【曲目】I'm On The Outside 〜 It's Gonna Take A Miracle / Hold On / Anyone Who Had A Heart / You're The One / Sharing // Only The Lonely / Promised Me / Let's Take All Night / Bottom Line
Hold On.
Only The Lonely.
I’m On The Outside (Looking In) / It’s Gonna Take A Miracle.
ソングライター、シンガーとしてノリに乗っていた時代の彼女の代表作。ヒットしたのはバラードのタイトル曲ですが、このアルバムを現代的に評価させるのは珠玉のフリーソウル・チューンの数々。もともとスティーヴィー・ワンダーが70年代シュープリームスのために書いた「Bad Weather」が最高です。AORファンには「Shine Like You Should」も! プロデュースはレオン・ウェアで、彼女の黒っぽさを引き出しています。.
70年代前半、イギリスでしかアルバムが発売されなかった時代を経て、アメリカ復帰を果たした大傑作。アルバムタイトルには、待ち望んだ歳月みたいな意味もあるんでしょうか。ナイジェル・オルソン、リー・スクラー、デヴィッド・フォスター、ディーン・パークス、弦アレンジにアーティ・バトラーという布陣。程良く都会的な空気の中に、メロディメイカーとしての天才性が発揮されています。大名曲「New York City Blues」収録!.
隠し味はジャズ。70年代アメリカにベン・フォールズ・ファイヴがいたって感じの「Ease Down Line」が最高。若々しくて都会的で。泣かせるバラードもそっと収録。この後ソングライター&裏方にまわるため、これが唯一の作品に。ギミックの効いたサウンド作りはモダンポップファンもOK。男版アリー・ウィリスみたいな感じもします。実は彼はメル・トーメの実子です。そして猫ジャケ!.
収録曲・データ
【曲目】Ease Down Line / Concerto For The Times / These Are The Times / I Don’t Claim To Be A Writer / Croon / Sweet For The Dutchman // Damage / Lucky / This Is A Love Song (Written For You) / Torque Mada / Stop It! / It’s Been Real / Sweet Reprise
【曲目】The Lady Wants To Know / I Really Hope It's You / In The Eye Of The Storm / B'wana - He No Home // Don't Be Blue / Antonio's Song / The Rainbow / Chain Reaction / Down In Brazil
脳に重病を抱えて生まれてきた我が娘の看病に専念するために、一時音楽界から引退していた彼女の8年降りとなる復帰作。それは娘を失った悲しみからの再起作でもありました。プロデューサーには彼女をデビュー当時から見守り続けてきたフィル・ラモーンも名を連ねています。エモーションズのカヴァー「Best Of My Love」が娘に捧げられているのだと思うと、その明るさがじわりと胸に染み入ります。アナログ末期のプレスにつき、あまり見かけなくなっています。.
いまや世界的な人気曲となった松原みきの「真夜中のドア〜stay with me」のオマージュ元として知られる名曲「It's The Falling In Love」(デヴィッド・フォスターと彼女の共作で、のちにマイケル・ジャクソンもカヴァー)を収録したセカンド・アルバム。ブルース・ロバーツ、ピーター・アレンなど共作陣もよいメンツ。この時代のLA産フィメール・ソングライター系シティポップの最上級サウンドです。.
知られざる大名盤! カナダ出身の5人組。A-1「Anyway You Want」で早くも心をつかまれます。ギターのリフを活かしたロックぽさもありつつ、メロディアス+テクニック+メロウが共存しているのがポイント(つまり日本人好み)。バンドの解散後はヴォーカリストのアルフィー・ザパコスタはザパコスタ名義でもアルバムを数枚リリースしています。.
バーバラ・ルイスのカヴァー「Hello Stranger」が、メロウ・ラヴァーズ感覚で最高! イントロのフワフワしたコーラスでもう昇天しちゃいます。なぜだか涙腺緩むんです…これを聴くと。のっけのタイトル曲もゆったりグルーヴのいい曲。「If I Can't Have You」がディスコで大ヒットする前夜、一番脂の乗っていた頃のアルバムです。タフでタイトなリズムを産み出すのはスコット・エドワーズ&ジェームス・ギャドソンのリズム隊。.
収録曲・データ
【曲目】Love Me / Hello Stranger / I Can't Get You Outa My Mind / I Know / Without You (There Ain't No Love At All) // Good Sign / She'll Be The Home / (I Don't Know Why) I Keep Hangin' On / I'd Do It Again / Uphill (Peace Of Mind)
「A New Contemporary Praise Album」と銘打った84年のアルバム。これまでになくデジタルな要素を導入した作品ですが、シンガーとしての彼の透明感ある魅力は変わらず。エイティーズとの相性もよいです。バラード「Every Good And Perfect Gift」よいですね。.
ジョージ・ハリソンの設立したDark Horseレーベルでデビュー。ハレクリシュナ系のレリジャスAORでした。移籍してのセカンドアルバムです。ハワイアンAOR的メロウなナンバーの出来は、ファースト同様に非常に高いもの。特に「Let It Go」「You Belong To Me」あたりのグルーヴがたまらないですね。.
