ドナルド・バードを時代の寵児に再生させただけでなく、ラリー&フォンス・マイゼル兄弟のサウンド作りを核とした70年代Blue Note(BN-LA時代)サウンドの雛形を作った傑作。本作に収録したその名も「Sky High」という曲が、そのままマイゼル兄弟の”スカイハイ・サウンド”の由来となりました。ここから次作「Places And Spaces」へ、一気にひとっ飛び!.
Sky High.
Where Are We Going?.
Flight Time.スラム・スチュワートとコンビ解消後の相棒にベーシストのバム・ブラウン(彼もやっぱりスキャットが得意)との録音を集めた英Hep編集盤。Hepはジャイヴ/R&Bファンのツボを突いたナイスな仕事で知られています。本作は45〜46年の放送録音などを集めたもの。スキャット怪人レオ・ワトソンやハリー・ヒップスター・ギブソンも登場するゴキゲン盤。.
Voutoreene.
Avocado Seed Soup Symphony Pt 2.
Yep Roc Heresay.クラリネットの名手とアコーディオンのデュオ。このコンビ尾では数枚ありますが、中でも本作は、ユニゾンしたり離れたり、ふたりの遊び心が顕著に現れました。不安定な美しさがやみつきになりそう。リズムセクションを置いてゆくほどのマッドな高速プレイ「Bus Driver In The Sky」に目が点、いや、耳が点。「Nica's Dream」にはエキゾ感も。.
Bus Driver In The Sky.
Nica's Dream.
The Monkey.ビル・エヴァンスとの共演歴もあるジャズフルート奏者。CTIではこれが唯一のアルバムです。あのグーギー・コッポラをヴォーカルに迎えたタイトル曲から、極上のシティソウル/メロウフュージョンが展開されます。グーギーは3曲に参加。スティーヴ・ガッド、リチャード・ティー、デイヴ・マシューズら強力メンバー参加。.
Firefly.
Living Inside Your Love.
Everything Is Coming To The Light.エリントン楽団を支えたアルトサックスの名手ジョニー・ホッジズが自らリーダーとしてアレンジも手がけたビッグバンドアルバム。タイトル曲はペトゥラ・クラークの歌った大ヒット。あの曲のカヴァーというだけでうれしいのに、ロックビートなアレンジでなかなかかっこいい。もちろんエリントン門下で鍛え上げられたクールネスもしっかり健在。エリントンの代わりにピアノを弾くのはハンク・ジョーンズ。リズム隊はミルト・ヒントン&グラディ・テイト。.
Don’t Sleep In The Subway.
The Wonder Of You.
Eydie-Dee Dee.1990年代を中心に登場したイタリアのジャズルネッサンスともいうべきニューカマーたち。それから十数年を経て、あらためてそのかっこよさ、クールさを問うたオムニバス2LPです。ストレートアヘッドなコンボジャズですが、クラブ世代が踊るためのモードもちゃんと意識されています。.
Impulse.
Calypso.
Proof Of The Pudding.何はさておきA-1「Jazz Mambo」! ピアノもボンゴもリズミカル&クールにマンボ。トリッキーなイントロもよろしい。サイ・コールマンは才能がありすぎて、どれを買っても違う顔。クールにピアノトリオで決めたこれ、単純にかっこいいですよ。「Gypsy In My Soul」では右手の技術見せまくり弾きまくり。ジャケは氷の上にコールマン(凍るマン)。.
Jazz Mambo.
Sing You Sinners.
Gypsy In My Soul.ハービー・マンにとって、もっともスピリチュアルなアルバム。瞑想的かつオリエンタルな要素は突き詰めた長尺曲や、ビートルズ「Flying」のカヴァーなどで構成されています。当時のバンドはロイ・エアーズ、ソニー・シャーロックらが参加しているので、こういう作風にも対応、というか、むしろ合っていると思います。あまり語られませんが傑作。.
Flying.
Miss Free Sprit.
Pendulum.「Judy Roberts Band」や「Night In Brazil」といったAORジャズ傑作で知られる才女ジュディ・ロバーツが正統派なピアノトリオスタイルで臨んだアルバム。ちょいファンキーなブロッサム・ディアリーといった感じの歌と音がむしろ最高! スキャットもきめた「Afterthoughts」のアップテンポボサもいい! 大ベテラン、レイ・ブラウンがベース、若手のジェフ・ハミルトンがドラムス。.
Soft Shoe.
Afterthoughts.
Late Late Show.イギリスから渡米し、ニューヨークのヒッコリーハウスでレギュラー出演していた時代のスタジオ盤。ビル・クロウとジョー・モレロをバックにしたトリオ演奏と、さらに自作「After Dark」に連なるチェロとハープを加えたクインテット演奏を4曲を集めた構成。若き彼女のジェントルな知性と感性が散りばめられた逸品です。.
I Hear Music.
Street Of Dreams.
