「燃えつきるまで」「ハーヴェイ・ミルク」「ネバー・クライ・ウルフ」という1983〜84年にかけて公開された3本の映画のサウンドトラックを担当したマーク・アイシャム。その劇中スコアをあらためてニューエイジのレーベルWindam Hillからリリースした作品集です。アメリカ映画音楽の新たな潮流はこのあたりから始まっていたことを示す重要盤。.
Mrs. Soffel.
The Times Of Harvey Milk.
Never Cry Wolf.フェリーニの名作「カビリアの夜」の舞台をNYに置き換えたミュージカル映画。陽気でヒップなナンバーが鳴り響くなか、善意のかたまりである主人公の女性チャリティは悲運を辿ります。この映画、60年代後半の制作で、ロック的、かつグルーヴィーなアレンジが多いんです。また、曲のレベルが高いのはサイ・コールマンが作曲に関与しているから。.
I’m A Brass Band.
Where Am I Going?.
Rhythm Of Life.1971年製作の映画「死刑台のメロディ」のサウンドトラックです。1920年代のアメリカで、いわれのない冤罪によって死刑となってしまったサッコとヴァンゼッティというふたりのイタリア移民の運命を描いた社会派ドラマでした。モリコーネのメロディラインにも痛切な思いが込められています。ジョーン・バエズの歌声も印象的。.
Speranze Di Liberta’.
La Ballata Di Sacco e Vanzetti (II parte).
Here’s To You.グレートなイギリス人コメディアンにして名優、ピーター・セラーズのセカンドアルバム。ビートルズで世界的な音楽プロデューサーとなるジョージ・マーティンの、ビートルズ以前の一番有名な仕事のひとつが、このセラーズとの作品作りでした。基本はコントなんですが、Bラス「Peter Sellers Sings George Gershwin」は、音楽ネタとしてお見事!.
Peter Sellers Sings George Gershwin.
You Keep Me Swingin’.1980年の日伊合作映画「エデンの園」(増村保造監督)のオリジナルサウンドトラック盤。日本制作の「エーゲ界に捧ぐ」がヒットしたので、それを受けての作品。サントラはイタリア映画音楽界からステヴィオ・チプリアーニを招いての制作でした。しかし映画はヒットせず。このサントラも長らく日本のみでの発売にとどまっていました。.
Inizia L’Amore.
La Fuga.
La Prima Volta.ビリー・ワイルダー監督、ジャック・レモン&ウォルター・マッソー主演という組み合わせによる映画「恋人よ帰れ! わが胸に」のサウンドトラック。ブラックユーモアにあふれる作品を、ジャズと本格オーケストラ両方の醍醐味を知るアンドレ・プレヴィンが音で味付けしています。レモンとマッソーのコンビが「おかしな二人」で大成功するのはこの2年後。.
You'd Be So Nice To Come Home To.
Waltz Of The Fortune Cookies.
Main Title.映画は日本未公開で、子供の心を持ったまま成長した主人公を描いたヒューマンドラマ。絶好調期のラリ・シフリン仕事にハズレなし。ファンキーなテーマ曲からして最高。そして純粋さゆえの傷つきやすさや悲しみを淡く織り込んだスコアがどれも素晴らしいのです。ディスコ好きには「Candy Store Frenzy」をおすすめ!.
Theme From “Nunzio”.
Nunzio In Love.
Candy Store Frenzy.1956年に公開され、当時世界中を魅了した映画「八十日間世界一周」。50年代はジェット機の発達により世界旅行が身近になる時代ですが、気球でめぐる世界の景色は、今でも見果てぬ夢を与えてくれます。オリジナルサントラではなく、映画で使用された楽曲を作曲者のヴィクター・ヤングがあらためて再構成してスタジオで演奏したアルバムです。タイトル曲は永遠のスタンダード! エキゾチカとしての妙味も。.
Around The World - Part 1.
Paris Arrival.
India Country Side.ご存じ「大脱走」! テーマ曲はなぜか日本ではCMソングとしてもここのところおなじみになってますね。エルマー・バーンスタインにとっても生涯を代表するサントラ仕事となりました。うわべだけの勇壮さだけでなく、不屈の人間たちのドラマをちゃんとにじませている名スコア。.
Main Title.
Premature Plans.
Finale.アラン・アーキン主演の映画「Popi(ふたりの天使)」のサントラ。大の大人がふたりの子供と繰り広げるコメディタッチの映画だったようです。ヴォーカル入り主題歌は、子どもソフトロックの名品です! 「On To Miami」はタイトル通りのヴァカンスナンバーです。ラテンタッチの曲もどこかとぼけてておかしいんですよ。.
Popi.
On To Miami.
