロディで強烈にスイングする「C# Minor Beat」や、レイモンド・スコットの「In An 18th Century Drawning Room」みたいな茶目っ気たっぷりのオモチャ箱ソングがあったり、馴染み深いスタンダードがあったり、なんとも楽しい仕上がりです。なによりビッグバンドとハープの音量で共存できるのは録音芸術ですね!.
バーバラ・ルイスのカヴァー「Hello Stranger」が、メロウ・ラヴァーズ感覚で最高! イントロのフワフワしたコーラスでもう昇天しちゃいます。なぜだか涙腺緩むんです…これを聴くと。のっけのタイトル曲もゆったりグルーヴのいい曲。「If I Can't Have You」がディスコで大ヒットする前夜、一番脂の乗っていた頃のアルバムです。タフでタイトなリズムを産み出すのはスコット・エドワーズ&ジェームス・ギャドソンのリズム隊。.
収録曲・データ
【曲目】Love Me / Hello Stranger / I Can't Get You Outa My Mind / I Know / Without You (There Ain't No Love At All) // Good Sign / She'll Be The Home / (I Don't Know Why) I Keep Hangin' On / I'd Do It Again / Uphill (Peace Of Mind)
1930年代からビング・クロスビーやベニー・グッドマンの裏方として活動する傍ら、独自の美意識に基づくシンプルかつストレンジな作品をポツリポツリと発表している才人ピアニスト。このAtlantic盤も強力です。カヴァーに交えた自作の放つ不思議な浮游感は未来的。自ら歌う多重録音コーラスの「Ridin’ Thru The Rye」にビックリ仰天。独創的なジャケットデザインははバート・ゴールドブラット。.
Liza / You've Got Me Cryin' Again / This Can't Be Love / The Very Thought Of You / East Of The Sun / I May Be Wrong // There's No One But You / Sometimes I'm Happy / For All We Know / Lullaby In Rhythm / This Love Of Mine / I Get Along Without You Very Well
時流を見逃さない男ハービー・マンがディスコ路線にふりきったアルバムです。自身の十八番「Comin’ Home Baby」ミーターズ「Hey Pocky Away」やルー・リード「Walk On The Wild Side」などをディスコフュージョン化。女性コーラスを大々的にフィーチャーし、自身も歌います。これだけ堂々とナンパにやられたら気持ちいいものです。.
60年代後半、ポップソウルをデュエットし人気を博したピーチズ&ハーブ。その後、女性シンガー(ピーチズ役)は変わり、今回のリンダ・グリーンで再び成功をつかみました。まずはディスコで「Shake Your Groove Thing」「がヒット、そしてバラードの「Reunited」がさらに大ヒット! その2曲を収録した復活盤。「The Star Of My Life」など、他にも洗練されたいい曲が多いです。名プロデューサー、フレディ・ペレン仕事。.
カクバリズムのスタートラインとなったバンドであり、ともに20数年を歩んで今なお最高! YOUR SONG IS GOODのファーストアルバム(2004年)がついにアナログレコード化! これまで一度もなっていなかったのがむしろ不思議なくらいの、生まれついてのファンキーカリビアン&リラクシングルーヴの宝庫です!.
近年は「Love Theme From Spartacas」の名演ばかりが取り沙汰されるユセフ・ラティーフですが、常に時流に媚びずに、それでいてしっかりとコンテンポラリーという知性派です。このアルバムもアンビエント/スピリチュアルな方向性とソウルジャズ的な曲が同居。なかなか彼以外にはあまりない世界観だと思うのです。.
収録曲・データ
【曲目】Come Sunday / The Hump / Opus Pt. I / Opus Pt. II / This Old Building // Prayer / Sunset / His Eye Is On The Sparrow / Destination Paradise
サヴァンナ・バンドの女性ヴォーカリスト、コリーちゃんの人気ソロアルバム。甘酸っぱいディスコ風味もまたいいんだな。プロデュースは60s NYポップのキーパーソン、サンディ・リンツァー。かつての相棒デニー・ランデルと多くを共作してることにポップスファンは要注目! 「Single Again」「Rainy Day Boy」(雨の日に聴きたい!)最高。サヴァンナ・バンド好きならこれとギッチー・ダンは“外伝”として持っておかなくちゃ!.