Tickle-Toe.1963年の「The Cat」のヒットで、それまでからさらに一段上のジャズ界のスターになったジミー・スミス。ビッグバンドを従えての表現もどんどんダイナミックになっていきます。本作でいうと二部構成の「Goldfinger」がまさに圧巻。オリヴァー・ネルソンのアレンジするブラスでまくしたて、自身のオルガンでさらに音楽を根っこまで燃焼させていきます。.
Goldfinger - Part 1.
Goldfinger - Part 2.
Man With The Golden Arm.サンフランシスコの名門クラブ、ベイジン・ストリートでのライヴ。冒頭を飾る「The In Crowd」マナーのモッドなアレンジ(ガヤ音とハンドクラップ入り!)でグルーヴする「Dancing In The Street」から最高です。この時期はすでにリズム隊がヤング&ホルトからクリーヴランド・イートンとモーリス・ホワイトに交代していて、要所要所でエグいせめぎ合いにしびれさせられます。ドラムのシンコペーションが効いた「Black Orpheus Medley」もクール!.
Dancing In The Street.
Black Orpheus Medley.
Mood For Mendes.トロンボーン片手にパーティーからパーティーへ。60年代のR&B感覚をジャズに採り入れて、独自のワンホーン・ジャズをクリエイトするトロンボーン奏者。もともとピッツバーグで活躍していた彼が全国区を目指すべく西海岸にやってきたのでした。ソリッドなバックビートがかっこいいし、「1-2-3」「Watermelon Man」など粋でファンキー! 女性コーラス入りの「Cool Dr.D」「Pretty Flamingo」も最高!.
1-2-3.
Watermelon Man.
Pretty Flamingo.美女ジャケとしても知られる1958年のアルバム「Sultry Serenade」に疑似ステレオ加工を施してリイシューした盤です。軽やかなフルートと、それをセンスよく支えるジョー・ピューマ(g)、オスカー・ペティフォード(b)、アービー・グリーン(tb)らの演奏が素晴らしいです。猛暑をやわらげるスタイリッシュジャズ!.
Let Me Tell You.
Professor.
Sultry Serenade.イギリスのライブラリー作品でコンポーザー/プレイヤーとして多くの仕事を残す人です(60年代にはいち早くビートルズ楽曲臭もあり)。彼が自身のピアノトリオで挑んだガーシュイン名曲集。20世紀の名ソングライターたちをどんどんとりあげるシリーズだったようです。ピアノの音色もリリカルでかわいらしくて、演奏にもウォームな質感があります。期待薄と見せかけて好内容。これはいい!.
Love Is Here To Stay.
It Ain’t Necessarily So.
They Can’t Take That Away From Me.モンク(b)バディ(vib)ウェス(g)のモンゴメリー三兄弟を中心に結成されたユニークなアンサンブルのジャズコンボ。ウェスは独立後にスタープレイヤーになるのはご存じの通り。マスターサウンズのサウンドはかなり知的に組み立てられたもので、即興性はほとんど無し。考え抜かれた音の置き場所という感じのミニマルジャズ。知的でムーディなアンサンブルの個性は同時代にあっても抜きん出ています。ジャケットを一新してのリイシュー。.
Baubles, Bangles, And Beads.
Stranger In Paradise.
Not Since Nineveh.フィル・スペクター・セッションでピアニストとして重用された西海岸のジャズマン。トリオ作品+ポップなアレンジが施されたナンバーを収録。数曲にハル・ブレインらスペクターの常連組が参加し、しかもアレンジはジャック・ニッチェで、裏ジャケにスペクターがライナーを寄せています。こりゃPhilles外伝作品ともいえますね! なお、タイトルはビリー・ヴォーン楽団がヒットさせた「Mexican Pearls」作者版収録という意味です。.
Mexican Pearls.
A Lot Of Livin’ To Do.
The Randi Sermon.俳優ではなく、ジャズピアニストとしてのダドリー・ムーアにスポットライトを当てた編集盤のようですが、実は1965年のアルバム「Genuine Dud」のジャケとタイトルを変更してのリイシューなのでした。英彼のストレートなジャズマンとしての魅力と、「Yesterdays」のようなナンバーでスイングしてみせる高い楽曲解釈能力をコンパクトにまとめた内容。.
Yesterdays.
Fly Me To The Moon.
I Love You Samantha.ベスト盤みたいなジャケとタイトルですが、実はこれ、1965年リリースの「The Other Side Of Dudley Moore」の、そのまんま再発です。コメディアン/俳優としてだけでなく、ジャズピアニストとしても才能を見せつけたアルバム。コーラスがかぶさるボッサなA-3「Poova Nova」、「枯葉」をファンキー・ジャズにしてしまったB-4「Autumn Leaves」など、最高のセンス。.
Poova Nova.
枯葉.
Baubles, Bangles And Beads.スリリング&ソリッドなJBメドレー(I Don’t Want Nobody To Give Me Nothing〜Cold Sweat)を収録していることで有名な一枚ですが、今の気分はむしろスティーヴィー・ワンダーの「If You Really Love Me」のとろけそうなカヴァーの方かしら。ビリー・ウッテンのヴィブラフォンがこれまた魅惑のアクセント。ジャケはBlue Noteらしくないですが、中身はこれぞBN-LA時代への予告篇!.
