クリストファー・クロス、ビル・チャンプリンなど豪華な顔ぶれが参加した、これぞAORのマストアイテム。CCMシーンで名前を知られてきた彼が、ボブ・ゴーディオをプロデューサーに迎え、ポップAOR路線に向かった1枚でもあります。全米トップ40ヒット「I Want You, I Need You」に代表されるウォームなヴォーカル、選り抜かれたメロディ、やわらかく揺れるアレンジ、そのすべてが聴く者のハートを優しく包みます。.
【曲目】Stop Look Around / Moonbeams / Belle Of The Ball / Everybody Knows My Name / Streets Of Love // Spark Of Me / My Old Radio / Precious Love / I Don't Like It / I Had A Dream / Here I Go Again
【曲目】Every Kinda People / Best Of Both Worlds / Come Over / Where Can It Go? // Night People / Love Can Run Faster / You Overwhelm Me / You Really Got Me / You're Gonna Get What's Coming
サイモン&ガーファンクルのリユニオンでNYのセントラルパークでの大コンサートを行う直前にリリースされたスタジオ盤。過去の栄光を追うのではなく、自身の歌声でキャリアを紡いできた彼の自身が、セルフポートレートのようなジャケットにも表れました。タイトル曲などジミー・ウェッブが陰影の深い3曲を提供。ギャラガー&ライルの「A Heart In New York」もすごくいいです。ダンサブルじゃなくても「大人の音楽(AOR)」は成立するという好例。.
UKのグレートなブルーアイドソウル・グループ! 瑞々しいオーシャン・グルーヴが超気持ちよいです。アルバムはなぜかこれ一枚きり。リズムがタイトに感じるのはUK産ゆえでしょう。曲のレベルも高くて、全曲メンバー3人のオリジナルというのもびっくり! 「Keep Reaching Out For Love」からの流れ、最高です。アリフ・マーディンのプロデュース。.
収録曲・データ
【曲目】Keep Reaching Out For Love / Strange Fascination / You And Me / So Much In Love Again / Run To The Night // Sweet Music / (You Know That) It's Alright / Ship On The Ocean / Night Train / Window Pane
3曲を除いた、大半をチャーリー・カレロがプロデュースしたNY系女性SSWの素晴らしい作品。うるわしい美貌とつややかな色香がにじむ声を、きめ細やかでファンキーなアレンジが彩ります。しっとりとした曲でもぐいぐい引き込まれる魅力あり。ビートルズ「All You Need Is Love」は、なんと16ビートに! こんなに気持ちのいいダンスチューンになるなんて! ノーザンソウル風シャッフル「Stop」は、ローラ・ニーロのファンも好きになりそう。.
収録曲・データ
【曲目】Love Is / I'm Hypnotized / Do You Want To Be A Dreamer (Dream On) / Time Has A Way (And It's Getting Better) / All You Need Is Love // Just For Tonight / Stop (And Look Around) / Save Me ( I'm Falling In Love Again) / I'm Going To Make It Without You / As Long As There's Music
コンテンポラリーゴスペルの名門ファミリーグループ。クインシー・ジョーンズのレーベルからリリースしていた時期は、ジーザス向けのメッセージを若干抑えて、より広い慈愛の精神として発信した良質モダンソウルになっています。アニタ・ベイカーをゲストに迎えた「Ain’t No Need To Worry」をはじめ、デジタルをとりいれながらもあくまで人間味が熱いです。.
ランディ・ヴァン・ウォーマーと共作した「アメリカン・モーニング(Just When I Needed You Most)」の絶品セルフカヴァーを収録したトニー・ウィルソンのセカンド。格別のメロウさと黒人らしいバネを兼ね備えたしなやかな名曲が揃っています。ベーシックの録音はマッスル・ショールズ、仕上げをNYのベアズヴィルスタジオで行っています。.
収録曲・データ
【曲目】Give Your Lady What She Wants / Lay Next To You / Fool Around / Just When I Needed You Most / Africa // Try Love / New Orleans Music / Love, I Thought I Would Never Find Love / I Really Love You / Forever Young
西海岸AORのトップアレンジャーでプロデューサー。彼のレアなファースト「On Ward」(74年リリース)の、CCMレーベルMyrrhからのリイシュー(ジャケ、タイトルは変更)です。ファンキーかつメロウな作風は、すでにAORファンを満足させるものになっています。全曲を妻ストーミー・オマーティアンと共作。「See This House」など穏やかなバラードはさすが秀逸。リー・リトナー、ウィルトン・フェルダー、ラリー・カールトン、ディーン・パークスら、参加メンバーの豪華さはシーンの立役者ならでは。.
大人の味をしたシンガーによる素敵なMORアルバムなのです。マイク・ベアード、リー・リトナー、ナイジェル・オルセンら多彩なミュージシャンが参加。サウンドのテイストはスムースでシルキーなソウルタッチ。プロデューサーがスティーヴ・イートンのファーストなどを手掛けたジェイ・センター。その縁でイートン作のカーペンターズ「All You Get From Love Is A Love Song」のカヴァーが。.
