【曲目】Island Song / Nights Like This / Mystery / To Get The Feeling // Casual Flirtation / Situation / Ethereal Love Affair / Back Bay Mombo / Lover's Games
10代でのデビュー以来、一貫してCCM界での高い人気を誇り続けている女性シンガー、リーバ・ランボー。“Lady”というのは彼女の愛称で、説明不要の存在ということでしょうね。これは彼女のライヴ・アルバム。のっけから「He Gave Me Music」のシャープな16ビートにノックアウトされてしまいます。ミディアム・アップの「Nothing Can Separate Me」も素晴らしい出来。キャロル・キング「You’ve Got A Friend」もゴスペルとしてとりあげています。ライヴならではの、ダイナミズムが味わえる1枚です。.
アルトマンの映画「ナッシュヴィル」で歌った自作曲「I’m Easy」のヒットがきっかけで歌手デビュー。正直言って俳優さんのレコードとは思えないほど、クオリティの高い逸品。アルバムタイトルは「忘れ物取扱所」の意味。それにひっかけて両面をLost SideとFound Sideで構成。それとも失意と希望とのダブルミーニング? 思わず胸をギュッと捕まれてしまいました。フリートウッズ「Mr.Blue」やビートルズ「Rain」のカヴァーもさりげなく素敵だし、Found Sideの3曲目「Love Of The Blues」のジャズっぷりにメロメロ。.
デビュー作と同様にプロデュースは元クラッキンのバネッタ&チューダコフのコンビ。ロビー本人に加え、プロデューサー陣が作品作りに参加したシティソウルな曲と、ビル・ラバウンティが参加したメロウなバラードとが、お互いを高め合うかのようにして配置されています。そしてタイトル通り、アカペラドゥーワップ「All Night Long」も収録。デジタル風味を増したサウンドもいまならOKかと。.
インドネシア出身の彼が、オランダで発表した4作目。ダンスフロアーを意識したA面、スティーヴィー・ワンダーの影響深いメロウネスが光るB面という構成。80年代に日本で紹介された当時は「Tears For The Stars」や「Ev’rybody Feel The Groove」が人気でしたが、今だったらメロウな「Temptation’s Stronger」や「Days Can’t Stay Forever」がぐっと来たり。ジャジィなコード使いなど、高度な内容を感じさせますし、ハワイやフィリピンAORとも共通する匂いも。.
収録曲・データ
【曲目】 Ev’rybody Feel The Groove / Tears For The Stars / Wake Up / Lorraine // Jakarta / Temptation’s Stronger / The Rain / May Please Stay / Days Can’t Stay Forever / You Are My Sunbeam
セカンド・アルバム。リトル・フィートのポール・バレアが中心となって彼女をバックアップ。マイケル・マクドナルドとデュエットした「Let Me Go Love」がAORファンの琴線をくすぐりますね。奔放で快活なウェストコースト・フィーリングを基調としながら、1979年という時代を反映したコンテンポラリーなムードもちゃんとあって。早くに亡くなったのが惜しまれます。.
【曲目】Come See About Me / Your Precious Love / Rhythm Of The Rain / Tears On My Pillow / It's All In The Game // New Orleans / Searchin' / Earth Angel / Cathy's Clown / Stagger Lee
白人ながら彼の書く曲には黒人音楽の感性が息づいています。ボブ・クリューと組んだディスコ・プロジェクトがあったり、ブラック系アーチストへの作品提供が多いのもうなづけるところ。本作は疾走感溢れるディスコブギー連発の傑作。もうひとりのポール・ニコラス! 「Dancin' To Keep From Cryin'」で泣きながら踊る! シュガーベイブ「DownTown」とつなげても最高!.
収録曲・データ
【曲目】Motor Workout (You Got Horsepower) / Wine, Women And Champagne / Dancin' To Keep From Cryin' / Ride A Wild Horse // Night Miracles / Maybe I'm Mindless / Us And Love (We Go Together) / You're So Beautiful Tonight
【曲目】Dancing In The Halls Of Love / Driftin' / Believer / Rainbows Go On Forever / Space // You're Out Of Love / That's When She Touched Me / I Don't Wanna Lose You / Not Tonight / Just Can't Stop It【Producer】Louie Shelton
【曲目】Hungry Nights / I Think I Know Too Much / Love Hangs By A Threat / Soon / Somewhere Down The Road // Straight For The Heart / Don't Call It Love / I Almost Let You Go / Our Song / Time Of Our Lives
1960年代からスウェーデンで活動し、79歳の今なお現役というジャズ・シンガー。アルバムの数もかなり多いですが、82年の本作は全曲英語詞で、ジャズ・スタンダードだけでなくジョン・レノンやスティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョンなども採り上げたことで、北欧ジャズの括りを越えたクロスオーヴァー的な妙味も生まれているという一枚。「Bird Of Beauty」は演奏もスリリング! ジョン・レノン「Woman」はじわりと心に染みます。.