収録曲・データ
【曲目】Face The Light / Take My Love / Let It Go / Hangin' On To That Sand / Just For You // That Scene Again / Remember / You Belong To Me / Love Is The Feeling
ゴージャスでファンキーなサウンドをまとったトロピカルAORアルバム。気持ちは豪華客船のワンナイトラヴアフェアといったところ。シリータの人気曲「I Love Every Little Thing About You」のカヴァーでは、メル・トーメの息子で本作のプロデューサーでもあるスティーヴ・マーチとデュエット。ノスタルジックディスコなタイトル曲は「Bali Hai」とのメドレーで。メロウな「Easy」も推薦します。.
心優しくせつないAORのひな形のような作品。カーラ・ボノフ・バンドのキーボード&ギタリストだったクリス・モンタンのソロ。何の気なくさらっと歌うちょっと無骨な歌声も含めて、この時代にしか生まれ得なかったと思います。本国より日本のほうが話題になったかも。今も密かに愛し続けているファンも多いはず。「Is This The Way Of Love」でデュエットしているのはカーラではなくローレン・ウッドですが、やっぱりいい曲ですね。.
ベン・シドランやルパート・ホルムズに通じるジャズ系AORをお探しの方に。ロックとジャズを行き来するヒップなアーティストのデビュー作です。セカンドの「Ebony Rain」がAORに傾倒した内容で人気。でも本作もなかなかの完成度。グルーヴィーなタイトル曲や「Hip To Your Trick」などをぜひ! ライザ・ミネリに書いた「トロピカル・ナイツ」をきっかけに知名度を上げた人でした。.
この翌年にAOR傑作「Going Through The Motions」を残すデニス・ヨスト。その前年にこんなに素晴らしいセルフカヴァー作を出していたって知ってました? この新録音は当たりです! 原曲のアレンジに70年代的なウォームさを加味。歌声に深みも増しました。「Stormy」「Everyday With You Girl」「Traces」といった自分の持ち歌以外にもあの時代の他人のヒットも歌います……名曲&名唱連発! これぞ大穴、大推薦の1枚です。.
収録曲・データ
【曲目】Stormy / Every Day With You Girl / Spooky / Hush / Games People Play // Traces / Wishin’ / I Wouldn’t Have It Any Other Way / Sing Me A Song / Someone
白人女性でこれだけソウルフルに歌えたら気持ちいいでしょうねえ。とにかく抜群のフィーリングとリズムセンスの持ち主。これが彼女のデビュー作。A-1「Let's Be Friends」の素晴らしさは卒倒もの。ハイファイでも“マリリン・スコットみたいな”は、信頼に足る形容詞として長く使われてきました。オリジナルのアナログは今もなかなか見かけません。.
サイモン&ガーファンクルで天使のような美しい声をになったアート。彼のソロアルバムでもいちばんAOR期ど真ん中にリリースされたアルバムです。「In A Little White (I’ll Be On My Way)」はまさにその筋の名曲。スカイライナーズ「Since I Don’t Have You」カヴァーも淡くてよいです。近年、じつは本国でもこれだけあまり見かけなくなっていて。しかもこれ、ジャケット写真が複数あるのですよね。.
AORの世界になくてはならない最高のクリエイター。ソロアルバムとしてはこれがセカンド。時代のまっただなかでトップを張っていた人のサウンドですね。自身がサントラを手掛けた「St. Elmos Fire」のテーマ曲のリアレンジ版などインスト中心の内容で、ヴォーカル曲は2曲のみですが、オリヴィア・ニュートン・ジョンとのデュエットでヒットした「The Best Of Me」が際立ちます。.
後にグレン・メデイロスが大ヒットさせた傑作バラード「Nothing's Gonna Change My Love For You」のオリジナルを収録した80'sAOR路線の名作。メロウな「I Just Wanna Hang Around You」やジャズアレンの「Beyond The Sea」など、良質のヴォーカルアルバムとしても再評価したい1枚です。プロデュースはラス・タイトルマン。.
あの名作「Batteaux」でおなじみ、ロビン・バトゥー在籍のグループのセカンド。さわやかなウエストコーストサウンドを聴かせてくれます。エレピ入りのスローバラード「Julie Anne (Magnolia Wind)」が染みますねえ…。ロビンと兄弟のデヴィッド・バトゥー「Happy In Hollywood」がお好きな方はは是非!.
ペンシルヴェニア州ピッツバーグで活動する黒人SSW、ティム・スティーヴンス。地元を出ずに、自主レーベルでひっそりと作品を発表していたようですが、周囲の音楽仲間たちと作り上げたそのサウンドは、びっくり極上のローカルAOR! 「You Are My Music」をぜひ聴いてください! 歌声がとてもスムース! ボズ・スキャッグスのカヴァー「Miss Sun」もかっこいい!.