【曲目】Somebody Been Lovin' Her / Pickin' Up The Pieces / Room Without A Door / Right As Rain / Kentucky Rainbows // Saying Hello, Saying I Love You, Saying Goodbye / Seeing Is Believing / So Glad I Found You / He Ain't You / The Ice Cream Man
16歳のころ、オーストラリアでクリス&ピーター・アレンを結成、20歳で香港公演に来たジュディ・ガーランドに才能を見いだされた彼。アメリカに渡り、ソングライターとして、そして自身もシンガーとしてキャリアを積みます。ほんのり甘くせつなくロンリーな曲を書く天才。NYの敏腕スタジオミュージシャンに囲まれて、街の暮らしを愛おしむような作品世界。一曲目の「Just A Gigolo」カヴァーから心温まる良作です。.
クリスタルなサウンドと伸びやかな歌声でAORファンにも人気のCCMシンガー。キース・トーマスのプロデュースによる本作は、この時代らしいからっとしたサウンドと爽やかなコーラスワークの噛み合いが印象的。「Thank You」や「Gimme What It Takes」などポップでシティなナンバーが光ります。バラード曲の胸を打つ哀愁感もよいです。.
収録曲・データ
【曲目】Jesus On Our Side / Gimme What It Takes / Farther And Higher / Jesus Drawing Me / The Net Of Peter // Thank You / The Only Story / You Just Talk To Me / Run To The Battle / Back In The Furnace / For Every Man
Arista第2弾。Capitol〜Blue Thumb時代に比べ、いまいち評価が低いのは納得できません。メロウ&ファンキー度は抜群、大人の遊び人をあえて演じてみたようにジャズとAORの間を行き来するこの頃の彼は最高なんです。「Sing A Song For A Sucker Like You」でノックアウト! 「Charlie's Blues」もクール…。この”粋な軽さ”がたまりません!.
初期はクルーズ・ファミリー名義で活動していたCCM人気グループ。80年代に入って名前を短くし、エイティーズサウンドに対応してきました。このアルバムも多様なスタイルですが、やはりファミリーならではの温かみある歌やコーラスをいかした曲に魅力があります。「Dancin’ In The Light」いいですね。エイブラハム・ラボリエル、カルロス・ヴェガ、エド・グリーンら堅実なミュージシャンたちの演奏も○。.
5年ぶりのセカンドではスティーリー・ダンでおなじみゲイリー・カッツのプロデュース。メリハリの効いたエイティーズ・サウンドですが、アコースティック感覚も絶妙に活かします。「James Dean」や「The Motown Song」など若き日の憧れを描いたようなナンバーが多いのも本作の特徴。波間を漂うようなゆったりしたエンディング曲「Tar On The Roof」がこれまた格別です。.
ジェイ・グレイドン・プロデュース。もちろんデヴィッド・フォスターも参加。隙もないほど完璧なAORサウンドが出来上がりました。ディオンヌとグレイドンの力量の高さに頭が下がります。一曲目「For You」から内容最高です。そう、このリフがグレイドンそのものなんですよねえ。ジョニー・マティスとの共演曲「Got You Where I Want You」もお見事です。.
ブルーアイドソウルなAORだったら、まず彼ら! NYのイタロコミュニティ出身の彼らが、タイトでよりコンテンポラリーなサウンドを求めて挑んだAORの本場LA録音、ビターで粋な白人版フィリーソウルを満喫できます。真夜中のレアグルーヴといった感じの「Sleepless Nights」「Touching In The Dark」などがナイス!.
収録曲・データ
【曲目】Make It Last / That's Not The Way That Your Mama Taught You To Be / Sleepless Nights 〜 Send A Dream / Fashion For Me / First Love // Street Man / Touching In The Dark / Long Distance / Coming Up The Hard Way / Heaven Knows
【曲目】Change Your Mind / Are You With Me / Love All Your Blues Away / Stop Me From Starting This Feeling / Learn To Love Again // Willow Weep For Me / We'll Be Together Again / The Way You Look Tonight / It Never Entered My Mind
人気作「Silver Morning」の影に隠れた感がありますが、あえてカヴァー主体にした選曲の妙など絶妙なポップ/ジャズセンスを見せつけた1枚です。アコースティック4ビートにしびれるジミヘン「Up From The Skies」(リッキー・リー・ジョーンズがカヴァーした時のお手本)など、解釈もすばらしい! 「Roll-A-Round」は隠れチルドレンポップ佳曲。.
収録曲・データ
【曲目】Creepin' / Inside / Lost Up In Loving You / Sunday Kind Of Love / She's A Lady // Roll-A-Round / The Feeling / Up From The Skies / Marie / You
オリジナルメンバーはすでにボブ・フラニガンひとり。しかしこのアルバムは80'sな音色を取り込み、鮮やかに甦った1枚なのです。ドナルド・フェイゲン「I.G.Y.」「Maxine」やスティーヴィー・ワンダー「Do I Do !」と選曲もツボを突いてきます! 他にも「We’re In This Love Together」などエレピ多用のウォームなサウンドはAORファンも無視できません!.
収録曲・データ
【曲目】We’re In This Love Together / Sailing / I.G.Y. / What is Life? / Do I Do // Route 66 / Maxine / Sunshine Of My Life / Sophisticated Suite