Two Boys On A Beach.マカロニウェスタンの大スターとなったクリント・イーストウッドのアメリカ凱旋作「奴らを高く吊るせ」。テーマメロディはブッカー・T&MG’sのカヴァーでもヒットしました。あと、ウーゴ・モンテネグロがカヴァーしたアルバムをよく見かけるのでそっちがサントラと勘違いしている人も少なくないかも。こちらが正調盤です。.
Hang ‘Em High.
Rachel.
I’ll Get ‘Em Myself.今も続くコント+音楽のTV番組「サタデーナイト・ライヴ」。その最初の黄金時代を作った若きブルース・ブラザースにチェビー・チェイスらの活躍をパッケージしたアルバム。最高の70年代産ガールポップと断言できる「Chevy's Girls」聴いてください! コントから漂うやばい不良な雰囲気も一緒に!.
Gerald Ford.
Chevy's Girls.
Closing.イタリア映画「野生の眼」のサウンドトラック。アメリカ公開用に英語の主題歌「Two Lovers」が付け加えられているのですが、それがじつに良質のソフトポップで(作曲はジャンニ・マルケッティですが、この曲のみアレンジはマーティ・マニング)。他のインスト・スコアも、じつに洗練されたラウンジ・テイスト&エキゾ・フレイヴァー。.
Two Lovers.
The Letter.
Night In Saigon.あの「ロビンソン・クルーソー」の外伝的な作品としてヨーロッパで大ヒットした小説「フライデーあるいは太平洋の冥界」を映画化した際のサウンドトラックです。名匠モーリス・ジャールの、あまり知られていないサントラのひとつ。透明感あるオーケストラスコアが印象的。.
Speranza Island.
Tilling The Earth.
The Rain.英国諜報員パーマーにマイケル・ケインが扮したシリーズ第二弾「パーマーの危機脱出」のサウンドトラックです。日本では「007」ほどの人気にはなりませんでしたが、欧米ではカルト人気高いシリーズ。このサントラも人気盤です。パペッツのコーラスを交えたテーマ曲など、他のスコアはわりと荘厳なのに、ときどき独特のユーモアも漂わせるのがマイケル・ケインらしさ。.
Theme From “Funeral In Berlin”.
The Funeral.
Palmer Finds The Lake Aaron.スティーヴ・マックイーン主演の西部劇映画「ネバダ・スミス」の劇中音楽を、あらためてスタジオでリレコーディングしたアルバムです。映画で流れたオリジナルではないですがオフィシャル(公認)のサウンドトラックという位置づけ。アルフレッド・ニューマンのスコアには伝統的な西部劇音楽のすべてがあるように感じます。「Nevada Smith」のみジミー・ハスケルがアレンジャーに起用され、リズムアレンジなどに若々しさを足していますね。.
Nevada Smith.
The Gold Wagon.
Main Title.マイケル・ケイン主演のハリー・パーマー・シリーズ第三弾「百億ドルの頭脳」。この映画が商業映画第一作となったケン・ラッセルの監督で、カルト的な作風で知られています。第1作の「国際諜報局」はジョン・バリーのサントラが有名ですが、本作にはその影響はあまり感じられず、スリリングにアレンジされたオーケストラを基調にしています。ラウンジ色は控えめ、サントラらしいサントラという印象です。.
Billion Dollar Brain.
Anya.
Panic In The Brain.アメリカの西部劇黄金時代の末期に制作された映画「アbンドレロ」のサウンドトラック盤。作曲はジェリー・ゴールドスミスで、オーケストラの指揮はライオネル・ニューマンという豪華な布陣。テーマのユニークさが際立ってますが、全体はダイナミックでスリリングなオーケストラ・スコア。良質音響のProject 3からのリリースでした。.
Main Title.
The Bait.
A Bad Day For Hanging.鬼才ブライアン・デ・パルマ監督が「ファントム・オブ・パラダイス」の1作前に撮ったのが、カルトホラーとして名高い「悪魔のシスター」。シャム双生児の姉妹をめぐるスリラーを、ヒッチコック映画のサントラを担当してきたバーナード・ハーマンが担当しました。サントラ盤は公開から2年後に4チャンネル盤として発売。四方から迫りくるスリリングなスコア!.
Main Title.
The Scar; The Pills; Duo.
Apartment House; The Windows.1955年に若くして衝撃的な死を遂げたジェームス・ディーン。その死の2年後に制作されたドキュメンタリー映画のサウンドトラックです。この映画といえば、名匠ロバート・アルトマンの修行時代の監督作品。リース・スティーヴンスのスコアはストリングス主体の荘厳なものでありながら、そこに50年代モダンジャズの緊張感をすこし交えてヒップなものにしています。デヴィッド・ストーンマーチンのアートワークも魅力的すぎる!.
Prelude.
Hollywood.