収録曲・データ
【曲目】Green Light / Pow Wow / Wiggle & A Giggle All Night / Rhythm Death / Single Again/What Time Does The Ballon Go Up / Be Bop Betty A/K/A Co Co Ree / Rainy Day Boy / Keep The Ball Rollin'
スイング王とコーラス界の才人の見事なコラボレーション。知的で展開豊かなコーラスワークをベイシー伯爵がクールに迎え撃つ、という図式です。「Oh! Lady Be Good」「Call Me」みたいな曲を意外かつお洒落に調理する手腕はさすがのアラン・コープランド。「I Surrender Dear」ような落ち着いた4ビート、ジェントルな「Girl Talk」なども実に麗しい仕上がりです。.
収録曲・データ
【曲目】Happiness Is / I Surrender, Dear / Oh Lady Be Good / You Are My Sunshine / Until I Met You / Candy // Down By The Old Mill Stream / Fantastic That’s You / One For My Baby / Girl Talk / Call Me
プロデュースはアル・ゴルゴーニ。NYの凄腕セッションメンがサポートした女優ソフトロックの傑作。「Natural To Be Gone」の高揚感、ジャジーな「Everybody's Talkin'」ウッドベースのファンキーなうねりが渋すぎる「Darkness, Darkness」など、この時代ならではの選曲と、ギミカルなアレンジ+ヴォーカルの透明感があいまった傑作!.
収録曲・データ
【曲目】Leaving On A Jet Plane / Natural To Be Gone / Holly Would / I Just Don’t Know What To Do With Myself / Everybody’s Talking // Wichita Lineman / Words / The Windmills Of Your Mind / Darkness, Darkness / Hey, That’s No Way To Say Goodbye
【曲目】Imagine / Herman's Helmet / Changing With The Times / Night Creature / Scarborough Fair〜Canticle // Song For My Daughter / Eighty-One / Se Todos Fossem Iguais A Voce / Stormy / Soft Summer Rain
これぞジャクソン5の最高傑作。はっちゃけ度は控えめですが、彼らとソングライター・チーム”ザ・コーポレーション”との蜜月はここに極まった感あり。「Never Can Say Goodbye」「It's Great To Be Here」をはじめ、レベルの高いメロウなオトナ子供ソウルがずらり揃ってます。隠れ名曲「My Little Baby」とかね。小沢健二の「LIFE」を思い出す「I Will Find A Way」も、ここに収録。.
いわゆる“宗教ソフトロック”に分類される作品の中でも人気なのが本作です。アッパーで爽快。めくるめく展開とソフトロック心全開のコーラス! 「Smiling At Rainstroms」「Bright New World」「The Flower Shoppe」など、サニーなムードが満点です。50年代から活躍する名アレンジャー、ラルフ・カーマイケルが組織し、メンバーは白人・東洋人・黒人の混合。フラワーかつヘアーな雰囲気に祈りが加わった傑作!.
収録曲・データ
【曲目】Our Front Porch / Smiling At Rainstorms / Bright New World / Trust Me Now / Reach Out To Jesus // Dressing Up Jesus / Memories / We're Not Going To Make It Together / The Flower Shoppe / I've Got Confidence
ニューオーリンズの地元で活動したピアニスト。ローカルな活動がメインなのですが、思い切りの良いタッチで、思わぬ傑作を生み出すので要注意。本作ではシカゴ屈指のアレンジャー、リチャード・エヴァンスがプロデュースし、ストリングスやコーラスで素晴らしい効果を与えています。彼の書き下ろした「Leija」は、マンシーニの映画音楽のよう。コーラスをまぶした「Ode To Billie Joe」!.