ウッディ・アレンの小品の中ではこれが一番好きという人も少なくないでしょう。ミア・ファローがかわいく演じた主人公と、全篇に流れる映画への愛が印象に残っています。そしてスコアはディック・ハイマンが手掛け、架空の戦前映画の雰囲気を醸し出すのに一役も二役も買っています。タップダンスの靴音が最高の「Night Club Montage」やウクレレ弾き語り「Alabamy Bound」は要チェック!.
バカラックとハル・デイヴィッドが本気で取組んだSFミュージカル大作。残念ながら映画は大コケして、バカラック&デヴィッドのコンビ解消にまで事態は及んでしまいました。しかし音楽作品としては、プログレッシヴな作風が極まった独自の魅力を持つ渾身の傑作です。「Living Together, Growing Together」「Reflections」をはじめ気品に満ちたバカラック節が満載。メランコリックなタイトル曲や、子供コーラスを交えた晴れやかな「The Word Is A Circle」「Question Me An Answer」など、どれも名曲です。.
1967年のイタリア産ギャング映画「A Ciascuno Il Suo」のサントラは当時本国ではシングルのみしかリリースされなかったレアアイテム。ただし、翌68年に全米公開された際に「We Still Kill The Old Way」のタイトルで、アメリカだけでフルアルバムとしてリリースされました。タイトル曲がシネマサンバとして有名! ルイス・(エンリケ)・バカロフの作曲、ブルーノ・ニコライのアレンジは当時のイタリアンサントラ最強コンビです。.
若き日のジャック・ケルアックとニール・キャサディ、妻キャロラインとの交友(三角関係)を描いた日本未公開映画(見てみたい!)のサウンドトラック。スコアをジャック・ニッチェが担当。またアート・ペッパーを起用して、ビートニク・エイジにふさわしいジャズ効果をもたらしています。そしてノンクレジットですが「I Love Her Too」で聞こえる素晴らしい歌はアーロン・ネヴィル!.
サイモン&ガーファンクルの二人にとって、世界的に名を広める出世作となった映画「卒業」への音源提供。映画のために書き下ろしたのは「Mrs. Robinson」だけで、あとは既発の「Sound Of Silence」「Scaborough Fair」「April Come She Will」を使用。インスト部分にはデイヴ・グルーシンが美しいインストを提供しています。「Sunporch Cha-Cha-Cha」が名曲!.
収録曲・データ
【曲目】The Sound Of Silence / The Singleman Party Foxtrot / Mrs. Robinson / Sunporch Cha-Cha-Cha / Scarborough Fair - Canticle (Interlude) / On The Strip / April Come She Will / The Folks // Scarborough Fair - Canticle / A Great Effect / The Big Bright Green Pleasure Machine / Whew / Mrs. Robinson / The Sound Of Silence
【曲目】Generique / Felicidade / Frevo / O Nosso Amor / O Nosso Amor / Manha De Carnaval / Scene Du Lever Du Soleil / Manha De Carnaval // Scenes De La Macumba / O Nosso Amor / Manha De Carnaval / Samba De Orfeu / Batterie De Cappela
ライの映画音楽キャリアでは初期の1枚。映画は、ジャック・ニコルソンが国境警備官を演じた社会派サスペンス。ライが長年抱えているテーマと響き合う内容でした。歌ものも含め、自身のソロ作の延長戦ともいえます。事実上のタイトル曲「Across The Borderline」はフレディ・フェンダーが歌ってます。ジョン・ハイアット、ブレンダ・パターソンらもシンガーとして参加。インスト「Rio Grande」ではライが日本で触れた喜納昌吉「すべての人の心に花を」のフレーズからの引用も垣間見えます。.
82年のイギリス青春映画サントラなのですが、舞台ははクリスマス。50〜70年代のラジオヒットをパブロックやネオスカ周辺や80sのアーティストがカヴァーするという趣向もナイス! モダン・ロマンス「Band Of Gold」や、バッド・マナーズ「Yakety Yak」、スティング「Tutti Frutti」(大穴!)、デイヴ・エドモンズ「Run Rudolph Run」など、おいしいおいしい選曲(詳しくは収録曲をクリック)ですが、一番最高なのはラストを締めるチャス&デイヴのはちゃめちゃロックンロール版「蛍の光」! サイコーです。.
収録曲・データ
【曲目】【Elvis Costello & The Attractions】Party Party / 【Dave Edmunds】Run Rudolph Run / 【 Pauline Black】No Woman, No Cry / 【 Bad Manners】Yakety Yak / 【 Sting】Tutti Frutti / 【 Bananarama】No Feelings / 【 Madness】Driving In My Car // 【Modern Romance】Band Of Gold / 【 Bad Manners】Elizabethan Reggae / 【Altered Images】Little Town Flirt /【Sting】Need Your Love So Bad / 【Midge Ure】The Man Who Sold The World / 【Chas And Dave】Auld Lang Syne
【曲目】Prologue / Suspicion / Virna / Here's To My Lover / Stag Party Blast // Bash Brannigan / How To Murder Your Wife / Scene Of The Crime / Cartoon Capers / Requiem For A Bachelor
Columbia Special Productsでの60年代後半のリイシュー(オリジナルリリースは1964年)。
ソフィア・ローレンのTVスペシャル・サントラ!
米ABC-TV制作のスペシャル番組のためにわざわざ作られたサウンドトラック盤。今ではよくある女優が観光地を巡るというもので、いわば「いい旅夢気分」。ですが、その女優がソフィア・ローレンで、音楽がジョン・バリーだとは、なんとゴーカな! 彼女が歌う「Secrets Of Rome」もしっとりキュートです。このリイシュー盤はオリジナル(1964年リリース)とはまったく違うジャケですが、ソフィアではない女性をあしらったアートワークがかわいいのです!.
Appleからのリリースでこのタイトルと聞くとビートルズを連想せずにはいられませんが、映画もサントラもぜんぜん関係ないという珍品。映画はヨーロッパに渡ったアメリカ人俳優のロードムーヴィー。スコアはイタリアのシネマ・ラウンジ作曲家ステルヴィオ・チプリアーニが担当(ロマンチックでよいです)。なぜかジョー・サウスの大ヒット「Games People Play」と、アンドレ・ポップの「Love Is Blue」がインストやデルズのカヴァーで随所にフィーチャリングされています。.
ウッディ・アレンが脚本を担当し、彼が映画界に転出するきっかけとなった作品です。映画はドタバタなコメディですが、このサントラはバカラックの映画音楽家としてのキャリアを前に推し進める役割を果たしました。スコアも素敵ですが、歌ものが充実。トム・ジョーンズが豪快に歌うタイトル曲、ディオンヌ・ワーウィックの名唱「Here I Am」。そして、マンフレッド・マンの「My Little Red Book」!.
【曲目】The Man From U.N.C.L.E. / Shall We Gather At The Boat Dock / Out Of The Frying Pan / April / Mother Muffin / Movin' On // The Girl From U.N.C.L.E. / Sneaky Search / Somewhere In Greece / The Countess / Bomb Scare / Follow The T.H.R.U.S.H.【Arranger】 Teddy Randazzo