Testing The Limits Of Life.彼らにとっては2枚目のサントラ仕事。前作「What's Up, Tiger Lily?」と違って、こちらでは出演はしていません。インストも含め、ジョン・セバスチャンの音楽性がバンドからソロへと移り変わる狭間期であることがよくわかります。ソロでもリメイクされるタイトル曲(2ヴァージョン収録)や「Darling, Be Home Soon」そしてインスト「エイミーのテーマ」など名曲収録。映画はフランシス・コッポラの初期監督作でした。.
You’re A Big Boy Now.
Darling, Be Home Soon.
March.マンシーニにとっての出世作となったTVサントラ「Peter Gunn」の続編。話の内容に沿った劇伴と見せかけておいて、最初のレコードよりも自由度、ジャズ度の強い内容です。シェリー・マン(ds)、ジョン・ウィリアムス(p)、ヴィクター・フェルドマン(vib)、ピート・カンドリ(tp)など、自由にソロを取らせる割合も増えてますし、シェリー・マンは「My Manne Shelly」なんて曲もいただいちゃってます。.
Timothy.
My Manne Sherry.
Blue Steel.もともとTVの人気ドラマだった「巨象マヤ」の映画版サントラ。いわゆる動物と少年の冒険活劇でも、もっともスケールの大きな作品ではないでしょうか(想像上の怪獣や怪物を除けば)。リズ・オルトラニのスコアはエキゾ感を前面に出さず、劇的で美しいもの。.
Main Theme From “Maya”.
The Pursuit.
Terry’s Jungle Experience.英米合作のオムニバス映画「黄色いロールスロイス」のサウンドトラックです。アラン・ドロン、イングリッド・バーグマンなどすごいキャストの作品でした。「世界残酷物語」で一躍世界的な知名度を得たリズ・オルトラーニがサントラを担当。コミカルで楽しいムードにイタリア出身らしい叙情も加えて。カティーナ・ラニエリ(オルトラーニの奥様)が歌う「Forget Domani」はこの映画から生まれたスタンダード。.
Forget Domani.
Military Band.
The Yellow Rolls-Royce.1973年に制作された末期ヒッピー文化を背景にしたドラッグまみれの珍コメディ。いくつかの映画祭に出品されたものの配給会社が倒産し、日の目を見ないままカルト化したとのこと。サントラのみごく少数出回りましたが、映画が公開されないのにレコードが売れるはずもなし……。しかし、アドムというグループが担当した劇中曲は、トリッピーな70年代ソフトロック、かつインストもフリーキーでファンキーなのです。超最低にドラッギーな劇中会話もふんだんに収録。.
Theme From Motion Picture Arnold’s Wrecking Co..
Gimme Some.
Marijuana.1962年イギリス制作の映画のサウンドトラック。ところが、これがブリティッシュシネ・ジャズ史上に残る力作。テオ・マセロがプロデューサーに立ち、アメリカからデイヴ・ブルーベックとチャールズ・ミンガスを招聘。受けて立つイギリス勢はサックスとヴィブラフォンの両方で才を見せるタビー・ヘイズ、アレンジャーとしてのちに名をなすジョニー・ダンクワース、他にもロニー・ロスら気鋭のイギリス人たち。レアなステレオ盤!.
Overture.
It’s A Raggy Waltz.
Skin Fever.1964年に公開され、それまでタブーとされていたようなサディズム的描写などをハリウッドに持ち込んだ問題作「大いなる野望」のサウンドトラックです。エルマー・バーンスタインのスコアはクールなジャズ基調。不安や緊張を巧みにスコアに織り込んでいるとも感じます。.
The Carpetbaggers.
Love Theme From The Carpetbaggers.
The Carpetbagger Blues.「スティング」といえば、誰しもあの「エンターティナー」の旋律を思い浮かべるでしょう。そんな映画の続編のスコアを任されるなんて、とんでもなく難しい依頼だと思います。その難役に挑んだのがラロ・シフリン。「エンターティナー」をリアレンジしてみせたり、彼が学んできたジャズの歴史への敬意も感じさせます。.
The Entertainer.
A Breeze From Alabama.
Coney Island.1965年公開の戦争映画「危険な道」のサウンドトラック盤。まさにジェリー・ゴールドスミスらしいテーマメロディにうっとりとしてしまいます。しかしこの映画、太平洋戦争での日本と戦闘を題材にした社会派作品。終戦からまだ20年の日本では当時どのように受け止められたのでしょう? ジャケットの印象的なロゴデザインはもちろんソール・バス。.
Love Theme From “In Harm’s Way”.
Liz In Harm’s Way.
Hawaiian Mood.名優アンソニー・クインが主演し、音楽を「スパルタカス」のアレックス・ノースが担当した映画「オリンポスの詩」。シカゴの下町に住むギリシャ人たちの人間模様を重厚に描いた名作を、ノースのスコアが美しく切なく彩ります。タイトル曲はフランキー・ヴァリが歌っていて、この曲のみボブ・ゴーディオ&ボブ・クリューの書き下しです。.
A Dream Of Kings.
Caliope, The Wife.
Stravos, The Song.