If You Really Love Me.
Cold Sweat.
In The Middle.アルバム冒頭の「Shiny Stocking」のスキャットで、もうOK。キャリア中期のトリオ編成によるニューヨークでのライヴを収録したアルバムです。他の作品と同様に、とにかくどこを切っても良い意味で金太郎飴のようにイカしたアコースティックスイングがズラリ。歌もギターも本当にヒップ。冒頭の「Medley : Shiny Stocking ~ Broadway ~ Groovin’ High」からとりこになります。.
Medley : Shiny Stocking ~ Broadway ~ Groovin’ High.
Oh Lady Be Good.
Love Is A Simple Thing.ボストンレッドソックスの名選手をジャケにあしらった、野球ファンにはたまらない1枚。デイヴ・マッケンナは少年時代は野球選手を志していたのだそうです。ラグタイムにうまくモダンな技法を混ぜ込んだソロピアノ集。ブギのリズムで跳ねているので楽しめます。野球の試合をテレビの音を消してこのレコードの音で見てみるのもいいかもしれません。.
Somebody Stole My Gal.
Melancholy .
Bill Bailey Won’t You Please.1915年生まれのトランペッター、ハリー・エディソンと22年生まれのサックス奏者、エディ・ロックジョウ・デイヴィスの共演盤。ハリー・エディソンの愛称が“Sweets”なので、このタイトルなんでしょうね。年輪を重ねたふたりの余裕あるプレイを楽しめます。もちろんオールドスタイルだけでなく、「Feelings」ではタイトなファンクリズムで驚かされます。.
Feelings.
Simply Sweets.
Lax.70年代のハービー・マンのなかでも屈指のメロウネスとレパートリーの良さで知られる1枚。なにしろ1曲目からスライの「Family Affair」ですよ。「Rainy Night In Georgia」も暑い夜にはたまらない風通しのいいアレンジ。この時期彼は感心を寄せてゆくレゲエのニュアンスも見せつつ、NY流のファンキーサウンドで暖色ムードを作り出しています。.
Family Affair.
Rainy Night In Georgia.
Do It Again.シェリー・マンの経営するジャズクラブでのライヴ盤。ベースをレイ・ブラウン、ドラムスをシェリー・マンが務めるトリオ編成での演奏です。メロディメイカーならではの、情熱的なピアノプレイがたっぷり堪能出来ます。自作の「Watch What Happens」ですら、自由に解釈されまくっています。「My Funny Valentine」ではスキャットも。演奏家ルグランの醍醐味を味わいたい方に!.
Watch What Happens.
My Funny Valentine.
Another Blues.バークリー音楽院で学んでいたゲイリー・マクファーランドをコンポーザー/ヴィブラフォンとしてリーダー的に起用したアルバムです。事実上のデビュー作。音楽授業の一環としての制作で、バークリーの自主レーベルからの自主盤です。すでにガボール・ザボも参加しており、この時期からゲイリーと関係が深かったことがうかがえます。このシリーズ、他のアルバムには秋吉敏子さん中心の作品もあり。.
Dil Emma.
Summer Day.
Pamela.NYの超一流セッションキーボード奏者として、特に70年代にはとろけるようなエレピの音色で親しまれた黒人プレイヤー。スタッフの一員としての活躍はあってもソロ・アルバムに恵まれず、これがようやくセカンド。甘さと達者な演奏だけでなく、独特の人なつっこさを感じさせるフィーリングと、数曲で聴かせてくれるヴォーカルで、最高にいい気分にさせてくれます。フュージョンというジャンルはこの人には狭すぎたのだと思います。.
What A Woman Really Means.
Tell It Like It Is.
Back Door.彼がいたことでフュージョンの世界がどれほど豊かになったことか。NYセッションシーンの要、リチャード・ティーの待ちに待ったファースト・アルバムです。エレピの揺れる「Virginia Sunday」最高! ティー自身の歌声も素晴らしい「Every Day」! バックは当然スタッフ組!.
Virginia Sunday.
Every Day.
First Love.西海岸のマイナーレーベルからリリースされたルイ・ジョーダンの激レア盤! なんとテーマは日本の有名スモーレスラー(!)というエキゾジャンプブルース「Sakatumi」に仰天爆笑! ドラもどぅわわわあ〜ん! 計り知れないエネルギーによる怪作、だけど痛快なこの曲をぜひ聴いてください! ファンク時代到来のエッセンスも取り入れた他の曲もかっこいいです! 映画「ブリット」のテーマ(ラロ・シフリン作)のカヴァーも!.
Sakatumi.
Monkey See, Monkey Do.
Bullitt.ジャズにおけるマリンバ、ヴィブラフォンという楽器の意味を、フェンダーローズなどと共通するメロウな揺らぎでとらえなおしたのが70年代のこの人でした。そして、このアルバムには隠れAOR名曲あり! なんとマイク自身がヴォーカルをとる「Latin Lover」がその曲です。けしてうまくない歌なんですがマイケル・フランクスに似た味わいだし、曲がいい!.
Latin Lover.
High Life.
Silkworm.