収録曲・データ
【曲目】If I Were A Bell / Smile Again / Bird Of Beauty / Imagine / On A Clear Day // Time After Time / Goodbye Yellow Brick Road / Woman / Rocket Love / Just In Time
シティボーイから転じてディスコボーイとして成功を手にしたポール・ジャバラ。これが彼のサードにして全面的にディスコに転じた分岐点作品。ダンスビートがメドレーで続くA面でもメロディメイカーぶりは健在。B面には、かつてポールが作品を提供したドナ・サマーがゲスト参加。Bラス「Just You And Me」は、AORファン泣かせのメロウチューン!.
【曲目】Live Wires / God's Love (Is What The World Needs) / Not Now Doesn't Mean Never / Walking With My Father / Oh My Livin' Brother // Soul'd Out / A Shield About Me / Can't Make It Without You, Lord / You Got Me Through / Soul'd Out - Reprise
レオン・ラッセルほどの才人もスティーヴィー・ワンダーには魅了され、影響を受けずにはいられなかったのです。A-1「Easy Love」はそのものずばり! さらにそこにマーヴィン・ゲイ的要素を加味したメロウなタイトル曲「Make Love To The Music」など、レベルの高い内容です。AORファンに人気のゲイリー・オーガンが全面的に制作に関わっている(2曲では共作も)のもポイント。ファンキーでオーシャンな雰囲気も濃厚な、埋もれた名作。.
収録曲・データ
【曲目】Easy Love / Joyful Noise / Now Now Boogie / Say You Will / Make Love To The Music // Love Crazy / Love Is In Your Eyes / Hold On To This Feeling / Island In The Sun
正面から風を受けるような爽快感抜群のアコースティックCCMグループのセカンドです。スライドギターもコーラスもカラッと決まって気持ち良いことこの上なし! ファーストよりもウェストコーストサウンドっぽい仕上がり。淡くラテンロックテイストのA-4「Do You Feel The Change」がブリージーです。.
下積み期間も長かった彼がついにつかんだソロ・デビュー。エンジニアとしても名高いアル・シュミットがプロデューサーを務めた本作がデビュー・アルバムになります。次作「Glow」以降に比べるとまだ都会派に完全に振り切れていない感じもありますが、抜群のヴォーカリゼーションでスリリングにファンクする「You Don’t See Me」などやっぱり最高と思います。.
1964年に7歳でレコードデビューしたマーク・ラディス。天才少年としてキャリアを積み、19歳の年にリリースしたのがこの完全無欠のディスコ・アルバムでした。若いながらも自身を含め10人編成のバンドを率い、黒人ミュージシャンたちとも堂々わたりあっています。ノーティなディスコダンス・ナンバー中心に徹した構成はすがすがしいですが、1曲あるバラード「The Answer Is You」も才能の塊と思います。.
イギリス人ディスコマスター、ビドゥが手掛けたコケティッシュな魅力の美女シンガー。四つ打ちが主流になってしまう前の、ディスコのおおらかな時代を象徴する存在のひとりです。日本では「Oh! クッキーフェイス」でもおなじみかも。英米でヒットした「Dance Little Lady Dance」や、まるっきりジャクソン・ファイヴな「Dr. Love」などを収録した人気盤!.
タガログ語を交えた「We’re All Alone」に打たれました! フィリピンの人気シンガー、リコ・J・プノ、77年のアルバムです。甘く都会的なAORサウンドと、フィリピン・シンガーならではの独得の色気があります。力強い地声とファルセット、英語とタガログ語の組み合わせがじつにエモーショナルな効果を生み出しています。踊れる感じの曲はないんですが、ききこむうちに引き込まれ、すごく胸を打たれます。.